岩井圭也のレビュー一覧

  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

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    人物も舞台となる街並みもとてもリアリティがあり、物語にスッと入ることができました。
    ロン君の頭のネジが1本外れているとは言え、ちょっと行動に突飛なところがありましたが…。
    さぁ、次の3巻も楽しみ。

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    2025年02月27日
  • 完全なる白銀

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    ネタバレ

    アラスカにも登山にも写真にも縁はないのだけれど、あらゆるシーンが目の前に現れ、臨場感がすごかった。
    高山病に緑里がなったときには、自分の頭でが痛いわけではないのに、こめかみ押さえてた。

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    2025年02月26日
  • 横浜ネイバーズ

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    若干食わず嫌いなところがあったのですが、読んでみて良かった。
    ロンくんの頭の良さと、中華街愛か溢れた登場人物と、現代の問題点をテーマに扱っているところが良かった点かと思います。
    2巻以降もあるようなので楽しみ。

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    2025年02月21日
  • 科捜研の砦

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    科捜研と言えば沢口靖子です。あれで存在を知りました。
    これはかなり面白かったのでシリーズになるといいなと思いますがどうでしょう?

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    2025年02月20日
  • 人生賭博 横浜ネイバーズ(4)

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    ネタバレ

    今回も読みやすく、面白いものが多かったのが印象です。
    最後の話は、また、女の見た目を男が利用しようとする話となるため、『キツイな』と感じる方もいる可能性があり、注意が必要かも知れません。

    現代で、問題となっていることを題材にしてはいますが、根本的には、【人情】が絡むため、世代問わず楽しめる作品と感じました。

    また、今までのシリーズの中では特殊な、問題が起きない章があり、これはものすごく読んでいて、気楽に楽しい感覚です。

    また次の本も読みたいと感じております。

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    2025年02月19日
  • いつも駅からだった

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    下北沢駅、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘の京王線の駅で起きるショートミステリー。不思議な駅員さんが、ちょっとした人間関係の悩みに耳を傾けてくれる。

    府中編の姉妹の話が良かったです。お姉ちゃんというしっかり者と、マイペースな妹。お姉ちゃんの気持ちがよくわかるなぁ。

    一生のうちに知り合う人数はほんのわずかだ。だから誰かと出会うということは、ものすごく奇跡的な確率なんだ。3日しか咲かない桜の花同士が出会うのと、同じくらい。

    ふと。人に対して、優しくなれる言葉

    軽く読めるのが良いですね。

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    2025年02月14日
  • いつも駅からだった

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    謎解きはそれほど難しくなく、少々物足りなくもかんじたが、そこから展開するストーリーと最後の話しに集約されていく流れが楽しくほっこりしました。

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    2025年02月10日
  • いつも駅からだった

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    小説に慣れていなくても読みやすかった。
    小説に興味を持った大切な一冊。
    当初は駅で無料配布していたらしいのでとても良い活動だと感じた。
    謎解きは妙に難しく、全然解けなかった。(笑)
    というか話の続きが気になってすぐに次を読みたくなるのと、次のページでは解説してしまうので、そこまで考える時間がないというのが実際のところかもしれない。
    実際に現地でできたらとても楽しかったんだろうなと感じます!

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    2025年02月05日
  • この夜が明ければ

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    登場人物たちの背景が見え始めると先が気になって一気に読めた。自分がもしこの立場だったらと考えると途方に暮れるような問題を抱えた人ばかり。だけど今もどこかで同じような問題に直面してる人がいるんだろうなと考えさせられる。
    シュウみたいな自分が一番正しいと思う気持ちは自分にも多少あるから気をつけないといけないな。

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    2025年02月03日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    今の若者が悩み抱える問題への切り口が本当に秀逸過ぎて。読んでて気持ち揺さぶられるけれど、読み終わりにはスッキリする。こんな感覚、久々かもしれない。

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    2025年02月01日
  • 水よ踊れ

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    香港の政治的背景を熟知していれば、もっと楽しめたのにと、自分の無知を恥じました。日本は金銭的に恵まれていますが、大事なのは心だなと改めて気付かされました。瀬戸が創る新しい街を見てみたいと思います。

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    2025年01月22日
  • 楽園の犬

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    第13回うつのみや大賞

    死の覚悟をもって南洋諸島で戦時下を生きた人達が描かれる。 
    今ならわかることだけど、その覚悟は自死として発揮されるべきではない。
    どうして捕虜になって生きながらえることが悪徳なのか。
    命さえあれば未来がつながるし、どんな形でも愛する人には生きていて欲しいのが人として当たり前だと思う。
    当たり前の感覚が通じない時代に、軍人ではなくスパイとして人の死を見てきた麻田が辿り着く「死は死でしかない」という悲痛な叫びが胸を抉る。
    途中、麻田がスパイとして事件を解決する短編集のようで短調に思えたけど、後半はスピード感がありローザや堂本少佐の意思に迫り、麻田の行く末に手に汗を握る展開

