横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    わたしが読んだ本は角川文庫のものではなく、版元が東京文芸社という出版社で、どうやら相当古いものらしい。紙はざらざらしてるし、偏見と差別に満ちた表現が満載だ(角川のほうはどうなんだろう)。
    でもそれがいい感じに、おどろおどろしい雰囲気を醸し出しているとも言える。

    「とにかく困つた。何しろ正気の沙汰とは思えん」
    冒頭、仙谷直記が屋代寅太に一生懸命訴えている。仙谷の腹違いの妹である古神八千代が、佝僂(せむし)の画家である蜂谷小市という男と結婚すると言い出したというのだ。
    結婚相手の蜂谷は半年前、キャバレーで謎の女に拳銃で足を撃たれて怪我をした。事件は未解決のままだったが、実はその謎の女は八千代であ

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    2023年10月02日
  • 扉の影の女

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    ネタバレ

    ハットピンでの殺害というあまり聞き慣れない殺害方法に驚いた。
    確か村上春樹のIQ小説でもアイスピックで暗殺するというのがあり、驚いたのを思い出した。
    さらに2つ目のお話でも毒針という殺し方で、中々に気づきにくい方法があるんだなあと変に感心してしまった。
    どちらの殺人も殺害の動機はよくあるものだったけど、殺害方法が印象に残った。

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    2023年09月21日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    金田一耕助シリーズ中期の代表作。

    推理物としてはとても面白いんだけど、なにぶん登場人物が多すぎて、誰だ誰だかわからないまま読み進めることになるため、なかなか没入感が得にくい。

    4つほど家があってそれぞれ夫婦、子供、孫がいるだけでもわかりにくいのに、養子縁組などで関係が変わったり、あだ名があったり。

    できれば犬神家のように登場人物の相関図みたいなものがあれば、読みやすかったと思う。

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    2023年09月20日
  • 迷路の花嫁

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    ネタバレ

    金田一耕助の物語としては異色だろう。
    彼はあくまで添え物的な立場だし、推理がメインかというとそうでもない。
    金田一耕助ものらしい凄惨な殺人事件も起きるが、中盤は寧ろ殺人事件の話の影がなくなるほど。
    これは資産持ちの小説家の男性による、ある霊媒師に食い物にされていた女性たちの救済の物語だった。
    この男が段々と羽をむしられるように丸裸になっていく終盤はすかっとできた。
    女性たちも一部を除いて、いい相手と出会えて救われたのもよかった。

    ただそんな彼女たちを救った英雄の末路が……
    最初は信用ならないなこいつと思いながら読んでいたのに、最後は「おい、おまえ消えるのか!?」と動揺する羽目になってしまった

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    2023年09月09日
  • 支那扇の女

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    ネタバレ

    面白いは面白かったが、あまり驚きと高揚感は無かった。2つ目のお話が、最後手紙形式で語られるのは面白かった。

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    2023年09月08日
  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    停まっていた外車のトランクに、女性の死体。

    これが一体誰なのか、というのも問題でしたが
    車に関しての謎、人に関しての謎。
    どうつながっていくのか、というのもありましたが
    何が動機なのか、というのも謎でした。
    そして犯人。
    登場人物に当然いるわけですが、予想外、でした。

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    2023年08月15日
  • 扉の影の女

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     表題作が1961(昭和36)年、併収の「鏡が浦の殺人」が1957(昭和32)年の作。
     いずれも水準に達した横溝作品。前者はアパートらしきところに住んでいる金田一耕助の生活の様子が垣間見られて楽しい。
     最近はやや頭を使うような書物を続けて読んでいて、息抜きとしての娯楽小説が読みたくなって本書を開いた。本格推理ものではあるが私はたいして推理もせずに読んでいるので、息抜きを楽しむことができた。推理小説も謎解きの面で頭を使うのだが、学術的な本を読みながら抽象的な思考を繰り広げるのとでは、おそらく脳の活性部位が異なるのではないだろうか。
    「鏡が浦の殺人」の方は例によって金田一耕助と等々力(とどろき

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    2023年07月31日
  • 魔女の暦

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    文庫本に収録されている、2つの物語どちらも犯人が最後まで分からず面白かったが、よりどんな背景があったのか気になったのは2つ目の火の十字架の方だった。殺人の動機はそんなに凝ったものではないが、どういう背景だったのかは人間ドラマ?があって面白く読めた。

