岩井圭也のレビュー一覧

  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    岩井圭也の六篇の短編集です。どの作品も素晴らしいですが、最後の作品の「堕ちる」は衝撃的な作品です。この一片だけでも読む価値があると思われます。
    この短編集を読み、岩井圭也という執筆者に歓心を持ちました。他の作品も是非とも読みたくなりました。
    何か久しぶりに良い出会いに巡り合ったように思われます。

    0
    2024年06月29日
  • 付き添うひと

    Posted by ブクログ

    子供時代に親がどう関わるかは、本当に大事なんだな。
    人生に負けてしまったと思っても、そこからやり直す事はできるのか。傷とどうやって折り合いをつけるのか、、難しい。
    誰か1人でも本当に寄り添ってくれる人ができれば、救われるのかも。

    0
    2024年06月24日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岩井圭也の短編集は初めてじゃないかな?上手い長編小説を書く作家さんと思っていたが、短編もなかなか読ませる。

    タイトルの引力って言葉が実によくわかる、これ「嘘」のことなんよね。欲望とか見栄とか言い訳のために「嘘」をつく時、抗いがたい何かにグッと引き寄せられてる感があり、あれは確かに引力的やわと。

    「僕はエスパーじゃない」は考えさせられたなぁ。相手の気持ちを読んで行動することに愛はないんだろうか?空気を読む、忖度までは違っても、そこから相手に対してどうするか…の行動部分には愛とか情が大いにかんけいしてると思うんだが…

    どれもこれも後味悪い余韻の短編だが不思議と引き込まれるし、読み終わったあと

    0
    2024年06月20日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    ブク友さんの熱いレビューをみて、読まずにはいられなくなった本。岩井圭也さんは初読み。
    これは、すごい!
    読み終えてタイトルの「文身」という言葉(入墨という意味があることは知らなかった)、装丁の石(虹の骨)を改めて見ると、その意味がぐっと心に押し寄せてくる。
    物語の中の小説は多くの人に嫌悪感を持たせるであろう内容なのに、これほど惹きつけられてしまうのが不思議。
    そして、ラストは「え?どういうこと???」となりながら、何が真実で何が虚構なのか最後の最後まで迷いながら読んだ。
    岩井さんの他の作品も読まなくては!

    0
    2024年05月25日
  • 付き添うひと

    Posted by ブクログ

    自分や自分の息子も、何かがちょっと違えば登場人物と同じだったかもしれない。と思って、自分に重ねてしまい泣けた泣けた。
    とても面白かった。

    岩井さんの作品を読むのは初めて。
    京王線とコラボしている無料配布の小説で知った作家さん。男性作家さんの小説は、セリフがちょっとカッコつけすぎというか「こんな言い方するか?」と思うことが多く敬遠しがちだったが、岩井作品のセリフは全然すんなり入ってくる。
    他の作品も是非読みたいと思った。

    0
    2024年05月18日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん。
    一気に引き込まれた。

    分かっていたはずの虚構と現実が、最終章でぐちゃぐちゃになる。何度も読み直して、時々思い返して悩む。何日も掛けてようやく答えが出た。

    娘明日美を描いてこなかった理由。しばらく放心した。

    0
    2024年04月21日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    6編が収められたダークな短編集

    *海の子
    *僕はエスパーじゃない
    *捏造カンパニー
    *極楽
    *蟻の牙
    *堕ちる



    短編なのをすっかり忘れて読み始めた

    第一話「海の子」
    告別式を終えた日の夕方、
    妻を病で亡くした佐々木は、二十歳の息子・海太と仏壇の前にいる場面から始まる。
    私は一瞬で物語に引き込まれ、ドキドキしながら50頁ほど一気に読み進めた。
    えっ?終わり?
    まだ続くよね?
    突然、闇の中に放り出された気分。

    第二話「僕はエスパーじゃない」
    あれ?
    さっきと違う話?
    今度は、幼い息子を持つ夫婦の話だ。
    私はここでようやく短編集なんだと思い出す。
    これまたラストで闇の中に置き去りにされた

    0
    2024年04月19日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    暗い引力。実に的確なタイトルだった。
    岩井圭也氏は心癒される作品が多いと思っていたが、この小説は心の暗部をじわじわ見せつけてくる。
    各短編は勧善懲悪ではない結末がまた唸らせる。2話目の夫婦の話は実に身につまされる話で、このような夫婦関係に自らの生活を顧みて疑心を浮かばせてしまった程である。
    人が暗い引力に囚われる様を淡々と描くこの小説はお薦めです。

    0
    2024年02月15日
  • 夏の陰

    Posted by ブクログ

    こちらのアプリが履歴を見ておすすめしてくれたので読みました。岩井先生は初読です。

    結論からいうと、面白くて一気読みでした。被害者の息子と加害者の息子の両面から描くことで、どちらの苦悩にも思いを馳せることができました。
    事件の真相が段々と明らかになりますが、最後まで読むと様々なことが腑に落ちます。

    0
    2024年02月15日
  • 夏の陰

    Posted by ブクログ

    加害者の子と被害者の子。
    二人に降りかかる出来事がどうしようもなく理不尽で辛い。
    孤独と虚しさと憎しみに蝕まれながらも、剣の道に生きる二人の邂逅に引き込まれた。
    最後は思わず涙した。

    0
    2024年01月05日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どんでん返しのどんでん返し。

    1回目のどんでん返しではちょっとガッカリしたけど
    やはりラストは裏切らなかった!
    よしっ!

