横溝正史のレビュー一覧

  • 夜の黒豹

    Posted by ブクログ

    解説にもあるが、もともと短編を長編に書き換えたせいか、前半と後半で違和感が生じる。
    トリックや解決は短編のときと同様らしい。
    金田一耕助シリーズ得意の財産争いを交えず、短編のほうがより面白い作品になったのではないかと感じる

    0
    2022年12月17日
  • 死仮面

    Posted by ブクログ

    「死仮面」の冒頭にある野口慎吾の手記が大変好き。「その女のいのちは眼にありました」という書き出し、良すぎでは??
    「上海氏の蒐集品」は上海氏のやるせなさが半端ねぇ…

    0
    2022年12月12日
  • 仮面城

    Posted by ブクログ

    「仮面城」は銀仮面の正体は分かりやすいものの、面白い!
    「怪盗どくろ指紋」は由利先生もの。怪盗どくろ指紋ってネーミング凄すぎる…

    0
    2022年11月15日
  • 支那扇の女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いくら死よりも世間的な汚名のほうが復讐効果あるつっても、君やと義母さんがかわいそうだろ…。女の決闘はシンプルで面白かった。

    0
    2022年10月29日
  • 血蝙蝠

    Posted by ブクログ

    短編集
    由利先生シリーズとなっているが、由利先生や三津木か出てくる話もあり、出ない短編もあり、恋愛小説風からSFまで幅広い趣向にとんでいるが、どれも基本はミステリだ
    やはり、そこがいいところだと思う
    解説にあるように、時代が戦争へ向かっていく時勢を感じさせる作品かある

    0
    2022年10月27日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

    Posted by ブクログ

     1951(昭和26)年-1952(昭和27)年作。
     最初この作品の年代を知らずに読んでいたら、すっかりもっと後年(1960年代以降)の作と思い込んでおり、「やっぱり以前と比べて薄味になってるなあ」などと考えたのだった。が、本作は『八つ墓村』(1951)、『犬神家の一族』(1951)などの印象深い屈指の名作にすぐ続く時期の作品なのである。
    「にも関わらず」味が薄いのだと言うほか無い。何が薄いかというと、前述のような名作群と比べると、登場人物たちが振りまく強い情念の匂いが、ほとんど感じられないのだ。ここでは密な人間関係における愛憎が浮き彫りにされていないし、おまけに、横溝が得意なはずの怪奇趣味

    0
    2022年09月16日
  • 死仮面

    Posted by ブクログ

    二話収録されていて、一話目の「死仮面」は金田一耕助もので、いつもの複雑な家族関係とおどろおどろしいストーリーでしたが、二話目の「上海氏の蒐集品」は物悲しさが漂う不思議なテイストでした。

    0
    2022年09月06日
  • 貸しボート十三号

    Posted by ブクログ

    表題作ほか、「湖泥」・「堕ちたる天女」収録。
    何度読んでも「湖泥」が生理的に無理すぎる。「堕ちたる天女」も嫌悪感の種類が違うだけで、とても嫌。そりゃ、金田一耕助も酒飲んで寝たくなるよ…
    「貸しボート十三号」の読後感が爽やかなのが救い。事件そのものは全然爽やかじゃないけど!

    0
    2022年08月15日
  • 幽霊座

    Posted by ブクログ

    「幽霊座」は短編なのに、色々盛り沢山で面白い。全体的に漂う妖しい雰囲気もいい。
    「鴉」、「トランプ台上の首」も好き。

    0
    2022年07月31日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

    Posted by ブクログ

    初横溝正史作品。
    表紙復刻に魅せられて買ってしまいました。
    字体に古さを感じるけど、練られたトリックと、入り乱れた複雑な人間関係は現代でも通用する傑作でした。

