岩井圭也のレビュー一覧

  • あしたの肖像

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    あなたは本当にやりたいことを忘れていませんか? 「青春」を真正面から描き切った力作 #あしたの肖像

    ■あらすじ
    美大生の小滝は、いつも自画像を描いていた。彼のもとに教授からある人物の似顔絵を描いてほしいと相談される。その人物は同大学の学生樺沢穂香、彼女は既に事故で亡くなっており、両親から依頼を受けたものだった。

    小滝は人物像を描くために穂香の関係者に聞き込みをするも判然としない、また穂香の死因にも疑問が残る。さらに小滝には同級生の恋人がいたが、音信不通になっており…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    「青春」を真正面から書き切った力作ですね。

    岩井圭也先生の作品は何冊は拝読してますが、パワ

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    2026年02月10日
  • あしたの肖像

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    岩井ファンの1Qさんはすぐに気づいちゃいました!

    本作『あしたの肖像』の主人公・美大生の小滝英哉は彼にそっくりだと


    彼って誰って…?


    それは、「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめた男・土門誠だ

    なぜなら土門さんのトレードマークといえば、ベージュのジャケットとパンツですよね
    これはもう周知の事実です


    で、小滝英哉も土門さんに負けじと紺色のセットアップを愛用している
    夏場は毎日これを着て、洋服には興味がない、着るものに頭を悩ませる時間がもったいないという考え方も土門さんにそっくり


    しかーし、小滝くん、君はまだまだ土門さんには及ばないよ!
    だって君は紺

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    2026年02月10日
  • あしたの肖像

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    ぼくを救うのは肖像画だけ。
    君の姿を描かせてほしい。

    『永遠についての証明』の著者があらたに描く、
    いとおしくて魂が震える、青春小説のニュー・ヴィンテージ。』
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    自画像にこだわり続ける美大三年の小滝。
    ある日学内の事故で亡くなった樺沢穂花の肖像画の制作依頼を受ける。
    彼女を知るために周囲の人間から話を聞き、事故について調べて始める…。
    そんな小滝は、恋人の宇野ひなたが行方不明になっており…。

    美術に対する拘り、プライド、祈り、嫉妬。
    そして複数の謎。

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    2026年02月08日
  • あしたの肖像

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    著者の作品はこれまでにも何作か読んできたけど、本作もまたこれまでとは異なる雰囲気で、その引き出しの多さに改めて驚かされた。芸術を生み出すことの難しさや、才能への憧れと嫉妬といった感情が生々しく伝わってくる。青春小説にミステリーの緊張感、さらに終盤にはSFの味わいも加わり、最後まで一気に読み切ってしまった。結末には好き嫌いが分かれるかもしれないが、私はこの終わり方でよかったと思う。

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    2026年02月08日
  • 夜更けより静かな場所

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    古書店でおこなわれる読書会に参加する男女6人の様々な人生の後悔を一冊の本とともに短編集

    いいなぁ読書会
    一冊の本の意見交換ができる会なんて最高
    レビュー見ても人それぞれ受け取り方が違うからね

    なかでも、いちばんやさしいけものがよかった
    野球しかしてこなかった青年が野球ができなくなり、モヤモヤした日々を逃げて気づかんように過ごして、一冊の絵本に出会い、一歩踏み出す同じ道進むんではなくて、きっぱり諦めたのがよかった
    実は私も野球やってて、イップスなった経験があり、悔しい気持ちが思い出され泣けた

    本はいつまでも死なない
    ページを開いた瞬間に生き返る

    遠藤さんは本の中で永遠に生き続けることでし

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    2026年02月07日
  • 生者のポエトリー

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    詩を書くこと、あるいは朗読することと出会い、人生の一歩を踏み出すことができた6人を描く連作短編集。前の作品の主人公が朗読する詩に、次の作品の主人公が触発されるという「詩が人を繋ぐ」構成になっている。
    正直、自分は詩についてはさっぱりだが、詩の力、言葉の力を感じさせてくれる小説だった。どの作品も心に刺さるものだったが、特に「テレパスくそくらえ」、「幻の月」が印象的だった。

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    2026年02月07日
  • あしたの肖像

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    美大の三年生小滝英哉。自画像にこだわり続ける彼が教授に頼まれたアルバイトは、学内の事故で亡くなった彫刻科四年生・樺沢穂香の肖像画を描くことだった。彼女の死の真相を探る過程で否応なく直面する自らの才能と生きる意味。天才と呼ばれる恋人・ひなたの突然の失踪。天才の苦悩と、傍で才能に焦がれる者が抱く焦燥と敗北感。小滝が行きついたその先の生き方とは。


