岩井圭也のレビュー一覧

  • 暗い引力

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    6編が収められたダークな短編集

    *海の子
    *僕はエスパーじゃない
    *捏造カンパニー
    *極楽
    *蟻の牙
    *堕ちる



    短編なのをすっかり忘れて読み始めた

    第一話「海の子」
    告別式を終えた日の夕方、
    妻を病で亡くした佐々木は、二十歳の息子・海太と仏壇の前にいる場面から始まる。
    私は一瞬で物語に引き込まれ、ドキドキしながら50頁ほど一気に読み進めた。
    えっ?終わり?
    まだ続くよね?
    突然、闇の中に放り出された気分。

    第二話「僕はエスパーじゃない」
    あれ?
    さっきと違う話?
    今度は、幼い息子を持つ夫婦の話だ。
    私はここでようやく短編集なんだと思い出す。
    これまたラストで闇の中に置き去りにされた

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    2024年04月19日
  • 暗い引力

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    暗い引力。実に的確なタイトルだった。
    岩井圭也氏は心癒される作品が多いと思っていたが、この小説は心の暗部をじわじわ見せつけてくる。
    各短編は勧善懲悪ではない結末がまた唸らせる。2話目の夫婦の話は実に身につまされる話で、このような夫婦関係に自らの生活を顧みて疑心を浮かばせてしまった程である。
    人が暗い引力に囚われる様を淡々と描くこの小説はお薦めです。

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    2024年02月15日
  • 夏の陰

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    こちらのアプリが履歴を見ておすすめしてくれたので読みました。岩井先生は初読です。

    結論からいうと、面白くて一気読みでした。被害者の息子と加害者の息子の両面から描くことで、どちらの苦悩にも思いを馳せることができました。
    事件の真相が段々と明らかになりますが、最後まで読むと様々なことが腑に落ちます。

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    2024年02月15日
  • 夏の陰

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    加害者の子と被害者の子。
    二人に降りかかる出来事がどうしようもなく理不尽で辛い。
    孤独と虚しさと憎しみに蝕まれながらも、剣の道に生きる二人の邂逅に引き込まれた。
    最後は思わず涙した。

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    2024年01月05日
  • 文身

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    ネタバレ

    どんでん返しのどんでん返し。

    1回目のどんでん返しではちょっとガッカリしたけど
    やはりラストは裏切らなかった!
    よしっ!

    しかし私小説って面白いのかな。
    文章読んだ感じではそんなにヒット作になるような作品ではなかったけど。(奥さんの死のとこは除く)

    とりあえず弟の人生は嫌だ。
    波乱万丈だった兄の方がマシだ。

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    2023年08月16日
  • プリズン・ドクター

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    短編の連続で面白かった。刑務所内ミステリー。主人公が矯正医官で、プライベートも大変で気持ちを寄せやすい。父親と、恋人とこれからどうなるのか、続編が楽しみ。90

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    2021年04月24日
  • 暗い引力

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    一縷の望みが人を闇に引き寄せる。
    希望を抱くことが罪という話ではなく、
    能動的かつ突発的な希望の発露は、人間に大きな変化をもたらす場合があり、その結果を制御する術はない。漫然と生きてても行き詰まる。

    少々誇張された話だとは思うが、リアリティがあり
    身を摘まされる。



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    2026年09月04日
  • 風車と巨人

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    医学分野での研究不正疑惑を暴くというあらすじに飛びついた感じで手にしたものの、私の予想とはかけ離れた着地点で驚き!

    本のテーマから、STAP細胞とその研究者をイメージした人が多いようだけれど、私はまた別の研究者のイメージだった。(誰とはいわないけど)

    近年の様々な社会現象から医学研究そのものが、科学ではないな…と感じている私にとって、論文というものはやはりあてにならないシロモノだなと実感してしまった。
    論文にさえしてしまえば、再現可能かどうかも問われないなんてなんでもありじゃないかと思う。

    岩井圭也さんがそのあたりを見事に暴いてくれたのはさすが!

