横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当にドキドキした。あちこちに「抜け穴」や「どんでん返し」があるお屋敷が舞台だなんて、なんてドキドキなんだ。トリックやストーリー展開自体に、ものすごいインパクトがあるわけではなかったが、迷路荘という舞台は気味の悪さを押し出していて、登場人物も明らかに怪しげな人々で、それによって読み手はドキドキさせてもらえるシーンが実に多い。また、20年前に起きた事件との繋がりなども、金田一耕助シリーズらしい感じがして、こういった根の深さが事件を複雑にしている。なんとなく、八つ墓村に似てるシーンがあるが、インパクトから言うと、八つ墓村よりはかなり弱いかもしれない。 ラストシーンはちょっと「食傷気味」になる感じ
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Posted by ブクログ
軽井沢の丘に立つバベルの塔なる遊技場。今で言うところの、バブル後のうらさびれたテーマパーク。映画のロケに来ていたメンバーが、ひょんなことから仮想殺人劇を演ずることになったが、本当の殺人事件になってしまった。
第1部では、塔に住む謎の住人が犯人とされて、犯人死亡で一件落着となるが。。。
(本文より引用)
しかし読者諸君はよく知っていられるはずだ。
探偵小説の性質として、こんな思いがけない人間が犯人であってはならないということを----(うーーん、ちゃんと読者心理を見抜かれているというか、ここまで書くものなんかなぁ)
昭和7年の作品。容疑者がひとり、ふたりと殺されていって、思わぬ犯人の意外な過去