岩井圭也のレビュー一覧

  • 追憶の鑑定人

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    シリーズ第3作。

    本書の主題は人間土門誠。

    土門の大学時代の研究室の同期たちによって明かされる、自らの存在価値を信じられなかった土門の過去。
    それを救った猪狩愛の「何人たりとも、他人の人生を規定するけんりはない。たとえモンちゃんが嫌がろうとも、私は土門誠に関わり続ける。それが私のやり方だから」

    これほどの強い言葉を語ってくれる稀有な友人を幾人も持つ土門の人生は、豊かなのではないか。

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    2025年11月16日
  • 永遠についての証明

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    純粋な少年が数学に魅せられ、その才能を輝かせながらも、孤独と葛藤の中で少しずつ堕ちていく。きらめきと痛みが同じ場所にあるような、どこか切なく胸に残る物語でした。

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    2025年11月16日
  • 付き添うひと

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    少年犯罪の付き添い人(弁護人)の話。近年よく聞くネグレクトや親の問題での少年犯罪、読んでいて苦しくなる場面がありました。
    同じような過去を持つ付き添い人が寄り添う事で救われる子供達の今後が少し明るいものであれと願いました。

    少子化が重要な問題になっている中
    、産まれた子供達が大事に育てられないなんて社会がもっと考えなければならない問題…お金や手当を出すだけじゃないなあと強く感じました。

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    2025年11月15日
  • サバイブ!

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    ネタバレ

    とても爽やかな青春群像劇。この作者さんの本の中ではかなりライトな感じかなと思いました。

    癌患者になったことをきっかけに、自らの生き方について真剣に向き合うようになった主人公が、起業することを通して仲間を得ながら、ともに成長していくストーリー

    互いにぶつかったり、それぞれの課題と向き合いながら、前に進んでいく様子がすごく眩しい

    話の展開的に、主人公の癌が再発するのでは?と予想しながら読んでいましたが、そのような無粋な(?)ことは起きませんでした。
    奮起からの成長を描きたかったのだろうな、と思いましたので、それでよかったと思います。(おかげで変に安っぽくならずに済んだ)

    あと、軽々しく成功

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    2025年11月15日
  • 追憶の鑑定人

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    土門さんシリーズ3作目だったのですね。
    はじめましての土門さん。
    岩井圭也さん、改めて頭脳明晰だなぁと驚きます

    ミステリーはあまり読まないので、科捜研とか聞いたことあるけどよくわからない…レベルの私。
    鑑定という言葉も、指紋とDNAしか思い浮かばないけれど、様々な手段で鑑定していることを知る。

    科学は嘘をつかない

    マイクロレベルの現場証拠から、事件の真相を解明していくとは、驚愕!
    なのだが…

    この素晴らしい技術で、鑑定してほしいことがある。
    コロナワクチンの被害者が薬害史上最悪であるにも関わらず、販売中止にならないことか不思議。
    きっと被害を届けていない人も多いはず。
    ワクチン被害であ

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    2025年11月14日
  • サバイブ!

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    ありありとドラマやアニメ、漫画が浮かぶような、丁寧な情景と心情の描写は毎度おなじみ、わかりやすい方の岩井圭也作品だった。飽きさせずそれができるのも才だと思うし、実際、止まることなく高速で読み終わった。
    ただ、個人的にはもっと黒いほうが好きではある。もうちょっと、わからないままにしてほしかったことと、知りたかった点がある。
    ベルナルド宮本と福地氏は、もっと理解できない謎の人物にするか、もっと感情の内面まで見せるか。そしてあの子は、その後、どうなったのか。その塩梅を思わせるのも構成の力なのか。

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    2025年11月13日
  • 夜更けより静かな場所

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    深夜の読者会。魅力的な響き。

    こういう場があると絶対自分では選ばないような本との出会いがあって、新しい世界を見させてくれるんだろうなと思うんだけど、実際はハードルが高そう…

    物語自体は大小の起伏はありつつも、読者側としては水底をゆらゆら漂って、登場人物達の前向きな選択を静かに眺めているような、そんな気分にさせてくれる。

    ちょうど今ぐらいの秋冬の季節にぴったりの哀愁を味わいたい方のための本だと感じた。

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    2025年11月12日
  • 楽園の犬

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    時は1940年。
    処はサイパン島。

    常夏の島を舞台にした諜報合戦。

    なんとなくあらすじから
    日米での諜報合戦をイメージしていたけれど、
    諜報が戦争に直接つながるという情報のものではなく
    内偵の物語。

    壮大な物語ではないけれど、これも戦争。
    あまり語られることのない部分で、
    当時のサイパン島の描写も含めて興味深かった。

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    2025年11月12日
  • 付き添うひと

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    ネタバレ

    元少年犯で弁護士となった朧太一が様々な子どもに寄り添い、彼らを導いていく。朧が付添人として向き合う子どもたちは、あまりにも身勝手な両親によって殺人未遂、虐待、ネグレクト、引きこもりなど様々な問題を抱えており、どれも重いテーマだが、文章は読みやすく、朧の誠実な姿勢が頼もしく、読後も良かった。「付添人」や「虞犯少年」、「コタン」、「ディスレクシア」などを初めて知り、勉強になった。朧は付添人の道を選び、子どもとの関わりの中で、過去の自分とも向き合っていく姿は心に響き、信じられる笹木と出会えて本当に良かった。

