【感想・ネタバレ】びっくり箱殺人事件のレビュー

あらすじ

箱の蓋をはね上げ、バネ仕掛けの人形のように男が飛び出した。だが瞬間、まえのめりに倒れこむと激しく痙攣し始めた。男の胸には、箱の中に強いスプリングでとめられた鋭い短剣が突きささって……。スリラーふう軽演劇『パンドーラの匣』の舞台で起った、恐怖の殺人事件! 名推理で犯人を追いつめる等々力警部の活躍は? 本格推理小説の異色傑作。ほか「蜃気楼島の情熱」を収録。

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Posted by ブクログ

モギャーーーッ!!!

笑いましたヾ(≧▽≦)ノ
ドタバタ喜劇で、キャラの個性も最高!

横溝作品、面白い!!



帯の『異色』の意味がわかりました。

完全にコメディですね。
このタッチの小説もすごくいい♡

もちろん、ミステリの仕掛けは最高級。
言うことなし!
文句なしの面白さ!

梟座の『パンドーラの匣』開演中に殺人事件がおこります。

舞台上の仕掛けで起きた殺人…。

箱を開けると、ナイフが飛び出し役者に刺さる!

なんとびっくりです笑

登場人物は各配役の格好をしているのですが、これもまた個性豊かで面白い。

カリガリ博士(ドイツのサイレント映画らしい)
フランケンシュタイン
せむしのカジモト
ハイド氏
キングコング 等

横溝正史作品のすごい所は、途中から明かされる 新事実のタイミングが絶妙な所。

ちゃんと最終的な推理の前には用意されていて、ヒントがどこかに隠れています。

納得納得、大満足!(〃´-`〃)

八つ墓村や悪魔の手毬唄とは違い、最初から最後まで明るくテンポよく気持ちよく纏まった小説です!

好きだわ〜♡
めっちゃおすすめ!!!



【蜃気楼島の情熱】


瀬戸内海の小島(沖の小島)に竜宮城のような家を持つ志賀泰三。
金田一耕助と久保銀造は小島へ向かう。

その日は志賀の親戚である医者、村松の息子の葬式であった。
志賀は葬儀の後から様子がおかしくなる。

家に着くと、志賀の妻が床で死んでいた…。


金田一耕助の推理が光る短編。

短編でこんなに面白いってすごい!
短いのでそこまで入り組んでいないので、スッキリ気持ちの良い作品でした。

金田一が頭を掻いたら何かに気付いているんですね。( ≖ᴗ≖​)



等々力警部や磯川警部…

有名な作品の登場人物達の関係性も、少しずつ分かってきました。

繋がりが見えてくるのも、楽しみのひとつですね♡



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2023年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『びっくり箱殺人事件』は横溝正史の中でも異彩を放つ作品と言われていたが、読んで少し唖然とする書きっぷり。特に地の文が、「本当に横溝なのか?」と思うほどにはちゃめちゃなのである。そして、登場人物が個性的を通り越して際立つのも特徴。また、200ページの中で4人の連続殺人、ラブ・ロマンスと読んでいて「えっ?」となるが、最後はきちんと解決まで持っていくからこの書き方はさすがだなと思わずにはいられない。
もう一編の『蜃気楼島の情熱』はお馴染みの金田一耕助が登場。前に他作品に収録されていたのを読んだが、当時は中学生だったために内容は全く覚えておらず、読み返してとても新鮮な気分に。
犯人たちが人の皮を被った外道だったため、最後に自殺で逃げなくてよかったと一安心。(金田一耕助シリーズあるあるで犯人は最後に自殺するので)
令和の時代になっても面白さを感じるのが横溝正史。やはり横溝正史を読まずしてミステリは語れない。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

表題作、書かれている文章が講談調?とでも言うのか、なんだか読みづらくて読みづらくて、
面白い内容だったかもしれないが魅力半減。

一緒に収録されている「蜃気楼島の情熱」の方が、
金田一耕助も出てくるし、短いながらも読みやすく
面白かった。

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2024年04月29日

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