【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児のレビュー

あらすじ

胸をはだけ、乳房をむきだしに折り重なって発見された男と女。既に女は息たえ、白い肌には不気味な死斑が浮き出ていた……。情死を暗示する奇妙な挨拶状を遺して死んだ美しい人妻。不倫の恋の精算なのか? 闇行為で財を成した実業家の周辺に次々に起こる猟奇殺人事件――亡霊のように現れる〈雨男〉、消えた死体の謎とは!

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

ネタバレ

金田一耕助は抑えめの登場。
トリックより人間構成とかあの時誰がいなかったとか、そういう状況証拠から解いていく感じなのかなぁ。
死体の描写から、犯人は女性になのではという予感はあった。
悪魔の寵児ってネーミングが関係者の中に浸透していふとこが時代を感じる。
あと最後の方での欣吾が父となった描写。自分に子供が出来たのは2人目。そのどちらも妊娠には気がつかなかった。自分の愛人たちが辱められては殺された後でも、彼は過去のこととして人生を続ける。そんな感を受ける描写が印象に残った。

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2020年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦後成金・風間欣吾とその愛人たちに送りつけられた情死を思わせる不吉なハガキ
風間欣吾の正妻から始まり、愛人たちが次々と殺害され、その遺体は様相はなんともエログロい
重要な承認兄妹を目の前で誘拐されたり、襲われて負傷したり、新聞記者に出し抜かれたりと金田一はあまり良いとこ無し
意外な犯人で逮捕される前に自決!は定番ですけど、風間欣吾がこれからのうのうと幸せに暮らすのかと思うとなんかなあ…

2012/11/07-08

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2012年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金田一耕助モノ。
やっぱり横溝さんの世界は、男女の爛れた不埒な情欲と、金に対する執着を動機とした犯罪が描かれているというか、むしろそれ一辺倒というか(笑)昭和30年代に、本当にこんな感じの脂ぎったエログロの世界があったのかどうか知らないけど、この作品世界だけを読んでこの世界観を真に受けてしまったら、昭和の前半という時代を見誤りそうで怖いっちゃ怖い。

金田一モノの代表作と言える『八つ墓村』や『犬神家の一族』とかに比べて、この辺の作品はあんまり金田一が活躍しないので、個人的にはそんなに面白いとは思えませんでした。金田一作品の主だったところを全制覇するためには避けて通れない作品ということでサクっと読破しましたが、まぁ横溝作品ならほかに読むべきものがいくつかあるのでまずはそっちを、って感じかな。

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2012年06月01日

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