【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児のレビュー

あらすじ

胸をはだけ、乳房をむきだしに折り重なって発見された男と女。既に女は息たえ、白い肌には不気味な死斑が浮き出ていた……。情死を暗示する奇妙な挨拶状を遺して死んだ美しい人妻。不倫の恋の精算なのか? 闇行為で財を成した実業家の周辺に次々に起こる猟奇殺人事件――亡霊のように現れる〈雨男〉、消えた死体の謎とは!

カバーイラスト/杉本一文

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

意外な犯人。「レインコートの犯人」が誰にでも出来るせいで上手く惑わされた…
メイン目線の記者の動きも若干怪しいため、メタ的にもみんなが怪しく思えて、最後まで犯人がわからなかった。
いつも以上に死人が多いのは、相変わらず無能な探偵と警察である(笑)

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2020年02月23日

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ゆったりと横溝正史を読み直し中

今回は『悪魔の寵児』です

事件は例年になく長い梅雨となり、雨がベショベショと降り続く中で起こります
殺人が発生したり、後に悪魔の寵児と呼ばれる連続殺人犯が登場するときには必ずと言っていいほどベショベショと雨が降っており、このベショベショと降る雨がこの事件に陰惨な印象を強く与えているのです





Σ(゚Д゚)
って「ベショベショ」って何よ!
もうずーっとベショベショ雨降ってるんだけど、雨が降る擬音で「ベショベショ」ってなによ!
どのくらいの量がどのくらいの勢いで降ってるかのちっとも伝わって来んわ!
ちっとも伝わって来ないのになんとなく伝わってきた気持ちにもちょっとなったわ!

そうなのよね〜
横溝正史ってたまにいや頻繁にこのわけわからん、つか本人しか分かってないやろ!って擬音が使われるのよね

しまいにゃショボショボ降ってるとか言うし、いやなんとなくベショベショよりは勢い弱まったんだろなとは思ったけど
終始おしっこ感が…

先日読んだ横溝正史研究の本にも書いてあったんだけど、横溝正史ってマジ擬音変なんよね
これから横溝正史を読んでみようかな?なんて思ってる人にはぜひ変な擬音にも注目してほしいな

え?話の中身?

うん、まぁそれは他の人のレビューとか読めばいいじゃないの

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2024年06月12日

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金田一さん、そこまで分かってるんなら一人か二人くらいの殺人は食い止められるだろうに・・・と思っちゃうけど、これが金田一耕助だよね。今回も楽しませてくれてありがとう。日常とはかけ離れた世界観で、よい気分転換になりました。

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2024年06月03日

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ネタバレ

金田一耕助は抑えめの登場。
トリックより人間構成とかあの時誰がいなかったとか、そういう状況証拠から解いていく感じなのかなぁ。
死体の描写から、犯人は女性になのではという予感はあった。
悪魔の寵児ってネーミングが関係者の中に浸透していふとこが時代を感じる。
あと最後の方での欣吾が父となった描写。自分に子供が出来たのは2人目。そのどちらも妊娠には気がつかなかった。自分の愛人たちが辱められては殺された後でも、彼は過去のこととして人生を続ける。そんな感を受ける描写が印象に残った。

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2020年07月15日

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金田一耕助シリーズの長編作品でしたが、意外な人物が犯人なのだろうな?と、これまでのシリーズの話の流れから想定していたのですが、その想定が個人的には当たっていましたね!
でも物語には、かなり凝っている内容であり、ミステリー作品としては秀逸であったと思います。
次の金田一耕助シリーズ作品にいってみようと思います!

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2016年04月20日

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読後の後味の悪さでは金田一シリーズ随一だと思う。事件の猟奇性・エログロ性のレベルも相当高い上に、殆ど罪のない人間がバンバン死んでいく。おまけに寝取り(?)描写まである。
犯人は結構意外かもしれない。しかしエンターテイメント性は低いかもしれない。

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2013年06月08日

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横溝作品、これから始めました。最初のシーンが興奮する。作者の意図としては、犯人から読者の視点をずらすように持っていくのでしょうが、真犯人を信じたくない部分もあり、最後まで楽しく読みました。不自然に思える部分は物語性とし、男女関係は生命のガソリンだと再確認しました。

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2011年05月10日

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意外な犯人だった!
愛人たちに元妻に蝋人形館に…お膳立てが完璧すぎる。
あまりにもえげつない連続殺人には、横溝の本領発揮といった感じでかなりワクワクした。
やっぱりこれくらいドロドロしてなきゃねー。

