横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    『ひとり横溝正史フェア』久しぶりの今回は「人面瘡」。
    こちらも読んだことがないもので、今回のフェアにあたり本屋さんで購入してきた。
    正直に言って、また地雷踏んだらとヒヤヒヤしながら比較的安価だったので、これなら失敗しても被害は小さいと言い聞かせて購入。こういう気の小さい選択が死を、じゃない失敗を招くかもしれないけれど。

    五篇の短編集。
    収録された作品は全体として傾向が似ており、死体愛好と義眼を扱う作品が多い。
    小品であるので、意外性も少なくこぢんまりした印象。
    表題作「人面瘡」、「蜃気楼島の情熱」は小品であってもきちんとトリックもあり面白く読める。
    また、「蝙蝠と蛞蝓」では主人公が小説を書くことと、隣人が金田一耕助なため、その主人公が横溝正史なのかと期待したら違っており深読みしすぎた自分に苦笑した。

    そこまで腹も立たず、ガッカリもしなかったので『ひとり横溝正史フェア』厳密には『ひとり金田一耕助フェア』をボチボチ継続することにした。
    そんなひといるかどうか、いても少数でしょうが、安心してください、履いてますよ。当然です。
    安心してください、読んでますよ。やや古。

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    2016年06月02日
  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    終盤になってきた金田一耕助シリーズの長編作品です。お得意の連続殺人事件の真相に挑む金田一耕助の謎解き作品ですが、終盤に展開されるにつれて消去法で誰が犯人なのか?は分かってしまい、やや拍子抜けでしたかね?
    百唇譜というのが、どういう意味なのか?分からなかったのですが、確かに作品の中ではキーワードには、なっておりましたが、それほど意味のあるキーワードではなかったのかな?と思ってしまうのでした。

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    2016年05月24日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    長い。読むのに凄く時間がかかったが、後半はあっという間でした。私の印象では、一彦はかなりイケメンのイメージです。金田一先生も大活躍でした。

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    2016年05月24日
  • 人形佐七捕物帳 (1)名月一夜狂言

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    横溝正史の捕物帳を劇画化。
    二枚目で推理力もあって性格も良いという完璧超人的な男なのでスリルは足りない。

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    2016年05月10日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    『ひとり横溝正史フェア』のつづいての作品は「仮面舞踏会」。
    こちらも読んだことがなく今回入手した。映像化されたのかどうかもよくわからない。
    ここまで『ひとり横溝正史フェア』をつづけてきて、ふと思った。横溝正史じゃなくて金田一耕助だったかな。金田一耕助の出てくる横溝正史作品をひとりで読んで盛り上がろうというフェアなので、ひとり金田一耕助フェアが正しいかもしれない。何という今更な気づき。
    まあ、小さい問題なのでこのまま。
    ここまで金田一耕助の出てくる作品を読んできて、あと何作あるだろうと思ったりする。全部読もうかどうしようか、ちょっと悩む。
    何故悩むかというと、ここのところの横溝正史作品がいまひとつだから。これは大きな問題。
    そして今回の「仮面舞踏会」も実はいまひとつな感じだったのだ。どうするかなあ。

    夏の避暑地である軽井沢で殺人事件が起きた。
    被害者は画家の槇。映画女優である鳳千代子の別れた夫である。
    実は千代子の別れた夫が殺害されたのは今回がはじめてではなく、二年前からひとりづつ殺害され、槇は三人目の被害者であった。
    知人に招かれ軽井沢にやってきた金田一耕助は事件の解決に奔走することになる。

    面白そうだなと興味を惹かれ購入したのだが、本作はいつも以上に登場人物の整理がしにくい。横溝正史作品は登場人物が多く関係も複雑なことはよくあり慣れていたはずなのに、とっちらかる脳内。
    えっと、これ誰だっけ、と目次の次にある登場人物一覧を何回も見て確認した。

