岩井圭也のレビュー一覧

  • 夜更けより静かな場所

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    とても優しい物語だった。
    なんて優しい話なんだろう。
    心が豊かになるようなほっこりしたお話。
    本の中では、小説や詩集、絵本、長編集、楽譜までを題材に、深海とよばれる古書店で読書会で出会った5人+店主が、課題図書をみんなで感想を話し合うストーリー。
    開催は0時から2時。
    友達でもなく、知り合いより心が通うようなそんな存在。
    深海で出会った人が、未来に向かって歩むような、前向きな話だった。
    ドキドキとかハラハラとかはないが、しっかりと気持ちよく自分に入ってくる。

    作者岩井圭也さんの2作目として読んだ。
    1作目は文身 涙が止まらず、すごい作品に出会ったと震えた。
    好きな作家さんになりました!

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    2026年09月27日
  • サバイブ!

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    面白かった。
    自分が仕事に全力!生きることに全力!ではないので読んでて力もらえた。
    新規事業の提案、会社で募集してて面白そうレベルで提案出したけど、もっと熱意をもってやりたくなった。通る通らんは別として、今やってる仕事も自分の中の楽しさ見つけてやりたくなった。

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    2026年09月27日
  • 風車と巨人

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    共感できない好きになれない主人公と悪そうな相手役、内容も地味であまり興味がソソられなかった前半だったが、著者の筆力でジワジワと「この先どうなるの?」という興味で最後まで一気見でした。ラストも主人公の一本筋の通った解決策で納得。筆力で読ませる重厚感ある内容でした。

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    2026年09月21日
  • 風車と巨人

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    不老因子の発見者・嘉山宗弘のドキュメンタリー制作をする三田紗矢子が彼の研究不正について追いかける話

    自分だけが知っている真実が誰にも信じてもらえなかったとして
    それは妄想と何が違うんだろう

    主人公が手に取ったのは振るうほど嘘つきになる諸刃の剣

    私たちは普段
    画面の向こうで起きる炎上や告発
    悪意や暴走を
    誰が正しくて誰が嘘をついているのか
    分かりやすい物語にしてエンタメとして消費している

    その向こう側に本人にしか見えていない真実があるかもしれないのに

    真実のためについた嘘は真実そのものまで嘘にしてしまうんだろうか

    「あれは風車だ」と笑う人間の目には見えない巨人が
    本当はそこにいるのかもしれないのに

    多分この感想はドン・キホーテ側に寄りすぎている

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    2026年09月13日
  • 生者のポエトリー

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    私には詩がわからない。歌詞を聞いても詩を読んでも、よくわからない。国語の読解レベルなら、根拠を持って類推すれば答えが出るのでそれほど苦労しなかったが、それと情が動くかということはまるで別のことだ。
    いま思うのは、背景がわからないと詩を楽しめなかったのだ。その点、『生者のポエトリー』なら、背景と詩をあわせて楽しめる。詩がうまいのかどうかわからないが、岩井圭也氏の筆致によって、詩が生き生きしているのはわかった。
    本当にこうやって詩がポジティブを生み出すのかはまだわからないが、「そうしたら楽しめるのか」と気づけたことは大きい。

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    2026年09月03日
  • あしたの肖像

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    絵を描くことは、「自分を無理やり外側に引きずり出して人目に晒す」ことだという。
    それほど苦しく、究極な自己表現ならば、私に絵を観て何かを感じ取る能力がないことを悔しく思う。
    絵に限らず、芸術を志す学生たちの悩み、焦り、必死に表現を追求する姿は胸を打った。
    ツブキリュウについてはやや納得がいかなかったけど、ところどころぐっとくる場面があり、久々に没入できた。
    星4と迷うけど、文章がけっこう好きだったので星5。

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    2026年09月01日
  • 風車と巨人

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    P318で「アッ」と声が出てしまった。そして、そこからの着地点は予想もつかないものでした。狂気的なラストと感じました

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    2026年08月24日
  • 夜更けより静かな場所

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    いろいろな発見があった。
    読書会での意見交換で本に対する感じ方が人それぞれかなり違うことを知った。
    私が感動した本が読書仲間にさほどささらなかったのがどうしてなのか理解できた。

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    2026年08月20日
  • 永遠についての証明

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    数学的な才能「数覚」を持つ数学者たちの情熱や苦悩を描いた物語。岩井圭也さんの作品を読むのは初めてでしたが、描写の美しさがとても印象に残りました。素晴らしい一冊です。

    作中に登場する「コラッツ予想」を調べてみたところ、実在する未解決問題であることを知りました。

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    2026年08月18日
  • 風車と巨人

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    カメラは嘘をつかない、が、編集は物語る。研究不正を追うドキュメンタリー制作の内側で、疑いが「真実」の顔をして立ち上がっていく過程が恐ろしい。証言は食い違い、確証はないまま、映像だけが説得力を帯びる怖さ。記録とは何か、編集とは何か。否定する大学と告発する医師、どちらを信じるかではなく、「信じたい方を選んでしまう」人間の性を突きつけられる。記録と虚構の境界は、崩れるのではなく、最初からなかったのかもしれない。

