岩井圭也のレビュー一覧

  • 夜更けより静かな場所

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    いい本読んだな、と思いながら閉じた。

    人は少なからず、大きさや感じ方は様々でも、悩みを抱えている。
    そんな時に少し背中を押してくれたり、指標を示してくれたり、勇気づけてくれたりするのが本、だという人は多いんだろう。

    真夜中の読書会、凄く興味をそそる。
    はじめは知らない人同士、だからこそ感じた事をそのままの温度で投げて、拾ってが出来るんだろうな。

    家族、友情、興味、嫌悪、再生、死、社会、色々なニュアンスのもの達が散りばめられていて、実在の本も出典されていて、読んでいる間一度も目が逸らせなかった。

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    2026年03月31日
  • 夜更けより静かな場所

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    読書好きの集まる古書店で、深夜に開かれる読書会。本との出会いが人と人を繋ぎ、決断の後押しをしてくれる。人生の中で本って欠かせないものだなぁと思わせてくれる。

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    2026年03月30日
  • あしたの肖像

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    芸術に向き合う学生のドラマです。
    表紙の男の子は【アイツ】かな…?

    事故死(恐らく)してしまった樺沢の過去を追及し、彼女の人物像が明らかになっていく様は気持ちよく読めました。
    自分自身の問題とも向き合って、最後に出した答えはとても納得しました。

    学生のひと夏の成長を見届けた、そんな作品です。

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    2026年03月29日
  • 追憶の鑑定人

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    ネタバレ

    シリーズが進むにつれて土門誠の人物像が少しずつ深掘りされていきますね。

    今回はベージュのセットアップに関する逸話と学生時代の意外な出来事について。

    学生時代をともに過ごした仲間たちとの繋がりを紐解きながら、現在の事件の謎も明らかにしていく展開に引き込まれました。

    土門さん、学生時代も去ることながら、今も側には高倉さんという心強い存在がいるあたり、不器用ながらも身近な人には恵まれているようにも思います。

    なんだろう。実力や技術を認めた上で、不器用でカタブツなところすらもユニークと受け止めてくれる人々。

    複雑な家庭背景だったり、それゆえの学生時代の苦しみだったり、社会人になってからは自分

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    2026年03月29日
  • あしたの肖像

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    ネタバレ

    芸術を志す人たちの心情とは繊細でなんと苦難に満ちているのかと思い知らされた。
    才能がない自分と向き合うことから逃げるために死を選ぶことも厭わないなんて、凡人には想像できない心理状態である。
    小滝は突然連絡が取れなくなった恋人ひなたの失踪理由と作品制作中の事故で亡くなった学生樺沢穂香の肖像画を描く依頼を受け穂香の過去を辿る中で、自分を見つめ傷つき絶望していく様は心がザワザワして「小滝、死なないで」と祈りながら読んだ。
    ツブキリュウの存在が救いでもあった。タイムリープものは好みではないが、この作品では大いにありだ。

    岩井圭也さんの作品は好きで何冊か読んでいるが、これはお気に入りの一冊となりました

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    2026年03月28日
  • 拳の声が聞こえるか

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    大満足の五つ星作品だった。
    岩井圭也作品というと人間の優しさを基調にした作家と認識していたが、本作のように熱い心をぶつけてくる作風に驚いた。
    特に試合のシーンの痛さを表す描写は素晴らしく、宛ら試合会場に隣接しているような臨場感に溢れていた。
    愚直なまでにボクシングに取り組む五十嵐遼馬の生き方は、確かな歩みで力を付けていく過程でもあり、読者も彼の応援を否が応でもしてしまう。
    本当に心を熱くする素晴らしいスポーツ小説だった。
    でも、いい人の廣瀬は負かせないでほしかった。

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    2026年03月26日
  • 夜更けより静かな場所

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    古書店で読書会をする、感動する、などレビューで知り読んでみたいと、ずっと気になってた本。やっと読めました。読書会で感動かー、どういう読書会なんだろうと思ってたけど、読んで分かりました。読み始めから、この作品すごくいいと思いました。登場人物、みんな好きです。だから余計に読みやすくて良かったです。

