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Posted by ブクログ
「本陣殺人事件」や「獄門島」で知られる横溝正史の埋もれた初期の作品を集めた単行本を分冊文庫化した前半。
表題作「恐ろしき四月馬鹿」は作者の処女作にして、雑誌「新青年」の懸賞小説で一等当選という、既に大物作家になることがうかがわれる。
犯罪なのか、犯罪にはいたらないささいな事件なのか、様々な趣向をこらした大正期の作品群14篇。
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十四篇の短編集となっている。
これらの作品群が、後の横溝氏の名作を生む布石になるのかと思いながら読んだ。
一つ一つの作品が光を放ち存在感があるようにも思われる。
初期の作品なのに、趣があるのは考えすぎかもしれないが、しっかりと「落ち」まで書かれた物語に魅了される。