【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年07月13日

やっぱりいいね!
由香利(あえてね)の告白は、想像すると随分エゲツない画が浮かんでくるのだが、文章は下ネタチックに書いてないので、やっぱり上手いんだなぁと思う。
心情の変化も自然で、救いもある。

追記すいません…
孤高の金田一耕助。どんなに慕って慕われて、共に協力して事件を解決し、戦友の様な関係を...続きを読む築いたとしても、やっぱり最後はひとり。
周りに流される事なく事件と、その事件関係者と、自分と向き合い、自分で考え、人はひとりで歩いて行かなければならないんだ。これが“人間”なんだと毎回気付かされる。
そして周りの人達もそれを理解し、気に掛けつつ、そっと見守っている。
私もこうありたい!なんて思ってしまう横溝正史が創り出した金田一耕助とそれを取り巻く世界観が私は大好きだ。

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Posted by ブクログ 2021年11月27日

金田一耕助最後の事件!

上巻で解決した事件の20年後に、再び事件の関係者が殺されていく。金田一耕助が20年もの間心に秘めていた真相とは…

上巻、下巻とあって、かなり長いのですが、この壮大な物語に私はすっかり魅了されました。
金田一耕助の事が色々とわかる一冊なので、金田一ファンとしてはとても感慨深...続きを読むい作品です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年10月13日

壮大な舞台の話だった。
ミステリー小説だからそこはお約束なんだけど、後味の悪さというか、どこでボタンをかけ違ってしまった…あの時違う選択をしていれば…という気持ちになってしまう。
弥生と耕助が由香里の秘密について話した時の場面、あそこはハッとしながら読んでいた。そうかもしれない…と思いながらも臨場感...続きを読むを感じながら読めた。
最後の耕助が行方をくらますところ、シリーズとしての終わりかたが、耕助は事件を解決するとメランコリーに打ちのめされるという記述が今までにも出てきたが、それがとうとう決壊を越えたのかなと感じさせる、でも耕助らしい飄々とした後味を残した終わり方だった。

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Posted by ブクログ 2020年04月14日

上巻よりその後も、金田一耕助は密かに事件関係者の動静を見守ってきた。そして一見事件に巻き込まれたかのような人物が、実は色濃く関わっていた事が確信に変わり、20年後、その者の死をきっかけに新たな惨劇が始まる。
恐怖を煽る演出と、全てが白日になった後の結末の描写が金田一耕助シリーズらしく独特だった。

...続きを読む上巻の感想でも述べたが、とても読みやすかった。他の作品も改めて手に取ってみようと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月04日

金田一耕助、最後の事件!
上巻の昭和20年代の事件から舞台は高度経済成長中の昭和40年代へ
等々力警部も退職してるし金田一も20歳年をとり…
そんな中、近頃身の危険を感じるという本條写真館の倅・直吉が金田一の前に現れ、20年前の事件の続きが始まる

新たに出てくる由佳里と滋の息子・鉄也の出生、法眼弥...続きを読む生と本條写真館の関係など下巻も謎がたくさん出てきますが、最後にはスッキリ~
手を焼いていた元チンピラのシュウちゃんと手を組まされたり、自分がちょっと目を離したすきに直吉が殺されて自分を責め続けたりと等々力警部が大変そうw

2012/11/27-12-4

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Posted by ブクログ 2012年12月01日

いやぁ。面白い。個人的には大好き。長かったけど。最後も結構よめる展開だったけど、それでも面白い。ひとえに文章力ではないかと。こういう推理小説って今はないよなぁ。。。

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Posted by ブクログ 2012年07月01日

金田一探偵はいろいろと映像化されてもいるし、「ジッちゃんの名にかけて・・・」の彼とは旧知の中なので(笑)なじみは少なくないんだけど、やはりもっと早くに出会えればよかった。なにしろ表紙が怖いもので・・・。

さて、この下巻ですが、上から20年以上の月日がたってしまっているという設定。文字通り壮大なミス...続きを読むテリーですね。
泣かせる内容だし、人間臭さがまたいい。

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Posted by ブクログ 2011年06月20日

ついに読み終わっちゃったよー!
あああ…すごい話だった。長編なだけはある素晴らしい充実感。
たくさんの謎が次々に解き明かされる終盤は読むのを止めるのが難しかった。
耕さん…また会いたいなぁ…(´ω`*)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

本陣殺人事件とほぼ同時期に読んだ、私の横溝デビュー作品のひとつ。これも怖くて怖くて仕方がなかった。(そんなのばっかり)横溝作品の中でも力作だと思う。なんしか20年かかってますから。