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    2025年01月21日
  • いつも駅からだった

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    職場の同僚にお薦めされ読み始めました。
    物語は京王線の駅毎に分かれていて読みやすく、あっという間に読み終わってしまったが、
    謎解きは難しすぎることなく脳トレに近かったかも?
    すべての話が繋がった時は涙が出ました。

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    2025年01月19日
  • この夜が明ければ

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    登場人物みんなが抱えてる秘密が現代でも誰かしらが抱えてるように思えるもので...みんな苦しい過去を生きてきたんだな...って思った。みんなの秘密が暴かれていくシーン、そんなに辛い過去があったんだって心苦しくなりながら読んでた。ルールを守るのは確かに大事だけど、必ずしもそれが正解じゃないっていう彩子さんのセリフは刺さったな。自分がもしそんな立場に立ったらどうするかなって思う。とにかく一気に読んだし、面白かった。

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    2025年01月19日
  • 完全なる白銀

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    三人の女性達の雪山登山
    一人は、新鋭の女性登山家として、活動していたリタ 彼女は地球温暖化により故郷の島が海に沈む事に心痛めていた
    故郷の惨状を世界に知らしめるためデナリ単独登頂に挑んだ
    しかし「完全なる白銀」を見たという言葉を最後に消息を断つ
    一人は、プロカメラマンとなった日本人女性
    リタとは旧知の仲
    一人は、リタの幼馴染で登山家のシーラ

    リタの登頂を証明すべく、残された二人は冬山に挑んでいく
    山岳小説であり友情の物語であり
    そして、地球温暖化、人種性別の差別問題にも抵抗して社会派の面も読ませてくれる



    それにしても岩井さんは、短期間に幅広いテーマに挑んでいますね

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    2025年01月12日
  • 竜血の山

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    まことさんの本棚から

    今確認したらまことさんが本作を読んでいたのは約2年前、よく2年も寝かしてたな
    そしてまことさんのレビューを読んで読もうと思ったことよく覚えてたな
    すごいなわい(結局自分)

    はい、水銀を飲んでも毒にやられない得意体質をもつ”水飲み”と呼ばれる一族のひとり榊アシヤが辿った数奇な人生の物語であります

    実際に北海道にあったイトムカ鉱山をモデルにしてるみたいね

    でもって水銀ですよ
    古代中国では不老不死の妙薬として皇帝たちが求めて飲んだとも言われています
    始皇帝やナポレオン、エドガー・アラン・ポーも飲んでいたようですね

    こうなってくるとみんなの興味はひとつしかないですわな

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    2025年01月10日
  • この夜が明ければ

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    各章で語り手になっていない人物がほとんどいない作りになっており、結末の予想がつきづらかったです。
    それぞれが抱える過去がどれもつらく、全員幸せになってもらいたいと思いました。

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    2025年01月03日
  • われは熊楠

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    南方熊楠は粘菌の研究家と思っていたが、それどころではなく、菌類や植物、およそ自然の中に生存するものすべてにはつながりがあり、そのすべてを知り尽くしたいと望む人であった。
    脳に持病があり、(死後の脳から海馬に萎縮が見られたことがわかった。原因の一つかもしれない)てんかん発作や癇癪を起こしたり、暴力を振るったりするので、寄行も絶えなかった。

    評伝のようでもあるが、小説として色々なファクターを含んだ描きかたがしてある。宗教的な問いかけがあったり、男色を匂わせる要素も取り入れ、(実際は不明だが、研究していたことがある)熊楠の頭の中の表現は独特だった。それは熊楠の情熱であり、自分のidentityを問

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    2024年12月31日
  • 楽園の犬

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    ネタバレ

     そうだったのか。と、参考文献を読んで納得した。なぜこういう設定の小説が生まれたのか。南洋通信だったのか。
     虎になる男のことは、コメント欄では、あまり話題になっていないのかな。

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    2024年12月13日
  • 舞台には誰もいない

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    ──私はもう、遠野茉莉子という役から降りた。
    私は今、誰でもない、ただの〈私〉だ。──


    語り手は幽霊の茉莉子。
    ずっと自分自身を演じて生きてきた。
    演じる事でしか生きられない人生とは…


    最初から最後まで不穏な空気を纏ったまま、物語は進行していく。
    しかし重苦しくは感じず、すいすいと頁を捲ってしまうのは、私が岩井さんの文章を好きだから?


    人間は誰でも、様々な顔を持っていると思う。
    職場での自分、実家での自分、友人の前での自分、家族との自分…
    と、それぞれ違うはずだ。
    では一人でいる時こそ、本当の自分なのか?
    それもよく分からない。
    だって、どれも自分だから。


    しかし茉莉子はこうい

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    2024年12月06日