    読んでいてずっと「永遠についての証明」の世界を思い出していた。
    数学と芸術という違うフィールドではあるけれど、天才とそうでないものの間にある圧倒的な差と、持つ者の苦悩と、持たざる者の焦燥。
    「永遠に〜」は天才の精神的な脆弱性とその側で天才への昏い嫉妬を

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    2026年02月05日
  • あしたの肖像

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    肖像画を描き続けている美大生が、もがきながらも必死に自分と向き合っていくお話。
    サスペンス、青春、SFいろんな要素が一冊に入ってて読み応えがあった。
    芸術を生業とするすべての人たちにおすすめしたい。

    妄想実写化キャスト
    小滝英哉→高橋文哉
    宇野ひなた→山田杏奈
    樺沢穂香→吉川愛
    ツブキリュウ→齋藤潤

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    2026年02月03日
  • 夜更けより静かな場所

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    古書店〈深海〉に集まった人々の人生が、読書会を通じて交わっていく、ちょっと考えさせられるような、心が温まるような、躊躇う人に踏み出す勇気を与えて背中を押してくれるような、そんなお話でした。

    読書会、っていうのはSNSでも実際見かけるし、参加してみたい気持ちも無くはないけどなかなか敷居が高い。
    ただ、この〈深海〉で開催されるような読書会だったらとても素敵な会だと思う。

    「おもしろかった、なんとなくわかる、というのも立派な感想です」「登場人物への共感は必要でしょうか?」
    ...遠藤さんはどこまでも優しく導いてくれてるみたい。

    読書の感想にも人生にも「正しい答え」は無い。

    あれ?
    これってと

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    2026年02月03日
  • あしたの肖像

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    絶好調岩井さんの新刊。またもやクリーンヒットかな。美大を舞台にしたラブストーリー、青春物語みもありつつ、才能、男子学生の青さ、性急さ、鈍感さや情けなさなども真正面から描かれていました。後半からの展開には驚き、最後にとどめの謎も出てきて「えっ?!」となったり…。読んだ皆さんの感想が知りたい…

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    2026年01月30日
  • 追憶の鑑定人

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    「交感原理」
    「雑踏に消ゆ」
    「見知らぬ水底」
    「灰色の追憶」
    四話収録の連作短編集。

    『最後の鑑定人』『科捜研の砦』に続くシリーズ第三弾だが本作は土門誠という人物の核心に迫る一冊だった。

    一年中ベージュのスーツをまとい「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」と断言する元科捜研の土門。

    無駄を嫌い冷酷にも見えるが今回描かれる旧友三人との関係が、その印象を覆した。

    “ベージュのスーツ”の秘密が明かされ、土門が誰よりも仲間を信じ、仲間に支えられてきたことに気付き胸熱。

    彼という人物の魅力が一段と深く心に響いた。

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    2026年01月28日
  • あしたの肖像

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    ネタバレ

    絵を描くということも含め、芸術作品を生み出すことはとても難しいことだと思う。正解があるわけではない。自分が好きなように、納得するものをつくりたい。だが、それを仕事にするには、人に評価されるものをつくらなければならない。知識や技術を学び努力した分、必ず評価されるというわけでもない。
    この作品には美術に関わる多くの人がいる。それぞれが、それぞれの感情を持って、向き合っている。終わりがみえない苦しさを感じたり、時には諦めを決心したりする。認めたくない才能という壁や、自分の中で生まれる嫉妬などの感情。何かを努力した人間は、一度は感じたことがあるのではないか。
    自分には絵を描くことしかない、だからこそ、

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    2026年01月28日
  • サバイブ!

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    面白かった
    マンガで読むビジネス書…って感じがした。

    クライアントの谷山が手伝いに来てくれるところとか結構熱い。
    キャラクターの掘り下げは更にあると面白かったなと思った。

    一生懸命働かなくてもいい時代に一生懸命働くこと…みたいなセリフがこころに残った。
    確かに、今は効率化、残業しないことが美徳とされつつあるがやりたい人はやってもいい。

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    2026年01月27日
  • 追憶の鑑定人

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    面白かった。

    土門の大学の同級生が出てきて、土門の家族や、土門が友人達を救ったこの、土門が社会不適合者と絶望し自殺未遂をしたことなど、色々な土門のことごわかって面白かった。

    1、交換原理
     殺人と遺体損壊、遺体遺棄で逮捕された女。
     殺した男は全くの別物。偽装殺人。
     同期の猪狩教愛授の力を借りる。
     指紋からDNAが検出できるなんて初めてしった。