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Posted by ブクログ 2020年09月22日

ドロドロの愛憎劇。
焼きもちって、ある一定のレベルを越えちゃうと単なる狂気。
何気に口に出して伝えるって愛情に限らず、事実や気持ちを誤解なく伝える大切な手段だと思う。って、あたりまえだよ、って思うけど全然うまくできない。
まぁ、そんなきれいに伝えちゃったら物語の根本を否定してしまうんだけど。ただ、考...続きを読むえるきっかけになった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月25日

切なくて割と金田一シリーズの中で好きかもしれない。犯人の滋がすごくいい人なんだよなあ、そして小雪ちゃんも、ビンちゃんも結局みんな狂わされただけで、根からの極悪人じゃなかったところが辛い。
女傑の弥生も、実の子や孫には冷たいとは言え、金田一シリーズによく出るような悪女ではなかった。

謎解きがすごいと...続きを読むいうわけでもなく、生首風鈴に至る過程ももっと凄惨を想像してたから物足りなかったけれど、それでも事件の背景が哀しくて好きだった。

最後のシリーズとしての終わり方も好き。アメリカから帰ってきて本陣殺人事件を解決し、病院坂の事件を終えてアメリカに帰っていく。

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Posted by ブクログ 2020年07月07日

恐るべき生首風鈴事件から約二十年の時を経て、再び起こる酸鼻な事件。複雑で隠微な人間関係の数々が絡み合い、おどろおどろした雰囲気を盛り立ててくれます。世代をまたいで受け継がれるかのような因縁がもうたまりません。そしてもちろん、ここで過去の事件の真相も明らかになりましたが。想像の斜め上を行くとんでもなさ...続きを読むでした……。
無残で悲愴でどうしようもない悲劇の物語ではあるのですが。不思議と読後感は悪くありません。まるで救いのないわけでもないのか。そして金田一耕助最後の事件なので、有終の美という雰囲気もありますかね。
ところでトリック、最近読んだ「蝶々殺人事件」と一緒だなあ、って思っていたら。作中でしっかり言及されていたのに笑いました。作中の世界でも読まれてたんですね。

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Posted by ブクログ 2020年07月02日

金田一耕助最後の事件。
刊行順に、まだ読んでない金田一耕助シリーズを読んでいたので、短編集続きだったが、久々の長編。
長編の方がやっぱり面白いなぁ。

下巻の謎解きと新たな事件の重ね技で、続きが気になった!
金田一シリーズ全般だが、時代のせいか動機とか男女の関わりが共感出来ないが…仕方ない。
普通に...続きを読む由香利がかわいそうなんだが?!

怒れる海賊たちの同窓会からの墜落は劇的でした。
犯人は意外でしたね〜

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Posted by ブクログ 2016年07月05日

下巻では、20年後に新たな殺人事件へと発展しましたが、20年前の殺人事件まで含めて全ての謎が氷解してスッキリしました!さすがに、いろいろな因縁が絡んでいてストーリー的には面白かったですね!金田一耕助シリーズの集大成的作品で良かったです。
最後には金田一耕助がアメリカに旅立ち、消息不明となるシリーズの...続きを読む終わり方も良かったと思います。
これ以上、新作が読めないというのは甚だ残念ではありますが、なんとなく金田一シリーズ全作品を読み切って、やり遂げた感はありますね!
でも、ついでといってはなんですが「金田一耕助の冒険」も読んでおきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2015年10月31日

横溝正史の血みどろのおどろおどろしい世界が昔は大好きでよく読んでいました。首だけが切られて部屋の天井から吊るされているなんて…本当に残忍です。最近は好みが変わっていて、他の作家の本をよく読むようになりました。

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Posted by ブクログ 2014年06月19日

読むつもりじゃなかったのに、うっかりフライト当日の朝から手をつけてしまったため、上下巻とも抱えて飛行機に乗る羽目に。カバーなしで釣鐘頭の表紙の文庫版を一心不乱に読みました。隣に座ってた人はなにかと思っただろうなぁ(苦笑)。

謎が解けるにつれて、それまで漂っていたおどろおどろしい雰囲気が霧消していく...続きを読むのが悲しい。結局はいろんな人の欲と思惑が絡み合っていただけというか・・・まぁそれはどんなミステリを読んでもそうなんだけどさ。

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Posted by ブクログ 2013年08月16日

読み終わって、ああと溜め息。推理小説としての部分は面白い。あ、同じトリックと思いきや「日本の小説で」なんて自作の題名を出す所もお茶目。そして、人間の心理への観察も表現も繊細だ。ただ、その目は主人公、金田一耕助にも向けられている。だから金田一耕助は超人的な名探偵になれなかった。金田一耕助を愛して心配す...続きを読むる人は沢山いるのに、ついに彼の隣に居続けられる人間は現れなかった。それが悲しい。アメリカでも日本に帰ってでも、愛情でも友情でも、彼の隣に誰かがいる様に願う。

