岩井圭也のレビュー一覧

  • この夜が明ければ

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    ネタバレ



    面白かった。
    最後まで予想がつかなかったのと、登場人物達の壮絶な過去に同情したり、もし自分だったらどうするか一緒に苦悩した。
    自分以外の人間に支配される生活は辛く苦しいだろう。
    逃げたくなるのも当然だと思う。

    ラストは清々しく、私的には「よかったじゃん!」という感じだったけど、もしかしたら賛否両論あるのかもしれない。

    アルバイトメンバー達の幸せを祈っています!

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    2025年08月12日
  • 最後の鑑定人

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    ドラマが面白いので、原作も。
    うん、原作もとっても面白い。
    ドラマで扱う事件は、おおむね原作通りでうまく映像化してくれているし。
    土門の藤木直人、うまいなぁ。弁護士の迫田さん、元妻とのやりとりもいい。
    ただ、土門の過去に関わるあの事件の扱いがちょっと違ってるね。はっきり決着をつけるのがTV的ということか。

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    2025年08月01日
  • 楽園の犬

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    ネタバレ

    舞台は太平洋戦争も秒読みとされた時代のサイパン。生きるために海軍の犬(スパイ)として動くことになる主人公の麻田。日本では英語教師として働いていた彼は、アメリカの情勢にもある程度詳しく、日米は開戦してはいけないと考えている。

    喘息持ちで体が弱く、日本に残してきた妻と一人息子のために、なんとしても生きて祖国の地を踏むことだけを目的とし、そのために任務を全うしようとする麻田。

    言ってみれば戦時中は『生きることへの執着』は醜いとされた時代です。作戦の責任をとって自決することが賞賛され、捕虜となることは恥とされ、捕まるぐらいなら民間人でも崖から飛び降りることを率先して選ぶ、そんな世の流れです。

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    2025年08月01日
  • 文身

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    いやいやいや…ちょっと待って…
    こんな読後感、初めてかも。

    「夜更けより静かな場所」で、岩井圭也さんを知り、他の作品も読んでみたいと思い、こちらを手に取りました。また全然違う作風。

    読んでくうちに内容に飲み込まれていました。
    今も飲み込まれたままです。

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    2025年07月31日
  • 暗い引力

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    粒揃いの短篇6作品。真綿で首を絞められるが如く、頁を捲るごとに息苦しくなるが、読まずにはいられない。超リーダビリティ。人間の醜悪な業を明らかにし、闇へと誘う著者の筆力に終始圧倒された。

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    2025年07月28日
  • 楽園の犬

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    圧巻。途中まで、この短編ミステリーのような話が最後まで続くのだろうか?と読む手が止まりかけた自分に教えてあげたいです。

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    2025年07月14日
  • 完全なる白銀

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    2023年発表。北米大陸最高峰デナリ(マッキンリー)冬季登頂に挑んだ三人の女性の物語。登山が題材なのですが山岳小説というよりは、夢を追うということが実際にどのくらいの痛いのかということについて、静かに丁寧に書かれている小説なのだと思いました。栗城史多さんの『デスノート』を思い出したりしましたが、巻末の参考文献に出ていました。

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    2025年07月12日
  • 付き添うひと

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    すごくよかった。特に第4話と5話がよかった。涙が出ました。自分も辛い過去を持ちながら、子供たちの付き添い人として、根気よく温かく関わる姿が素敵でした。辛い過去は消せないし、人に言いたくない。でも、子供たちの明るい未来のためにさらけ出す勇気が素晴らしい。岩井圭也さんの本、また読みたい。

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    2025年07月10日
  • 最後の鑑定人

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    ネタバレ

    ①ドラマが本日からスタートするとのことでその前に読んでみたかった作品。
    結果、面白かったので、本日から始まるドラマも必ず視聴します!
    前日譚の「科捜研の砦」も読みたいと思った。

    ②「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」というセリフが印象的だった。
    科捜研の話は初めて読んだが、なかなか面白い。
    分析方法について分かりやすい説明もありとても読みやすかった。

    ③助手の高倉が出すハーブ水、どんな味なのか気になる。
    なので、1度味わってみたいなと思った。

    是非、オススメの作品です!

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    2025年07月09日
  • われは熊楠

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    自分は世界の一部である。世界の全てを知れば自分を知ることができる。なぜ知識の深淵を目指したのかを明かす南方熊楠の一代記。
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    知の巨人であり変人であり変態(褒め言葉)でもある南方熊楠は、一部の熱狂的な人々にとってはいろんな意味でヒーローであろう。伝え聞くその生き方や、南方曼荼羅に代表される著作は人を惹きつけてやまない。そんな熊楠を捉え直すのが本作。
    非常に丹念に熊楠という人物を掘り下げたのだと思うし、そのイメージは僕が想像する熊楠像とぴったり重なるので、とても読みやすく、人物描写にも共感できたのがよかった。最後に目指した学問をものにできたのか、家族の問題はど

