あらすじ
宝石商「天銀堂」で店員10名が何者かに毒殺され、宝石が奪われる事件が起こった。元子爵の椿英輔はその容疑で取り調べを受け、釈放後に失踪……。その後、椿家でフルートの音色と共に凄惨な連続殺人が…果たしてフルートを吹く怪人の正体は椿元子爵なのか? 椿家の人間たちが恐れる「悪魔の紋章」とは何なのか? 名探偵・金田一耕助が怖ろしくも哀しい事件の謎を解く! 横溝正史の傑作推理小説をJETが漫画化。表題作ほか『雌蛭』を収録。
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Posted by ブクログ
横溝正史の金田一耕助シリーズのコミカライズ。横溝正史作品は、この時代には放送禁止になりかねないだろうし、本ならば発禁になりそうだ。この本はコミカライズにありがちだが、やはり原作を読んでいないと分かりづらい部分が多い。幸い、要点は押さえられているが、だいぶソフトになったとはいえ、やはり横溝作品だけあって愛憎がドロドロだ。戦後すぐの東京。麻布に1200坪を所有する元華族…だが、戦前の生活を引きずっている。価値観も何もかもが違っているからこそ、近親相姦の悲劇が繰り返されいく。その中で子供達の世代は時代に順応していこうと必死だ。闇市や計画停電、タイプライターなど時代を感じさせる。