岩井圭也のレビュー一覧
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己の分身にして、決して消えることのない刺青ー文身
ちょっとこれ凄いじゃないのよあーた(いきなりの美川憲一)
いやもうこれ★3以下の人とは友達になれないわほんと
そのぐらい凄い!
特に最後の一行はゾワゾワゾワーっと鳥肌が立ちまくりです
そして消えない
まさに鳥肌が文身のよう!
よっしゃ!うまいこと言うたった
小説というのはもともと虚構であるわけなんだけど、私小説という作者の実体験を元にした小説が真ん中にいることで、どこまでが虚でどこまでが実かの境界線が曖昧になってるんです
そしてラストに向けてどんどんぐちゃぐちゃになっていく感じが見事すぎるのよ
これは虚なの?実なの?虚?実?虚?実? -
Posted by ブクログ
うわぁ〜と叫びたい‼︎
完全に弄ばれた感が。゚(゚´ω`゚)゚。
高校生の庸一と中学生の堅次
頭脳明晰な弟と弟に着いていくだけの兄
「弟を信じていれば間違いはない」
この二人が弟の擬装自殺という計画を立て故郷を捨て東京に出るまでの第一章。
昭和30年代頃かな?ノスタルジックな文体に引き込まれていきます。
そこからの怒涛の展開は兄を意のままに操る堅次がサイコパスか?と思える。怖い!薄気味悪い!
堅次にとっての庸一は何なのか?愛か執着かただの道具か?
庸一の発表する私小説で物語は進みます。
壮絶な人生、その私小説に昭和最後の文士と呼ばれるまでの庸一と庸一の人生を創っている堅次。
絶筆となる -
Posted by ブクログ
ネタバレイギリスから中国への変換が目前に迫った香港に帰ってきた主人公瀬戸和志。建築学勉強のための留学という名目だったが、本当の目的は3年前になくした恋人の死因をさぐるためだった。
中国共産党の手により香港から民主主義が消えていく、という社会情勢を縦軸に、和志の成長譚を横軸に、さらには国籍問題や難民問題、貧困層の生活描写なども色濃く反映しつつ、織りなされる物語は、想像していたものと全然違ってよい意味で濃い味つけで読み応えもしっかりしていた。
現実に起こっている香港の状況や事件、台湾や南インド洋における中国の覇権主義。何も中国だけが悪者でもないんだろうが、政治に翻弄される庶民の生活を考えるとたまったも -
Posted by ブクログ
激流の香港を生き抜いた彼らの志(ウィル)をどう受け止め読み解くかは、私たちに投げられた課題だ。
返還前、90年代後半の熱量に溢れた香港の街、人々、建築、匂い、食べ物、圧倒的筆力で描かれた景色は、私たち日本人に様々な思慮を与えるに十分足りるし、その流れの速さに負けぬくらいのテンポで進むストーリーに置いて行かれぬよう、拳をにぎりしめながらページを捲らなくては呑み込まれてしまう。
スラムの闇に消えた少女。
ビルの屋上で暮らすボートピープル。
保釣運動をする民主派の学生会幹部。
幽霊屋敷に暮らす活動家。
共産党員の大物建築家。
アイルランドからの留学生。
政治に巻き込まれ政治の中で生きることを、あらた -
Posted by ブクログ
少年探偵団を彷彿とさせる登場人物が良き
とにかく中華街に住む住民たちがみんな
面白くて優しくて厳しいながらも愛でロンくんを
みんな大事にしていてこの街のみんなが一巻で
大好きになりました。
ロンくん マツ 鉄ちゃん 凪ちゃん ヒナ
この辺が協力して謎解きしてくのが面白い。
ドラえもんとかコナンの幼馴染系大好きな人なら
みんなハマりそう!!
ベアードマンの亡霊 1番好きな話だった。
キドさん…幸せになって欲しい。
凪ちゃん登場回の墜落少女も良かったなぁ
「生きたいように生きればいい」この言葉が残る
もっと早く思い出してたらこの言葉を。
そしてタイトルのネイバーズの意味まで
最後に回収してく -
Posted by ブクログ
ネタバレ芸大で油画を専攻する小滝と、突然行方不明になった彼女のひなたとの関係、そして小滝が肖像画を制作することになった故人、樺沢ほのかの死の真相、この2つを軸に展開されるちょぴっとSF(?)要素も含む物語
自分を知るために自画像を書き続けていた小滝ですが、ひなたの失踪を引き金にして自分自身の中にあった劣等感や虚栄心、ひなたへの少し歪んだ羨望にも気づいていきます。
恋人の失踪の真相に近づくにつれて、そういった自分の情けない部分にも容赦なく向き合う羽目になり、葛藤を抱えきれずに勢いのまま線路に飛び込もうとするのですが、、、。
とある人物のおかげで命拾いし、ほのかの死の真相にも納得のいく答えが見つかり