横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
横溝正史の短編ミステリ小説。
短編は、ダラダラ感が無くて、一球入魂なのもあって、質が良ければとても面白いです。
本作は◎。
表題作の『人面瘡』もいいのですが、本格ミステリのバイブルとも言われている『蜃気楼島の情熱』が一番印象深いですね。
実際には、なかなかできないだろうけど、本格的なトリックで、謎解きは気持ちよかったです。
ここまで読んできた金田一耕助は陰気で気持ち悪い話が多くて、重苦しい感じだったんですが(まあそ
れが金田一耕助らしさなんですが)、この小説は短編ということもあって、その辺りの要素も薄まっていて少し軽い感じでした。
ちょっと語弊があるかもしれないけど、『金田一少年の事 -
購入済み
残念。
もちろん、内容は、言うことありません。面白いです。横溝です。スマホで、快適に横溝を読めるなんて、こんなのスゴイです。星五つと、当然したいところなのですが、とても残念なことに、紙の本には収録されていたはずなのに、電子版では、省かれていた作品が、あったのです!なので、四つにしました。それでも、スマホで、横溝です。最高!ありがとうございます!
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Posted by ブクログ
この作品で、角川文庫の横溝正史作品は完全制覇となった。
金田一耕助が活躍する七編が収められた短編集である。いずれの短編もドロドロした男女の関係が事件を引き起こし、飄然と登場する金田一耕助が事件を解決する。長編となると、さらに家の因習やらが入り混じり、ドロドロのおどろしい展開となるのだが、短編となると意外にあっさりしたものである。
昭和初期を舞台にした探偵小説。何よりも金田一耕助の人物像が良い。
中学時代に金田一耕助シリーズが映画化やドラマ化されると欠かさず観ていた。その頃から横溝正史の作品を読み始めたと記憶している。大半の作品は高校時代までに読み終えていたのだが、何故かこの作品だけは未読