岩井圭也のレビュー一覧
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放蕩無頼な作家須賀庸一。彼の人生は真実だったのか?
姿を隠し、兄の名で作品を書き続ける弟。彼こそは虚構だったのか?
現実と虚構が渦巻くスパイラルに巻き込まれて、現実を生きることの意味さえ疑ってしまいそうになる。
中盤以降の怒涛の展開はまさに、予想外。
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01月-02。4.0点。
私小説を地で行く、「飲む・打つ・女」の主人公作家。
娘とは絶縁状態だが、作家死亡後に作家から娘にもう一つの私小説が届く。。
珍しい展開の小説。一気読み。終盤に「あっ」と言わせる事実が。Posted by ブクログ -
奨学金の返済を免除してもらうために仕方なく就いた矯正医官の史郎だが次第にその仕事にのめり込んでいきます。こういう成長物語、好きです。
病だけでなく、その奥にある罪も治療する姿が良いね。是非とも続編を。Posted by ブクログ -
短編だからか、展開が読みやすくキャッチーなところもあるが、さすが岩井氏とでも言うべきか、各場面を緻密に引き摺りながら人物たちが堕ちていく姿が描かれている。個人的には『楽園の犬』や『われは熊楠』のような、じっとりと汗をかき、またざわっと鳥肌がたつような作品が好きかも。Posted by ブクログ
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横浜中華街を舞台に、フリーターのロンが活躍、というよりは右往左往して事件を解決するための努力をするお話。事件自体はわりと重めなものの、テンポが良く、さらっと読める。一巻は登場人物紹介を兼ねている感じ。次巻以降が楽しみ。Posted by ブクログ
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まさにIWGPの横浜中華街版。
少年達が自らの手で地域内の社会問題を解決するという構成はありきたりだけどその分とっつきやすい。
この先どのようにオリジナリティを出せるか、もう少し続けて読んでみよう。Posted by ブクログ -
数学のことは全然分からないけど、リーマン予想は容疑者Xの献身に出てきたあれだな、とか浅い知識でうっすら理解した気になって読みました。
天才にもいろいろあって、むしろわかり合えないことの方が多いのかもしれない。
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人間のドロドロした部分をたくさん見ることが出来る本。
6人がそれぞれちょっとずつ自分語りをしていくのが小説を色んな方向から読み解けて面白かった。
正しいことだけを貫くのは生きづらいだろうなと思いながら読んでいたので、ラストシーンの一歩踏み出す描写は気持ちが良かった。Posted by ブクログ