岩井圭也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ加害者の息子と被害者の息子。
どちらもその一瞬の出来事で一生の足枷を嵌められてしまうのがつらい。その感情の機微を緻密ながらも強い熱量で綴られた物語に引き込まれた。
法的に裁かれる罪を償ったとて、倫理的な罪は償いきれず、それを家族までもが背負わざるを得なくなってしまうのが犯罪を犯してしてはいけない理由のひとつなのではないかなと思ったりした。だれも幸せにならない。
終盤で一馬が剣道を自分の私的な制裁のために使ってしまったことが残念でならないのだけど、そうせざるを得ないほど追い詰められていたととると、どれだけ心に闇を抱えてきてしまったかがわかる気がする。
エピローグはとってつけたようなものでは -
Posted by ブクログ
ネタバレ
幼少期に、辛いという言葉では表現できないくらいのことを経験したオボロ。
その時の記憶はきっと生涯忘れることは出来ないだろうけど、その事実と向き合いながら、真摯に『付き添い人』の仕事に没頭する。
親と子の関係について、これでもかというほど考えさせられました。
正解はあるのかな。
親も人間。
間違いも、親であることの苦しみもある。
だけど、子供が幸せになることへの望みだけは忘れてはならない。
どのケースも明るい展望が感じられ、オボロの活躍が身を結んだのが嬉しかったです。
また、笹木さんという理解者が現れたのも嬉しい。
戸惑いや不安もわかるけれど、そこは勇気を出して踏み込んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人がもし事件を起こしたら、その人に弁護士がつくだろうということは分かっていたが、子供が事件を起こした場合、子供の弁護をするために付添人という人がつくことをこの小説で初めて知った。
一筋縄でいかない世の中だからこそ、それぞれの人間模様があり、また、子供だから、自分の意思ではないのに巻き込まれることに、なんだか歯痒い気持ちにもなった。
最後の言葉がとてもよかったので、すべての子どもに贈りたい気持ちになった。
「あなたにとって、あなたは誰よりも大切な存在だ。あなたの心も身体も、あなただけのものだ。辛ければ休んでも逃げてもいい。
もしも親や他人との関係で苦しんだとしても、自分を大切にしてほしい。
生 -
Posted by ブクログ
面白かったです!北海道に行く用があり、積読本の中から北海道舞台の本作片手に飛行機に乗り込みました。正直、北海道感はそんなに無い作品でしたが、内容はとても面白かったです。期間限定のアルバイトに集まる7名の人物達。その中の1人が謎の死を遂げる。他殺か自殺か。警察に通報をしたがらない残りのメンバー。謎、秘密が徐々に明かされていく様がとても面白い。人は大なり小なり秘密や色々な過去を抱えて生きているものです。逃避は未来に進む為の一歩。状況や事情によっては、逃げることは必ずしも悪ではない、そんな気付きを与えてくれる作品だと思いました。読みやすくて人物描写もとても上手く描かれています!
-
Posted by ブクログ
1Q84O1さんのレビューを読んで即ポチした作品。(フルネーム難しいなぁ。)
一休さんのレビューが、珍しく私に刺さりました( ̄▽ ̄)
良いこと書いてるなぁ〜、素敵だなぁ〜と思いポチっとやっちゃいました♪
自身も事情を抱えていたオボロは、自身の経験も活かして少年犯罪において弁護人の役割を担う付添人となった。
問題のある子供たちに寄り添い、彼らの心の声を聞く。
訳あり弁護士というと、中山七里先生の御子柴を思い出しますが、このオボロ先生は御子柴とは真逆の人間。(御子柴も好きですけど)
とても温かく、何とか子供の本心を聞こうと寄り添おうと努力する。「味方だよ」と言ってもらえることが、どれほど