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    2023年07月21日
  • 死神の矢

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    ネタバレ

    悲しい復習の物語だった。犯人が全然分からなかったのだけれど、分かったら分かったで人の思いやりがさらなる思いやりを呼んで複雑な事件となった今回。ハッピーエンドとはいかず、悲しい結末に切なく涙がこぼれそうになる。暴力を持って、人を自分の思い通りにする、自分の欲を満たすような人間は本当に生きている価値がない、アフリカのサバンナにでも行って自分の本能のままに動物と暮らしたら良いと思う。本当に満たされない寂しい人間だと思う。

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    2023年07月12日
  • 吸血蛾

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    ネタバレ

    狂人が出てくる、濃いキャラクターが出てくるのは幽霊男と似ている。予想が出来ない展開で面白く最後まで読めたが、犯人がなぜという感じでただの殺人鬼と片付けてしまっては何だかスンとした終わり方でなんだか少しつまらなかった。

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    2023年07月06日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    読者に謎解きのように話しかける様子がところどころにあり、少年少女向けにも感じたが、最後の方にいくにつれて、そんな雰囲気はなくなった。今回は、いろんな見方で容疑者がいて誰が犯人なのか分からなかった。この人かなと思うと違ったりして。少し子ども向けっぽい不気味さだけど、犯人がなかなか分からず、さらに金田一耕助が全然犯人捕まえられないもどかしさがあり、気になる展開で面白かった。

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    2023年06月16日
  • 不死蝶

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    夢遊病が出てくることがすごく多く感じるのだが、この時代は夢遊病になる人が多かったのだろうか…。話自体は先の展開が気になる面白さはあったけど、どちらかというと最後の短編の人面瘡の方が切ない感じで心に残る作品だったと思う。あと、人面瘡って初めて知った面白さもある。

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    2023年06月13日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    ネタバレ

    正確に書くと星3.6。
    今回もしっかり中身が詰まって話が進んでいって、そこだけで面白かった。
    ストーリーの方は、事件に見たことないもの、知らないものが使われていてイメージしにくかった。
    横溝正史さんのミステリーって死ぬ人多くない?発狂する人も絶対出てくるイメージ。
    あと時代が違うから仕方ないけど、同性愛に対する価値観が嫌いだな。

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    2023年06月11日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    正確に書くと星3.8。
    王道の金田一耕助シリーズって感じ。
    やっぱり設定とか、解決までの過程とかが細かく描かれていて良い。
    最後は昔の小説あるあるな気がする。

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    2023年05月28日
  • 夜光怪人

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    ネタバレ

    表題作は三津木くん・御子柴くん・金田一耕助が出る豪華さ!全身怪しく光る怪人は不気味だし、闘う少女藤子は強くて可憐。良いジュブナイル。
    あと、獄門島が出ます!でも、あの獄門島とは似てるけど違う島っぽいので、もしかしてマルチバースか…?

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    2023年04月30日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    富士山の裾野に建つ『名琅荘』(迷路荘)を舞台に
    巻き起こる惨劇ーーー。
    折しもそこの主人に招かれた金田一耕助を中心に、登場人物もわんさと描かれる。
    が、どの人物をとっても表面的な人物像に留まらない怪しさがあって、次々に起こる事件をより複雑に、おどろおどろしく際立たせている。

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    2023年04月17日
  • 金田一耕助の冒険

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    長編の時はあまり思わなかったけど
    短編をまとめて読んでみると
    金田一さんも痴情のもつれ系が多いなぁ。
    「孫」も「動機はほぼ復讐」だけど。

    『霧の中の女』『洞の中の女』
    『泥の中の女』『棺の中の女』のように
    警察から協力を頼まれることが
    事件に関わるパターンのようです。

    『傘の中の女』『鞄の中の女』
    『夢の中の女』などで犯人に利用されたり
    『瞳の中の女』や『檻の中の女』では
    謎は解けたけど犯人は
    (ある意味)取り逃しちゃったり。
    『鏡の中の女』の事件も
    防げたっぽいのがモヤっとする。
    トリックは王道のおもしろさなのですが。

    『赤の中の女』が
    後妻業ネタのようでびっくり。
    時代を先取りだ。

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    2023年04月14日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    登場人物、関係性、屋号などが覚えきれず行きつ戻りつしながら読んだため集中できなかった。
    相関図をメモしながら読めばよかったと後悔。

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    2023年03月29日
  • スペードの女王

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    ネタバレ

    前田さんが犯人の会社に勤めていたのはたまたまなんだよね?犯人はいつからこれを画策して、何重生活をおくってたんだろ…

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    2023年03月09日
  • 金田一耕助の冒険

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    短編集。
    やや物足りない感じもするけど、どの作品も面白い。
    「鏡の中の女」は犯人と動機が凄い。
    「夢の中の女」の最後の一言が可愛い。

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    2023年02月28日