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Posted by ブクログ 2017年08月16日

 世の中にはたくさんのシリーズものがある。

 面白くて長く長く続くもの。
 惜しまれながらも終わってしまうもの。
 終わったはずなのに、再び始るもの。
 
 期待通りか、期待はずれか。
 見る側の想い。作る側の考え。
 交錯して、うまく昇華したり、すれ違ったり。

 気に入った主人公のシリーズは、...続きを読むずっと続いて欲しいけれど、
 惰性で続いていく姿を見たくないのも事実。
 その終わり方、最後の姿をどう決着をつけるか。


 金田一耕助最後の事件。
 馴染みの登場人物。
 垣間見られる積み重なったエピソード。
 散りばめられたそれぞれに、うれしくもあり、
 冗漫さも感じてしまう。

 ベテランアクションスターが久しぶりの復活。
 喜びの思いと、痛々しさ。
 そんな思いがよぎる。

 ネタが割れてしまう謎もあるが、
 年月を重ねた家族にまつわりついた呪いは
 さすが横溝。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月28日

市川崑の映画を観た後に読んだ。やはり上下巻2冊分を2時間にまとめたということで、内容も人物設定も違う部分が多い。映画では写真館の助手(というより金田一耕助の助手的役割)の草刈正雄が、原作ではまったく違うキャラだったことに愕然。映画でにはない淫びでドロドロな横溝ワールドがちゃんとここでは楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年02月08日

金田一耕助が唯一不本意な結末で終結した生首風鈴事件から二十年の月日が流れたが、金田一耕助はこの生首風鈴事件の延長線上に事件の兆候を感じ、事件の渦中へ飛び込む。金田一耕助ファイルの最後を飾る作品。

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Posted by ブクログ 2010年10月23日

上巻で描かれた陰惨な殺人事件から20年後、再び悪意が動き始めるのを止めるため奔走する金田一。
何代にもわたって受け継がれた血の因縁と、それによって引き起こされた数々の悲劇。まさに横溝作品と言えるおどろおどろしい物語でした。
ただ、20年前ほどには陰惨さがなかったのと、幕切れが少しあっけなかった点、そ...続きを読むして何より、これが最後の事件というにはあまり華やかさ(事件に華やかも何もありませんが…)がないかな…。
期待していた割に少し地味で残念だったです。
他の短編集とかも今後読んでみようかな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

既に上巻でのレビューに色々と書いたので割愛します。
しかし、事件終盤の女史との面会が印象的でした。
読んで唸る、ミステリー浪漫の集大成です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月05日

最後の結末はこの人が犯人かという納得感ある理由のものだった。20年経った後の殺人事件が2件だけというのは少し面白味が無かった。2件だけは立て続けに起こったのだが、その後のストーリーはなぜ犯罪が起きたのかを説明するもので少し退屈だった。

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Posted by ブクログ 2015年01月16日

横溝ワールドらしいと言えばそうなんだが、推理小説としてはどうなのかな。大したトリックがあるわけでもなし、本当に謎がスッキリ解けたかと言えば、そうでもなし。とくに、この物語を成り立たせている前提に、割合早い段階で気付いたが、それが、私にはかなり無理があるように感じられる。

ただ、複雑な血脈と淫靡な雰...続きを読む囲気がなんとも言えず、時代を感じさせてその力で読ませる。横溝の作品は世評が高いものは、これで大体読んだが、初期のものをもう一度読もうかな。

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Posted by ブクログ 2011年08月21日

角川書店の金田一耕介シリーズ完結。

読みきった感動が一番大きい。

小説の中でも金田一耕介の最後の事件という書き方がされていたが、最後の死人は金田一さんのせいでは?

小説の中では、等々力元警部が自責の念にかられていたけど…

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Posted by ブクログ 2011年05月04日

 病院坂の首縊りの家で起きた生首風鈴事件から二十年。再び惨劇が・・・。
 複雑にからまった過去が明らかに・・・。金田一耕助の最後の事件に。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

前編に比べて失速。横溝正史はやっぱり古い日本を書かなきゃしっくりこない。金田一が60歳って・・・まぁ最後の事件だからいいか。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

御大!御大すごい!!と夜中に叫びました。ラストに向かって一気に読みたくなる感じ。皮が剥けるみたいにするするーっと真実が分かっていくのが爽快でしたが、同時にすごく切なかったり。
ラストの金田一耕助の一言が印象的でした。

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