横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    金田一耕介のシリーズの中でも傑作。
    「犬神家」という言葉は聞いたことがあったり、池から突き出した足や不気味な白マスクのイメージはなんとなく見たことがあるかも知れないが、原作を大人になってから真面目に読むと、こんなミステリだったのかと驚いたホラーミステリーの金字塔。
    この時代に、見立て殺人にここまで面白い描写をしたのは流石の一言。もちろん古めかしい表現はあるが、令和の今でも間違いなく楽しめる内容であり、古い、よくわからないという理由で横溝正史の金田一耕介シリーズに手を出していない人がいたら、ぜひ本作から手にとってほしい。

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    2025年12月08日
  • 車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集

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    ネタバレ

    「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
    「広告人形」「裏切る時計」
    「山名耕作の不思議な生活」
    「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
    「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
    「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
    「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
    「鞄の中の女」「空蝉処女」

    前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
    短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。

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    2025年11月30日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    1日で一気読みした。
    時代が変わっても不朽の名作だというのもよく分かる。
    スマホも無い時代だけど、面白いのよ。

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    2025年09月23日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    日本ミステリー史上最高傑作!!

    あのセリフ、道具立て、怪しい雰囲気、意外な犯人、最後の一撃…全てが完璧なミステリー!

    毎年何度も読みたくなる作品。

    金田一耕助の事件簿は全てが魅力!
    その中でも上位の難事件。

    最近家族も読むことに…時代はかわっても傑作は色褪せない。


    ぜひ〜

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    2025年09月09日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    日本ミステリー史上最高傑作!!

    あのセリフ、道具立て、怪しい雰囲気、意外な犯人、最後の一撃…全てが完璧なミステリー!

    毎年何度も読みたくなる作品。

    金田一耕助の事件簿は全てが魅力!
    その中でも上位の難事件。

    最近家族も読むことに…時代はかわっても傑作は色褪せない。


    ぜひ〜

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    2025年09月09日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ネタバレ

    昭和に書かれたこともあって事件はかなりシンプル。
    おそらく最初の時点で佐清マスクのトリックと正体、読み慣れている人は犯人までわかるかと思います。
    とは言え次々に起こる連続殺人事件に明らかになっていく情報が提示され、多くを暗示されることで読者の推理欲も掻き立てられるため最後まで飽きることなく読み切れました。
    章立ても大小あってダラダラと続かないので凄く読みやすいのも良い点でした。

    物語ですが、かなり不幸と愛憎が渦巻いていて暗いです。
    それでもまぁ欲と憎しみが溢れた中に、親子愛や純愛があったのは救いですかねぇ...。

    シリーズは大好きなのですが、後手後手に回る金田一耕助にやきもきして中々探偵と

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    2025年08月30日
  • 金田一耕助ファイル 全22冊合本版

    A

    購入済み

    読みごたえがあった

    面白かった。
    トリックの巧妙なもの
    動機や犯人側の事情の複雑なもの
    それぞれのケースが解明されていくのが
    毎回なるほどなぁと唸らせられてしまう。
    とにかく長編はどれも物語として面白く読めました。

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    2025年08月28日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    金田一耕助シリーズ第5作品目ー時系列に沿うように読み進めている、横溝正史の代表作の1つ。有名な作品ながら、昔、テレビで少しだけ見た覚えがあるが実際にはどういう話か分からず、手に取った。

    金田一耕助が探偵とし、、ではなく、あくまでも語り部が主で金田一耕助はちょい役なのが異色ではある。
    舞台は岡山と鳥取の県境、実際に起きた1938年津島30人殺しをオマージュしている。金田一耕助シリーズは1949年〜1950年だから、当時の生々しさや衝撃が作品を通じ感じる。

    今作はとにかく読みやすい、当時の言葉遣いや風習などは違和感があるが、これこそ文学である。村社会という閉鎖世界における狂気は外部から見ると異

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    2025年08月02日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    引き込まれる不気味な雰囲気がありながらも、リズミカルさとコミカルさもある。

    トリックやストーリーが面白いのはもちろん著者の表現、全体バランス、思わず没頭してしまう表現力、全てが最高。

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    2025年07月29日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    本陣殺人事件 横溝正史の密室殺人の代表作。日本家屋での密室を作り上げるトリックは、何度読んでもすごい。
    車井戸は何故軋る アリバイのトリックと顔の無い屍体 の変型作品
    金田一がいつ登場するか引っ張って最後に登場するまで、何か起きるのではないかと引き寄せるストーリー。
    黒猫亭殺人事件 顔の無い屍体 の見本的な作品。一人二役のトリックに犯人の綿密な計画が有ることで、驚きがある。

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    2025年07月22日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    金田一シリーズの短編集
    『生ける死仮面』とあるアトリエで死んだ少年をめぐる事件
    『花園の悪魔』花畑で発見されたヌードモデルに関する事件
    『蝋美人』死体を元に作られた、蝋人形を巡る物語。個人的には一番面白かった
    『首』数年前に起こった、首を切断された死体の事件、そして、現在に起こった数年前の事件と全く同じ殺され方の死体。それぞれの事件に関する物語。
    全体的にDNA鑑定や科学的な捜査が研究されていない時代ならではのトリックが面白かった

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    2025年07月07日
  • 花髑髏

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    何冊も横溝正史の本を読んでいるけどこれは面白かった。
    特に表題作と『白蝋変化』は飽きさせることなく読み終えた。
    ただ表題作の犯人はよくありがちな感じ。

