横溝正史のレビュー一覧
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ネタバレ映像作品数本見ており、いずれも原作からあまり外れていないのに、派手におどろおどろしい印象が強いが、小説では禍々しさは抑えられる。息子可愛さで凶行に走る母x彼女をかばおうとする親想いで若干気弱なために叔父に引きずられるように事後共犯に手を染める善良な息子=こんな悲惨な連続殺人になってしまう奇遇さが味なのかな。。。市川崑のリメイク版を見た際、大柄な松嶋菜々子では次々危機に陥っても絶対助かりそうで、クリスティのエンドハウスの怪事件のほうがお似合い、と思ったが、原作の珠代=しっかり者で、探偵から犯人かもとか何度も裏があると疑われながら潔白なヒロイン、なら意外とぴったりな気がした。
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ネタバレ「若い三姉妹が理不尽に命を奪われる連続殺人事件」だが、それと記号的な地名人名以外は呑気で牧歌的な方向に振れていて、映像化作品のおどろおどろしい世界とは良い意味で異質の、瀬戸の夕凪に漂う潮の香りのような素朴な明るさと温かみに魅力を感じる。晴れの国といわれる地域でしかも秋なのにやたら雨が多いのは不自然だったが(台風?)。流刑の囚人と海賊たちの子孫とは思えない陽気で人懐っこい人々、本当に一代の網元の統率力でここまで変わったとは驚きだが 、逆にここまで素直、素朴(でどちらかというと 小心者が多い?)でなければこんな事件にならずに済んだのかも(早苗さんが少々異質で浮いていて、野々宮珠代に連なるしっかり者の怜悧で謎めいた美女)。久保銀蔵さんがなぜ心配したのか拍子抜けするほど、性悪な人がいないというか、フェアプレイのためにわざわざ屏風を持ち出して探偵の部屋に置く実行犯(!)作者はクリスティの「そして誰もいなくなった」を読んで見立て殺人を書いたようだが、その割に見立ての出典登場が遅すぎでは?さらに悪筆で解読に時間かかったし。敵対する本家と分家と言っても犬神家の一族のようなギスギス感はほぼなく、一応分家が敵方設定ながら割に怖がりでビクビクしながらみんなに頼っていた小さな集落の結束力が微笑ましい。分家の主人の終盤の話ぶりを聞くに、地道な人格者でいい人やんか、と思ったが、権現様にたとえられる辺りが忍耐強く待って嵐が去ればきれいな形で島をまとめる、というこの人の意思も無意識的に働いたのかな?という余韻を残す。
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ネタバレ「若い三姉妹が理不尽に命を奪われる連続殺人事件」だが、それと記号的な地名人名以外は呑気で牧歌的な方向に振れていて、映像化作品のおどろおどろしい世界とは良い意味で異質の、瀬戸の夕凪に漂う潮の香りのような素朴な明るさと温かみに魅力を感じる。晴れの国といわれる地域でしかも秋なのにやたら雨が多いのは不自然だったが(台風?)。流刑の囚人と海賊たちの子孫とは思えない陽気で人懐っこい人々、本当に一代の網元の統率力でここまで変わったとは驚きだが 、逆にここまで素直、素朴(でどちらかというと 小心者が多い?)でなければこんな事件にならずに済んだのかも(早苗さんが少々異質で浮いていて、野々宮珠代に連なるしっかり者の怜悧で謎めいた美女)。久保銀蔵さんがなぜ心配したのか拍子抜けするほど、性悪な人がいないというか、フェアプレイのためにわざわざ屏風を持ち出して探偵の部屋に置く実行犯(!)作者はクリスティの「そして誰もいなくなった」を読んで見立て殺人を書いたようだが、その割に見立ての出典登場が遅すぎでは?さらに悪筆で解読に時間かかったし。敵対する本家と分家と言っても犬神家の一族のようなギスギス感はほぼなく、一応分家が敵方設定ながら割に怖がりでビクビクしながらみんなに頼っていた小さな集落の結束力が微笑ましい。分家の主人の終盤の話ぶりを聞くに、地道な人格者でいい人やんか、と思ったが、権現様にたとえられる辺りが忍耐強く待って嵐が去ればきれいな形で島をまとめる、というこの人の意思も無意識的に働いたのかな?という余韻を残す。
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コンプしたと思っていたけど、実はまだ未読だった金田一モノがあったぜ!
