横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    ネタバレ

    物語の展開はリズムよく進んで行き、誰が犯人か分からないままで面白かった。ただ、犯人の動機がお金目当てだったのは何か浅はかでつまらなかった。というか、同性愛とか、性交渉が案外取り扱われることが多く、この時代ってそういう話題が多かったのかなあ。それか新鮮だったのか。

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    2023年11月07日
  • 金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児

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    犯人は最後まで分からなかった。だけど、今回は狙われる人が最初から分かりやすかったので、ドキドキ感が無かった。どう殺されるんだろうくらいで。

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    2023年10月30日
  • 貸しボート十三号

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     この作品が書かれた昭和20年代のミステリーにエログロはつきものなんでしょうか。また猟奇と言う言葉も頻出します。ヨコミゾ作品は超が付く名作が多数存在しますが、超が付く駄作もタップリ。この本を読み終えた時の感想は「ハズレ」を引かなくて良かった安堵感。三作目『堕ちたる天女』、横溝ファンへのプレゼントですか。

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    2023年10月28日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    戦前と戦後の人間が違うことが描かれているように、戦後すぐと令和の人間は全く違うと感じた。現代を生きる人にはあまり解けなさそうな事件になってることや、貞操や家庭意識について、当時はそんなんだったんだなーと知られたことが面白かった。

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    2023年10月26日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    ネタバレ

    最初の殺人から犯人逮捕までめちゃめちゃ長かった。今まで、大作ものだと何人も犠牲者が出ていた印象があったが、今回は最後らへんで幾人か出てくるというものだった。誰が犯人なのか最後の最後まで分からなかったが、謎解きがあまりにも長かった笑
    あと、白と黒に同性愛の意味があったということ、戦前戦後にそういう事情があったことは知識になった。

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    2023年10月18日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    昭和29年に『講談倶楽部』誌に連載された猟奇的な通俗スリラーである。同年に映画化もされている。ヌードモデルの派遣業・共栄美術倶楽部の事務所に不気味な異相の人物「佐川幽霊男(ゆれお)」がモデル派遣の依頼に訪れる。彼は所属モデル・恵子を指名するが、翌日に指定された場所を訪問したモデルは刺殺死体となって発見される。その後も幽霊男は次々とモデルを殺害していき、東京は恐怖のどん底に落ちていく。

    横溝作品には戦後の都会の退廃や倒錯的な性を描いたもの、そして田舎の因習や血縁の因縁を軸とした本格推理の二つの系統がある。本作は典型的な前者にあたる。横溝はこの二系統を掲載誌によって使い分けていたようだ。一般小説

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    2023年10月10日
  • 金田一耕助ファイル13 三つ首塔

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    ネタバレ

    どんだけ首がごろごろする話なんだろうと思ってたら、ひたすらヒロインが許嫁とイチャイチャする話だった。

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    2023年10月09日
  • 金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く

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    誰と誰がくっついて、誰と誰が兄弟で、誰と誰が殺されてってなりながら、やっぱり今回もたくさん人が死にました。経費使って良い旅館に泊まってみたい。

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    2023年10月09日
  • 蝶々殺人事件

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    トリックに凝りすぎて何が何だか分かんなくなっちゃった。

    予備知識無しに読んだら金田一耕助が出てこなくてびっくりしちゃった。

    3作品書かれてたけど、後の二話はオマケ感があったな。

    昔の推理小説感たっぷりでした。

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    2023年10月07日
  • 血蝙蝠

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    ネタバレ

    短編集だった。短編だったけど、1話1話面白く楽しく読めた。ミステリーはミステリーだけど、1話目はロマンチックなお話で、いつもは殺人が絡んで何とも言えない終わり方だけど、そうじゃない爽やかさを感じるポジティブなお話で良かった。最後の話はミステリーではなく、SFのようなお話で不思議だった。先生がこういった空想をしてるのかなともほっこりした笑

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    2023年10月03日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    わたしが読んだ本は角川文庫のものではなく、版元が東京文芸社という出版社で、どうやら相当古いものらしい。紙はざらざらしてるし、偏見と差別に満ちた表現が満載だ(角川のほうはどうなんだろう)。
    でもそれがいい感じに、おどろおどろしい雰囲気を醸し出しているとも言える。

    「とにかく困つた。何しろ正気の沙汰とは思えん」
    冒頭、仙谷直記が屋代寅太に一生懸命訴えている。仙谷の腹違いの妹である古神八千代が、佝僂(せむし)の画家である蜂谷小市という男と結婚すると言い出したというのだ。
    結婚相手の蜂谷は半年前、キャバレーで謎の女に拳銃で足を撃たれて怪我をした。事件は未解決のままだったが、実はその謎の女は八千代であ