    嘉山教授も三田も真実を追究したり証明す

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    2026年09月04日
  • 横浜ネイバーズ

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    池袋ウエストゲートパークを思い出した。似ていることが全く気にならないので、すごく面白かった。シリーズ読み進めていきたい。

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    2026年08月30日
  • 夜更けより静かな場所

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    【夜更けより静かな場所】
    〝読書へのラブレター〟という帯の言葉がぴったりの作品。
    読書会をテーマにした連作短編になっていて同じ本を読んでも見ている世界は違ったり、ときに共感したり。やっぱり他の方の感想を見聞きするのは素直に楽しい

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    2026年08月30日
  • 夜更けより静かな場所

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    クズ准教授以外は悪い人が出てこないのがよかった。

    本ではやった事がないけれど、
    絵画を見て語り合う対話型鑑賞は経験あり、
    一度きりで名前も知らない人たちとの1時間弱だったけど、自分とは違う感覚に触れる独特の体験だった。
    繰り返し同じ人と語り合うと、また違うのかなと思いながら読んだ。

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    2026年08月30日
  • 風車と巨人

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    O保方H子さんの「STAP」細胞はあります」を連想。電気泳動画像の切り出しに博士論文との一致、再現不可能。でも主張を取り下げない限り「不老因子は存在するんです」パロディか?ドン・キホーテを愚かと言えない自分なりの真実問題と学会、象牙の塔の歪み。あの時の早大の対応もひどかった…。ここまではドクター岩井さんらしいが、違和感を感じたのはメディアの捉え方。ドキュメンタリーは報道以上に事実に忠実。一度でも証拠捏造や“演出”の甘い誘惑に負けた輩に仕事回す訳ないし、作品?を仕上げられるとも思えない。

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    2026年08月28日
  • 永遠についての証明

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    小説や映画での自分の勝手なイメージだけど、数学者には何かドラマがある
    人間離れした能力や資質な気がする

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    2026年08月28日
  • 風車と巨人

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    「スタップ細胞はあります!」っていう台詞を日常生活で良く言うけど(あります!って訴えたいときとか)ま、この本読んでいても思い出しました。"風車と巨人"はドン・キホーテの有名な場面から引用されていますが、このシーンや引用で部分知ってるだけで実は読んでないじゃんって焦ったのは、私だけじゃないと信じたい。
    キャリアを積んで報道系の映像作る会社でディレクターになった三田は、有名な番組の作品として、老化を止め癌治療にも革命を起こしそうな『不老因子』を発見した嘉山教授の取材をする許可が出た。しかし、取材を進めると彼の論文や研究に不穏な影を感じ、それは調べても調べても払拭できない。しかし

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    2026年08月26日
  • 風車と巨人

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    がん研究者と報道ディレクターの闘い。

    どちらも罪を犯しているけど、罪の程度ということで言えば、嘉山の方が1億倍マズイと思うけど。

    この2つの罪が、同列になってしまうのは嫌だな。

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    2026年08月22日
  • 夜更けより静かな場所

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    『もしあの日、〈深海〉に行かなければ。この本を買っていなければ。買ったまま放置していたら。読書会は開かれず、わたしの今はもっと違うものになっていたんだろう。』
    古書店で開かれる深夜の読書会。
    「人の数だけ感想があるということです」

    浅木先生の、感想の真実。読書会の六人との違いを想う吉乃に共感しかない。

    最後の本は『夜更けより静かな場所』を選ぶ吉乃。
    そして、小さな選択。

    『他人がどう言おうと、自分にとって大切だと思える一文に出会うために、わたしは本を開く』
    吉乃の言葉に私も大きくうなづく。
    この本に出会えた私は幸せだ。

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    2026年08月21日
  • 追憶の鑑定人

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    ネタバレ

    科学を信じることは、人を信じることじゃないかな?
    元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。
    民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。
    彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。
    そればかりか放火の疑いをかけられ……。
    旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは?

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    2026年08月20日
  • 夜更けより静かな場所

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    ひとりで黙々と本の世界に没頭する時間も好きだし、読んだ本について誰かと語り合う読書会もまた違った楽しさがある。最近読書会に参加し始めたので、参加者たちが感想を共有しながら新しい気づきを得て、自分の考えを整理していく姿に強く共感した。 「人生は簡単ではないけれど、後悔ができるのは自分で決断した人だけ」。前向きな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる作品。

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    2026年08月17日
  • サバイブ!

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    フムフム
    起業したベンチャーが20
    年生き残る確率は0.3%か、でも、一度きりの人生、社会に役に立って生きたいですね。
    登場人物のキャラが際だっていて、サクサク読めた。
    多重下請けのピラミッド構造が憎いですね。

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    2026年08月16日
  • 拳の声が聞こえるか

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    素晴らしかったです。冒頭から、もう完全に主人公の遼馬を応援しながら一気読みでした。母親以外に対して言葉が出てこない遼馬が出会ったボクシングという居場所。イージーなハッピーエンドになってないのも岩井さん巧い。最近あまりにも仕事が大変過ぎて心がまいっていたので、読んで勇気をもらいました。

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    2026年08月14日