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    2025年11月08日
  • 科捜研の砦

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    ネタバレ

    小説は、面白かった。そして主役は誠さん。でも私は加賀副所長のファンなので。次作からは加賀さんは出てこないんでしょうね。

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    2025年11月06日
  • 汽水域

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    「誰でもいいから殺したかった」
    「人を殺して死にたかった」
    最近よく事件のニュースで耳にするフレーズ。
    そのたびに
    他人を巻き込まずにひとりで死んでくれ
    と強く思う。
    そんな連続無差別殺傷事件について
    フリーの記者として地道に取材を重ね
    答えのひとつと
    これからのヒントを導き出している。
    ジャーナリストとしての
    矜持や覚悟にも惹かれたけれど
    犯人と自分を重ね合わせながら
    自分自身の弱さをさらけ出すことで
    ひとりの子であり、父であることの強さや
    やさしさを取り戻していく姿に心を動かされた。

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    2025年11月03日
  • 追憶の鑑定人

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    今回は土門の学生時代のエピソードが判明して、また人物像が掘り下げられました
    人間は何も変わっていませんが、そこがいい

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    2025年11月02日
  • 生者のポエトリー

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    文庫化されて再読。岩井さんを初めて知った1冊でここから岩井ファンになりました。「詩」をテーマにした連作短編集。ほんのり沁みる良質なヒューマンドラマ。とってもお勧めです!

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    2025年11月01日
  • サバイブ!

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    王道だな。題材としての目新しさはあまりなかったが、多彩な作風の岩井さんが書くからこそ「こんな作品も書くのね」的な面白さがあった。20歳でがんを患った主人公。無事社会復帰できたが、闘病の希望になったのは企業するという夢。具体的に何がしたいのかもわからないまま仲間と模索しビジネスを学んでいく。最近「ワークライフバランスを捨てます」という発言が記憶に新しいが、まさにそれを体現したような内容だった。生きているからこそ、仕事が楽しい。2日徹夜も当たり前。大丈夫ですか?と言いたくなったがフィクションとして楽しんだ。

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    2025年10月30日
  • プリズン・ドクター

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    ネタバレ

    岩井さんだっていうのと、あらすじが面白そうだったので読んだ。そしたらあらすじの何十倍の情報量詰め込まれてた。
    岩井さん本当にすごいな。色んなタイプの話が書けてそれが面白い。
    この小説は事件っぽくミステリ仕立てにはなっているけど、内容としては介護問題が印象に残った。第三章然り、史郎の母然り。
    そして美波はとてもよくできた彼女だと思うよ。
    連ドラ化しそうだな〜、と思いました。そして続編が出たりなんだりしそう。
    ひどい偏見なのだが、幻冬者の小説ってそんなに売れてないのに面白い小説が多い気がする。

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    2025年10月30日
  • 真珠配列

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    岩井圭也さんの新作です


    ザバイブも、土門の新作も
    なかなか借りられそうにない、、、
    と思っていたら入荷ホヤホヤで本書が並んでおりました(o^^o)



    これは借りるしかない!!!




    何も知らずに読み始めると
    どうやら中国が舞台のよう。



    カタカナ苦手族なんだが、、、


    と思いつつ読み進めました



    聞き慣れない言葉や文化はありつつも
    問題なく読めました(´∀`)

    誰が誰かわかりやすくて
    岩井さんうまいな、、、、

    そして舞台が中国であることで
    違和感が最小限になっているなと。
    リアリティが増していて
    またまたうまいなと思いました



    どんな話かって??


    遺伝子の話

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    2025年10月27日
  • 汽水域

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    「三人殺せば死刑になる」と無差別に通行人を刺した深瀬。
    フリーの記者・安田は週刊誌から依頼を受け、その事件を追う。深瀬の同級生や担任、元恋人の取材を通じて次第に明らかになる過去。

    他の媒体が深瀬を残虐な犯人と報じる中、元同僚は彼の印象が悪人とは違ったと語る。会社の不正を許せず上司に詰め寄った過去があり、周囲との衝突があったという。報道に違和感を抱いた元同級生もまた、深瀬の正義感めいた人間性や、父の借金で東大進学を諦めざるを得なかった過去を語る。

    タイトルの「汽水域」とは淡水と海水の混ざる境界域を指す。我々もまた、ある種の汽水域に漂っているのではないか。自分が「正しい」と信じることが必ずしも

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    2025年10月24日
  • 科捜研の砦

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    「最後の鑑定人」の前日譚ということで、どちらから読もうか迷ったのだけど、こちらを後にして大正解だった。

    「最後の鑑定人」の通り名には実績からくる華やかさだけでなく哀しみも含まれているということが深く感じられてさすが岩井さんだと思った。

    岩井さんの作品は読む人を裏切らない。次回作も楽しみ。

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    2025年10月24日
  • 追憶の鑑定人

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    CL 2025.10.22-2025.10.23
    安定の土門誠シリーズ。事件は今現在のものだけど、大学時代の研究室同期を信頼して託す土門の姿が新鮮。ラストは特に土門の人間らしさを浮かび上がらせる一編でよかった。
    ドラマは全然別ものだった。

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    2025年10月23日
  • サバイブ!

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    400ページ超えの大作だけれど、面白くて一気に読み終わってしまった!
    昔TBSでやっていた、
    ベンチャー企業をおこす若者たちについてのドラマ「ユニコーンに乗って」に
    「半沢直樹」に出てくるような敵役を出している感じの作品。
    ただ、主人公を末期がんのステージ4サバイバーにしたことで、
    主人公の、仕事、ひいては生きることへの熱量が圧倒的でぐんぐん引き込まれた。

    何もやりたいことがないけどただ起業したい、と思っていた学生が、
    がんに打ち勝った経験から、
    どんどん仲間を増やし、メンターに会い、でも次々に困難が降りかかって、、
    まったく飽きずに読み進められた。

    仕事へのやる気が湧いてくるような作品。

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    2025年10月22日