岩井圭也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
横浜ネイバーズ シリーズ第3巻
タイトル通り凪メインとなる巻です。表紙見て、あれ?川崎?と思ったら、川崎に住んでいた頃、凪に何かあったという筋立て。
1 ゴッド・イズ・バック
FPSの天才プレイヤーチップは、とある事情でプレイヤーを止めようかと思っている。それを何とかしたい彼女はロンの知り合いで大元の悩みを解決してほしいと依頼にくるのだが。
いや、これ、ムリでしょっていう壮大な依頼を達成したかどうかは読んでのお楽しみ。いつも気になるけど、依頼料貰ってないよね?そして蟹王スゴすぎ。
2 推しの代行者
ライブ会場限定販売のグッズを転売していた石森は特殊詐欺事件で関わった富沢昂輝の紹介で自分を襲った -
Posted by ブクログ
横浜ネイバーズ、シリーズ第2巻。
タイトル通りヒナメインでお話が短編仕立てで進行します。1巻ではロンは、探偵なのか、実力なのか、ただの勢いなのかっていう印象あったのですが、2巻では、結構探偵らしくなってます。閃きで解くのではなく、刑事っぽい泥臭さと、運と、いざというときの切り込みが良い。
1 そして、女神は消えた
雛が好きな美容系インフルエンサーが突然配信を止め、消えた。雛の依頼で事情を知ってそうな人に話を聞きに行くロン。雛がインフルエンサーに聞きたかったことは…?
2 飛べない雛
「菊地妃奈子は犯罪者である」という一文がツイッターの捨てアカで投稿され、ご丁寧に同じ高校の出身者をツイートしまく -
Posted by ブクログ
第9回野性時代フロンティア文学賞
瞭司のように、飛び抜けた才能をもつ人は孤独に陥りやすいのかもしれない。
自分には見えている世界を他者と共有できないのが寂しいのは想像できる。
研究室で仲間たちと数学を研究していた日々はわくわくしたけど、後半の展開は痛ましかった。
コラッツ予想やら超弦理論は全く意味不明で、なんとなくぼやっと想像しながら感覚で読んでいくしかないけど、問題なく物語に没入して楽しめるのがすごい。
そして岩井圭也さんは少なからず理解して文章を書いているのだろうから、やはり秀才なのだろう。知識の幅広さに感心する。
私には無縁な数学者の世界を垣間見れておもしろかった。
正しいとわかってい -
Posted by ブクログ
どんぐりさんのレビューで発売を知りました。
どんぐりさんありがとうございます!
近未来ディストピア小説だそうです。
時は2029年、二月下旬。
北京市公安局庁舎。
警察官のアーロン・ハオ、23歳が主人公です。
連続した不審死が起こります。
被害者は四名でいずれも謎の進行がんで亡くなっています。
被害者のうち一命胃がバイ・ムーアンという政治局の父を持つものだったため事件性があるとみなされ、アーロンが捜査に当たります。
四名のがんは人為的に引き起こされたがんとみなされますが…。
前半部分はその他、1989年に中国でヒトクローンが
初めて作成されたこと。
そしてアーロンの生い立ち。アーロンの -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
今作では土門の内面にだいぶ触れられた気がします。
土門の大学時代の友人3人が語る言葉から土門の過去が窺われ、土門の輪郭がしっかりと伝わってきて読み応えがありました。
でも、それ以上に心を打たれたのが、土門が自分自身を価値のない人間だと思って生きてきたこと。その土門の苦しみが伝わってきて、読んでいるこちらも苦しくなってしまいました。
でも、そんな土門を救ったのが3人の友。土門が彼らに出逢えて本当に良かったと思えました。彼らの絆は、これからもずっと続いていくんだろうな。
今作は事件よりも、能面のような土門の顔の内側を知れたことが何よりも収穫!喜怒哀楽を感じられない土門の、誰よりも