と、いうことで、ゆのまるさんのレビューで本書を発掘できました~。ありがとうございます♪
さて、こちらは短篇集でして、名探偵・金田一耕助が不可解な事件の真相に迫る探偵譚・四話が収録されております。
・“コトコト・・”背後に聞こえる不気味な音・・振り向けばそこに全身黒づくめの男が・・と、不穏すぎるつかみからの、めくるめく痴情の縺れと二転三転する展開で読ませる(叙述トリックもあるよ!)表題作「殺人鬼」。
・とある百貨店を舞台に「黒蘭姫」と呼ばれる“要注意VIP”(←てか、普通は“出禁”になるやろ~(;'∀'))の新任スタッフへの引継ぎがされてなかった為に(?)起こった惨劇の真相とは・・「黒蘭姫」。
・大手化粧品会社の女社長からの依頼で、金田一with等々力警部(←仲良さそう・・磯川警部が妬いちゃうよ?)が訪れた軽井沢で起こった心中事件の真相に迫る「香水心中」。
・死んだ戦友からの言づてを元に、過去に起こった毒殺事件の謎を“復員服の男”が再検証する、『獄門島』の前日譚「百日紅の下にて」。
各話、短編ながらも横溝テイストを味わえる、程よいミステリに仕上がっております。
それにしても、これだけ“人間の業”をたっぷり描いているにも関わらず、変に重くならないのは、金田一さんの“中和作用”もさることながら、横溝さんの端正な文体と何よりミステリ小説としての完成度の高さにあるのかな・・と思いました。
(とはいえ、「百日紅の下にて」に登場した佐伯氏の“リアル紫の上”にはドン引きしましたが(;´Д`))
ということで、久々に金田一モノを堪能させて頂き、やっぱ横溝ミステリはいいな・・と再認識した次第です。
ところで余談ですが、冒頭にチラっと触れたように、私は角川文庫さんの「金田一耕助ファイルシリーズ」はコンプリートしているのですが、横溝作品すべてを読破している訳ではないことに気づいた次第でして(ex『びっくり箱殺人事件』とか未読ですしw)、今後はまだ未読の横溝作品を発掘していきたい所存です~。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*主人公の金田一耕助がネタばらし?推理?とにかく事件について最終的に説明してくれる場面が凄く詳しく細かく話してくれるので分かりやすかった。
*それぞれの人物の罪に対して、罰が与えられるような感じだったけれど、松子に対しての罰がなんか納得出来なかった。最後に松子がいろいろと条件を出してくるとこも嫌だった。
*松子が青沼静馬をそんなに簡単に殺せるかな?相手もそれなりに警戒しているだろうに。
*青沼菊乃が1番可哀想だと思った。
*松子が宮川香琴を青沼菊乃と分かったのか分からないままなのかが分からない。
*主人公が普段は大した事なさそうなのに実は凄いというところが面白かった。 -
Posted by ブクログ
「本陣殺人事件」
金田一耕助の初登場作品。面白かった。動機もかなりイカれていて、それはそれでよかった。三本指の怪しい男と、指が三本あったら、琴が弾けるという話など、思わせぶりな小道具もニクイです。伝聞調の語り口もよかったなぁ。特に最後の物悲しい余韻が素晴らしいです。
「車井戸はなぜ軋む」
「犬神家の一族」を思わせる道具立て。というより、これが元ネタ? ただ道具立ては同じような感じでも、途中からの展開は違っていて、こちらはこちらで楽しめました。手紙と新聞記事だけで、話が進むのが面白いです。
「黒猫亭事件」
顔のない死体という道具立て。加害者と被害者の入れ替わりと思わせて、そこからもうひとひねり加えてきます。たくさんの登場人物が出てきますが、それぞれきちんとキャラが立っていて、しっかり読み分けられています。最後のアクションシーンもいいですね。金田一耕助とY(横溝正史)氏の出会いが語られるのも面白い。