岩井圭也のレビュー一覧

  • 夏の陰

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    ネタバレ

    加害者の息子と被害者の息子。
    どちらもその一瞬の出来事で一生の足枷を嵌められてしまうのがつらい。その感情の機微を緻密ながらも強い熱量で綴られた物語に引き込まれた。

    法的に裁かれる罪を償ったとて、倫理的な罪は償いきれず、それを家族までもが背負わざるを得なくなってしまうのが犯罪を犯してしてはいけない理由のひとつなのではないかなと思ったりした。だれも幸せにならない。

    終盤で一馬が剣道を自分の私的な制裁のために使ってしまったことが残念でならないのだけど、そうせざるを得ないほど追い詰められていたととると、どれだけ心に闇を抱えてきてしまったかがわかる気がする。

    エピローグはとってつけたようなものでは

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    2025年04月04日
  • 付き添うひと

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    ネタバレ




    幼少期に、辛いという言葉では表現できないくらいのことを経験したオボロ。

    その時の記憶はきっと生涯忘れることは出来ないだろうけど、その事実と向き合いながら、真摯に『付き添い人』の仕事に没頭する。

    親と子の関係について、これでもかというほど考えさせられました。
    正解はあるのかな。
    親も人間。
    間違いも、親であることの苦しみもある。
    だけど、子供が幸せになることへの望みだけは忘れてはならない。


    どのケースも明るい展望が感じられ、オボロの活躍が身を結んだのが嬉しかったです。

    また、笹木さんという理解者が現れたのも嬉しい。
    戸惑いや不安もわかるけれど、そこは勇気を出して踏み込んで欲しい。

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    2025年03月31日
  • 付き添うひと

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    ネタバレ

    人がもし事件を起こしたら、その人に弁護士がつくだろうということは分かっていたが、子供が事件を起こした場合、子供の弁護をするために付添人という人がつくことをこの小説で初めて知った。
    一筋縄でいかない世の中だからこそ、それぞれの人間模様があり、また、子供だから、自分の意思ではないのに巻き込まれることに、なんだか歯痒い気持ちにもなった。

    最後の言葉がとてもよかったので、すべての子どもに贈りたい気持ちになった。
    「あなたにとって、あなたは誰よりも大切な存在だ。あなたの心も身体も、あなただけのものだ。辛ければ休んでも逃げてもいい。
    もしも親や他人との関係で苦しんだとしても、自分を大切にしてほしい。

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    2025年03月24日
  • この夜が明ければ

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    面白かったです!北海道に行く用があり、積読本の中から北海道舞台の本作片手に飛行機に乗り込みました。正直、北海道感はそんなに無い作品でしたが、内容はとても面白かったです。期間限定のアルバイトに集まる7名の人物達。その中の1人が謎の死を遂げる。他殺か自殺か。警察に通報をしたがらない残りのメンバー。謎、秘密が徐々に明かされていく様がとても面白い。人は大なり小なり秘密や色々な過去を抱えて生きているものです。逃避は未来に進む為の一歩。状況や事情によっては、逃げることは必ずしも悪ではない、そんな気付きを与えてくれる作品だと思いました。読みやすくて人物描写もとても上手く描かれています!

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    2025年03月22日
  • いつも駅からだった

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    ネタバレ

    下北沢、調布はよく行く場所なので風景を想像しながら楽しく読めました。
    謎解きも難しくなく、止まることなくスラスラ進み、お話自体も人との繋がりをとても強く大切に感じることができ、とても楽しめました。
    ありがとうございました。

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    2025年03月08日
  • 舞台には誰もいない

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    怒り、悲しみ、恐怖といった負の感情を表現する為、心身を徹底的に痛めつけ、役に没入する遠野茉莉子。彼女が演技の域を超え、自身を消滅させてしまうのは毒母の影響だろう。境界を失った茉莉子。遺憾である。

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    2025年03月08日
  • いつも駅からだった

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    京王線の各駅をテーマに、謎解きが含まれた短編小説。各章でそれぞれの題材となる街の魅力について触れられており、登場した街への興味が高まる内容だった。最後の章で各章のつながりが明らかになり、人とのつながり、出会いの大切さについて感じさせられる内容もとても良かった。

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    2025年03月07日
  • 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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    子供時代に親に強いられて窃盗を繰り返していた朧弁護士。
    その時の経験から、弁護士になって少年に寄り添う仕事に就く。

    子供の苦しみに寄り添い、味方になってくれる大人が増えれば、子供たちはどれだけ救われるだろう。

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    2025年03月04日
  • 付き添うひと

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    1Q84O1さんのレビューを読んで即ポチした作品。(フルネーム難しいなぁ。)