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    2026年08月17日
  • 風車と巨人

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    がん研究の教授の不正疑惑と、彼を追うドキュメンタリー番組制作者。
    自分の信じることが正義なのか、
    正義のためなら何をしてもいいのか、
    不正を正当化してでも伝えたいこととは‥

    2人の、何かに取り憑かれたかのような執念。
    自分の正しさを疑わず、正当化し続ける姿に引き込まれました。

    普段からネットニュースやテレビの番組などでの視聴者を煽るような書き方、印象を誘導するような番組や記事に違和感を感じることがありました。
    その違和感の正体が少し見えた気がする‥
    きっと、こういうことは実際にあるんだろうなと思わせるストーリーでした。

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    2026年08月12日
  • 夜更けより静かな場所

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    古書店で深夜に開かれる読書会。年齢も職業もバラバラの男女6人が集まり、課題本の感想を語り合いながら、自分の人生に向き合っていく物語。
    初読みの作家さんでしたが、めちゃくちゃ良かったです!
    読書会いいな〜。好きな本の感想に共感できたら嬉しいし、違う感想でも発見があって面白いと思います。






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    2026年08月07日
  • 永遠についての証明

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    ネタバレ

    すばらしい作品だった。天才が(特に数学のような、理解者が少なく、現実との接点が持ちにくい世界の)生きていく上でのつながりを失って、孤独になっていくということは、よくある物語の一つではあるのだけれど、彼らが感じている世界像を、数学を特に知らない私たちにも、説得力を持って描いてやろうという作者の野心には大変恐れ入ったし、よく成功していると思う。

    トップダウン的な感覚派の天才と、小さな理屈を積み重ねるボトムアップの秀才を対比させるというのも、よくある構図なのだろうけれど、感覚派が自滅するというのではなく、ボトムアップ派に追いつめられて梯子をはずされるけれど、再び救い上げられる・・・という流れはなかなか見事な構造だった。

    岩井さんの、全く異なる「大きな政治闘争にまきこまれた、一大学生が、少ない手持ちの武器で何とか戦う」という話(『水よ踊れ』)を読んだばかりで、デビュー作でこんなものを書いていたんだと圧倒されると同時に、「弱いものが大きなものに挑み、一度大きく負けながら、そこから挽回する」という共通点を感じた。
    恋愛が主軸にならず、「人間の営み」の一つというような位置づけになっているのも、全然違う話なのに、似たような印象を与える。

    まだ二作しか読んでいないから、この共通点は単なる偶然なのかもしれない。他の作品も今から楽しみ。一つ一つ順番に読んでいきたい。

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    2026年08月05日
  • サバイブ!

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    若いっていいなぁ〜。
    好きな事に全力で
    突き進んでいく事が出来るって
    素晴らしい!

    登場人物がみんなそれぞれ個性ありつつ
    違ったキャラクターで
    上手く協働していくのが興味深かった。

    10年後くらいのサバイバーズが
    見てみたい。

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    2026年08月02日
  • 拳の声が聞こえるか

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    ボクシングのお話。面白かった!
    岩井圭也の小説を読むのは5冊目。どれもテイストが違いすぎてビビる。次はどんな世界に連れていってくれるのか楽しみになってきた。

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    2026年07月29日
  • パパたちの肖像

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    子育て中のパパさんに、ぜひオススメしたい。7人の作家さんによる「現代人としての」父の姿。不器用ながらも懸命に子育てしているパパたちが勢ぞろいした短編集。どの話もどうってことのない日常ではあるんだけど、本としてまとまってくると「みなさん色々抱えてますよね…」と言いたくなる。めちゃくちゃ秀逸な1冊。

    どの話にも共感しかない…と思って読んだ。特に子どもが小さい、という話は苦しいくらいに我が家の話。7つのうち6つが共働き夫婦の話なのも、私にとっては共感につながった。

    岩井圭也『連絡帳の父』と、河邉徹『髪を結ぶ』は泣いた。

    7人の作家さんのうち、6人が1980年代生まれなのだそうだ。私と同世代だ。全員パパさんだというから、「父になったからこそ書けました」という作品なんだな、としみじみ思う。

    今の世の中、パパさんの役割ってめっちゃ多いんじゃないかと思う。仕事に加えて子育ても男女平等。男性の家事時間はまだまだ女性に比べて少ない、というけど、やってる人はやってる。きっと。
    作家さんは、基本的に会社員よりも時間の制約が少なそうなイメージがある。家事や育児は融通がきくほうがやる、というと、それなりに多くの時間を担っているんじゃないかと想像する。
    それでいて、仕事の成果も求められる。

