横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひま師匠に、横溝正史さんのおすすめを教えて頂き読んでみたの第二弾!
この世界観。私の好きなヤツですね。
人がバッタバッタ死ぬヤツですねo(^▽^)o
太宰治の斜陽を当然読んでいない無知の私は、斜陽族とはなんぞや?と最初から引っかかってしまう(^◇^;)
Wikipediaさんにお世話になりながら、ページを捲る。
私の父親が生まれた頃の、昭和の終戦後が舞台となる。
登場人物が多い為、自分で相関図をメモメモしながら読み進める。うん、これは読みやすい(^^)
これは読書だから良いけど、もしここに本当にフルートの音色が聞こえて、効果音があったらめっちゃ怖いだろうなぁ。。。
佐清の時もそうだけ -
Posted by ブクログ
ゆったりと横溝正史を読み直し中
今回は『悪魔の寵児』です
事件は例年になく長い梅雨となり、雨がベショベショと降り続く中で起こります
殺人が発生したり、後に悪魔の寵児と呼ばれる連続殺人犯が登場するときには必ずと言っていいほどベショベショと雨が降っており、このベショベショと降る雨がこの事件に陰惨な印象を強く与えているのです
Σ(゚Д゚)
って「ベショベショ」って何よ!
もうずーっとベショベショ雨降ってるんだけど、雨が降る擬音で「ベショベショ」ってなによ!
どのくらいの量がどのくらいの勢いで降ってるかのちっとも伝わって来んわ!
ちっとも伝わって来ないのになんとなく伝わってきた気持ちにも -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。横溝正史は風景描写が抜群にうまいと思います。本当に読ませられます。登場人物が多く、特に植松と植辰、おこまとおたま辺りで混乱しますが、丁寧に読み進めれば、なんとか理解はできます。
細かい謎がたくさん提出されて、それらがきちんと落ち着くところに落ち着くので、読みおわってとても気持ちがいいです。
「悪魔が来りて笛を吹く」の曲が、犯人を指ししめてしているという、最後のあのオチは美しいです。クイーンの「Xの悲劇」の最後と同じような感覚です。
話の流れとしては、少々強引かなぁと思うところもありました。飯尾のくだりはご都合展開が過ぎるような・・・。あと椿子爵の心情はあまり共感できなかったで -
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金田一耕助の冒険をゆるりと読み直しておりますが、今回は金田一耕助最後の事件『病院坂の首縊りの家』です
最後の事件と言っても、書かれたのは最後じゃありません
『カーテン』方式ですね
そうそう『カーテン』方式なんだよねと思ったそこのあなた!今度飲みに行きましょうヽ(´ー`)ノ
ちなみに最後に書かれたのは『悪霊島』なんですが、どっちもけっこう集大成的な感じなんですよね
なのでこの『病院坂の首縊りの家』もけっこう色々詰まってるんですが、上巻はまだその色々感が伏せてある感じ
そして分かる人には分かる横溝正史の独特の世界をかなーり丁寧に構築していてその分堪能できます
横溝正史の世界にどっぷり漬かった -
Posted by ブクログ
自分の娘の婿選びに無理難題を仕掛ける資産家で変人の父、それに群がるいけすかない青年達、溺愛されすぎた美しい娘。ユリシーズを下敷きにした物語とのことですが、よく仕掛けるなぁ。でも容疑者を全員集めてのアリバイ確認はいかに昭和40年代の警察でもやらないのでは?40年代でも羽織袴の金田一探偵のリアリズムを維持するためには背景のリアリティーが大事だと思うのだけど。
美女に群がる男っていうのも昭和的単細胞エネルギーに満ち溢れていて元気になる!という単純な話かと思って読んでいると・・・ねじれてはいるけれども深い愛情の物語でした。
それにしても頑健な肉体を持ち野生味溢れながら考古学博士でもある古舘博士の異常 -
Posted by ブクログ
尊敬するひまわりめろん師匠におすすめ頂き、速攻ポチった一冊。
きっと私以外の人はみなさんご存知なんだろうなぁ。。。
こんなに有名な作品なのに、私は一度も読んだこともなければ、一度も映像も見たことが無かった(⌒-⌒; )
数ヶ月前、ミステリという勿れの映画を観ていたが、犬神家という台詞があったのも頷ける。
なるほどこう言う設定だったのか!
映画のCMくらいは目にしたことがあり、白い不気味な仮面、水面に突き刺さる両足のイメージ。
絶対怖いよなぁ、、、となかなか読めずにいた作品だったが、やっと読むことが出来た(*^▽^*)
私の大好きな世界。
限られた範囲の中で、人が次から次へと死ぬヤツ -
Posted by ブクログ
昭和二十×年、信州で一大財閥を築いた犬神佐兵衛がこの世を去った。彼の遺言は、後継者候補の三人の孫がそろったときに公表されることになっていた。それから八ヵ月後、いちばん上の佐清(すけきよ)が復員して三人がそろう。しかし、彼は戦争で顔に重傷を負い、素顔に似せたゴムの仮面を被っていた。そして、ついに遺言が公表されるのだが...
マスクで表情の見えない佐清、次々と災難に見舞われる美しい養女・珠世、後継者候補の孫とその母親たち、そして屋敷の周囲に影をちらつかせる謎の男。さまざまな人間の思惑が交錯する、犬神家三代にわたる恩讐の物語。
日本三大名探偵に挙げられる高木彬光の神津恭介シリーズもいくつか読んで