あらすじ
戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作!!
カバーイラスト/杉本一文
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
さいっっっこうに面白かった!
私的夜中に一気読みオブザイヤーです。
典子のことを疑ってたけどただただかわいい人だった。。
初めて読んだけど読みやすいし他の巻もよみます。
沼を見つけてしまいました。
Posted by ブクログ
地元の書店で、何の気なしに文庫のホラーコーナーに立ち寄ったら、ふと本書が目に止まった。言わずと知れた超有名ミステリ、手に取ってみると杉本一文氏のイラストによる限定復刻版カバーで(田舎の書店だからかたまたま置いてあった)、おどろおどしくも昭和レトロな味わいが何とも言えず、レジにソッコー持っていった。
ページをめくると冒頭から引きが強い。村の名前の由来となった惨劇の落武者伝説、隠された黄金の行方、相次ぐ凄惨な事件など、祟りと因習に彩られた世界観への没入感がハンパない。物語は、名家の後継として村に呼び寄せられた主人公・辰弥の視点で進むが、そこで彼を待ち受けていたのは、更なる不可解な連続殺人事件だった。
本作は、いわゆる金田一耕助シリーズだが、金田一の活躍はどちらかと言えば控えめ。それよりも、辰弥が何の因果でこの異界のような村に迷い込んでしまったのか、事件を通じて秘められた事実が明かされる描写にウエイトが傾いているな、と感じた。そして、中盤から広大な鍾乳洞を舞台にした冒険活劇へと進む展開が圧巻で、財宝伝説や殺人事件の謎が複雑に絡み合い、ワクワクして読み進められた。
終盤は息もつかせぬスピード感で伏線が回収され、驚きの連続!
帯にあった、辻村深月先生の『皆様、心してください。これが“本家”の凄さです。』のコメント。いやはや、なるほど。深く納得です。
圧巻のストーリー展開を堪能したので、今度はがっつり金田一が推理で魅せる作品を読んでみたいな、と思った。
Posted by ブクログ
そういえば、とても若いころ、横溝正史を散々読んでいたな…と思い出しました。
ほとんど記憶には残っていないけれど、何冊か、私の本棚にあったはず…
そして急に読みたくなり、…古本では手に入らず、めったにないこと本屋さんで。
どうしてかよく売れて、残り少ないんですって…本屋さんの人。
映画になったのね…面白く読みましたが、まったく怖いことはなかった‥‥
年月のせい?それとも・・・・
Posted by ブクログ
映画の八つ墓村をみて、原作が気になり購入。
横溝正史は初めて読んだか、スルスルと読みやすい文章で驚いた!勝手にねっとり、じっとりした文体だと思っていた(笑)
話は映画とは全然違うけど、どんどん引き込まれていった。次が気になる展開にどんどん読み進めていけて、久しぶりにとても楽しい読書だった!
Posted by ブクログ
