【感想・ネタバレ】夜光虫のレビュー

あらすじ

両国の夜空に咲く花火に脱走囚の姿が浮かび上がった。それは目を奪う美貌と、目を背ける人面瘡を持つ少年。いにしえに遡る、少年の血塗られた秘密とは? 『蝶々殺人事件』等に登場する名探偵・由利麟太郎と花形記者の三津木俊助コンビが奇怪な事件に挑む! 仮面舞踏会、サーカス団、幽霊塔……絢爛たる名場面と共に甦る巨匠、戦前の代表作! 【解説】細谷正充

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Posted by ブクログ

『真珠郎』に続き由利先生シリーズ、但し、こちらはお初。
とは言っても、むか~し、これを少女マンガらしくコミカライズした
高階良子『血まみれ観音』を読んだので、大筋は了解した上。
……で、ビックリしたのは、
あのマンガは物凄く大胆な翻案だったんだな~、
でも上手く纏まっていて、よく出来た話だったな~、ということ。
ストーリーは、
ならず者を殺害した容疑で拘束された美青年が逃走したところから始まり、
この青年の肩に人面疽(瘡)があって、
しかもそこに秘密が隠されているらしく、彼を追う者たちがいて、
名探偵・由利麟太郎と新聞記者・三津木俊助のコンビが謎解きに奔走する
――といったところ。
地の文からして悪ノリ加減というか、筆が滑っているというのか、
時にコミカルにも受け取れるはっちゃけぶりが、
いかにも作者自身が楽しんで書いていたかのようで微笑ましい。
事件を追って東京(主に両国方面と銀座および池袋周辺)を駆け回る
由利&三津木の二人「中年探偵団」の活躍を堪能(笑)

0
2014年05月06日

Posted by ブクログ

奇怪な人面瘡に呪われた稀代の美少年と、物言わぬ唇をもった可憐な美少女とが織り成す、世にも不思議な物語。探偵役は由利先生こと由利麟太郎とワトソン役の三津木俊介。

復刻版シリーズ(?)の第三弾。巻末に1975年の角川書店版を底本としたとの記述がありました。その当時は横溝さんの作品を読み漁っていた(といっても、貧乏学生だったので、ほとんど文庫本ばかり)時代ですが、記憶にありません。多分、単行本だったのでしょう。

(2007/10/9)

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2009年10月07日

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