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    2023年10月02日
  • 扉の影の女

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    ネタバレ

    ハットピンでの殺害というあまり聞き慣れない殺害方法に驚いた。
    確か村上春樹のIQ小説でもアイスピックで暗殺するというのがあり、驚いたのを思い出した。
    さらに2つ目のお話でも毒針という殺し方で、中々に気づきにくい方法があるんだなあと変に感心してしまった。
    どちらの殺人も殺害の動機はよくあるものだったけど、殺害方法が印象に残った。

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    2023年09月21日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    金田一耕助シリーズ中期の代表作。

    推理物としてはとても面白いんだけど、なにぶん登場人物が多すぎて、誰だ誰だかわからないまま読み進めることになるため、なかなか没入感が得にくい。

    4つほど家があってそれぞれ夫婦、子供、孫がいるだけでもわかりにくいのに、養子縁組などで関係が変わったり、あだ名があったり。

    できれば犬神家のように登場人物の相関図みたいなものがあれば、読みやすかったと思う。

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    2023年09月20日
  • 迷路の花嫁

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    ネタバレ

    金田一耕助の物語としては異色だろう。
    彼はあくまで添え物的な立場だし、推理がメインかというとそうでもない。
    金田一耕助ものらしい凄惨な殺人事件も起きるが、中盤は寧ろ殺人事件の話の影がなくなるほど。
    これは資産持ちの小説家の男性による、ある霊媒師に食い物にされていた女性たちの救済の物語だった。
    この男が段々と羽をむしられるように丸裸になっていく終盤はすかっとできた。
    女性たちも一部を除いて、いい相手と出会えて救われたのもよかった。

    ただそんな彼女たちを救った英雄の末路が……
    最初は信用ならないなこいつと思いながら読んでいたのに、最後は「おい、おまえ消えるのか!?」と動揺する羽目になってしまった

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    2023年09月09日
  • 支那扇の女

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    ネタバレ

    面白いは面白かったが、あまり驚きと高揚感は無かった。2つ目のお話が、最後手紙形式で語られるのは面白かった。

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    2023年09月08日
  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    停まっていた外車のトランクに、女性の死体。

    これが一体誰なのか、というのも問題でしたが
    車に関しての謎、人に関しての謎。
    どうつながっていくのか、というのもありましたが
    何が動機なのか、というのも謎でした。
    そして犯人。
    登場人物に当然いるわけですが、予想外、でした。

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    2023年08月15日
  • 扉の影の女

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     表題作が1961(昭和36)年、併収の「鏡が浦の殺人」が1957(昭和32)年の作。
     いずれも水準に達した横溝作品。前者はアパートらしきところに住んでいる金田一耕助の生活の様子が垣間見られて楽しい。
     最近はやや頭を使うような書物を続けて読んでいて、息抜きとしての娯楽小説が読みたくなって本書を開いた。本格推理ものではあるが私はたいして推理もせずに読んでいるので、息抜きを楽しむことができた。推理小説も謎解きの面で頭を使うのだが、学術的な本を読みながら抽象的な思考を繰り広げるのとでは、おそらく脳の活性部位が異なるのではないだろうか。
    「鏡が浦の殺人」の方は例によって金田一耕助と等々力(とどろき

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    2023年07月31日
  • 魔女の暦

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    文庫本に収録されている、2つの物語どちらも犯人が最後まで分からず面白かったが、よりどんな背景があったのか気になったのは2つ目の火の十字架の方だった。殺人の動機はそんなに凝ったものではないが、どういう背景だったのかは人間ドラマ?があって面白く読めた。

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    2023年07月21日
  • 死神の矢

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    悲しい復習の物語だった。犯人が全然分からなかったのだけれど、分かったら分かったで人の思いやりがさらなる思いやりを呼んで複雑な事件となった今回。ハッピーエンドとはいかず、悲しい結末に切なく涙がこぼれそうになる。暴力を持って、人を自分の思い通りにする、自分の欲を満たすような人間は本当に生きている価値がない、アフリカのサバンナにでも行って自分の本能のままに動物と暮らしたら良いと思う。本当に満たされない寂しい人間だと思う。

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    2023年07月12日
  • 吸血蛾

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    ネタバレ

    狂人が出てくる、濃いキャラクターが出てくるのは幽霊男と似ている。予想が出来ない展開で面白く最後まで読めたが、犯人がなぜという感じでただの殺人鬼と片付けてしまっては何だかスンとした終わり方でなんだか少しつまらなかった。

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    2023年07月06日