    登場人物に混乱するのはわたしの問題なので構わないが、構う問題として、犯人がすぐにわかってしまうこと。
    登場人物が混乱しているにも関わらず、結構早々に犯人はこのひとだろうなと目星がつく。
    なんなんだろう。横溝正史の犯人設定の癖というか、犯人の描写の癖というか、自分でもわからないけれど読んでいると犯人に印がついているようにわかってしまう。
    こういうのは、もしかしたら『ひとり横溝正史フェア』の弊害かもしれない。

    横溝正史作品では気が触れる、横溝正史の言い方だと発狂したひとというのは時々登場するけれど、ひとってそんなに簡単に発狂なんてするだろうか。
    というか、発狂って何。
    どういう状態。
    横溝正史作品によると、意思疎通が出来ないような状態ではなく、会話は出来たりするけれど、平気でひとは殺してしまったりする感じだが、それは発狂というのだろうか。昨今推理小説に登場するサイコパスとも違い気がするし、一体何なのだろう。謎だ。

    鳳千代子の元夫のひとりが亡くなったときに、パンツ(洋服のじゃなくて下着の)一枚という姿でプールに浮かんでいたというものがある。何故そういう姿だったかというと、泥酔しているところを風呂に入るよう誘導されて衣類を脱いでプールに入ってしまったということになっているのだが、入浴するときならパンツも脱ぐのでは、と細かいところが気になったりした。

    この作品が少々満足いかないものであったこと、犯人がすぐにわかってしまうということから、次の横溝正史作品まで少し日を置いたほうがいいのかもしれないと思っている。
    せっかくひとりで盛り上がっていたのに残念だ。

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    2016年04月20日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    これで何冊目になるのか「ひとり横溝正史フェア」。
    今回はこちら「女王蜂」。
    こちらはタイトルがいい感じです。横溝正史のタイトルは、なんとか殺人事件とか悪魔がどうしたといった、ちょっと野暮なものもチラホラですが、「女王蜂」というのはなかなかいいと思います。

    伊豆方面にある小島、月琴等。
    その月琴等に暮らす大道寺智子は、亡き母の遺志により18歳になったら東京の義父のもとへ行くことになっている。
    加納法律事務所から、智子の月琴等から途中立ち寄る修禅寺を経由して東京まで移動に付き添ってもらいたいという依頼を受ける金田一耕助。
    修禅寺のホテルで、智子にまつわる殺人がはじまる。

    孤島である月琴等、そこに暮らす大道寺家は頼朝の後裔であるといった歴史を絡めた家系や、元宮様といった余り推理小説ではなさそうな人物だったり、横溝正史の好きな美しいヒロインなど魅力溢れる設定が揃っている。
    また、推理小説ファンなら悦びそうな、開かずの間で起きた惨殺事件。
    殺人事件のトリックや恋愛などもある盛り沢山な内容だ。

    この作品はそれ程戦争を匂わせる描写はなく、ホテルでの滞在や歌舞伎を見物に行くといった描写のある、どちらかというと華やかさのある作品だ。
    とにかく智子は美しいらしく、可能な限りの美しさを想像してもしたりない程に美しいらしい。やはり推理小説には美人は必須だ。
    美しいヒロインを巡ってこそ事件は起きる。

    気になったこととして、智子の結婚相手候補の男性の人物描写でデブというものがある。
    デブって。
    デブは無いんじゃ、肥満気味とか、せめて肥ったとか。
    デブはちょっといかんでしょ。
    差別語とかよく知らないけれど、それ以前に子供じゃないのだから、余りにも稚拙な表現ではないかと思ったりする。その、デブという表現がまた多い。
    作品自体と関係ないところを気になってしまった。

    ラストはまさに大団円という感じではあった。
    でも金田一耕助がもう少し犯人の心情を斟酌していたら、とも思える。
    何というか、こういう形で真実をすり替えるというか、形を変えるというのか、うまく言えないけれど、いたわるというのはこういうこととは違うのではないかと思ったりする。
    小説をまだ読んでいないひともいるかと思うので、ズバリ書けない歯にものが詰まった気持ち悪い書き方になってしまう。もどかしい。

