岩井圭也のレビュー一覧
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自らも少年のころに罪を犯してしまった過去がある弁護士が、少年の弁護士にあたる「付添人」として、子どもたちに寄り添い支えていくエピソードをつづった物語。
私は子どもの声を聴く傾聴ボランティアを長くやっていて、子どもに心の内を話してもらうことの難しさをずっと考えながらやってきてるんだけど、「なんでも話して」なんて言ったって、その相手を信用できなければ自分の本当の気持ちなんて話せないと思うのね。
主人公の朧太一が言う「ここは安全です。落ち着いて話してください」っていうひとことをどれだけ責任をもっていえるか。そういった言葉たちをいくつもかみしめながら読んだ。
エピソードと並行して主人公自身の心の -
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またまた岩井さんにやられました!
この前読んだ『水よ踊れ』
読む手が止まりませんでした
気づけば一気に読み
そして思いました、
「あぁ、すごい!」と
そのときの感覚が再びやって来ました
この『文身』で
気づけばまた一気に読み
そして今度は、
「あぁ、すごい!」じゃない
「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」だ
「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」のこの気持ちをレビューに書こうとチャレンジするも…
「あぁぁぁぁぁぁ、ダメだ!」
書けない!
この凄さが書けない!
ま、いいっか
書くのを諦めました
「あぁぁぁぁぁぁ、すごい!」
もうこれだけでこの作品の凄さを感じ取ってください!
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Posted by ブクログ
岩井圭也さん、少しずつ読み進めています(^^)
こちらは岩井さんの中でも
私には結構心が揺さぶられた一冊でした。
オボロ(朧太一)という付添人の話です。
付添人という制度をこの本で初めて知りました。
『家庭裁判所で審判を受ける少年の権利を擁護・代弁し、少年審判の手続きや処遇の決定が適正に行われるよう裁判所に協力する人』
大人の場合は弁護人といい、
未成年を担当する場合は付添人と呼ぶそうです
作品は5つの短編からなっています
どの話も子供の気持ちを考えると胸が痛く
親として読むとさらに辛い一冊でした。
いろいろな親が出てきます
支配する親、見放す親、諦める親、見ないふり -
Posted by ブクログ
ネタバレ岩井圭也の短編集は初めてじゃないかな?上手い長編小説を書く作家さんと思っていたが、短編もなかなか読ませる。
タイトルの引力って言葉が実によくわかる、これ「嘘」のことなんよね。欲望とか見栄とか言い訳のために「嘘」をつく時、抗いがたい何かにグッと引き寄せられてる感があり、あれは確かに引力的やわと。
「僕はエスパーじゃない」は考えさせられたなぁ。相手の気持ちを読んで行動することに愛はないんだろうか?空気を読む、忖度までは違っても、そこから相手に対してどうするか…の行動部分には愛とか情が大いにかんけいしてると思うんだが…
どれもこれも後味悪い余韻の短編だが不思議と引き込まれるし、読み終わったあと -
Posted by ブクログ
6編が収められたダークな短編集
*海の子
*僕はエスパーじゃない
*捏造カンパニー
*極楽
*蟻の牙
*堕ちる
短編なのをすっかり忘れて読み始めた
第一話「海の子」
告別式を終えた日の夕方、
妻を病で亡くした佐々木は、二十歳の息子・海太と仏壇の前にいる場面から始まる。
私は一瞬で物語に引き込まれ、ドキドキしながら50頁ほど一気に読み進めた。
えっ?終わり?
まだ続くよね?
突然、闇の中に放り出された気分。
第二話「僕はエスパーじゃない」
あれ?
さっきと違う話?
今度は、幼い息子を持つ夫婦の話だ。
私はここでようやく短編集なんだと思い出す。
これまたラストで闇の中に置き去りにされた -
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己の分身にして、決して消えることのない刺青ー文身
ちょっとこれ凄いじゃないのよあーた(いきなりの美川憲一)
いやもうこれ★3以下の人とは友達になれないわほんと
そのぐらい凄い!
特に最後の一行はゾワゾワゾワーっと鳥肌が立ちまくりです
そして消えない
まさに鳥肌が文身のよう!
よっしゃ!うまいこと言うたった
小説というのはもともと虚構であるわけなんだけど、私小説という作者の実体験を元にした小説が真ん中にいることで、どこまでが虚でどこまでが実かの境界線が曖昧になってるんです
そしてラストに向けてどんどんぐちゃぐちゃになっていく感じが見事すぎるのよ
これは虚なの?実なの?虚?実?虚?実?