岩井圭也のレビュー一覧

  • パパたちの肖像

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    読めてよかった。
    子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
    ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
    泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。

    子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。

    特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
    乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。

    パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
    パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優

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    2025年10月21日
  • 夜更けより静かな場所

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    〈深海〉という名の古書店で開催される深夜の読書会。そこで出会う1冊の本を通して、登場人物たちが自分の生き方を見つめ直していく。それは小さな一歩かもしれない。けれど“自分で決める”というのは大きな覚悟が必要で、だからこそ決別できたり後悔したり、前を向くことができる。
    心に寄り添っている大切な本がわたしにもある。これからも読書をする中で、そんな本たちとの出会いがあると思うと楽しみだ。

    読書会というものにわたしは参加したことがないけれど、“共感だけが読書の感想じゃない”というのが良かった。物語の登場人物に共感ができなくたって、その物語がおもしろいということはあるし、感想は読む人の数だけあっていいん

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    2025年10月19日
  • 永遠についての証明

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    数学の本だー!!
    って安易な気持ちで読んだら
    涙が止まらなくなった。

    色んなことがすれ違ったり、かけ違っていって、もどかしさもあるんだけど、
    真理って何だろうなって感じたし、
    なんというか、
    すごい人生を見た

    セオリーの語源とか
    数覚という素敵な言葉にも出会えた。

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    2025年10月13日
  • 追憶の鑑定人

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    『土門鑑定所』所長の土門誠と、強烈に不味いハーブ水を依頼人に飲ませようとする助手の高倉柊子が、事件解決に奔走する全4篇収録。苦労人の土門だからこそ、ひとの痛みが分かるのだろう。不器用な土門誠である。人間模様や科学捜査の過程を、無駄なく丁寧に活写。早くも続編に期待。

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    2025年10月13日
  • 夜更けより静かな場所

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    読後の余韻がとてもここちよい良作。

    もしかしたら、音楽関連話への導入に使っただけなのかもだけど、買取を依頼した感じの悪い女性がどうなったのか、気になった。

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    2025年10月12日
  • サバイブ!

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    ー 資金なし、経験なし、計画性なし。
    あるのは志とビジョンだけ。
    ・・・てさ。

    がんサバイバーの起業というテーマは、それだけでも困難に満ちており、読むのが辛いと感じる方も多いのではないか。

    作中では、主人公であるサバイバーたちに、作者が容赦なく難題を突きつける。状況はなかなか好転せず、読者を不安にさせる展開が続く。

    しかし、主人公たちサバイバーズは少しずつ前進していく。このわずかな前進が、実は大きな意味を持つ。そして、何事も諦めないことこそが、最も重要な推進力なのだと学ばされる。

    希望を見失わない彼らの強さは美しく、読者の心の奥深くに響き渡る。

    この小説を読んで、元気になりましょう!

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    2025年10月12日
  • サバイブ!

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    大学4年で大手企業からの内定も獲得したコタローが、ステージⅣの悪性リンパ腫になったことで人生が一変する。

    絶望に襲われる彼を救ったのは、『生きるための起業』という一冊の本と入院中にお見舞いに来た高校の時の同級生・ハクの「奇跡を起こすのって、コタローみたいな人間だと思うんだよね」の言葉だったように思う。

    退院後、県庁を辞めたハクと二人で会社を立ち上げたものの、資金なし、経験なし、計画性なしだったが、紆余曲折しながらも仲間を増やして未熟なりに挑んでいく。

    それぞれの強みを活かして協力して突き進んでいく姿は好感がもてる。
    上手くいかないときこそ、絆が深まっていくのは信じあっているからだろうと思

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    2025年10月10日
  • サバイブ!

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    胸熱!これでもかってくらい困難が押し寄せてくる。何度も何度も苦渋を舐める。それでも立ち上がる。へこたれない。コタローたちに頑張れ負けるな。
    こちらも感無量で涙が。
    「たとえ百敗しようが、一勝できればおれたちの勝ちだ。」その一勝が掴めそうで掴めなくて、諦めなくて、掴み取るまで心折れないってすごい。

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    2025年10月09日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    石持浅海さんの息子の進学、ふいに泣かされた!!息子が遠方の大学に旅立つシーンで。当たり前のように毎日おはよーとか言って一緒にいるけど、ずっと続くわけじゃないんだなぁ。旅立ったら淋しくなっちゃうなぁと思って。自分の学歴思考で子供の希望を閉じ込めないようにしなくては!
    カツセマサヒコさんの専業主婦家庭の話もよかった。競争からはみ出た家庭かもしれないけど、それでもいいなと思えた。
    外山薫さんの損してる気分になってるパパの話も、妻がちゃんと家庭のことも考えてるのがわかって読んでてホッとした。

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    2025年10月08日
  • 付き添うひと

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    登場人物みんなが魅力的!
    オボロ、浦井、原田、笹木、依頼人やその家族みーんなが、短いお話の中でとても人間味溢れた描かれ方をしている。良くも悪くも。
    少年犯罪や児童虐待がテーマなのでクソみたいな大人も出てくる。その、クソっぷりが凄まじい。
    これを描き切っているのがすごい。
    職業柄近しい業界にいて解像度が上がっていることもあり1時間ちょいで読んでしまった。
    作者さんはとても緻密に取材されたんじゃないかな、と思う。特にLDの章。
    そして、オボロが付添人を勤めた子どもたちの可塑性を信じているような描き方をしているところに希望を感じた。