映画「八つ墓村」が上映されると知り、本棚の横溝正史覧を確認し、本書を読み直した。消費税3%の時代に購入していた作品である。1977年に渥美清が金田一耕助に分した八墓村では、野村芳太郎監督や橋本忍の脚本で、濃茶の尼や村人が「八つ墓明神のたたり」として、オカルト映画的脚色で、世間を震撼させた。さて、原作はどうか?毛利に負われた尼子一族の言い伝えを縦軸に、実際に起きた岡山県津山の30人殺し(映画「丑三つ村」)をモチーフにした横軸で紡がれる連続殺人事件である。が、しかし、八つ墓村の地下を縦横に走る鍾乳洞や洞窟の探検と主人公を中心とした恋慕と家族愛が織りなす、夢のある冒険・恋愛活劇が私には強く印象に残っている。鬼首村(おにこべむら)で起きた「よる歩く」や「悪魔の手まり歌」の事件を解決して、保養のために寄った八つ墓村の西屋に滞在中の金田一耕助が、東屋を巡る連続殺人事件で、事件を解決へと導くが本書での出番は極めて少ない。村人に追われながらも、自然洞窟に眠る尼子一族の残した財宝を探検して発見する主人公辰也と典子の純愛。著者の横溝正史は、戦時中に岡山に疎開して、意にそぐわない作品を書かされることに嫌気がさし、戦後に疎開中に知った事件や怨恨をテーマに戦後の推理小説と金田一耕助を一躍有名にする。私見になるが、横溝正史の各作品に低通するのは、アジア・太平洋戦争に対する静かな怒りと内省、戦争による親族たちの血肉を争う憎悪と苛烈(かれつ)なトラウマと葛藤を現しているように思う。横溝作品を読み返したい意欲が増すが、一方で積読も増える葛藤に苛(さいな)まれる。
Posted by ブクログ
映画、ドラマであらすじも犯人も分かった状態で読みましたが結構印象が違いました。
だって映画は山崎努のあの風貌、宣伝での「祟りじゃーー」の雄叫び、鍾乳洞のミイラ、小川真由美の怖ろしい美しさ、連続殺人を高笑いで見下ろす夏八木勲の怨霊、などなどおどろおどろしい印象だったのですが、原作は多くの殺人事件もあるけれども、鍾乳洞冒険だとか、いくつもの愛の姿だとかを経て、ラストは驚きの爽やかさ。やっぱりいいな横溝正史。
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神戸の勤め人28歳の寺田辰弥は、弁護士を通して岡山県の八つ墓村分限者(資産家)の田治見家から「お前は我が家の血を引いている。跡取りとして戻ってきてほしい」と申し入れられる。だが同時に「八つ墓村に帰ってはならぬ。血!血!血!血の大惨劇が再び繰り返されるだろう!」という脅迫状も受け取った。
八つ墓村は、戦国時代に尼子氏再興を志す八人の武者たちが隠し財産とともに身を隠した村だった。最初は穏やかな関係を築いていたが、毛利家による厳しい探索と、武者たちの財産に目がくらみ、村人たちは武者たちを襲撃して皆殺しにした。武者の大将は「七生までこの村に祟る」と呪詛の言葉を残して死んだ。武者たちの祟りを恐れた村人たちは武者たちを「八つ墓明神」として祀った。この時、武者たちを襲ったときの中心が田治見家だったのだ。
そして時は流れて大正時代。田治見家の当主は残虐な要蔵だ。彼は妻子とは別に井川鶴子という女性を暴力で犯し、屋敷の離れに監禁した。鶴子には亀井陽一という言い交わした相手がおり、要蔵の隙を見て逃げ出すが、要蔵が暴れて村全体に被害が及ぶことから、泣く泣く要蔵の妾になる。彼の愛撫や嫉妬や虐待は異常性を極め、鶴子の心の慰めは亀井陽一と密かに密かに文を交わすことだった。
そしてこの物語の語り手、辰弥が生まれたのだった。
だが要蔵は「辰弥の父親は亀井陽一」という噂を知り、鶴子と辰弥に激しい暴力を振るう。ついに鶴子は辰弥を連れて神戸へ逃げ、寺田という男と結婚したのだった。
そして鶴子に逃げられた要蔵の狂気は頂点に達し、詰め襟の洋装に脚絆を履き、鉢巻と胸には懐中電灯を灯して、兵児帯には日本刀、手には猟銃を持ち村人たちを次々次々に襲い殺し回った(画像を見たい方は「八つ墓村 山崎努」で検索!怖ろしいんだけど桜をバックにして妙な美しささえ(^_^;)。32人の被害者を出し、山へ消えて今日に至るまで見つかってはいない。
