横溝正史のレビュー一覧
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噂のスケキヨみたさに読んだら、金田一耕助にどハマりしたそのきっかけ。
もじゃもじゃ頭の風采上がらぬ珍妙な男、金田一耕助。そこに舞い込んだ妙な手紙をきっかけに湖畔の屋敷で繰り広げられる凄惨な連続殺人事件。
これの面白いところは符牒と、金田一の立ち位置だ。
金田一耕助を元ネタにした金田一少年や名探偵コナンなどの昨今の探偵小説では探偵が解かざるおえない状態に持っていくのが殆どだが、金田一耕介は職業探偵であり、関係者とするには繋がりが弱い。始まりに耕介関係者の死亡があったとしてもいつでも手を引ける状態であると言うのは最近の推理小説ばかり読んでいた身としては新鮮だった。
ラブロマンスもあるので、是非未来 -
Posted by ブクログ
ディクソン・カー『夜歩く』を読んだので、同じ題名の横溝正史探偵小説を。
金田一耕助長編では、本陣殺人事件、獄門島に続く三作目。
横溝正史は「首なし死体といえばあるお約束(ネタバレ回避のため伏せます)があるが、それの次の段階のものを書きたい」としたもの。
『夜歩く』は、むかーーし映画だかドラマで『夜歩く女』という題名で見て、なかなか面白かったという印象だけ覚えている。しかし読んでみると、これ映像化はか難しいというか、この雰囲気、このトリックの醍醐味を出しづらい気がする。
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語り手は「三文探偵小説家」の屋代寅太。彼は学生時代に知り合った仙石直記から「実家で何やら事件が起きそうな嫌な予感が -
Posted by ブクログ
ネタバレ金田一耕助シリーズの短編集。三つの短編が収録。
非常に良作揃いで大満足。横溝正史の短編は初だったが、短編も面白い。
◯湖泥
湖に面した村。ルーツは同じだが分たれた北の名家と西の名家で、婚約者争いが起きる。ある祭りの晩、村八分の男の家から渦中の女性の死体が発見され…
短編だが、これぞ横溝、という作品。村の因習、二つの名家、名家間の争い、不気味な住民。短い中に濃縮されている。犯人も意外性があっておすすめ。
◯貸しボート十三号
川を流れてきたボートから、男女の遺体が発見される。しかも片方は絞殺、片方は刺殺の上、2人とも半分ほど首が切られており…
非常に魅力的な死体の謎。これに尽きる。事件の陰惨さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ極めて上等なミステリー
久々に読む長編小説×ミステリーとしてこれ以上ピッタリなものは無いと思った
これが50年以上も前に書かれたとは思えないほどの完成度
四作目にも拘らず「金田一耕助ファイル1」とナンバリングするだけの面白さは間違いなくあった
冒頭の、八つ墓村に伝わる陰惨な謂れの語りからグッと読者を惹きつける
さらに、主人公も巻き込まれる形で物語が進んでいくうちに起こる連続殺人、あるいは衝撃の発見によって飽きさせずに読み進める
終いには、冒頭の残酷さとはコントラストを取る形での大団円で満足感をもたらす
個人的には、春代と典子に怪しさをムンムン感じていたんだけど、しっかり裏切られた
この子ら -
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ネタバレ「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
「広告人形」「裏切る時計」
「山名耕作の不思議な生活」
「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
「鞄の中の女」「空蝉処女」
前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。