    正直、再犯率は高いし家庭送致にしたところで親も問題を抱えているこ

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    2025年10月07日
  • 夜更けより静かな場所

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    まだ途中ですが、「隠花」の「血縁」という詩について語り合うところで、詩を聴いて涙が止まらなかった

    鬱気味の夫をもつ自分と重ね、あぁ、ほんとうにそんなことができたらいいのになって

    夫の親戚にも鬱の人がいるため家系だからと定めのように受け入れており、メンタルが落ちているときは私には分からないと完全に切り離されることもある

    よしのちゃんが言うように、夫婦は血の繋がりがないので家族と言えど結局は他人
    ゾンビになったら職業や見た目の違いや偏見に悩むこともなくなるし、わたしのポジティブな考え方も少しは分け与えられるかもしれない

    人間として生きることに疲れている夫はきっとゾンビになることを望むだろう

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    2025年10月02日
  • 追憶の鑑定人

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    土門の鑑定は、今回も冴えわたっている。
    土門なくしては、どの事件も解決できなかったのではないかな。
    土門の大学時代の友人たちが何人も登場して、過去の出来事が見えたのが面白かった。
    ここまで深い友人が土門にいたのか、とも。
    猪狩愛のポジションは、ドラマでは元妻の尾藤に引き継がれているようだけど。(性格は全然違うけどw)
    土門の過去が見えてくるにしたがって、土門目線の話も読んでみたくなる。
    いろいろな視線から語られる土門の姿も、もちろん面白いのだけど。

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    2025年09月28日
  • サバイブ!

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    爽やかな読後感。ベンチャービジネス『サバイバーズ』を立ち上げたコタローとハク。彼らに魅せられ仲間入りしたヨツバ、タニケン、シンディ。若者5人たちが、夢に向かって突っ走る愚直な姿に胸を打たれた。著者の引き出しの多さ、人物造形など、緻密に練り上げられた物語に、毎回唸る。

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    2025年09月19日
  • この夜が明ければ

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    岩井圭也さん 2冊目
    7人の男女が季節バイトで北海道に集まった。
    そのうちの一人が死んでしまう。
    みんな過酷な状況と誰にも相談できない環境に居て読むのが辛かったし、償いとか未練とか自分を責めていて常にダークな印象。
    向き合うだけ無駄な問題もあるし、百人いたら百通りの正解があっていい。
    白!か黒!じゃなくてグレーももちろんなければ生きてけないよ。

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    2025年09月17日
  • 科捜研の砦

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    土門真の過去が、周囲の人間の目線から語られる。
    まだ、科捜研にいた時代の土門。
    尾藤との出会いから結婚生活の一端も知ることができて楽しかった。加賀副所長も好きだ。それだけに、その後の展開が、、、
    菅野のパートは、苦さもあるけれど、あのままにならなくて本当によかった。
    続きが気になるので、3作目が手元にあってよかった。

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    2025年09月15日
  • 文身

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    文身だと刺青という意味にもなるが本作はそれとは少し違う。分身、とでも言うべきなのだろうがそれともまた違う。ではやはり文身なのか、と延々にループする。
    ロクでもない男たちの物語ではある。救いようがない。
    ただ、そのロクでもない人物たちから生み出されたものが面白いのだから仕方がない。
    本作の展開が見事だった。次第に虚構と現実が混ざり合ってその境界線が見えなくなってくるのだ。凶悪さとも違う、本当にどうしようもない人間たちの虚無的視点とも言えばいいのか。それに射抜かれるようだった。

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    2025年09月15日
  • 夜更けより静かな場所

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    あんまり、期待してなかったが、意外と良作でした。
    俺自身にちょっと刺さった部分がありましたね。

    本好きながら読書会なんて一度も行ったことがないから、こんな読書会なら参加してみたいです。

    トランスルーセントみたいな読書会があってもいい。
    ラストは予想できなかった。
    25/09/09 37作目

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    2025年09月09日
  • いつも駅からだった

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    沿線に馴染みのある人が読めば没入感もひとしお。謎解きも難しすぎずあくまでも小説として楽しめる。まだまだ未登場の駅があるので是非とも続編をお願いしたい。小田急線でも。

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    2025年09月07日
  • 永遠についての証明

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    最終章 見える者

    誰しも見えない何かを探し求めているのかもしれない。
    同級生も先輩も恩師も、魅力的でとてもイイ。
    最後、田中少年の登場。読後の爽快感プラス。

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    2025年09月06日
  • 楽園の犬

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    太平洋戦争勃発間近の南洋の地を舞台にした物語。

    前半は、英語教師をしていた麻田健吾が、表向きは南洋庁のサイパン支庁で庶務課として勤務する一方で、日本海軍のスパイとして秘密裏に活動していく様子が描かれる。

    各章ごとに、健吾がスパイ活動をする中で直面した事件をミステリー仕立ての物語にしてある。民間人の健吾が、密命を受け、命をかけて活動するため緊張感があり、事件の真相を探っていくことに没頭して読み進めた。

    後半は、幾つかの事件を通して命の尊さに思いを巡らすなかで、徐々に近づく開戦を前に、個人の思考の自由が奪われていく様が描かれる。
    まさに戦争ムード一色。
    日本国軍の勝利を信じて疑わない、或いは

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    2025年08月29日