32人というのが8の倍数だったことから「8人の武者が一人4人ずつの犠牲者を求めた」と、呪いとして伝えられている。
辰弥は初めて自分の母の置かれた酷い環境、自分の身体の痣や火傷の理由、そして父が狂人の殺人者ということを知ったのだった。
さらに脅迫状の「血の大惨劇が繰り返される」の言葉通り、辰弥の眼の前で人々が次々毒殺されていく。
そんな辰弥を訪ねてきたのは金田一耕助という素人探偵だった。探偵って言う割には小柄でモジャモジャ頭でヨレヨレの着物の風采の上がらない吃りのある人物だったんだ。彼は「今後怪しいなって思うことがあったら素直に言いなさいね」って忠告していった。
怪しいことならたくさんある。
まず田治見家は、要蔵の叔母にあたる双子の老婦人お梅様とお竹様が差配している。要蔵の正妻は26年前の事件で殺され、久弥と春代がいるが二人共病弱。そこで異母弟の辰弥が呼び戻されたのだ。
親戚筋には里村慎太郎という復員してからはすっかり尾羽打ち枯らした男と、無邪気すぎっていうか色々危なかっしい妹の典子がいる。
八つ墓村の田治見家と並び立つ分限者には野村家があり、金田一耕助は現当主壮吉の客人だ。野村家には死んだ弟の未亡人の美也子という都会的で美しい未亡人が滞在している。どうやら里村慎太郎とは再婚寸前の関係だったらしい。
他にも村には対になる者たち、二人の尼僧、二人の僧侶、二人の医者がいる。
この対の片方が次々殺されていき、辰弥はそのほぼすべての現場に居合わせる。
さらに辰弥の部屋となった離れ屋敷はかつて母が監禁されていた場所なので母と密かな恋人との心の絆を思わせるし、隣の納戸には秘密の地下道への抜け道があることも見つけた。辰弥が抜け道を探ってみるとそこは広い広い鍾乳洞だった。どうやら戦国時代の尼子の武者たちの隠し財産はここにあるのか!?
この物語は、全てを乗り切った辰弥が、金田一耕助に進められて心の整理として八つ墓村での恐ろしい経験を文章にしたもの。辰弥が完全に巻き込まれた中心人物で本人も相当酷い目に合うんだけど、何しろ素人なので金田一の耕ちゃんから「あなたは村から怪しまれてるんだから、何かあったらすぐに言いなさいね」って言わてるにも関わらず、鍾乳洞では秘密の冒険するし、殺人現場で人を見ても誰にも言わなかったりする。大丈夫か!
さらに自分が容疑者の一人になっている連続殺人よりも「母はどうやって過ごしていたのか」「尼子家臣の隠し財産はどこだ?」「行方不明の父・要蔵はどこに消えた?」ってことや、それよりも自分に好意を示してくれる3人の女性、姉春代、未亡人美也子、遠縁典子との関係にも気を取られてしまう。「朝は春代とご飯食べて、昼は美也子と散歩して、夜は典子と鍾乳洞で会って…」って、あなた村中から狙われてるよ!?
その意味では探偵小説なのに冒険小説!という面白さもあり、青春恋愛小説でもあり、様々な「愛」も出てます。要蔵の狂気執着の愛、鶴子と陽一の引き裂かれない愛、慎太郎と美也子の複雑な愛、閉鎖的な村にいる典子や春代が外から来た「まとも」な辰弥に示す愛、愛によって人に現れる変化もあります。
犯人の動機も結局は「愛」でした。
しかし殺人が解決してみれば…、…、…私は探偵小説において「探偵の眼の前で連続殺人が起こるのは物語の形式上仕方ない」という考えなのですが、今回ばかりは耕ちゃん防げたんじゃないの!?と思わざるを得ない!