    この作品は舞台も月琴等から修禅寺、東京から再び月琴等へと変わり、ひとつの場所で事件が起き解決することの多い横溝正史作品の中では少し異色かもしれない。
    人間の心に秘めた思いが描かれており決して明るくはないが、重苦しさもそれ程強くないところも珍しいと言えるかもしれない。

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    2016年03月08日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    金田一耕助シリーズの短編集で、タイトルの「七つの仮面」を含む計7編のミステリー作品から構成されておりました。
    どの作品も結末が尻切れ的で、若干スッキリしない結末の作品が多かった感じがします。
    やはり金田一耕助シリーズは中長編が読みごたえがあるような気がします。

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    2016年02月25日
  • 双生児は囁く

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    横溝先生マニア向けの文庫未収録短編集。

    表題作のタイトルはホラーチックな響きだが、意外にも陽気で好奇心旺盛な双子が登場。まだ磨かれていないが、魅力的なキャラになりそうな二人だった。
    後に金田一ものに書き換えられてしまった作品だが、もっと育てていって欲しかったような気もする。

    「三年の命」は後の『真珠郎』に繋がりそうな作品。あちらほど禍々しくはないが、当時の表現法なのか、何とももどかしい内容だった。

    身内、近い者同士の確執という、横溝先生お得意のテーマも多く、当時からこういうのがお好きなんだなと思えた。

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    2015年11月17日
  • 悪魔の降誕祭

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    3つの短編集。「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」の3つです。横溝正史らしいおどろおどろしい残酷さはなかったです。軽い短編集でした。

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    2015年10月31日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    クライマックスへ向けて怒涛の展開と謎解明はスッキリした!
    読み終わってみると、やっぱり金田一さんは素晴らしい。

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    2015年08月16日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)

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    同じ言葉や言い回しがあったり、展開として少しダラダラした感は否めないが、横溝ワールドへの引き込みは流石だと思った。

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    2015年08月16日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    横溝ワールドらしいと言えばそうなんだが、推理小説としてはどうなのかな。大したトリックがあるわけでもなし、本当に謎がスッキリ解けたかと言えば、そうでもなし。とくに、この物語を成り立たせている前提に、割合早い段階で気付いたが、それが、私にはかなり無理があるように感じられる。

    ただ、複雑な血脈と淫靡な雰囲気がなんとも言えず、時代を感じさせてその力で読ませる。横溝の作品は世評が高いものは、これで大体読んだが、初期のものをもう一度読もうかな。

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    2015年01月16日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    途中まで短編だと知らずに読んでいた。

    七つの仮面、猫舘、雌蛭、日時計の中の女、猟奇の始末書、蝙蝠男、薔薇の別荘の短編集でした。

    短編なので、横溝作品のおどろおどろしさやひっくりかえす躍動感はないですが、まぁまぁ楽しめました。

    金田一が洋服を着ます!!

    今まで読んできた八ツ墓村や夜歩くは地方を舞台にした作品で、
    田舎の因習や血縁の因縁を軸としたものだったので、
    世界観ががらりと変わりこういう作品も書くのだなと 思いました。

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    2014年12月01日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    金田一ジッチャンの方の事件簿、短編集。
    金田一の短編は「起承転結」よりは「序破急」の構成が多く「急」の急ぎっぷりがハンパない。

    金田一が寒村に出かけることが多い長編では、古くからの因習に纏わる「起承転結」をじっくり楽しめるが、短編では展開が急な代わりに、昭和前半の都市部の生活や風俗の描写が楽しい。

    戦後、復興した都市に流入した様々な背景(身分や貧富の差など)を持つ人々が巻き起こす奇妙な事件が中心となるかんじ。

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    2014年10月04日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    金田一ジッチャンの方の事件簿。
    孫の金田一少年の事件簿ともども、酌むべき事情のある犯人が多い中で『迷路荘の惨劇』と並んで、完全に犯人が悪人のパターン。

    この作品では、金田一が犯人その他に出し抜かれる機会が多く、その度に「畜生、畜生!」と髪を掻き毟って地団駄を踏むので、映画版の石坂浩二のイメージで読むと非常に滑稽で面白い。

