横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    東京の離れた二地点で見つかった自動車のトランク内の死体。女の死体の方には、ハートのクイーンのカード、男の死体の方にはハートのジャックのカードが残されていた。被害者の男の方の身許から、「悪魔の百唇譜」事件で殺された男との関連が明らかとなる。「百唇譜」とは、女性の陰部の形を写しとったもので、それをネタにしてゆすりを働いていた男が殺されたというもの。
    いかにも、横溝正史らしいテイストの通俗作品だが、地点・時刻・登場人物が複雑に絡みあっており、わかりにくく、ややこしい話だ。
    容疑者のアリバイ、容疑者の事件当夜の行動の謎、巡査が目撃した男の謎、車内に残されていた鍵の謎、車の目撃情報の謎、男性被害者と女性

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    2017年02月06日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    短編集で本陣殺人事件で出会った磯川警部との絡みの多いマニアにはたまらない作品集だと思った。でも、わりと使い回しのネタというかたぶん、長編を書くための布石みたいな感じかなと思う。横溝正史は同じモチーフを繰返し使う。それにも、何か意味があるのかもしれないと考えたり。ひとり横溝正史祭ちゅうなので他の物も読んでいるから余計にそうおもうのかもしれない。

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    2016年12月26日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    横溝正史の短編を読んだのは初めてかも。こじんまりとしているのは仕方がないが、それなりにどのトリックもしっかりとしていた。

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    2016年12月11日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    ただれた人間関係!
    おぞましい猟奇趣味!!
    ソンナアホナな真相指摘!!!

    うーん、いつも通り(  ˘-˘  )←褒めてる

    金田一シリーズって、立て続けに読んでも食傷しそうでしないのはいいんだけど、1度金田一マイブーム途切れると一つ前に読んだ作品の内容もうろ覚えなのよね(っ'ヮ'c)なんでや



    【内容まとめ:テキトーにまとめたのに疲れた(っ'ヮ'c)大分前に読んでるから間違ってる部分あるかも(っ'ヮ'c)←←】

    ◎睡れる花嫁…愛する妻の体を死後も愛で続けた男が刑務所から出所した直後、病院から若い女の死体が盗まれる事件が発生。男

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    2016年12月04日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    横溝正史といえば離島や山奥が舞台と思っていたら、団地が舞台の小説を発見。それも驚きだげど小説の中にs.y先生が出てきてさらに驚いた。団地というこれまでの日本とは桁違いの人口密集。そこに生まれる人間関係。
    たんぽぽのマダムが逆さまに顔を焼かれた状態で発見されるところから話は始まるんだけど、それは麻薬中毒者が幻覚の中でしたことっていうのがいまいち。なぜ一緒に池の中に沈めなかったのか。

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    2016年10月25日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    久しぶりの『ひとり横溝正史フェア』。
    今回は長編。期待してしまう。

    金田一耕助は昔馴染みの女、順子と偶然再会し、話があると言われ、順子の暮らす団地へ行く。順子から話を聞いていると外が騒がしい。何事かと思うと、建設途中の団地のダスターシュートから顔の判別の出来ない女の遺体が発見される。

    横溝正史の描く物語には欠かせない“閉鎖された村”という設定ではなく、団地が舞台。
    いつも同じじゃつまらない、読者に飽きられてしまうと横溝正史が思ったかどうか知らないけれど、いつもの横溝正史じゃない。
    これは期待出来る。
    そう思ったのだけれど、結論から言うと、普通。

    団地を舞台にしてみたけれど、団地も村もよく

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    2016年09月25日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    四篇からなる短編集。
    こちらも今回の『ひとり横溝正史フェア』ではじめて読む作品。

    横溝正史はどちらかというと長編でこそ本領発揮する作家のようで、短編の出来はいささか物足りない。
    この短編集でもそうで、横溝正史らしい世界観の構築が不足しているように思う。「生ける死仮面」では死体愛好、「蝋美人」では復顔といった、それなりのものを題材にしているが、踏み込みが足りないというかなんというか。

    「首」では、また金田一耕助の粋な計らい、いわゆる人道的配慮といったことを行うのだが、ちっとも粋じゃない。
    でも、金田一耕助は魅力がある。
    磯川警部もまた然り。

    「花園の悪魔」改題。

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    2016年06月30日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    『ひとり横溝正史フェア』久しぶりの今回は「人面瘡」。
    こちらも読んだことがないもので、今回のフェアにあたり本屋さんで購入してきた。
    正直に言って、また地雷踏んだらとヒヤヒヤしながら比較的安価だったので、これなら失敗しても被害は小さいと言い聞かせて購入。こういう気の小さい選択が死を、じゃない失敗を招くかもしれないけれど。

    五篇の短編集。
    収録された作品は全体として傾向が似ており、死体愛好と義眼を扱う作品が多い。
    小品であるので、意外性も少なくこぢんまりした印象。
    表題作「人面瘡」、「蜃気楼島の情熱」は小品であってもきちんとトリックもあり面白く読める。
    また、「蝙蝠と蛞蝓」では主人公が小説を書く

