横溝正史のレビュー一覧
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ネタバレ金田一耕助シリーズの短編集。三つの短編が収録。
非常に良作揃いで大満足。横溝正史の短編は初だったが、短編も面白い。
◯湖泥
湖に面した村。ルーツは同じだが分たれた北の名家と西の名家で、婚約者争いが起きる。ある祭りの晩、村八分の男の家から渦中の女性の死体が発見され…
短編だが、これぞ横溝、という作品。村の因習、二つの名家、名家間の争い、不気味な住民。短い中に濃縮されている。犯人も意外性があっておすすめ。
◯貸しボート十三号
川を流れてきたボートから、男女の遺体が発見される。しかも片方は絞殺、片方は刺殺の上、2人とも半分ほど首が切られており…
非常に魅力的な死体の謎。これに尽きる。事件の陰惨さに比べラストも切なく、良い。名作。
◯堕ちたる天女
トラックから落ちた石像の中から、女性の死体が発見される。どうやらスナックの女性で、近しくしていた芸術家がいるようだが…
サイコパスとの対決。ラストは微妙だが、なんと磯川警部と等々力警部の顔合わせがある。それだけで読みたくなる作品。 -
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金田一耕介のシリーズの中でも傑作。
「犬神家」という言葉は聞いたことがあったり、池から突き出した足や不気味な白マスクのイメージはなんとなく見たことがあるかも知れないが、どんなストーリーか知らないという人も少なくないのでは。大人になってから原作を読むとこんなミステリだったのかと驚かされる、ホラーミステリーの金字塔。
なぜあんな池からあんな風に足を突き出して死んでいたのか、この時代に見立て殺人にここまで面白い描写をしたのは流石の一言。もちろん古めかしい表現はあるが、令和の今でも間違いなく楽しめる内容であり、古い、よくわからないという理由で横溝正史の金田一耕介シリーズに手を出していない人がいたら、ぜひ本作から手にとってほしい。 -
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ネタバレ「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
「広告人形」「裏切る時計」
「山名耕作の不思議な生活」
「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
「鞄の中の女」「空蝉処女」
前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。 -
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ネタバレ昭和に書かれたこともあって事件はかなりシンプル。
おそらく最初の時点で佐清マスクのトリックと正体、読み慣れている人は犯人までわかるかと思います。
とは言え次々に起こる連続殺人事件に明らかになっていく情報が提示され、多くを暗示されることで読者の推理欲も掻き立てられるため最後まで飽きることなく読み切れました。
章立ても大小あってダラダラと続かないので凄く読みやすいのも良い点でした。
物語ですが、かなり不幸と愛憎が渦巻いていて暗いです。
それでもまぁ欲と憎しみが溢れた中に、親子愛や純愛があったのは救いですかねぇ...。
シリーズは大好きなのですが、後手後手に回る金田一耕助にやきもきして中々探偵としては好きになれないなぁと思っているのですが、この先バシッと決める作品はあるんでしょうか......?!
超有名な映画もあるためそちらもまた視聴しようかと思います。 -
購入済み
読みごたえがあった
面白かった。
トリックの巧妙なもの
動機や犯人側の事情の複雑なもの
それぞれのケースが解明されていくのが
毎回なるほどなぁと唸らせられてしまう。
とにかく長編はどれも物語として面白く読めました。 -
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なかなかページが進まなかった上巻と比べ、それまで隠されていた各々の思惑が次々明らかになる下巻。ぐいぐいぐいと引き込まれ、数時間で読破してしまいました……!
なんといっても見どころは終盤での緊迫感溢れる対決。本を読みながらこんなにもハラハラしたのは、本当に久しぶりの体験です。
ただ、エピローグについてはどちらでもいいのかなと。
稀代の悪女の行く末はたしかに気になるところではありますが、ほのめかす程度でもよかったのかな……とこれは個人の好みですがね。
地下大洞窟での冒険、隠匿されてきたグロテスクな凶行と、ほんのり『八つ墓村』を思い出す要素もあり、それでいて臨場感も気味の悪さもパワーアップした本作。個人的に、恐るべき犯人ランキングに堂々のランクインとなりました(並ぶのはクリスティー『エッジウェア卿の死』)。
ちょっと冗長にも感じられた上巻でしたが、上下合わせてとても楽しませてもらいました! -
Posted by ブクログ
金田一耕助シリーズ7冊目。『悪魔が来たりて笛を吹く』と同様、タイトルは知っていたが、内容は全くの初見。
首なし連続殺人事件。「夢遊病」や「佝僂病」等、特異な性質を持った人々と旧家の爛れた内情、妬み・憎悪・因縁が絡み合い、先入観で読者を陥れる―――。
『犬神家の一族』、『八つ墓村』、『獄門島』等と比べると(自分の中では)知名度が一つ落ちるので、ぼちぼちの期待感で手に取ったのだが・・・いやはや、自分の中の金田一耕助シリーズNo.1が変わりましたわ!まさか、こんなトリックを仕掛けてくるとは夢にも思わなかった・・・。(推理小説としては反則級のトリックだが、これはあくまで「事件簿」なのでね。)
これが1948年(~1949年)の作品!?時代が流れても色あせることのない傑作!