      犯罪学者のエドモン・ロカールのロカールの交換原理。
    「2つの物体が接触した時、必ず物質の交換が行われる」… 「一度他者と接触すれば、その他者は必ず心のなかに何かの痕跡を残す」 

    2、雑踏に消ゆ
     花火大会で押し合い事故が発生。
    とある男

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    2026年01月26日
  • 夜更けより静かな場所

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    本好きにはたまらない話ではないだろうか。古本屋「深海」(名前が素敵)で行われる深夜の読書会。読書会に訪れる5人と店長の話が章ごとに綴られる。じっくりと味わうように読んだ。

    5人ともに、何かしらの悩みを抱えている。それぞれの人生で感じてきたことが異なるように、一冊の本の読み方、感想もだいぶ異なるのが面白い。読書会に参加したことはないけれど、こんなふうに感想を共有できるのは刺激があって楽しそう。

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    2026年01月22日
  • 永遠についての証明

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    数学が本当に苦手で、どう勉強しても何時間勉強しても赤点すれすれを生きてきた自分の半生があったので、自分自身も瞭司に憧れながら、才能を妬みながら読んだ。
    数学の才能がすかんぴんなわたしがこれだけ羨ましいのだから、熊沢や小沼の羨望と嫉妬は相当なものだろうと思う。
    どうしても瞭司を主人公だと思って読んでしまうのでずっとしんどいし苦しかったけれど、同時に「これしかなかった」とも思える。
    読み返したくはないが、記憶をなくしたらもう1回読みたい作品。

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    2026年01月22日
  • 追憶の鑑定人

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    シリーズ第三弾。

    かつては科捜研のエースとして活躍していた経歴を持つ凄腕鑑定人・土門誠の事件簿。連作四話が収録されております。

    安定のクォリティ&面白さ!
    土門さんの卓越した鑑定技術と知識を、この度も堪能させて頂きました。

    さらに、今回は土門さんの大学時代の同期の方々が登場し、各話にちょいちょい絡んできます。
    これまで過去2作を読んできて、土門さんって確かに頭はキレるし、抜群にシゴデキな人なのですけど、如何せん無愛想すぎるので(所謂、コミュ障ってやつ?)、
    “この人、友達とかいなさそうだなぁ・・”なんて勝手に思っていたのですが・・
    ちゃんといましたよ!土門さんにも友が!

    そんなわけで、

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    2026年01月21日
  • 汽水域

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     江東区の亀戸で無差別殺傷事件が発生。犯人は逮捕された後、「死刑になりたかった」と供述していると報道された。
     フリーの事件記者・安田賢太郎は週刊誌編集部から依頼を受け、犯人として逮捕された深瀬という男について調べはじめたが……。

     善悪の狭間でもがかざるを得ない人間にスポットを当て、その苦悩を描き出すヒューマンサスペンス。
              ◇
    11月の隅田川テラス。今日は日曜日だが、晩秋の夕刻ともなると、さすがに人の姿は見当たらない。
     そんな寒々とした中で、安田賢太郎は川面に垂れた釣り糸を見つめていた。
     
     始めて3時間になるが、竿先はピクリとも動かない。それもそのはずで、

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    2026年01月19日
  • 真珠配列

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    個人的にこういうバイオテクノロジーSFが大好きで、この作品も漏れなく面白かった。
    ハラハラする展開だったり、心がぎゅっとなるような切ない気持ちになったりと、終始惹き込まれる。
    ラストは斜め上の展開で、そうきたか〜という感じ。

    舞台が中国なので、人名や土地が馴染みのないものなので多少読みにくい部分があるものの、この先の未来に起こり得るかもしれない話の内容でとても面白かった。

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    2026年01月18日
  • 舞台には誰もいない

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    岩井さんにはどれだけの引き出しがあるのでしょう。
    この作品の世界に圧倒されました。

    初めに刺さったのは
    卒業後の進路を自分で決めていいと父に言われた時
    「十八年間も敷いたレールの上を走らせておいて、
    今さら好きに進めと言われても、
    どこをどう走ればいいのかわからない。」
    自己形成することが出来ないまま
    親が作った型の通りに生きてきてしまったのか…

    私という人間の演技を続けてきた主人公が
    女優となりメソッド演技を究極まで追求していく。
    そして…

    すごい作品だったからこそ、読み終えた時に
    疲労感も一入でした。

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    2026年01月12日