横溝正史のレビュー一覧
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ネタバレ金田一耕助、等々力警部といった主要な人物を除き登場人物がうち10人死ぬ。おそらく金田一シリーズで1番死者を出している作品。
※『八つ墓村』で32人が殺されるが金田一が関わる前に起きた出来事なので除外。
服飾デザイナー浅茅文代専属モデルが次から次へと殺されていくが、死体の乳房が抉り取られ、不気味な色をした蛾も添えられていて……。そこに、文代の周りに現れる狼男。果たして彼の目的とは?
とにかく死体の描写が生々しく、また人が次から次へと殺されていくところから「これこそ横溝正史」と言える一作。
一方で金田一耕助が犯人を突き止めるまでに被害者をかなり出してしまい、存在感があまりない感じもする一作。次回頑 -
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ネタバレ表題『毒の矢』と『黒い翼』を収録。
『毒の矢』は緑ヶ丘のある家庭に黄金の矢と名乗る謎の人物から怪奇な密告状が届き、金田一耕助が事件の捜査に乗り出そうとするところから物語が始まる。
金田一耕助が捜査をする中で、密告状の送り主に気がついたアメリカ帰りの富裕な女性が殺害されるという事件が起きる。
女性は絞殺された後に背中に矢を突き立てられるという形で殺されるが、犯人はなぜ面倒なことをしなければならなくなったのか?金田一耕助が、犯人を追い詰めていく。
『黒い翼』は不幸の手紙から始まる物語。
ある女優の一周忌で、金田一耕助の目の前で2人の男が毒殺されてしまう。
犯人と動機は?金田一耕助の名推理が冴え渡る -
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ネタバレ表題作の『華やかな野獣』他、二編を収録。
『華やかな野獣』は破廉恥なパーティーの主催者である奈々子が館で絞め殺され、潜入捜査をしていた金田一耕助が解決に乗り出すというもの。
絞め殺されたにも関わらず胸が抉られていた理由とは?
パーティーの雰囲気がハリウッド映画『バビロン』を彷彿とさせ、頭の中ではずっとメインテーマが流れていた。
『暗闇の中の猫』は金田一耕助と彼の盟友である等々力警部が初めて出会った事件を扱った作品。
銀行強盗犯が逃げ込んだキャバレーで、目撃者が銃殺され、キャバレーのマダムが毒殺される。金田一がたどり着いた真実とは?
『睡れる花嫁』は感想を書くのも嫌になるおどろおどろしい作品。中 -
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ネタバレ中編の表題作と短編の『廃園の鬼』を収録。
表題作『壺中美人』は、陶芸蒐集家の画家がアトリエで何者かによって殺害され、その真相を金田一耕助が解き明かすというもの。犯人が凶器を持ったまま現場にあった巨大な壺の中に入ってこうとする奇妙な姿が目撃されていたのだが……。
目撃者と犯人がグルだったため、話がややこしくなるも、ちょっとした違和感から犯人まで辿り着いた金田一耕助の推理力が冴え渡る1作。
短編の『廃園の鬼』では、精神を病んでしまった男が残した不気味な廃墟で殺人事件が起こる。証拠と思しきものが多く見つかるが、金田一耕助の力を持ってしても解決に至らず迷宮入りへ。
しかし、最後の数ページで真相に辿り着 -
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モギャーーーッ!!!
笑いましたヾ(≧▽≦)ノ
ドタバタ喜劇で、キャラの個性も最高!
横溝作品、面白い!!
帯の『異色』の意味がわかりました。
完全にコメディですね。
このタッチの小説もすごくいい♡
もちろん、ミステリの仕掛けは最高級。
言うことなし!
文句なしの面白さ!
梟座の『パンドーラの匣』開演中に殺人事件がおこります。
舞台上の仕掛けで起きた殺人…。
箱を開けると、ナイフが飛び出し役者に刺さる!