    表題作よりも、「車井戸はなぜ軋む」が、面白かったです。文通形式で進むタッチは読んだこと無かったので、意外と新鮮な気持ちで楽しめました。

    黒猫亭事件は、人間の汚さ、おどろおどろしさが詰まったくらーい話でした。

    0
    2025年07月01日
  • 毒の矢

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「毒の矢」の犯人に対する嫌悪感はなかなかのものだけど、ボンちゃんのおかげで読後感は良い。
    「黒い翼」も嫌な感じ。

    0
    2022年07月24日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古くはクリスティの『アクロイド殺し』、最近では相沢沙呼の『invert 城塚翡翠倒叙集』と同じ語り手が実は犯人のパターン。やはり今となってはトリックに夢遊病が利用されているのは都合が良すぎる。八つ墓村と同様、金田一の出番が少ないのも残念。

    0
    2022年07月18日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

    Posted by ブクログ

    なんとなく、江戸川乱歩の味のする本だった。タイトルから、ヒロインはもう少し歳をとって妖艶なのかと思っていたけど、意外とさわやかだった。

    0
    2022年07月06日
  • 金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く

    Posted by ブクログ

    ★3.5くらい
    金田一耕助シリーズのおどろおどろしさを余り感じられなかったのが残念。ストーリーや謎解きは期待通りだったので残念。

    0
    2022年07月01日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

    Posted by ブクログ

    「横溝正史」の短篇集『人面瘡』を読みました。

    「横溝正史」作品は昨年10月に読んだ『犬神家の一族』以来ですね。

    -----story-------------
    「わたしは、妹を二度殺しました」。
    金田一耕助が夜半遭遇した夢遊病の女性が、奇怪な遺書を残して自殺を企てた。
    妹の呪いによって、彼女の腋の下には人面瘡が現れたというのだが…。
    表題他、四編収録。
    -----------------------

    本書は、1949(昭和24)年から、1954(昭和34)年に発表された「金田一耕助」シリーズの短篇ミステリー5篇で構成されています。

     ■睡れる花嫁(原題:妖獣)
     ■湖泥
     ■蜃気楼島の

    0
    2022年07月01日
  • 吸血蛾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読だけど、「なんでタイトルが吸血蛾?狼男ではなく?」ということ以外何も覚えてなかった…アドバルーンとかインパクト強すぎなのに。

    0
    2022年06月28日
  • 貸しボート十三号

    Posted by ブクログ

     金田一耕助ものが3編入っている。「湖泥」1957(昭和32)年、「墜ちたる天女」1954(昭和29)年、「貸しボート十三号」1957(昭和32)年。
     横溝正史の長編だと最初の方に大量の登場人物がいて、人の名前を覚えるのが苦手な私の場合、彼らの名を覚えるのに苦労し、わざわざ登場人物をリスト化するメモを取りながら読まなければならないほどだ。それに対し、これらの短編はそんなに人物は多くなく、メモを取る必要がないので、気軽に読める感じだった。この気軽さが、良い。
     3つとも面白く読めた。それぞれのトリックのアイディアは確かに意外性があって良いし、金田一耕助じしんのユニークなキャラもあってストーリー

    0
    2022年06月25日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

    Posted by ブクログ

    加藤シゲアキさん主演のドラマ補完のためにと読んだが、やはり名作は当たり前に名作。とても面白かった。私的には途中一度積んでしまったので混乱した部分もありつつ、本だけではイメージしづらい部分をドラマで保管でき、ドラマだと駆け足だった部分をきちんと理解できたのでいい読書体験だった。

    0
    2022年06月20日
  • 壺中美人

    Posted by ブクログ

    表題作は何度読み返したか分からないくらい読んでる作品。凄く好き。事件のキーパーソン・楊華嬢が気になるというか好きというか…
    「廃園の鬼」も好きなんだけど、印象が薄い。何で??

    0
    2022年06月17日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

    Posted by ブクログ

    全体的にかなり凝った設定と展開なのですが、仕掛けが多すぎるのと、金田一耕助が出てきた後があっさりしすぎていて、ちょっと期待はずれでした。

    0
    2022年05月31日