    キッツー。
    これ、みんなどうしてるの?と聞きたい。

    我が家も、夫は私と同等、いやそれ以上に家事と育児に多くの時間を割いている。私は融通がきかない昭和的な職場で働いていて、夫はかなりフレキシブルな職場なので、ついついお願いしてしまう。
    「なんでオレばっかり!」と怒られてしまう。言いたい気持ちはよくわかる。

    「パパ友になれそうな人がいっぱい出てくるよ」と言って、夫にオススメした。
    「装画のクロッキー画が素敵だから、それだけパラパラ見るだけでも」と言っておいたら、その装画を見て、気になった話だけ読んだ、と言う。

    そう。装画が素敵なのよ。
    読み終わってから見返すと、ストーリーの中で印象的な場面が描かれていて「あー、なるほど」と思う。

    夫は全部を読んでいないとは言うものの、外山薫の『ダディトラック』を読んでかなり共感した様子だった。

    この本は、雑誌VERY2026.2月号『VERY的誌上読書会』のコーナーで、カツセマサヒコという作家のオススメに載っていた。
    ご自身も、7つのストーリーの最後に入っている。この話だけが専業主婦の話だ。共働きだったが「もう無理」と、妻自身が専業主婦になることを選んだ。共働きであることが珍しくもなんともない現代において、「あえての専業主婦」という視点。
    [もうさ、みんな大変って話をしようよ、こうなったら。飲もうぜ、飲もう。それしかないだろうが、幹事!]
    と言い放つ夫の友人に、「カンパーイ!」とジョッキを合わせたくなった。

    世の中にはいろんな家庭がある。
    それぞれの家庭に、それぞれの事情がある。「ウチはこうやってます」という他のご家庭が参考にできる場合もあるけど、私の家庭で使えるワザとは限らない。

    私も夫も、ひとり暮らしをそれなりの期間やってから結婚した。得意というほどではないけど、やっていて苦にならない家事はある。お互いに「これなら自分がやってもいい」という家事をそれぞれがこなしている。
    片付けは、2人とも苦手だ。だからいつまでも部屋はぐちゃぐちゃ…。
    育児も、2人とも苦手。なにをどう扱ったらいいか、まるでわからない。

    そっか。
    だから、この本に出てくる不器用なパパたちに共感するんだな。

    子どもがいなかったら良かったのに、と時々夫が言う。
    そうかなぁ?そうでもなくない?と、最近になって私は思う。

    [たしかに大変だけれど、ラクであることと幸せであることは意味が違う]
    『連絡帳の父』の中で、岩井圭也がそう書いている。そのとおりだと思う。

    [もし親としての適正検査があるのなら、きっと面接を受ける前に落とされる。だけど向いてないと知ったからといって、辞めることのできないのが子育てだ]
    『髪を結ぶ』の中で、河邉徹がそう書いている。これも、そのとおりだと思う。

    ひと月ほど前に読み終わって、夫も読んだら感想を書こうと思って塩漬けにしていた。
    共感できる本があって、共感してくれる人がいて。
    みんなそれぞれの生活があって、家族の数だけ物語があって。

    なんか、それでいいんだよな、と思う。
    いろんな家庭の事情があって当たり前。

    社会がもっとフレキシブルになったらいいのにな、と思う。生き方も、考え方も。

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    2026年07月24日
  • あしたの肖像

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    物語がゆっくりと確実に進んでいく。
    じわじわ・・・と、良さが伝わってくる。
    シーンが思い浮かぶ。
    登場人物たちの思いが見える。
    飽きることなく読み終えました。

    岩井圭也作品は二作目だったが、
    二作ともお気に入り。相性が良いのかも・・
    また読もう・・・・・。

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    2026年07月24日
  • 夜更けより静かな場所

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    本が繋げる人との出会い。
    深夜の読書会によって人が動き心が動くことで人生の1ページが新たに紡がれていくお話

    自分にとっての大好きな本や大切な本を6人で集まり一つの本について話し合う読書会で自分にとっては誰が呼んでも素晴らしいはずなのに価値観によって少し揉めたりしながらも作品を深ぼれる居場所。

    本好きにとっては凄く理想的な古書店。友達とは違う関係でありながらもいつの間にか居場所になっていて、自分にもこんな場所があったらもっと本が好きになるのかなぁ。読んでいると本の内容が一部抜粋されていて自分も読書会にいつの間にか参加しながら読めた。
    自分だったらどんな本を課題図書に選んだだろう。

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    2026年07月03日
  • 最後の鑑定人

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    ネタバレ

    死体は生きている人よりよく話す。これがとても深かった。嘘をつくのはいつも人間。鑑定人の覚悟と信念が出ていた。動機を探るのに必要な鑑定、これが犯人の深いところを暴いていくのが良かった。

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    2026年06月30日
  • 夜更けより静かな場所

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    本の読み方は人の数だけあり、人の生き方もそれからいあるんだなと感じ、読み終わった後、自由が身近に感じた。

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    2026年06月30日