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2010年12月30日

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実業家の風間の妻美樹子が心中自殺に見せかけて殺害されるという事件が起こった。その後も次々と残虐な手口で巻き起きる殺人事件、突如として消え去る死体、雨の日に現れ"雨男"を名乗る不気味な男などミステリーとしての要素が詰まった一作である。
悪趣味で侮辱や憎悪の詰まった殺害現場や犯人の手口が読んでいて素晴らしかった。
主人公の水上三太の聡明さや行動力の高さが見ていて気持ちよく、文章から十分に伝わってくる種子の薄気味悪さに非常に興味を惹かれるなど登場人物もこの作品の魅力であろう。

ただ真犯人に対しての驚きは少なく、もっと犯人の残虐性や異常性に対しての深堀が欲しかったかなとは思った。

他にもシリーズがあるようで…気になる

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2024年10月11日

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話が入り組んでて、かなり面白かったけど、最後結末にたどり着くまでがサクサクし過ぎてたのが残念だったな。とはいえ横溝作品らしい結末だった。
内容的にはかなりエログロで、今まで読んだ横溝作品にはない直接的な描写が個人的には興味をひいた。多分嫌いな人は大嫌いだと思う。

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2024年02月23日

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犯人は最後まで分からなかった。だけど、今回は狙われる人が最初から分かりやすかったので、ドキドキ感が無かった。どう殺されるんだろうくらいで。

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2023年10月30日

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エロいよぅ・・グロいよぅ・・。

それにしても、よくまぁこういう殺し方を思いつくなぁ・・。と、いや感心はしませんが。
犯人は、“そう来ますか”という方でした。いつの世も人の業とは恐ろしいものです。

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2018年06月23日

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ネタバレ

戦後成金・風間欣吾とその愛人たちに送りつけられた情死を思わせる不吉なハガキ
風間欣吾の正妻から始まり、愛人たちが次々と殺害され、その遺体は様相はなんともエログロい
重要な承認兄妹を目の前で誘拐されたり、襲われて負傷したり、新聞記者に出し抜かれたりと金田一はあまり良いとこ無し
意外な犯人で逮捕される前に自決!は定番ですけど、風間欣吾がこれからのうのうと幸せに暮らすのかと思うとなんかなあ…

2012/11/07-08

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2012年11月08日

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ネタバレ

金田一耕助モノ。
やっぱり横溝さんの世界は、男女の爛れた不埒な情欲と、金に対する執着を動機とした犯罪が描かれているというか、むしろそれ一辺倒というか(笑)昭和30年代に、本当にこんな感じの脂ぎったエログロの世界があったのかどうか知らないけど、この作品世界だけを読んでこの世界観を真に受けてしまったら、昭和の前半という時代を見誤りそうで怖いっちゃ怖い。

金田一モノの代表作と言える『八つ墓村』や『犬神家の一族』とかに比べて、この辺の作品はあんまり金田一が活躍しないので、個人的にはそんなに面白いとは思えませんでした。金田一作品の主だったところを全制覇するためには避けて通れない作品ということでサクっと読破しましたが、まぁ横溝作品ならほかに読むべきものがいくつかあるのでまずはそっちを、って感じかな。

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2012年06月01日

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古い表紙で読んでいたので、相当怖い表紙絵だったのですが
内容はその絵のまんま・・・
悪趣味でエログロ風味の強いお話でした。
掲載誌がその手の雑誌だったと読んで納得。
金田一の活躍はあまり目立たず、しかも負傷してますよ!
長編で読み応えはあるものの、犯人とかトリックというより
エログロに焦点を当てたと思える一作。
でもそこまで嫌悪感を覚えないのがヨコミゾもののすごいところだ。

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2010年04月09日

Posted by ブクログ

あのエグイ表紙がなかったのでひとまずこれを仮置き。
久々の金田一!
時々ふと読みたい衝動に駆られるのはなんでだろう。今回の金田一はなんかいつもと雰囲気違ってた気が・・後期作品だからかな。耕助より新聞記者のが出張ってたww
しかも締めが緩すぎ?おいおいそこ笑って済ませていーんすか!?ってつっこみたくなる。こりゃあ生まれてくる子もただ者じゃあるめい^^

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2009年12月21日

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