岩井圭也のレビュー一覧

  • 科捜研の砦

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    目次
    ・罪の花
    ・路側帯の亡霊
    ・見えない毒
    ・神は殺さない


    四話どれも印象に残るストーリーだった。
    前作と比べて、登場人物たちの人間の深い部分を描いているのかな、と思う。

    土門は無表情で感情が読み取れない。
    しかし、とても人間らしい土門誠がこの作品の中に生きている。

    特に最後の【神は殺さない】は苦しかった。
    ある事件により心が深く傷付く土門。
    そんな土門が自分を頼ってくれないことに打ちのめされる尾藤宏香。
    ラストシーンの切なさ。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。


    「人は嘘をつきますが、科学は嘘をつきません」

    真実を明らかにすることは、残酷なことでもあるんだな…
    あぁ、

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    2025年01月06日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    死んだのは自殺

    主人公が演じることに執着したのは、演技が好きだったからではない。演じないと自然に耐えられなかったから。
    視線から逃れるために幽霊になった。
    飛び降りた理由は幽霊になりたかったから。
    幽霊は誰にも見られない

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    2025年01月04日
  • 永遠についての証明

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    ワークライフバランスなんか

    良くも悪くも、ワークライフバランスなんか知ったことかという本。こういう本は好きだが、この線でリアリティを出すには、アイデアをさらに厚くしてもらうとさらに良い。

    #共感する

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    2024年12月30日
  • われは熊楠

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    ネタバレ

    4歳の頃から頭の中で他の声が聞こえる熊楠。そしてその声は熊楠を煽ったり、不安にさせトラブルの原因になります。
    弟に生活費を出してもらって研究をつづけるも、やがて…

    ある程度南方熊楠のやらかし人生は知っていたけれど、めっちゃ面白くて一気読みしました。

    弟の「那智山から下山してほしくなかった」という、弟が思い描いた兄でいて欲しい気持ち…那智山は平安の時代から霊験あらたかな場所なので、余計に兄が現実離れしたイメージから一転して成り下がったと感じたのかも知れません。弟の痛烈な一言が悲しすぎました。

    そして息子の病気…辛すぎる。

    所々にでてくる和歌山弁「お休みよ(お昼以降に言うバイバイ)」「ふう

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    2024年12月14日
  • 舞台には誰もいない

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    私には、感想が難しいですが、とても内容の濃い素晴らしい一冊です。何度か繰り返して読むとより整理が出来るのかも、実際の役者さんはこんな気持ちなんだろうなぁ、と失礼ながら思いました。

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    2024年12月14日
  • われは熊楠

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    歴史物はあまり読まないし、熊楠に対して興味持てるか不安でしたが、読みやすくて一気に読破しました。晩年、努力が報われる話や最期を迎える時の話は泣けました。個人的には良いフレーズも多く、豊かな読書になりました。

    義母から南方熊楠の話を聞いたことがあり、彼の存在は読書前から知ってました。和歌山にゆかりがあるとは知らず、那智の熊野古道、大門坂の近くの熊楠が滞在していた家を偶然訪れたこともあります。実際に訪れたことがある場所が本に出てきて嬉しくなりました!

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    2024年12月05日
  • われは熊楠

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    素直に面白かった。
    南方熊楠、彼のことがよくわかる、ノンフィクション自伝をフィクション化したような作品なのか?
    そこがわからないところだが、彼の紀州弁語りで弟に全生活を支えてもらいながら研究に没頭した生涯。医師になった同胞、喜多幅武三郎の見立てで結婚、息子と娘も誕生。石友、盟友の毛利清雅、さまざまな人に助けてもらい生涯を世の中のもの全てを知り、己を知ること、粘菌に捧げる。
    詳しく知らなかったので記憶に刻まれる一冊になった。

    子ども自分から脳内で声がして、その声に返答したり怒ったりすることで気性の荒い、暴れん坊として育つ。中学時代に和漢三才図会を踏破し、世の中のさまざまな文献に目を通していく。