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    2025年07月05日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    初めての横溝正史。
    昔「八つ墓村」を挫折している為に心配だったけど、鍛えられていたお陰かあっという間だった。
    田舎の閉鎖的で排他的な世界が大好きな自分にとってはなんとも美味でした。
    最初から殺害動機のトリックが練られていたのには多少の感激があった。
    古典的なミステリーが好きだから面白く読めたし、先に長谷川博己の金田一耕助役にてこのドラマを観たけど、原作もドラマも面白かったです。
    脳内では古谷一行が金田一耕助でした。
    これで恐れずに金田一耕助シリーズが読める…。

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    2025年06月04日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    初めての横溝正史。
    昔「八つ墓村」を挫折している為に心配だったけど、鍛えられていたお陰かあっという間だった。
    田舎の閉鎖的で排他的な世界が大好きな自分にとってはなんとも美味でした。
    最初から殺害動機のトリックが練られていたのには多少の感激があった。
    古典的なミステリーが好きだから面白く読めたし、先に長谷川博己の金田一耕助役にてこのドラマを観たけど、原作もドラマも面白かったです。
    脳内では古谷一行が金田一耕助でした。
    これで恐れずに金田一耕助シリーズが読める…。

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    2025年06月04日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    なかなかページが進まなかった上巻と比べ、それまで隠されていた各々の思惑が次々明らかになる下巻。ぐいぐいぐいと引き込まれ、数時間で読破してしまいました……!
    なんといっても見どころは終盤での緊迫感溢れる対決。本を読みながらこんなにもハラハラしたのは、本当に久しぶりの体験です。

    ただ、エピローグについてはどちらでもいいのかなと。
    稀代の悪女の行く末はたしかに気になるところではありますが、ほのめかす程度でもよかったのかな……とこれは個人の好みですがね。

    地下大洞窟での冒険、隠匿されてきたグロテスクな凶行と、ほんのり『八つ墓村』を思い出す要素もあり、それでいて臨場感も気味の悪さもパワーアップした本

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    2025年05月05日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    因習の残る閉鎖的な村や島を舞台とした過去の名作と異なり高度経済成長期の、当時最新の団地を舞台に怪文書が横行し様々な住人が複雑に絡み合う人間関係の中で起こる連続殺人。今読むとこれはこれで昭和レトロ感があって良い。微妙にエログロさも残る。

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    2025年05月03日
  • 金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く

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    よく出来た話だ…緻密というか、設定が凄い。
    現代では考えられないほど、身内で入り乱れててそこも衝撃的でした。横溝正史は性の乱れをかなりしっかり書く人なので、倫理観バグります笑
    全く関係ないようで繋がっていく、最後の告白部分はただただ切ない気持ちにさせられた。
    トリックと言うよりかは、動機や人間関係に焦点が当たっていて個人的にはかなり好きな作品に入りました。

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    2025年04月20日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    金田一耕助シリーズ7冊目。『悪魔が来たりて笛を吹く』と同様、タイトルは知っていたが、内容は全くの初見。

    首なし連続殺人事件。「夢遊病」や「佝僂病」等、特異な性質を持った人々と旧家の爛れた内情、妬み・憎悪・因縁が絡み合い、先入観で読者を陥れる―――。

    『犬神家の一族』、『八つ墓村』、『獄門島』等と比べると(自分の中では)知名度が一つ落ちるので、ぼちぼちの期待感で手に取ったのだが・・・いやはや、自分の中の金田一耕助シリーズNo.1が変わりましたわ!まさか、こんなトリックを仕掛けてくるとは夢にも思わなかった・・・。(推理小説としては反則級のトリックだが、これはあくまで「事件簿」なのでね。)

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    2025年04月26日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    今更になって初めて横溝正史を読んだ
    金田一耕助があまり活躍してない…?

    要蔵の32人殺しの時の容貌、(白鉢巻に懐中電灯、片手に猟銃、腰には日本刀)最初に出てきただけなのに有名だねー、映画での影響が大きいのだろうか

    いわゆる犯人探しの要素は少なめに感じた、なにせ人がどんどん死ぬし、田治見家の因縁、離れの抜け道など新しい事象がコロコロ出てきて考える間もなく終わってしまった

    猿のように小さい双生児のお婆さんや兎口の醜い濃茶の尼の容姿は嫌でも考えずにはいられない、鍾乳洞の描写も素晴らしい、クドい文体のおかげで場面や人物描写が際立つねー

    辰弥の未来に幸あれ

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    2025年04月08日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    金田一耕助はあまり出てこず、調査や推理の描写を楽しむ作品ではないです。
    手記形式で、主人公を中心に広がる事件の中で、翻弄されたり、冒険したり、出生を追ったりが描かれるような作品。

    硬派なミステリーと言うよりもドラマ的で(特に後半は)目紛しく動く展開に、緊張感、焦燥感も煽られるところが楽しいかも?

    読者に疑心を植えるのが巧くて、読み進めるごとにこの人が犯人?利用されてるだけ?無関係?と推理が二転三転させられ、読む手が止まらないです。
    特に弁当の描写のリフレインのせいで犯人をミスリードさせられました…。

    村の独特なおどろおどろしさはあいもかわらず、集団意識の恐ろしさを感じますね…。

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    2025年04月06日