そんなこんなを乗り越えた辰弥はこの手記を書き…、ラストはびっくりの爽やかさ。
ええ!?『八つ墓村』といったら山崎努のあまりにインパクトのあるあの容貌、映画予告の「祟りじゃーーー」(本編にこのセリフはない)の叫び、小川真由美の怖ろしい美しさ、惨劇を高笑いする落ち武者亡霊の夏八木勲、鍾乳洞のミイラなどなどおどろおどろしさでは金田一耕助映画トップクラスかと思っていたのに、この原作のこのラストの爽やかさは何なんだ。
今回の事件でも関係のない人たちがたくさん殺される酷い事件だった。しかし戦国時代からの因縁や呪いに明治時代、昭和になっても覆われていた八つ墓村が、今回の陰惨な連続殺人で「祓われた」といえる清々しさ。辰弥だけでなく、八つ墓村も因縁を超えて新しい村を作っていこう!という希望を向いた物語になっていた。
やっぱりすごいな横溝正史。耕ちゃんも今回の連続殺人は防げたんじゃないのとは思うけど、やっぱり清々しい風のような人だ。
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一九七七年版の映画の印象が強い。原作はあれほどおどろおどろしくなく、語り口はユーモラスでさえある。金田一は終盤まであまり出てこない。鍾乳洞に舞台が移ってからは、探偵小説やホラー小説というより冒険小説。
Posted by ブクログ
映画化されるというので、十数年ぶりに再読。
改めて読み終わった今、横溝正史さんの文章力が如何に優れているか、ということ。令和になった今でもするりと読めてしまう書きぶり。
『八つ墓村』は、先に述べたその描写表現から推理小説というよりは探検小説としての位置づけかな、と個人的には思う。最後の大団円まで含めて、横溝正史さんの中では珍しいような、爽やかな読後感。
これを機に改めて金田一耕助シリーズを再読しようと思う。
さて、映画では、この話をどう表現するのか?
Posted by ブクログ
初めて読んだ。映画も見たことない。9月に新しい映画が公開されると知り予習として。令和の今読んでも先が気になって一気読みしたくなる面白さなのはすごい。
落武者の呪いが残る村で起きる連続殺人事件を金田一耕助が解決する、としか内容を知らなかった。間違ってはいないけど、実際に読むとイメージしてた推理小説っぽさはだいぶ薄い。それより伝奇小説の面が濃い。犯人の手がかりを追ったり落武者の残した宝を探したり鍾乳洞をうろつく場面がかなり多い。主人公も金田一耕助ではない。村一番の有力者一族の後継者の青年。小説は彼の手記の形式で書かれている。
読んでいて犯人は最後までわからなかった。重要人物がどんどん死んでいくので消去法で大体絞れてはくるのだが。
ラストは爽やかなハッピーエンド。ヒロインの典子が可愛かった。
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古典名作だけど、金田一耕助は全然登場しない。ただ素人がおろおろするばかりだった。それでもストーリーは面白かったし中盤からは一気に読めた。トリックもたいしてなかったけど、不気味な設定や舞台装置が秀逸なのか。面白かったのは確かなんだけど、何がそんなに面白かったのか、なんだかよくわからない。
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「八ツ墓村」は事件そのものよりも昔の出来事が怖過ぎなんだよな
(なので事件どんなだったかすぐ忘れちゃう…)
拉致監禁とか吐き気がする程なんだけど、それがこの時代の田舎では起こり得ただろう想像ができて辛い
映像作品ではその昔の方とかなんなら落ち武者のとこが印象強く描かれちゃって登場人物も削られがちなんだけど、医師も僧侶も尼も一人しか出てこないんじゃ話が全然違うー!
原作はもっと淡々として、あともっとちゃんと入り組んだ事件だった笑
最後もなんだか少し明るく終わって良かった
Posted by ブクログ
ものすごいスピード感で一気に読ませられました。いやぁ、面白かったです。何とも言えないおどろおどろしさと、田舎村特有の陰険な感じが、全体に緊張感をもたらせていました。
犯人はなんとなく怪しさを感じていましたが、その動機については完全に予想外。これは良かったです。ただ、ここはもう少し深堀してほしかった思いもあります。主人公(?)がバタバタしているうちに、解決してしまいましたが、直接対峙してなんやかんやあってもよかったのでは?