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    2024年12月03日
  • 文身

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    うわ〜、凄いとは聞いてたけど、これは凄い!
    よくこんなプロット考えつくな〜


    「虚構と真実の境目に迷い込んでみませんか?」

    岩井さんのこの言葉どおり、まんまと迷い込んでしまった。
    弟の描く私小説に、翻弄される兄の人生。
    大筋の話だけでも先が気になって読む手が止まらなかったけど、最後の方で降りかかる、???の嵐。
    そしてラスト1行で更なる、???の嵐。
    どこまでが虚構なのか、いったい何が真実なのか?
    めっちゃ翻弄された。。

    今も頭の中で、え?どういう事?ってぐるぐるしてる。
    岩井さんの思惑にしっかりハマってしまった。
    人によって解釈が違うだろう作品。
    また時をおいてじっくり読み直し

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    2024年11月13日
  • 科捜研の砦

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    ネタバレ

    連作短篇4篇
    科捜研の土門、無愛想で寡黙、他人に興味のない性格ながらその鑑識能力の凄さから科捜研の砦と呼ばれている。彼が事件を解決していく過程に目を見張らされ、それに関わった人を惹きつけていく様子にほっとする。最後の4話目にはびっくりしたけど、夫婦として末長く幸せであってほしい。

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    2024年11月11日
  • 楽園の犬

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    ずっと読んでみたかった本。
    図書で予約して半年程待ち、やっと回ってきた。

    概略☆いま最も熱い著者の最高傑作!
    世の中が戦争に突き進もうとするとき、人はどこまで自分でいられるだろうか。

    感想☆なんとも戦争と聞くと、内容も重いのかと。犬はどこで出てくるのか。
    太平洋戦争前。スパイ。職業元女学校英語教員。
    海軍少佐のもとで、スパイ(犬)の役目として海洋庁庶務係としてサイパン諸島に送られる。
    M:Iの映画のような。
    何度となく、任務を遂行すること主人公。
    人の命に関わる難事を解決する。
    優しい心ある先生が、ここまでスパイ行為をする理由も家族のため、病気で療養する目的ではあった。
    外国から来るスパイ

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    2024年11月08日
  • 科捜研の砦

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    面白い。シビれた。『最後の鑑定人』の続編だが、時系列は以前。私立科捜研の土門が警察組織に従事していた頃の物語4編。能面で不愛想な科捜研の技官、土門誠。その取っつきにくさから敬遠されがちだが恐ろしく頭が切れ、その優秀ぶりは警察内外でも有名だ。「科学は嘘を吐かない」を信条に次々と事件を解明していく。小さな糸口からジワリジワリと科学的アプローチで真相に近づいていく展開に思わず手に汗握る。そして土門その人の人間味も前作からアップしてより解像度が深まった。お気に入りは『路側帯の幽霊』『見えない毒』『神は殺さない』

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    2024年11月08日
  • 楽園の犬

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    ネタバレ

    人物造形や内容が誠実だと感じました。
    デキる男なのですが、家族想いで喘息持ちな所等親近感のある主人公。スパイとして動くほど、反戦派になっていく所がリアリティを感じる。
    戦時化、サイパンの市民の生活なんて、想像もできなかったけれど、島民と日本人の関係等の描写も現実感がある。
    終盤の自死を美とせず、何がなんでも生き抜くというテーマが貫かれていてよかった。
    ローザさん好き。表紙の鳳凰木の赤がすごい訴えかけてくる。表紙も含めて良い。
    そんなに話題作というわけではなかったように思うのですが、もっと読まれていいのでは!?
    ⭐︎4.5

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    2024年11月07日
  • この夜が明ければ

    ネタバレ 購入済み

    ページを捲る手が止まらなくなる

    面白かったです
    それぞれに秘密があって、徐々に暴かれていくのですが、早く読みたいと思わせるストーリー構成がお上手で勉強になります
    秘密を抱える登場人物の事情に、同情できたりできなかったり。
    そこもまた、人間の多面性を描いているのかと思います

