横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジュブナイル作品とのことだが、結構容赦なく人が殺されていくので驚いた。
殺人予告した方は、解説にもあった通り成功率は低いものの、他の場面では流血沙汰は多い。
御子柴少年にいたっては、警部から託されたピストルをぶっ放す場面も。
ツッコミ入れたくなる場面ではあるが、少年少女が読んだらわくわくする場面なんだろうなと思う。
殺人は失敗しても、真の目的に関しては常に犯人が上を行く(主人公たちが犯人に出し抜かれる)場面が多く、三津木や由利先生をもってしても止められない鉄仮面。
読者を意識した大立ち回りも多く、ハラハラすること多数。
しかも、犯人との追いかけっこは日本を飛び出す始末。
まさに大冒険だった。 -
Posted by ブクログ
1951(昭和26)年-1952(昭和27)年作。
最初この作品の年代を知らずに読んでいたら、すっかりもっと後年(1960年代以降)の作と思い込んでおり、「やっぱり以前と比べて薄味になってるなあ」などと考えたのだった。が、本作は『八つ墓村』(1951)、『犬神家の一族』(1951)などの印象深い屈指の名作にすぐ続く時期の作品なのである。
「にも関わらず」味が薄いのだと言うほか無い。何が薄いかというと、前述のような名作群と比べると、登場人物たちが振りまく強い情念の匂いが、ほとんど感じられないのだ。ここでは密な人間関係における愛憎が浮き彫りにされていないし、おまけに、横溝が得意なはずの怪奇趣味 -
Posted by ブクログ
「横溝正史」の短篇集『人面瘡』を読みました。
「横溝正史」作品は昨年10月に読んだ『犬神家の一族』以来ですね。
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「わたしは、妹を二度殺しました」。
金田一耕助が夜半遭遇した夢遊病の女性が、奇怪な遺書を残して自殺を企てた。
妹の呪いによって、彼女の腋の下には人面瘡が現れたというのだが…。
表題他、四編収録。
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本書は、1949(昭和24)年から、1954(昭和34)年に発表された「金田一耕助」シリーズの短篇ミステリー5篇で構成されています。
■睡れる花嫁(原題:妖獣)
■湖泥
■蜃気楼島の -
Posted by ブクログ
金田一耕助ものが3編入っている。「湖泥」1957(昭和32)年、「墜ちたる天女」1954(昭和29)年、「貸しボート十三号」1957(昭和32)年。
横溝正史の長編だと最初の方に大量の登場人物がいて、人の名前を覚えるのが苦手な私の場合、彼らの名を覚えるのに苦労し、わざわざ登場人物をリスト化するメモを取りながら読まなければならないほどだ。それに対し、これらの短編はそんなに人物は多くなく、メモを取る必要がないので、気軽に読める感じだった。この気軽さが、良い。
3つとも面白く読めた。それぞれのトリックのアイディアは確かに意外性があって良いし、金田一耕助じしんのユニークなキャラもあってストーリー