    推理小説というよりは、幽霊男 vs 女怪「マダムX」vs 金田一という、三つ巴の冒険小説といった趣の作品。

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    2014年09月10日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    長編、殊に映像化作品においては、金田一は単独の探偵で、ホームズに対するワトソンのような所謂「助手」はいないと感じられる。
    ところが、本書のような短編においては、バディとしての磯川警部や等々力警部の姿が、鮮やかに浮かび上がってくるのである。

    長編においても(読み直してみれば)彼らの協力が、事件の解明に不可欠であることが分かるのだが、短編においてはそれが際立っている。
    特に磯川警部の如きは、遠方まで静養に来た金田一を何くれとなく世話する様子が、じつに微笑ましい。

    事件の内容自体は、金田一の短編においては定番の、ネクロフィリア、首無し、男女入れ替えと若干マンネリ気味である。

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    2014年09月06日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    高校生当時にハマって読んだ横溝正史作品。文庫本、よくとってあったな俺。

    暑い夏にヒンヤリしようと再読してみたのですが・・・かえってドロっと、ベトっとした気分になりましたね(笑)
    そうそう、こんな感じだっただった!

    言わずと知れた名探偵 金田一耕助が猟奇な謎を解き明かす、推理小説短篇集。

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    2014年08月26日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    金田一ジッチャンの方の事件簿。
    冒頭に登場人物一覧ページがあって、非常に助かる作品。
    登場人物が多い上に、血族・姻族の関係が複雑なので、中盤までは一覧を見返すことしばしば。

    トリック全般はどうということはないが、タイトルに「惨劇」とある通り、一部被害者のやられ方が、まぁ酷い。
    それと、金田一作品には珍しく犯人が救いようの無いワルで(※)、金田一も嫌悪感を顕わにしている。
    ※孫の『金田一少年の事件簿』でも共通しているが、大抵は被害者の方がどうしようもない奴で、犯人には酌むべき事情がある場合がほとんど。

    加えて、全編通してのヒロインが存在しないのも珍しい。
    強いて言うなら、迷路荘の主の娘、陽子だが、タマッペこと女中のタマ子と合わせても、他の作品のヒロイン一人分にも満たない程度の存在。

    もちろん面白い作品ではあるのだが、若干冗長か。

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    2014年08月26日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    金田一ファンというより、杉本画伯の描く横溝世界に惹かれて古本屋さんを歩き回って集め、事件年代順に読むという金田一祭りを一人開催中。やっぱり、寝苦しい夜は横溝だなぁ。

    読んだ本は、昭和51年発行の杉本画伯が表紙を飾る文庫版でタイトルは「花園の悪魔」。表紙絵は表題作の犠牲者がおどろおどろしく描かれています。
    収録作は同じです。

    死体陵辱等異常者による猟奇的な事件など、都会においてのおどろおどろしさを出そうとすると、こういう要素が必要になるか。田舎の因習に縛られた一種閉鎖環境での異常性と対比すると興味深い。

    金田一は吃音癖があって地方訛りも少し残っているという設定ではなかったっけ?表題作中での口調が「・・・でさぁ。」って。他ともまったく違う感じになっていて、これはこれで謎・・・

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    2014年08月18日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

    Posted by 読むコレ

    中短三編を収録。
    表題作は金田一氏初登場の回と聞きつけての購入でしたが「2巻」とはこれ如何に?
    さて余りに有名な作品故、初読とはいえ予備知識なり憶測なりを抱きつつの取り組みでした。
    意外だったのは、装丁やら映像作品等から受ける怖い印象はなく、むしろ探偵のコミカルで頼りなげな印象の強い、明るめの物語だった事です。
    ミステリとしては、家柄や風土が重視されがちの背景が故にトリックよりも動機が肝という所でしょうか。
    探偵が動機を見てきたかの様に語る姿が気にならなければ、論理的で重厚な謎解きを楽しめます。
    車井戸~がお勧め。

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    2014年07月13日