多少の文句はありますが、ページをめくる手が止まらないとはこのことか、というくらい引き込まれました。横溝正史恐るべしです。
Posted by ブクログ
日本ミステリーの古典的名作であり、おそらく犬神家の人々と並びもっとも有名な金田一耕助シリーズの一つだ。過去に読んだ記憶があるが、恐らく十数年前であり、改めて横溝正史への熱が高まってきた今に再読する次第だ。
タイトルがとてもシンプルだが、おどろおどろしい、恐怖感を煽られるもので、これほどタイトルから存在感のある作品は他にないだろうし、読む前から不穏な空気感が漂う作品である。
古典ミステリーに代表される、冒険の部分やラブロマンスも盛り込みそこに一族の相続問題も絡めたかなり盛りだくさんな内容で、単純な推理小説に収まらず、主人公である辰弥の冒険活劇恋愛推理小説ていう方が相応しいかも知れない。
また、探偵金田一耕助側に主人公がいない為、探偵側に立つことの多い現代ミステリーと比べて金田一の活躍は物足りなく映るし、ある意味目新しい作風に思う。金田一の探偵小説の探偵らしがらぬ行動規範は超人的な探偵たちと比べればヤキモキするが、とても人間らしい。
舞台は八つ墓村であり、過去にとても恐ろしい事件が起きた場所で、過去の因縁が冷めやらぬ中主人公である辰弥は、自分の出生の起源を求めこの村を訪れることになる。村はとても閉鎖的な場所であり、辰弥の父が犯した事件が引き金となっており村人たちは辰弥に猜疑の目を向けている。彼の家族である田治見家の作品人達は病弱な人が多く、更には二癖三癖と裏がありそうな人達。
辰弥にとってとても心細い環境下にあり、読書は彼に感情移入しやすく、スリリングな体感をえる。
現代作品ではかなり衝撃的な描写が続くが古典作品としての魅力、スパイスとなっており、とても楽しめた。金田一の活躍が見えない部分が多く、少し物足りなさをかんじるが、小説としてはとても面白かっ
Posted by ブクログ
金田一耕助シリーズ1作目!怨念や因習のおどろおどろしい描写から始まる、冒険・恋愛要素も入り交じった最後までハラハラするミステリーでした
終始不穏な空気で、登場人物誰もが怪しく見えてしまうので恐ろしい…
古い物語なのにとても読みやすく、感銘を受けました
夢にまで見るものすごさ
八つ墓村の話は、テレビでもよく見たような記憶があるが、当初は、怖くて読む気がしなかったが、読み始めると、つぎどうなるのか、次、どうなるのかと引きずられて最後まで読んでしまった。夜中、突然、目が覚めて、夢だったのか現実だったのか、自分が当事者のような錯覚を覚えた怖かった。
読み終わってから、森美也子が犯人だと知って、動機が分からなくって、今までの推理小説と違う印象を受けた
Posted by ブクログ
思ったより読みやすく、冒頭の八つ墓村伝説のシーンからぐいぐいと惹き込まれた
有名な金田一耕助の活躍はほぼなかったのが意外
因習村ミステリー小説というよりは冒険活劇みたいなイメージの作品だった
洞窟の中のシーンが想像しにくくてあまり馴染めず、ペースが落ちてしまった
これまでタイトルのみ知ってただけで一切触れたことなかったので、いま公開中の清水崇版も含め映像作品にも触れてみたい
Posted by ブクログ
日本ミステリの古典ともいえる本作。映像化された作品も有名で、私も何回か観た記憶がありますが、小説版は読んでいなかったので、今更ながら手に取ってみました。
映像作品の印象からホラー色の強い作品を想像していましたが、実際に読んでみると、思っていたほど恐ろしさを前面に出した作品ではないように思いました。主人公・辰弥の一人称による語り口が、映像で感じた重苦しさを少し和らげているようにも感じます。
とはいえ、昭和二十年代の地方の村という舞台には、独特の閉塞感と不気味さがあります。村に根付いた人間関係や因習も相まって、物語の底には常に、どこか薄ら寒い空気が漂っている気がしました。
個人的に強く印象に残ったのは、ミステリのトリックや複雑な人間関係よりも、辰弥が村人たちに追われる場面の緊迫感でした。それは、かつて要蔵が村人たちを次々と襲った事件と重なっているように感じたところに起因するのかもしれません。