    読書会に参加するメンバーは、みんなそれぞれ悩み苦しんでいます。読書会の課題図書を1人が選び、それについて熱く語ります。深夜に、古書店『深海』で。本の内容が選んだ本人の現状に合っていて、みんなと熱く語るうちに自分を見つめ直すことができ、新しい一歩が踏み出せます。読書会のあとはみんな心がスッキリして、明る

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    2026年03月25日
  • 永遠についての証明

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    数学界について見識もなく、ただただ人間ドラマとして魅了されました。
    巻末の森見登美彦さんの解説を見るにつけ(デビュー作なのにすごい!)その深すぎる洞察を目の当たりにしたら書くことがみつかりません。

    あえて自分の体験に照らし合わせると、主人公に及ぶべくもないですが比較的知能に恵まれた私の前半生は、無邪気な批判をくりかえしては社会からつまはじきになることばかり。
    実際に不適応者となった時期には、通い詰めていた病院のスタッフさんに「感覚で生きている人は頭脳と肉体の衰えと共に凡人以下になる」と気づきを促され首を斬り落とされたような思いでした。
    そこで積み上げることの大切さを学んだのも今では良い経験で

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    2026年03月23日
  • 夜更けより静かな場所

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    ネタバレ

    読みやすいし複雑な心理描写はないが、心に刺さるフレーズが何度も出てくる。

    ・生活において遭遇するのは答えの出ない問いばかりだ。(中略)その問いが心のなかで落ち着く瞬間がある。
    ・わたしの生活は出会った人たちとの痕跡でできている。

    いまの私のステージで特に響いたのはこの2つのフレーズ

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    2026年03月23日
  • 科捜研の砦

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    ネタバレ

    『最後の鑑定人』土門誠が『科捜研の砦』と呼ばれていた頃の話。

    わずかな痕跡や遺留品から真相に辿り着く様はこの頃から変わらず、愚直なまでの『科学』との向き合い方は、仕事には有用に働きつつも、彼の『人間観』に大きく影響を与えます。

    科学を通して人に信頼を寄せることもできれば、科学が発端となり予期せぬ裏切りに直面することもあり、土門の人となりをより一層深く知ることができました。

    元嫁の尾藤との関係についても知れてよかったです(^^)

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    2026年03月23日
  • 永遠についての証明

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    数学の天才・瞭司の生前の青春から地へ堕ちるまでのリアルと、瞭司の遺した難解な証明を旧友の熊沢が紐解いていく物語。天才だから見える世界の広さと、天才が故に人が離れていくことへの孤独・葛藤がすっごいねぇ、誰か瞭司を褒めてよ( ; ; )

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    2026年03月21日
  • 科捜研の砦

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    『最後の鑑定人』の前日譚。

    土門には「鑑識の神様」とともに、「科捜研の最後の砦」と言われる時代があった。神が見放した事件であっても、彼は諦めない。
    事件の形を一から再構成し、隠された秘密を解き明かす。

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    2026年03月20日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    今回は「凪」巻。
    人気上昇中のグッド・ネイバーズがメジャーデビューしようという時、過去が凪を苦しめる。
    過去の恋と、発見者となった事件。
    口を閉ざす凪を思って動くロンと仲間たちが頼もしい。
    ドラマでも採用のテンバイヤーにまつわる事件。
    eSportsの件は、ヒナちゃんがw
    これで、既刊6巻のうち、最後の1冊も読み終わってしまった。exの発売を控えているとはいえ、本編の続きも早く読みたい。

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    2026年03月18日
  • 暗い引力

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    短編集。一つひとつが上手い
    そして題名通りに「暗い」
    この社会の底に澱む暗さ

    それでもスカッとしたのは「蟻の牙」
    噛み付く「蟻」の賢さ

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    2026年03月18日
  • 永遠についての証明