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    2025年07月06日
  • この夜が明ければ

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    季節バイトの北海道にてバイトリーダーが謎の死を遂げた後に各々の秘密がどんどん明かされていく構成。どの人物にも感情移入できるし没入感もすごい。
    今年上半期1かも。

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    2025年06月30日
  • 楽園の犬

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    戦時下、麻田は喘息の持病を抱え、単身サイパンへ。スパイ活動を余儀なくされるのだが…重厚、且つ鋭い機微を活写する筆勢は圧巻。世界で戦争が勃発している今こそ、読んでほしい一冊。戦争を戒め、反戦を促す良書だ。

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    2025年06月15日
  • 付き添うひと

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    ネタバレ

    読んでいると、何故か自分もオボロ先生に癒されていた。「自分を大事にすればいい」が、胸に響いた。
    オボロ先生は、私の付添人であるかのよう。

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    2025年06月14日
  • 楽園の犬

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    レビューを拝読し、読みたくなった作品。
    ちょうどいいタイミングで文庫化したので手に取った。

    1940年、横浜で英語教師として勤務していた麻田健吾は友人の勧めで、太平洋戦争直前のサイパンに赴任することに。表向きは南洋庁サイパン支庁庶務係、裏では日本海軍のスパイという密命を帯びていた。

    他国のスパイを摘発するスパイとなった麻田が、様々な‪”‬‪謎”‬を追って情報収集する様にワクワクしたり、その過程で窮地に陥り、手に汗握るほどハラハラしたりと楽しめた。
    サイパンの風景描写にも心が踊った。
    私も椰子の水を飲んでみたいし、鳳凰木も見てみたい。

    終盤、物語が急展開を見せ、あるテーマが浮かび上がってく

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    2025年05月29日
  • 楽園の犬

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    ネタバレ

    第二次世界大戦開戦前のサイパンか舞台。
    世の中の大きな流れの中で、自分の価値観を貫くことができるか。何が正しいか、自分で決めることができるだろうか。
    問題提起される作品でした。
    横浜で英語教師をしていた麻田健吾。持病の喘息のため東大卒でありながら職に苦労した彼は、喘息の悪化で教職さえもできなくなる。これでは家族を養えない、と彼はサイパン南洋庁の仕事を引き受ける。
    南洋庁に赴任した彼の真の仕事は、海軍、堂本頼三少佐のもとでのスパイ活動。
    いくら頭がいいとはいえ、普通の教師だった人にスパイなんてできるの?という心配をよそに、麻田は苦労しながらも見事にスパイの仕事を遂行していきます。
    赴任したての麻

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    2025年05月19日
  • 楽園の犬

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    とても読みごたえのある本だった
    "生きる"、"自分の意思ん持つ"事が難しい時代だったと思う

    私がこの時代にいたらどうなっていただろう
    ただ流されるまま人に言われた通りだっただろうなと思う

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    2025年05月18日
  • 楽園の犬

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    面白かった。戦時中のスパイものだけれど、体の弱いインテリがスパイっていうのも珍しく楽しめた。
    最近、読みたいものを読む読書を控えていた。生活や人生における焦りで、何か身になる物を読まなければと、読みたい本ではなく読んだ方がいいだろう本を続けて読んでいた。社会問題、地政学、教育の本など…すると、気分はより沈み、どんどん闇が深くなってしまっていた。
    久しぶりに読みたい物を読もうと手に取ったこの本。本の世界に入り込めて、現実逃避にもなり、純粋に楽しめた。
    金原ひとみさんがある番組で言っていた。「どこにも居場所がなかったけれど、本の中にだけは居場所がある気がした」と。まさにそんな感覚だった。
    この本の

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    2025年05月14日
  • われは熊楠

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    南方熊楠についてまるで知らずに読んだ。
    天才的な能力。自由すぎる行動。脳の病気に悩まされていたけど、常人にはないひらめきはある意味彼の武器とも言える。
    周りの人たちも相当なもの。
    家族に反対されながらも長年金銭面で支えた弟。妻と娘の献身もすごい。

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    2025年05月06日
  • 楽園の犬

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    戦前のサイパンを舞台にした防諜系スパイもの。いわゆるスパイものとは雰囲気が違って、普通な感じのエリートがっていうのが面白い。岩井圭也、こういうのも書くんだ。それにしてもサイパン、気になる……。

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    2025年04月29日
  • われは熊楠

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    audible 。南方熊楠の生涯を描いた大作である。とにかく長い。
    一つひとつのできごとの記述が微に入り細に入る。心理描写も含めて作者の並々ならない熱意を感じる。この人は熊楠の熱さを身に引き受けて自らも熱く熱くなり、正座でもして書いたように思えた。

    先日読んだ「ボタニカ」の牧野富太郎もそうだが、昔の人はすごい。家族や肩書きまで振り捨てて自らの研究に邁進するのは、今どき考えられないのではなかろうか。
    その熱をを書き表すのは作家にも楽しいのだろう。

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    2025年04月29日