興味を持って読み進められた一方、かなりのボリュームなので、読み終えるころには少々疲れました。
Posted by ブクログ
文章だけでおどろおどろしさを表現出来るのがすごい。
鍾乳洞での逃走の場面の緊迫感といったら。
主人公は美形らしくモテモテ。
美人にお兄様と言われたかった、とか莫大な財産が手に入ると知って有頂天になったりと割と人間らしい。
ぱっとしなかった典子がいきなり才色兼備になったのには驚いた。口調も性格も変わりすぎ。
美也子さんがすごく魅力的だったので、主人公が知らぬ間に死んじゃったのが残念。
見せ場を作って欲しかったな〜
最後は爽やかに大円団。
Posted by ブクログ
1949年。映画やドラマは見たけど、活字は読んでないと思う。
岡山あたりの閉鎖的な村で起こる連続毒殺事件。落ち武者の埋蔵金も絡め。鍾乳洞が印象的。個人的に鍾乳洞に魅せられるようになったのは映画のせいだと思う。 そしてシロウ(変換できない)
犯人は同じだが、死に方が映画と違うかなぁ。でも女性の執念的な原作の味を出してたと思う~
そしてハッピーエンドなんだな、大団円。村が変わりそうな気配。いっぱい死んだけど。
Posted by ブクログ
金田一耕介シリーズの第4段
と言っても金田一耕介が主人公ではなく
辰弥と言う青年が主人公
しかも金田一耕助は全然活躍しない
ちょいちょい登場はするけど最後に事件の真相を語るだけ。
渥美清が金田一を演じた1作目の映画も原作同様に活躍していないので、それがなんとも物足りない感じがした。
映画は比較的原作に忠実にできていたんだな。
ただ原作はもっとスケールが大きい。
これまたもう一度映画を見ないといけないな。
Posted by ブクログ
ちょっと昔の文体がきれいでおもしろかった
"ゼスチュア"がめっちゃ趣あって良い たぶんジェスチャーのこと
意外と展開が速くて楽しいし金田一耕助が全然活躍しなくてウケる 探偵がおるのに殺人事件が横行する話大好き
私めちゃくちゃ姉の春代を疑っていましたが全然違う人が犯人で、裏切られてうれしい
動機は気が狂った血筋に嫌気がさしたからだと思ってましたがもっと実際的な理由でしたね
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ人死ぬ(笑)初めて金田一シリーズ読んだのに金田一正直おらんでも全然問題ない、まじか。村のあちこちに広がる、金塊が隠された鍾乳洞、わくわく
匿名
金田一を読むなら、このシリーズ
金田一シリーズは、乱歩ともルパンとも又違う世界観があります。
過去に上映されたインパクトの強い、劇場版を知っている方もいるかと思いますが、小説の方も面白いです。
一巻から順に読むも良し、気になるタイトルから読んでいくのも良しだと思います。
Posted by ブクログ
「八つ墓村の祟りじゃーーー!!」
あまりにも有名な名シーン(笑)
過去に何度も映画化・ドラマ化されてきた金田一耕助シリーズ。どこか懐かしさを感じる作品ではあるものの、これまで原作を読んだことはなかった。
今回、新たな映画化をきっかけに、初めてシリーズを手に取ってみました。
映像作品の予告などからホラー色の強い印象を持っていたが、原作はしっかりと推理を楽しませてくれる本格ミステリー。
事件に巻き込まれた辰弥自身が、出来事を振り返りながら語るという手法も面白く、古い作品でありながら驚くほど読みやすかった。
そして何より印象的だったのが、村全体を覆うような、ジメッとした陰鬱な空気。
閉鎖的な村に根づく因習や怨念、人々の疑念までもが文章からじわじわと伝わってくる。映像による恐怖とはまた違う、文章ならではの不気味さがあった。
長く愛され続けるシリーズなのも納得の面白さ。
ただ、20作品ほどあるという金田一耕助シリーズ。全部読んでみたい気持ちはあるものの、さすがに手を出すには少々躊躇してしまう(笑)
Posted by ブクログ
始めて横溝正史を読んだ。てっきり金田一さんが主役の話と思ってたけど違って、どこかしかコミカルな文体で、こんな話だったのかー、と思った。映像化が繰り返されるの不思議。
Posted by ブクログ
映画がやっているから気になって手に取った本です!