    #深い #タメになる

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    2024年12月23日
  • この夜が明ければ

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    ネタバレ

    「逃げる」ことがこの先の未来を明るく照らすことをここまで納得させられたのははじめてだった。
    何がいいか悪いかなんて誰にもジャッジできないものだなって思う。

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    2024年10月27日
  • 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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    自らも少年のころに罪を犯してしまった過去がある弁護士が、少年の弁護士にあたる「付添人」として、子どもたちに寄り添い支えていくエピソードをつづった物語。

    私は子どもの声を聴く傾聴ボランティアを長くやっていて、子どもに心の内を話してもらうことの難しさをずっと考えながらやってきてるんだけど、「なんでも話して」なんて言ったって、その相手を信用できなければ自分の本当の気持ちなんて話せないと思うのね。

    主人公の朧太一が言う「ここは安全です。落ち着いて話してください」っていうひとことをどれだけ責任をもっていえるか。そういった言葉たちをいくつもかみしめながら読んだ。

    エピソードと並行して主人公自身の心の

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    2024年10月16日
  • 付き添うひと

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    自分を犠牲しすぎてまで関わろうとしなくてもいいと思いますが、本気で向き合ってくれる人がいることは誰かの救いになることも確かだなと思いました。

    もがいて傷つきながらも、誰しもが幸せを感じることができる世の中であってほしいです。

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    2024年09月30日
  • 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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    子どもは親を選べない。
    すごく苦しい題材だった。
    血は繋がってなくても
    オボロ先生のような笹木さんのような
    心を預けれる人が近くにいてくれたらいいな。
    続き出して欲しいです!!

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    2024年09月28日
  • 暗い引力

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    暗い引力。看板に偽りなし。悪の囁きに吸い寄せられるような短編集で、どの話もワンパターンではなくバリエーション豊富でクオリティが高かった。全作面白かった。なかでもお気に入りは『海の子』→反吐が出るようなオチ。偽善者が大嫌いなので終始ゾワゾワ。『捏造カンパニー』→こういう頭脳戦?は面白くて読む手にも力がこもる。『蟻の牙』→往復書簡は苦手なのだがこれは興味深かった。『堕ちる』→これが一番タイトル作として相応しい内容かも。表紙の人も落ちている。傑作の絵画に魅せられた学芸員。絵が巻き起こす狂気に呆然。

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    2024年09月22日
  • 楽園の犬

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    「君は米英と開戦すべきだと思うか?」

    横浜で英語教師をしていた麻田健吾は、持病の喘息で休職を余儀なくされていたが、友人の伝手で南洋群島のサイパンに赴任することに。温暖な気候の方が喘息症状は緩和するという話を信じて赴任を決意する麻田。そこでの任務は表向きは南洋庁の職員だが、実際は海軍在勤武官補•堂本頼三の“犬”として、情報を集めると同時に、島に潜むスパイを排除する防諜(スパイ)活動だった…

    太平洋戦争の開戦前夜、南洋の楽園•サイパンを舞台に繰り広げられるスパイ小説×歴史ミステリ。グアム•サイパンと言えば(私は一度も行ったことないけど)、南の島のリゾート地のイメージが強かったが、その裏にはこん

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    2024年09月20日
  • 文身

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    またまた岩井さんにやられました!

    この前読んだ『水よ踊れ』
    読む手が止まりませんでした
    気づけば一気に読み
    そして思いました、
    「あぁ、すごい!」と

    そのときの感覚が再びやって来ました
    この『文身』で
    気づけばまた一気に読み
    そして今度は、
    「あぁ、すごい!」じゃない
    「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」だ

    「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」のこの気持ちをレビューに書こうとチャレンジするも…

    「あぁぁぁぁぁぁ、ダメだ!」
    書けない!
    この凄さが書けない!

    ま、いいっか
    書くのを諦めました

    「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」
    もうこれだけでこの作品の凄さを感じ取ってください!

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    2024年09月13日