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真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。ところが平日の昼すぎ、数名の客の前で、「人魚の涙」の番をしていた男が殺され、また首飾りを持ち去った女も奇妙な死を遂げてしまう。幾重にも絡んだ謎を解き明かすのは――。表題作ほか、名探偵・金田一耕助を生み出したミステリの巨匠・横溝正史が遺した短篇。汁粉屋の娘/三年の命/怪犯人/空家の怪死体/蟹/心/双生児は囁く/を収録。
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Posted by ブクログ
金田一が出てこない横溝作品集。書かれた年代もバラバラのようで、作品としても佳作もあれば何だこりゃなものもあり。表題作の『双生児は囁く』以外は、推理小説としては長さとしてもトリックとしても物足りない印象です。
全体的に、横溝作品の絶対的なテーマである「大正から昭和にかけての仄暗い空気感」と、「金持ちは必ず外に妾を作り、本妻が生んだのと同じ年の隠し子を作っておかなければいけないというある種の義務感」(笑)に包まれてるので、その辺が抑えられれば話の展開も読みやすくなります。
全体的には、まぁよほどの横溝ファンでもなければ手を出さなくてもよいでしょう、という印象です。
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