古い作品ということもあって、文調や単語の理解は私にとって少し難しい面があったりました…
でも、主人公やその他の登場人物の状態(表情や心境)の表現に擬音がちりばめられていて、読んでいるときに情景をイメージしやすかったです〜
Posted by ブクログ
江戸川乱歩の『孤島の鬼』が大好きなので、有名な今作にオマージュのような類似点がみられるのに驚いた。
(序盤で「恐怖のあまり白髪に変わる現象」に言及があった時点でおや?と思ったが、洞窟の迷路はモロそれ)
作中で本人も言っている通り、金田一耕助は全然活躍しない笑。
村の伝承は不気味極まりなく、どのように事件に関係するかワクワクしながら読み進めていたが、結局あまり物語に活かされなかった印象。
(「山に潜む要蔵の仕業かも」という説が挙がらなかったのはとても意外だった)
伝えたかったのはそういった因習を盾に平気で人を追い詰める閉鎖的社会の醜さだったのだろうけど…。
犯人の動機にしても何にしても、登場人物みながうわべの富や名誉を狂おしいほど求めているのは、自分の幸せに他人の許可がいるという窮屈な感覚なのかな。
Posted by ブクログ
タイトルは知っているけど、読んだことないシリーズ。
昔の本なので、文章が少々読みにくい部分があって読むのに時間がかかってしまった。
後半、辰弥がどんどん追い詰められて、どうなっちゃうのとハラハラしながら読んだ。
後半の勢いがすごかった。
そして意外と金田一耕助の出現率低めで驚き。
全然出てこないじゃん(笑)
Posted by ブクログ
推理がおもしろいとか、金田一耕助がおもしろいとかすごいとかではなく、なんだか普通の人のゴシップにまみれた生き様がおもしろい。
ミステリー好きじゃなくても読めると思う。
ミステリー好きは逆に…?
うーん
読んでいくうちに寺田唇弥が嫌いになってしまった。彼はこの物語の主人公で謎の連続殺人事件にいつも近くにいたから村人や警察に疑われてしまう。その点は同情するが金田一からの警告があったのに嘘や隠したりしたのが悪印象でした。小説自体は読みやすくてよかった。
Posted by ブクログ
う~~ん、超有名作ですが自分としてはあんまり、でした。
■要素
①ランダム性
1)丑松は、毒入りではないカプセルも持っていたが、毒入りのカプセルを辰弥の目の前で飲み死んだ
2)久弥は、他人に自分が飲む薬を選ばせたが、どうやって毒入りの薬を飲ませたのか
3)港禅は、本膳のうち1/2の確率で毒入りの方の酢のものを食べたが、どうやって1/2を引かせたのか
について、「どうやったんだろう」というのがワクワク面白ポイントなところ、「たまたまでした」という結論は、「えっ」となるというか、もっと何かほしかった。
②背景
「落ち武者が八つ墓村に来て云々のくだり」「要蔵の32人殺し」についても、もっと何か関係してほしかった。
「辰弥が実は亀井陽一の子」も、「まあ、でしょうねえ」という感じで、特に驚きはなかった。
③その他
他にも、「小梅と小竹は誰が見ても区別が付かない」というギミックとか、「なぜ毒殺と絞殺をわけなければならなかったのか」とか、「実は要蔵はまだ生きているんじゃないか」とか、「地図が本当に示す物は何か」とか色々と使えたように思うが、どれも特に何も無くそのまんまだったので、物足りなく感じてしまった。
■本格+冒険+スリラー
そもそも本作の作りが「殺人事件(本格)」+「鍾乳洞(冒険)」+「逃走(スリラー)」となっており、特に後半は冒険・スリラー要素が多くなる。
これによって本格推理小説的な部分が相対的に薄まってしまったのではないかな、という気がした。
自分は『本陣殺人事件』のようなガチガチの一分の隙も無い美しい本格作品が好きなので、その点について冒険要素が強く、事件の解決パートの説明が薄めの本作はあんまり・・・と感じてしまった。