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    2016年06月02日
  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    終盤になってきた金田一耕助シリーズの長編作品です。お得意の連続殺人事件の真相に挑む金田一耕助の謎解き作品ですが、終盤に展開されるにつれて消去法で誰が犯人なのか?は分かってしまい、やや拍子抜けでしたかね?
    百唇譜というのが、どういう意味なのか?分からなかったのですが、確かに作品の中ではキーワードには、なっておりましたが、それほど意味のあるキーワードではなかったのかな?と思ってしまうのでした。

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    2016年05月24日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    長い。読むのに凄く時間がかかったが、後半はあっという間でした。私の印象では、一彦はかなりイケメンのイメージです。金田一先生も大活躍でした。

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    2016年05月24日
  • 人形佐七捕物帳 (1)名月一夜狂言

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    横溝正史の捕物帳を劇画化。
    二枚目で推理力もあって性格も良いという完璧超人的な男なのでスリルは足りない。

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    2016年05月10日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    『ひとり横溝正史フェア』のつづいての作品は「仮面舞踏会」。
    こちらも読んだことがなく今回入手した。映像化されたのかどうかもよくわからない。
    ここまで『ひとり横溝正史フェア』をつづけてきて、ふと思った。横溝正史じゃなくて金田一耕助だったかな。金田一耕助の出てくる横溝正史作品をひとりで読んで盛り上がろうというフェアなので、ひとり金田一耕助フェアが正しいかもしれない。何という今更な気づき。
    まあ、小さい問題なのでこのまま。
    ここまで金田一耕助の出てくる作品を読んできて、あと何作あるだろうと思ったりする。全部読もうかどうしようか、ちょっと悩む。
    何故悩むかというと、ここのところの横溝正史作品がいまひと

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    2016年04月20日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    これで何冊目になるのか「ひとり横溝正史フェア」。
    今回はこちら「女王蜂」。
    こちらはタイトルがいい感じです。横溝正史のタイトルは、なんとか殺人事件とか悪魔がどうしたといった、ちょっと野暮なものもチラホラですが、「女王蜂」というのはなかなかいいと思います。

    伊豆方面にある小島、月琴等。
    その月琴等に暮らす大道寺智子は、亡き母の遺志により18歳になったら東京の義父のもとへ行くことになっている。
    加納法律事務所から、智子の月琴等から途中立ち寄る修禅寺を経由して東京まで移動に付き添ってもらいたいという依頼を受ける金田一耕助。
    修禅寺のホテルで、智子にまつわる殺人がはじまる。

    孤島である月琴等、そこ

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    2016年03月08日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    金田一耕助シリーズの短編集で、タイトルの「七つの仮面」を含む計7編のミステリー作品から構成されておりました。
    どの作品も結末が尻切れ的で、若干スッキリしない結末の作品が多かった感じがします。
    やはり金田一耕助シリーズは中長編が読みごたえがあるような気がします。

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    2016年02月25日
  • 双生児は囁く

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    横溝先生マニア向けの文庫未収録短編集。

    表題作のタイトルはホラーチックな響きだが、意外にも陽気で好奇心旺盛な双子が登場。まだ磨かれていないが、魅力的なキャラになりそうな二人だった。
    後に金田一ものに書き換えられてしまった作品だが、もっと育てていって欲しかったような気もする。

    「三年の命」は後の『真珠郎』に繋がりそうな作品。あちらほど禍々しくはないが、当時の表現法なのか、何とももどかしい内容だった。

    身内、近い者同士の確執という、横溝先生お得意のテーマも多く、当時からこういうのがお好きなんだなと思えた。

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    2015年11月17日
  • 悪魔の降誕祭

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    3つの短編集。「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」の3つです。横溝正史らしいおどろおどろしい残酷さはなかったです。軽い短編集でした。

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    2015年10月31日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    クライマックスへ向けて怒涛の展開と謎解明はスッキリした!
    読み終わってみると、やっぱり金田一さんは素晴らしい。

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    2015年08月16日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)

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    同じ言葉や言い回しがあったり、展開として少しダラダラした感は否めないが、横溝ワールドへの引き込みは流石だと思った。

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    2015年08月16日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    横溝ワールドらしいと言えばそうなんだが、推理小説としてはどうなのかな。大したトリックがあるわけでもなし、本当に謎がスッキリ解けたかと言えば、そうでもなし。とくに、この物語を成り立たせている前提に、割合早い段階で気付いたが、それが、私にはかなり無理があるように感じられる。

    ただ、複雑な血脈と淫靡な雰囲気がなんとも言えず、時代を感じさせてその力で読ませる。横溝の作品は世評が高いものは、これで大体読んだが、初期のものをもう一度読もうかな。

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    2015年01月16日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    途中まで短編だと知らずに読んでいた。

    七つの仮面、猫舘、雌蛭、日時計の中の女、猟奇の始末書、蝙蝠男、薔薇の別荘の短編集でした。

    短編なので、横溝作品のおどろおどろしさやひっくりかえす躍動感はないですが、まぁまぁ楽しめました。

    金田一が洋服を着ます!!

    今まで読んできた八ツ墓村や夜歩くは地方を舞台にした作品で、
    田舎の因習や血縁の因縁を軸としたものだったので、
    世界観ががらりと変わりこういう作品も書くのだなと 思いました。

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    2014年12月01日