岩井圭也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ岩井圭也の短編集は初めてじゃないかな?上手い長編小説を書く作家さんと思っていたが、短編もなかなか読ませる。
タイトルの引力って言葉が実によくわかる、これ「嘘」のことなんよね。欲望とか見栄とか言い訳のために「嘘」をつく時、抗いがたい何かにグッと引き寄せられてる感があり、あれは確かに引力的やわと。
「僕はエスパーじゃない」は考えさせられたなぁ。相手の気持ちを読んで行動することに愛はないんだろうか?空気を読む、忖度までは違っても、そこから相手に対してどうするか…の行動部分には愛とか情が大いにかんけいしてると思うんだが…
どれもこれも後味悪い余韻の短編だが不思議と引き込まれるし、読み終わったあと -
Posted by ブクログ
6編が収められたダークな短編集
*海の子
*僕はエスパーじゃない
*捏造カンパニー
*極楽
*蟻の牙
*堕ちる
短編なのをすっかり忘れて読み始めた
第一話「海の子」
告別式を終えた日の夕方、
妻を病で亡くした佐々木は、二十歳の息子・海太と仏壇の前にいる場面から始まる。
私は一瞬で物語に引き込まれ、ドキドキしながら50頁ほど一気に読み進めた。
えっ?終わり?
まだ続くよね?
突然、闇の中に放り出された気分。
第二話「僕はエスパーじゃない」
あれ?
さっきと違う話?
今度は、幼い息子を持つ夫婦の話だ。
私はここでようやく短編集なんだと思い出す。
これまたラストで闇の中に置き去りにされた -
Posted by ブクログ
己の分身にして、決して消えることのない刺青ー文身
ちょっとこれ凄いじゃないのよあーた(いきなりの美川憲一)
いやもうこれ★3以下の人とは友達になれないわほんと
そのぐらい凄い!
特に最後の一行はゾワゾワゾワーっと鳥肌が立ちまくりです
そして消えない
まさに鳥肌が文身のよう!
よっしゃ!うまいこと言うたった
小説というのはもともと虚構であるわけなんだけど、私小説という作者の実体験を元にした小説が真ん中にいることで、どこまでが虚でどこまでが実かの境界線が曖昧になってるんです
そしてラストに向けてどんどんぐちゃぐちゃになっていく感じが見事すぎるのよ
これは虚なの?実なの?虚?実?虚?実? -
Posted by ブクログ
数学のことは何にもわからない。けど最後の聡美にわたしたちの感覚が投影されていたんだろう。
暸司の故郷の森が、数の世界と自然界と人間とを繋ぐとても分かりやすい比喩になっていて、本当に美しかった。
才能に恵まれていてだからこそ孤独な暸司と、努力をコツコツ積み上げていくタイプの極めて人間らしい熊沢。両者があまりに対照的で、そして、熊沢の嫉妬心など人間らしい醜い感情が理解できるから読者はより一層このストーリーにのめり込むんだろうな。アルコールに溺れる暸司のストーリーが辛くて辛くてそのぶん本当に熊沢が憎かった。暸司が重力のない星空の世界で、熊沢の発表の場を眺められていたらいいな。
見捨てたどころか自