なんとびっくりです笑
登場人物は各配役の格好をしているのですが、これもまた個性豊かで面白い。
カリガリ博士(ドイツのサイレント映画らしい)
フランケンシュタイン
せむ -
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うわぁ〜……(-∀-`; )
これは…この結末は何ともまぁ……
『悪魔が来りて笛を吹く』
タイトルのセンス抜群!!としみじみ感じますな゚+.゚(´▽`人)゚+.゚
「この話、よく映像化できたな(^▽^;)」という感想が1番に思い浮かびました。笑
私は映画は観ていないのですが、興味ありますね( ≖ᴗ≖)
今回も推理バトル本として読んだのですが、スレスレの85%まで読んでも全く犯人が分からず、かなり苦戦しました…(・_・;
結果、犯人を当てる事ができましたが、相手も当たったので、引き分け((´・_・`)不服)
この作品は、椿子爵の自殺後に娘から金田一へ依頼。話が始まります。 -
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ネタバレ『死神の矢』と『蝙蝠と蛞蝓』を収録。
『死神の矢』は考古学者が自分の娘の婿を3人の男たちから選ぶために海に漂う的を狙わせるという遊びから始まる物語。婿が決まったその夜に元候補者の1人が密室で殺害され、そこから連続殺人事件に発展していくというもの。金田一耕助はどう推理するか?
被害者たちが揃いも揃ってクズだったので犯人に同情してしまう1作。最後の被害者も金田一耕助なら止められたはずの殺人なのになぁ……。
『蝙蝠と蛞蝓』は異色の短編。あるアパートに住む湯浅が書いた小説が現実世界で起き、湯浅に殺害の容疑がかけられて……というもの。
短いながらも読み応えたっぷりの1作。 -
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横溝正史の面白さがわかって6冊目が本作です。最初は展開がゆっくりで、なかなか読み進めなかったが、金田一耕助が西に行くあたりから、どんどん読み進めました。生きているはずがない人が、生きているかもしれないという不気味さがじわじわと感じられてきて、新しいことがわかると、○○と○○は、本当の親子なのだろうかとか、○○の素性がはっきりせず怪しいとか、いろいろ考えながら読めました。そして、クライマックスも、想像を上回る展開でした。また、ラストで、犯人の手記が出てくるところで、島田荘司の「死者が飲む水」を思い出しました。犯人がそうしなくてはならなかった事情が丁寧に描かれています。その一方で、事件の舞台が田舎
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ネタバレ表題作ほか、短編の『湖泥』と『堕ちたる天女』が収録された本作は、「これぞ横溝正史」と言える中短編集。
『湖泥』では岡山県の寒村が舞台の短編。短い中に対立する名家、消えた美人、戦争で心を病んだ男と横溝エッセンスがこれでもかとぶち込まれているために読み応えたっぷり。最後には飄々と事件を解決する金田一耕助の姿がとても頼もしい。
『貸しボート十三号』は不気味な死体が見つかることから始まる中編小説。途中まで首が切断された遺体の持つ意味や、被害者の名誉を守ろうと足掻く若者たちの青さがクローズアップされた本作だが、読み終えたあと少し切なくなる。
『堕ちたる天女』は石膏で固められた死体を巡る物語。幾重にも張り -
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ネタバレ読み始めてすぐに「あれ、女王蜂と大体の構図一緒じゃね?」と思うけど読み進めてるうちにそれが大体一緒だ!の確信に変わります!
でも女王蜂よりも横溝先生の書きたかったこと全開!という感じで清々しくて好きです♡面白人間博覧会かな?っていうくらい濃い登場人物に翻弄されながらも全身タイツで頑張る音禰ちゃんが好きです♡
でもよくわからないけど何で音禰パパは音禰ちゃんを陥れようとしたの?他のやつ皆殺しにすればよくない?指紋はどうやって残したの?と様々な疑問が湧いてきますが横溝先生の圧倒的な「俺はこういうのが書きたかったんじゃい!」の前ではそのような瑣末なことを考えるだけ無駄ですね♡
本格的なミステリを所望し