岩井圭也のレビュー一覧
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岩井さんの
『北極星をえがく』を読むチャンスに恵まれ、
こちらも読んだ
大学生の話で、
数学の天才が、
孤独だった子ども時代から、
大学で仲間にであい、
そしてまたその才能ゆえに孤独に落ちる
それを仲間の熊沢目線だったり
瞭司だったりしながら瞭司の死を
「証明」していく…
半分まで新幹線で読んだので、
とても集中して読めて、
話の世界に引き込まれた
野生時代フロンティア文学賞を受賞していた
なにをもって受賞なのかわからないけど
大学生の心を描くのが上手だなと思った
辻村さんが小学生の気持ちを文字にするのが上手いなと思ったときと同じ感じがした -
Posted by ブクログ
『汽水域』にて岩井氏の小説を、次のように評した。「セリフと物語が、いかにもなセリフや物語としての書き言葉ではなく、本当に口から紡がれたかのよう」で、「臨場感や焦燥感など、空気を作り出している」。これは今回の『真珠配列』も同じで、語気の強さを、「強く言った」と言わずに思わせる巧みさがある。また「お気に入りの表現がない」かのように、同じような動作を、同じ言葉でまとめず、さまざまな語彙を尽くして、精緻に表そうという気概を感じる。
さて、同じく『汽水域』で「キャラクターが「立っていない」から、本当にいそうで、本当にそう考えそう」と評したが、今回はそうではなかった。最近、キャラが立っている人物が多いように感じる。
しかし、最後まで展開が読めず、実に「やられた!」と感じたし、結末も「そっちに転ぶことを選ぶのか」という意外性に満ちていた。たいてい、氏の小説は主人公が狂気でまわりの人物が普通なのに、今回は主人公が普通で狂気に飲み込まれる形となった。 -
Posted by ブクログ
芸術家は自分とは対極にいるような人達というイメージがある。
努力だけでも、才能だけでもダメ。周りが評価してくれても自分が納得できなければダメ。そして、その自分自身が納得できるものが何なのかさえもわからない。正解のわからないこの世界は本当に厳しい。
この本の芸術を志す若者たちのタイプはバラバラ。
でも、それぞれの苦悩が伝わってきて、「わー、やっぱり大変だわ!」となった。
芸術家だからなのか、行動も自分の常識とは違っていて、なんとなく突拍子もない感じがしたけれど、違う世界に足を踏み入れた気分になった。
「絵は本人よりも本人を表している」という言葉があったけど、芸術作品ってそういうものかもしれないなとも思った。 -
Posted by ブクログ
少年探偵団を彷彿とさせる登場人物が良き
とにかく中華街に住む住民たちがみんな
面白くて優しくて厳しいながらも愛でロンくんを
みんな大事にしていてこの街のみんなが一巻で
大好きになりました。
ロンくん マツ 鉄ちゃん 凪ちゃん ヒナ
この辺が協力して謎解きしてくのが面白い。
ドラえもんとかコナンの幼馴染系大好きな人なら
みんなハマりそう!!
ベアードマンの亡霊 1番好きな話だった。
キドさん…幸せになって欲しい。
凪ちゃん登場回の墜落少女も良かったなぁ
「生きたいように生きればいい」この言葉が残る
もっと早く思い出してたらこの言葉を。
そしてタイトルのネイバーズの意味まで
最後に回収してくれてなおかつヒナの過去に
触れて2巻へ持っていく流れが完璧。
私的おすすめポイント
①毎回刺さるセリフがある
「生きたいように生きればいい」とか
「ぼくらは生きている限り、絶対に他人を傷つける。だからこそ、他者に対して優しく、誠実であろうとする姿を美しく感じるんじゃないかな」とか
②仲間がみんな優しい
悪い人居ない!この物語には!笑
なんかもうロンの仲間に入りたいもん
③謎解き 物語が解ける時の回収が凄い
山下町の名探偵と呼ばれるロンの推理も
そうだけどちゃんと犯罪者とか悪役とか
亡くなった人のどうしてそうなったかにも
触れるから全ての登場人物に背景があっていい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ芸大で油画を専攻する小滝と、突然行方不明になった彼女のひなたとの関係、そして小滝が肖像画を制作することになった故人、樺沢ほのかの死の真相、この2つを軸に展開されるちょぴっとSF(?)要素も含む物語
自分を知るために自画像を書き続けていた小滝ですが、ひなたの失踪を引き金にして自分自身の中にあった劣等感や虚栄心、ひなたへの少し歪んだ羨望にも気づいていきます。
恋人の失踪の真相に近づくにつれて、そういった自分の情けない部分にも容赦なく向き合う羽目になり、葛藤を抱えきれずに勢いのまま線路に飛び込もうとするのですが、、、。
とある人物のおかげで命拾いし、ほのかの死の真相にも納得のいく答えが見つかり、もう一度自分の人生と向き合う覚悟が芽生えていく小滝。
それを支えてくれたのは、ひなたの描いた自分の肖像画。
きっと描かれていたのは、見栄も虚栄もない等身大の自分だったのではないでしょうか。
ストーリー展開は2つの謎に近づいていく過程がとても惹き込まれ、非常におもしろかったです。
ただ、めちゃくちゃ個人的でデリケートな内容を、事情を知らない人もいる前で喋り始めたり勝手に口外してしまうのは、友達として(人として)どうなの?って結構本気で腹が立ちました。
そりゃ小滝も自暴自棄になってしまうわ、と。
確かにその件は必要だったかもですが、もっと他の手段もあった気がする、、、。 -
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ネタバレまずはタイトル、良かったですね!物語の途中でちゃんと意味が出てきますが、途中でも最後まで読んでみても、とっても秀逸なタイトルだったな、と思えました。
主人公がなんでこんなにも仕事(記者)に費やしてしまうんだ!と最初はやっぱり奥さんと同じようなことを思ってしまいましたが、最後はもうここまで来たら立派なもんだ、やり通せ!と応援したくなりました。
お子ちゃんを殺されたお父さんの所は本当にキツかったし、犯人の殺しの理由を知っても、一つも同情の余地は生まれなかった。いつもこの手の話しを聞いたり耳にすると、周りに迷惑かけずに一人で〇ねよ!と思っていますので、許してくださいm(_ _)m
文章としては読みやすかったし、犯人がなぜ殺したのか、殺意はあったのかとゆう所にフォーカスされるだけでなく、主人公の家族との関係や、仕事のこともちゃんと書いてあり、読書意欲が途切れることなく一気に読めました。