【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル1 八つ墓村のレビュー

あらすじ

戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作!!

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

ネタバレ

極めて上等なミステリー
久々に読む長編小説×ミステリーとしてこれ以上ピッタリなものは無いと思った
これが50年以上も前に書かれたとは思えないほどの完成度
四作目にも拘らず「金田一耕助ファイル1」とナンバリングするだけの面白さは間違いなくあった

冒頭の、八つ墓村に伝わる陰惨な謂れの語りからグッと読者を惹きつける
さらに、主人公も巻き込まれる形で物語が進んでいくうちに起こる連続殺人、あるいは衝撃の発見によって飽きさせずに読み進める
終いには、冒頭の残酷さとはコントラストを取る形での大団円で満足感をもたらす

個人的には、春代と典子に怪しさをムンムン感じていたんだけど、しっかり裏切られた
この子ら、あの感じで本当にいい人だったんだ
諏訪弁護士もそうだけど、この話、いい人はとことんいい人なのが好きだわ

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金田一耕助シリーズ第5作品目ー時系列に沿うように読み進めている、横溝正史の代表作の1つ。有名な作品ながら、昔、テレビで少しだけ見た覚えがあるが実際にはどういう話か分からず、手に取った。

金田一耕助が探偵とし、、ではなく、あくまでも語り部が主で金田一耕助はちょい役なのが異色ではある。
舞台は岡山と鳥取の県境、実際に起きた1938年津島30人殺しをオマージュしている。金田一耕助シリーズは1949年〜1950年だから、当時の生々しさや衝撃が作品を通じ感じる。

今作はとにかく読みやすい、当時の言葉遣いや風習などは違和感があるが、これこそ文学である。村社会という閉鎖世界における狂気は外部から見ると異常だが、中から見るとそれこそ当たり前。係る中、都会からやってきた主人公は狂事に巻き込まれていく。重々しい空気の中、3人の女性が登場するが、どれも魅力的だ。作品の雰囲気の暗さがより花を際立たせるのであろう。

名作として今も読み継がれる作品だけあって、今読んでも十分に面白い。最後はハッピーエンドで終わるのも個人的に好き。横溝正史は江戸川乱歩とまた違ったベクトルでの狂気があり、そこがまた大変おもしろいと感じた。

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2025年08月02日

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ネタバレ

今更になって初めて横溝正史を読んだ
金田一耕助があまり活躍してない…?

要蔵の32人殺しの時の容貌、(白鉢巻に懐中電灯、片手に猟銃、腰には日本刀)最初に出てきただけなのに有名だねー、映画での影響が大きいのだろうか

いわゆる犯人探しの要素は少なめに感じた、なにせ人がどんどん死ぬし、田治見家の因縁、離れの抜け道など新しい事象がコロコロ出てきて考える間もなく終わってしまった

猿のように小さい双生児のお婆さんや兎口の醜い濃茶の尼の容姿は嫌でも考えずにはいられない、鍾乳洞の描写も素晴らしい、クドい文体のおかげで場面や人物描写が際立つねー

辰弥の未来に幸あれ

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金田一耕助はあまり出てこず、調査や推理の描写を楽しむ作品ではないです。
手記形式で、主人公を中心に広がる事件の中で、翻弄されたり、冒険したり、出生を追ったりが描かれるような作品。

硬派なミステリーと言うよりもドラマ的で(特に後半は)目紛しく動く展開に、緊張感、焦燥感も煽られるところが楽しいかも?

読者に疑心を植えるのが巧くて、読み進めるごとにこの人が犯人?利用されてるだけ?無関係?と推理が二転三転させられ、読む手が止まらないです。
特に弁当の描写のリフレインのせいで犯人をミスリードさせられました…。

村の独特なおどろおどろしさはあいもかわらず、集団意識の恐ろしさを感じますね…。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと昔の文体がきれいでおもしろかった
"ゼスチュア"がめっちゃ趣あって良い たぶんジェスチャーのこと
意外と展開が速くて楽しいし金田一耕助が全然活躍しなくてウケる 探偵がおるのに殺人事件が横行する話大好き
私めちゃくちゃ姉の春代を疑っていましたが全然違う人が犯人で、裏切られてうれしい
動機は気が狂った血筋に嫌気がさしたからだと思ってましたがもっと実際的な理由でしたね