    一休さんのレビューが、珍しく私に刺さりました( ̄▽ ̄)
    良いこと書いてるなぁ〜、素敵だなぁ〜と思いポチっとやっちゃいました♪


    自身も事情を抱えていたオボロは、自身の経験も活かして少年犯罪において弁護人の役割を担う付添人となった。
    問題のある子供たちに寄り添い、彼らの心の声を聞く。


    訳あり弁護士というと、中山七里先生の御子柴を思い出しますが、このオボロ先生は御子柴とは真逆の人間。(御子柴も好きですけど)
    とても温かく、何とか子供の本心を聞こうと寄り添おうと努力する。「味方だよ」と言ってもらえることが、どれほど

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    2025年03月02日
  • ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ(5)

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    ネタバレ

    まだまだ続きそうで、気になりますね!
    私的には、1番初めの、【事務所関係】のお話が、強く残ってます。
    責任は持てないからね。
    確かに、一人一人の人生の責任は持てないから、だからこそ、自由に推し活するのが1番ですよね。
    続編が楽しみです。

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    2025年02月28日
  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

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    人物も舞台となる街並みもとてもリアリティがあり、物語にスッと入ることができました。
    ロン君の頭のネジが1本外れているとは言え、ちょっと行動に突飛なところがありましたが…。
    さぁ、次の3巻も楽しみ。

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    2025年02月27日
  • 完全なる白銀

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    ネタバレ

    アラスカにも登山にも写真にも縁はないのだけれど、あらゆるシーンが目の前に現れ、臨場感がすごかった。
    高山病に緑里がなったときには、自分の頭でが痛いわけではないのに、こめかみ押さえてた。

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    2025年02月26日
  • 横浜ネイバーズ

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    若干食わず嫌いなところがあったのですが、読んでみて良かった。
    ロンくんの頭の良さと、中華街愛か溢れた登場人物と、現代の問題点をテーマに扱っているところが良かった点かと思います。
    2巻以降もあるようなので楽しみ。

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    2025年02月21日
  • 科捜研の砦

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    科捜研と言えば沢口靖子です。あれで存在を知りました。
    これはかなり面白かったのでシリーズになるといいなと思いますがどうでしょう?

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    2025年02月20日
  • 人生賭博 横浜ネイバーズ(4)

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    ネタバレ

    今回も読みやすく、面白いものが多かったのが印象です。
    最後の話は、また、女の見た目を男が利用しようとする話となるため、『キツイな』と感じる方もいる可能性があり、注意が必要かも知れません。

    現代で、問題となっていることを題材にしてはいますが、根本的には、【人情】が絡むため、世代問わず楽しめる作品と感じました。

    また、今までのシリーズの中では特殊な、問題が起きない章があり、これはものすごく読んでいて、気楽に楽しい感覚です。

    また次の本も読みたいと感じております。

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    2025年02月19日
  • いつも駅からだった

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    下北沢駅、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘の京王線の駅で起きるショートミステリー。不思議な駅員さんが、ちょっとした人間関係の悩みに耳を傾けてくれる。

    府中編の姉妹の話が良かったです。お姉ちゃんというしっかり者と、マイペースな妹。お姉ちゃんの気持ちがよくわかるなぁ。

    一生のうちに知り合う人数はほんのわずかだ。だから誰かと出会うということは、ものすごく奇跡的な確率なんだ。3日しか咲かない桜の花同士が出会うのと、同じくらい。

    ふと。人に対して、優しくなれる言葉

    軽く読めるのが良いですね。

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    2025年02月14日
  • いつも駅からだった

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    謎解きはそれほど難しくなく、少々物足りなくもかんじたが、そこから展開するストーリーと最後の話しに集約されていく流れが楽しくほっこりしました。

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    2025年02月10日
  • いつも駅からだった

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    小説に慣れていなくても読みやすかった。
    小説に興味を持った大切な一冊。
    当初は駅で無料配布していたらしいのでとても良い活動だと感じた。
    謎解きは妙に難しく、全然解けなかった。(笑)
    というか話の続きが気になってすぐに次を読みたくなるのと、次のページでは解説してしまうので、そこまで考える時間がないというのが実際のところかもしれない。
    実際に現地でできたらとても楽しかったんだろうなと感じます!

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    2025年02月05日
  • この夜が明ければ

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    登場人物たちの背景が見え始めると先が気になって一気に読めた。自分がもしこの立場だったらと考えると途方に暮れるような問題を抱えた人ばかり。だけど今もどこかで同じような問題に直面してる人がいるんだろうなと考えさせられる。
    シュウみたいな自分が一番正しいと思う気持ちは自分にも多少あるから気をつけないといけないな。

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    2025年02月03日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    今の若者が悩み抱える問題への切り口が本当に秀逸過ぎて。読んでて気持ち揺さぶられるけれど、読み終わりにはスッキリする。こんな感覚、久々かもしれない。

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    2025年02月01日