岩井圭也のレビュー一覧
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ネタバレシリーズが進むにつれて土門誠の人物像が少しずつ深掘りされていきますね。
今回はベージュのセットアップに関する逸話と学生時代の意外な出来事について。
学生時代をともに過ごした仲間たちとの繋がりを紐解きながら、現在の事件の謎も明らかにしていく展開に引き込まれました。
土門さん、学生時代も去ることながら、今も側には高倉さんという心強い存在がいるあたり、不器用ながらも身近な人には恵まれているようにも思います。
なんだろう。実力や技術を認めた上で、不器用でカタブツなところすらもユニークと受け止めてくれる人々。
複雑な家庭背景だったり、それゆえの学生時代の苦しみだったり、社会人になってからは自分 -
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ネタバレ芸術を志す人たちの心情とは繊細でなんと苦難に満ちているのかと思い知らされた。
才能がない自分と向き合うことから逃げるために死を選ぶことも厭わないなんて、凡人には想像できない心理状態である。
小滝は突然連絡が取れなくなった恋人ひなたの失踪理由と作品制作中の事故で亡くなった学生樺沢穂香の肖像画を描く依頼を受け穂香の過去を辿る中で、自分を見つめ傷つき絶望していく様は心がザワザワして「小滝、死なないで」と祈りながら読んだ。
ツブキリュウの存在が救いでもあった。タイムリープものは好みではないが、この作品では大いにありだ。
岩井圭也さんの作品は好きで何冊か読んでいるが、これはお気に入りの一冊となりました -
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古書店で読書会をする、感動する、などレビューで知り読んでみたいと、ずっと気になってた本。やっと読めました。読書会で感動かー、どういう読書会なんだろうと思ってたけど、読んで分かりました。読み始めから、この作品すごくいいと思いました。登場人物、みんな好きです。だから余計に読みやすくて良かったです。
読書会に参加するメンバーは、みんなそれぞれ悩み苦しんでいます。読書会の課題図書を1人が選び、それについて熱く語ります。深夜に、古書店『深海』で。本の内容が選んだ本人の現状に合っていて、みんなと熱く語るうちに自分を見つめ直すことができ、新しい一歩が踏み出せます。読書会のあとはみんな心がスッキリして、明る -
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数学界について見識もなく、ただただ人間ドラマとして魅了されました。
巻末の森見登美彦さんの解説を見るにつけ(デビュー作なのにすごい!)その深すぎる洞察を目の当たりにしたら書くことがみつかりません。
あえて自分の体験に照らし合わせると、主人公に及ぶべくもないですが比較的知能に恵まれた私の前半生は、無邪気な批判をくりかえしては社会からつまはじきになることばかり。
実際に不適応者となった時期には、通い詰めていた病院のスタッフさんに「感覚で生きている人は頭脳と肉体の衰えと共に凡人以下になる」と気づきを促され首を斬り落とされたような思いでした。
そこで積み上げることの大切さを学んだのも今では良い経験で -
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自分の好きにまっすぐに向き合うこと、その言葉だけを見ると美しく潔い。
けれど、人にはいろんなしがらみや、プライドなんかの煩わしいものがあって、そうしたくてもできる人とできない人がいる。
この作品はそれができる人とできない人の友情の物語。
こんな言い方をするとできる人が優秀で、できない人がそうではないみたいだけど、そうではない。
まっすぐすぎて不器用で、しがらみやプライドがあるからこそ上手く立ち回れる。
同じ数学という分野に挑む過程で芽生えた友情、それが辿る軌跡の物語。
才能というのは純粋で美しい、だけどそれだけに脆く危うい。
切なさがいつまでも残る作品。
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これが岩井さんのデビュー作だったとは、、!
なんかめっちゃ良かった。
なぜだか 気がつけば涙がぼろぼろ。
数学にひたむきに向き合った青年の 脆くも美しい物語。
圧倒的な数学の才能に恵まれた瞭司は 数学科のある大学へ特別推薦で入学する。
そこで同じく特別推薦で入学した熊沢と佐那の3人で 教授である小沼のもと 日々数学に打ちこむ幸せな時を過ごしていた。
だが、あまりに卓越した瞭司の才能は やがて人間関係を歪まし 自分をも壊していく。
天才って孤独なものなのかも知れないな。
1人取り残されるって ほんとに寂しいと思う。
瞭司の変わりゆく姿に胸がギュッとなる。
ただただ同じ夢を追いかけたいだけ -
Posted by ブクログ
すっごい夢中になって2回で読んでしまった
数学の理論は理解できなくても読むのに問題ありません。
自分もこんな風に没頭したい!っていうのとか、暸司やクマはいわゆる「陽キャ」では全くないけどその青春劇、ネガティブすぎずポジティブすぎないちょうどいい温度感なのが良かった
でも天才が天才であるがゆえに孤独で堕ちていくっていうのがストーリーとして普通すぎるのでちょっと残念だった
ピンクとグレー にも似てる
てか瞭司はめちゃくちゃ純粋ですよね
後半、みんなに冷たくされても怒ったりしないし、シンプルに生きてる感じがした(その末路があれなのは辛いけど…)
最後の森見登美彦さんの解説で、
後半にかけて -
Posted by ブクログ
アンソロジーなので評価は付けにくかったけど、総合で★5。世間のお父さん、お母さんの苦労というか哀愁を感じられた。親になれなかった自分には分からないものが伝わる。
子育ての大変さとその成長の喜びの経験ができなかったのを自分の選択とは言え後悔がないとは言えない。やはり良いものなんだろう、と言ってしまうと世間様から簡単に言ってくれるなと非難を浴びるんだろうな。
それでもこの作品達からはそう羨ましく思わされるものがあった。
髪を結ぶ、そういう家族がそこにある、この2作品が特に良かった。その分少し落ち込むかな。
でも良いアンソロジーでした。初読みの作家さんにも出会えたしね。