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知人に紹介されて読んだ本です。
正直、同作者の「犬神家の一族」は知っていたのですが、この作品は知らず、あらすじを読むと金田一とあったので某名探偵のように難解な事件が起こり探偵が解決してくれる物語だ!と思って読み始めておりました。

ただ実際は個人的な印象ですが、探偵はほとんど出てこず、そして今回の事件でも大活躍!なのは間違いないのですが、普段漫画などで読んでいるような、そんな展開ではなかったことに驚きました。

文章も昔の言葉遣いなどが色々とあり、読みにくいなと思いながらも内容が引かれる部分がチラホラあり後半になるにつれて読む手はあまり止まらなかったです。
かくいう前半は難しい言葉遣いや時代背景の説明などが長く感じてしまい、ひたすら怖かった体験をした、という話を聞かされ内容に触れない感じがあり、私自身が乗り気じゃないまま読んでいたため読む手がチラチラと止まっていた、と言った感じでした。

物語も後日談的な、主人公の回想シーンを読んでいる、というような感じで描かれており、そこは斬新に感じました。
といってもさほど本を読んでいないからかもしれません。

トリックや事件の起承転結においては違和感なく、なるほどな、と言った具合に読めてとても楽しかったです。
ただ、1点。あまり理解ができていない、というか納得のいかない点として、姉が殺されるシーンで、姉が叫んだように聞こえた、みたいな文章がある中で姉が叫んでいないとわかったシーンで悲鳴が姉と勘違いするほど女性なのであれば、大体村にいた、というか登場人物の紹介が入った女の人は合計4~5人ほどという認識でいた自分にとってはもう答えでしかなく、なぜ主人公がそこでハッと気が付かないのかが疑問でした。まあただ、紹介されるのは後日談として重要な人物くらいしか書かないから、というのも分からなくは無いのですが、少し疑問に思ってしまいました。

なので個人的には星3かなと言った具合ですが、後半の面白さやおすすめしていただいた、という意味で星4とさせて頂きました。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ人死ぬ(笑)初めて金田一シリーズ読んだのに金田一正直おらんでも全然問題ない、まじか。村のあちこちに広がる、金塊が隠された鍾乳洞、わくわく

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうしてもテレビでの印象が強いので、こんなに金田一耕助出て来ないものだとは思いませんでした。
以前読んだ黒猫亭事件のそんな感想を抱いたような。
知らない慣用句や名称があるのが面白かったです。

あらすじは、遺産相続に巻き込まれた妾の子のが、本家でおこった殺人事件にも巻き込まれてという話です。
こう書くとほんと定番中の定番。なんか感動してきた。
犯人絶対女!とテレビの金田一の印象で目星付けてた人が犯人でしたが、他にも似たような立ち位置の人がいたのでこっちかも?と惑わされました。
誰が誰の息子、分家の人、とか最初にあって海外の小説だと人物の紹介表あるんですが、この本なかったのでメモリながら読みました。
おかげでそのあたりの混乱はなかったです。
あと、後半にある洞窟潜伏期間とそのあとの後日談がだるかった。もうちょっと短くていいと思いました。
美也子は慎太郎も殺すつもりだと思ってたので動機が慎太郎に東屋を継いでもらうことだったとは思いませんでした。
あと今回の事件より25,6年前に起きたっていう要蔵さんの事件の方がよっぽど怖い…

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
やっぱりこの時代を舞台にしたミステリは好きだ。
ミステリというか、パニックものっぽい感じはしたけど。
金田一耕介はびっくりするほど活躍しないし。
作中でもそれは金田一自身が言ってるけどね。

しかし、主人公の流されっぷりがなかなかのものだ。
典子のことだってさ…
最初は不細工って言ってたのに。
恋をして綺麗になるのはいいけど、
綺麗にならなくても好きになれよ!
典子は最初から主人公への態度は変わらなかったじゃないか…

最終的にどうにもちゃっかり終わってるからいいけども。

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2025年11月18日

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