    しかし私小説って面白いのかな。
    文章読んだ感じではそんなにヒット作になるような作品ではなかったけど。(奥さんの死のとこは除く)

    とりあえず弟の人生は嫌だ。
    波乱万丈だった兄の方がマシだ。

    0
    2023年08月16日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    己の分身にして、決して消えることのない刺青ー文身


    ちょっとこれ凄いじゃないのよあーた(いきなりの美川憲一)
    いやもうこれ★3以下の人とは友達になれないわほんと
    そのぐらい凄い!

    特に最後の一行はゾワゾワゾワーっと鳥肌が立ちまくりです
    そして消えない
    まさに鳥肌が文身のよう!

    よっしゃ!うまいこと言うたった

    小説というのはもともと虚構であるわけなんだけど、私小説という作者の実体験を元にした小説が真ん中にいることで、どこまでが虚でどこまでが実かの境界線が曖昧になってるんです
    そしてラストに向けてどんどんぐちゃぐちゃになっていく感じが見事すぎるのよ

    これは虚なの?実なの?虚?実?虚?実?

    0
    2023年07月19日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    初めから衝撃的でグッと掴まれた。弟の書いた筋書き通りの破天荒な生き方を兄が実行して生きていく。この二人の切れない絆が、物語がエスカレートしていくにつれて怖かった。だけど後半にまた一番の衝撃があり、最後は頭が混乱。結局庸一の人生は誰が決めたものなんだろう。悲しくて虚しい人生。でも小説だから本当のところはわからないということなんだな。

    0
    2023年07月14日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    横浜市の中華街に住む少年の探偵小説。

    僕自身たまたま横浜(しかも中区)で育ったので、登場した地名から雰囲気がイメージ出来てとても楽しく読めました。

    主人公が高校時代にとある事件を解決したという事から始まり、各章の依頼者から過去の実績を出され、不本意ながらその依頼を受けるという導入が毎回面白かったです。

    主人公は探偵のセンスが勿論ありますが、協力してくれる仲間(警察官や、sns運用のプロ、アーティストなど)に恵まれているなと感じました。

    最後に気になる伏線(ロンの両親、ヒナの本性)も貼られていました。次作もとても楽しみです。

    0
    2023年04月21日
  • プリズン・ドクター

    Posted by ブクログ

    短編の連続で面白かった。刑務所内ミステリー。主人公が矯正医官で、プライベートも大変で気持ちを寄せやすい。父親と、恋人とこれからどうなるのか、続編が楽しみ。90

    0
    2021年04月24日
  • 永遠についての証明

    Posted by ブクログ

    数学のことは何にもわからない。けど最後の聡美にわたしたちの感覚が投影されていたんだろう。
    暸司の故郷の森が、数の世界と自然界と人間とを繋ぐとても分かりやすい比喩になっていて、本当に美しかった。

    才能に恵まれていてだからこそ孤独な暸司と、努力をコツコツ積み上げていくタイプの極めて人間らしい熊沢。両者があまりに対照的で、そして、熊沢の嫉妬心など人間らしい醜い感情が理解できるから読者はより一層このストーリーにのめり込むんだろうな。アルコールに溺れる暸司のストーリーが辛くて辛くてそのぶん本当に熊沢が憎かった。暸司が重力のない星空の世界で、熊沢の発表の場を眺められていたらいいな。

    見捨てたどころか自

    0
    2026年05月22日
  • パパたちの肖像

    Posted by ブクログ

    一家の大黒柱でもありながら、夜帰ってきてからも子供の面倒を見るパパだって偉い。
    ママが子供の太陽なら、パパはママの太陽。
    子供だけでなくママとのお話も書かれていた、カツセさんと行成さんの話が特に好きだった。
    ケーキでも買って、お茶を飲みながらゆっくり話し合う時間をずっと忘れずにいたいな。

    0
    2026年05月16日
  • 永遠についての証明

    Posted by ブクログ

    1人の天才数学者がひたむきに数学と向き合い続ける中で、ちやほやされたり、異常者扱いされたりしながら生きていく様を複数の登場人物の視点から最後の終わりまでを書いている本。
    プロットとストーリーに新鮮味はありませんが、綺麗にまとまった話で読みやすくて普通におもしろかったです。
    悪者はいない小説ですね。

    0
    2026年05月15日
  • 拳の声が聞こえるか

    Posted by ブクログ

    岩井圭也さんの作品はバラエティに富んでいていつも楽しくて拝読している。
    今回は人と話すことが極端に苦手な青年がボクシングと巡り合い、ジムの仲間に認められ、ジムに自分の居場所を見つけ、成長していくストーリー。
    ボクシングのことはあまり詳しくないが、遼馬の心の叫びが聞こえてくるようで、リングで戦う遼馬の姿に胸が熱くなった。遼馬には「高矢さんに出会えて本当によかったね。」と声をかけたい。

    0
    2026年05月12日
  • この夜が明ければ

    Posted by ブクログ

    短期のバイトで出会った人たちが、自分のためだけではなく相手のことを思って動くことが現実的か?というと微妙だが、面白かった。

    0
    2026年05月07日