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    自分の好きにまっすぐに向き合うこと、その言葉だけを見ると美しく潔い。
    けれど、人にはいろんなしがらみや、プライドなんかの煩わしいものがあって、そうしたくてもできる人とできない人がいる。
    この作品はそれができる人とできない人の友情の物語。
    こんな言い方をするとできる人が優秀で、できない人がそうではないみたいだけど、そうではない。
    まっすぐすぎて不器用で、しがらみやプライドがあるからこそ上手く立ち回れる。
    同じ数学という分野に挑む過程で芽生えた友情、それが辿る軌跡の物語。
    才能というのは純粋で美しい、だけどそれだけに脆く危うい。
    切なさがいつまでも残る作品。

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    2026年03月15日
  • 永遠についての証明

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    これが岩井さんのデビュー作だったとは、、!
    なんかめっちゃ良かった。
    なぜだか 気がつけば涙がぼろぼろ。
    数学にひたむきに向き合った青年の 脆くも美しい物語。

    圧倒的な数学の才能に恵まれた瞭司は 数学科のある大学へ特別推薦で入学する。
    そこで同じく特別推薦で入学した熊沢と佐那の3人で 教授である小沼のもと 日々数学に打ちこむ幸せな時を過ごしていた。
    だが、あまりに卓越した瞭司の才能は やがて人間関係を歪まし 自分をも壊していく。

    天才って孤独なものなのかも知れないな。
    1人取り残されるって ほんとに寂しいと思う。
    瞭司の変わりゆく姿に胸がギュッとなる。
    ただただ同じ夢を追いかけたいだけ

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    2026年03月14日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    ネタバレ

    ロンと母親の件、大進展。
    母目線の物語が切ない。だからって、許されることではないけれど、愛情を持てないというのも悲しい。それでも、あそこに、一筋の希望を持ちたい。
    しかし、ロンは、あいかわらず突っ走るねぇ。そして、欽ちゃんに助けられるところまでがお約束w
    ヒナとの関係も、やっと、だね。よかった。
    みんなもそうだろうけど、ほっとした。
    欽ちゃんにも、新しい恋が始まってほしいな。
    小生意気なハッカーくんも元気で何より。
    次は7巻でなくExのようなんだけど、続編、あるよね。まだ決着してないこともあるし。

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    2026年03月13日
  • 永遠についての証明

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    すっごい夢中になって2回で読んでしまった

    数学の理論は理解できなくても読むのに問題ありません。
    自分もこんな風に没頭したい!っていうのとか、暸司やクマはいわゆる「陽キャ」では全くないけどその青春劇、ネガティブすぎずポジティブすぎないちょうどいい温度感なのが良かった

    でも天才が天才であるがゆえに孤独で堕ちていくっていうのがストーリーとして普通すぎるのでちょっと残念だった
    ピンクとグレー にも似てる

    てか瞭司はめちゃくちゃ純粋ですよね
    後半、みんなに冷たくされても怒ったりしないし、シンプルに生きてる感じがした(その末路があれなのは辛いけど…)


    最後の森見登美彦さんの解説で、
    後半にかけて

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    2026年03月11日
  • 永遠についての証明

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    どの問題も証明も分からなかったが、数学に対しての情熱や葛藤、夢、希望などはすごく伝わった。面白かった。

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    2026年03月05日
  • パパたちの肖像

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    アンソロジーなので評価は付けにくかったけど、総合で★5。世間のお父さん、お母さんの苦労というか哀愁を感じられた。親になれなかった自分には分からないものが伝わる。
    子育ての大変さとその成長の喜びの経験ができなかったのを自分の選択とは言え後悔がないとは言えない。やはり良いものなんだろう、と言ってしまうと世間様から簡単に言ってくれるなと非難を浴びるんだろうな。
    それでもこの作品達からはそう羨ましく思わされるものがあった。

    髪を結ぶ、そういう家族がそこにある、この2作品が特に良かった。その分少し落ち込むかな。
    でも良いアンソロジーでした。初読みの作家さんにも出会えたしね。

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    2026年03月03日