岩井圭也のレビュー一覧

  • われは熊楠

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    同じやん!
    熊楠と1Q84O1は同じやん!


    熊楠が「我は我が何者かを知りたい」と思うのと同じように、1Q84O1も我は我が何者かを知りたい
    熊楠と1Q84O1は同じやん!


    熊楠は博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた…
    1Q84O1は坊さんか、好青年か、助兵衛か、はたまた…
    熊楠と1Q84O1はほぼ同じやん!


    ちょっと違うところは、
    「世界を知ることは、我を知ることになる」と、この世のすべてを知り尽くしたいという好奇心と最後の瞬間まで学問を究めていたかったという想いだろう

    残念ながら1Q84O1にはその好奇心も想いもありません…(ーー;)


    なので、誰かかわりに教えてー!

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    2025年02月02日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    演じなければ生きていられない役者の話。
    自分以外の誰かになりたいと思ったこととか日常生活でも演技をしている感覚とかが自分にはないので、読んでいておもしろかった。

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    2025年01月31日
  • この夜が明ければ

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    読み物としては飽きることなく読めるけど、深夜に呼び出した人物が「あの人」しかあり得ないし、人物描写が個々ではあるがバラバラでなんの繋がりもない。最後まで読んでも何か強烈な共通項があるわけでもなく、「で?」以外の感想はない。
    特に勧めはしない

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    2025年01月29日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    遠野茉莉子の生き方が痛々しかった。。自分を食べながら生きている、というのにゾッとしました。ただただ生き方がしんどい。
    結末は、わりと最初の方で予想した通りでした。
    生前の母親との確執があっさりめだったので、死後母親の幻覚に何度も引っ張られて苦しんでいるのがやや不可解だったような……。
    全然ハッピーな話じゃないけど、全体的に文章が読みやすかったです。

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    2025年01月29日
  • 完全なる白銀

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    岩井圭也『完全なる白銀』小学館文庫。

    初読み作家。以前から名前は知っていたが、気になりながらも、なかなか手が出なかった。この小説が山岳小説と知り、読んでみることにした。

    率直に言って、期待外れだった。山岳小説としても安っぽいし、ドラマとしても随分と安っぽい。地球温暖化問題だとか少数民族とかをテーマにしたようだが、それらを小説に消化出来ず、ただテーマを並べただけのように思った。


    フリーカメラマンの藤谷緑里は旧友のシーラ・エトゥアンガと北米大陸の最高峰デナリに冬季登頂を果たすために、アラスカの地に降り立つ。2人がデナリに挑むのは、冬季デナリ単独行で下山中に消息を経ったシーラの幼馴染で緑里の

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    2025年01月26日
  • いつも駅からだった

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    小説を新たな形で体験する短編小説、という趣向からできた一冊
    東京の京王沿線の駅を舞台にした小説を読みながら街歩きしましょうと、おまけにミステリーも楽しめますと

    選ばれた駅は5駅
    下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘
    小説に登場する商店街や店舗はきっと実在しているのでしょう
    現地で体験しながら読めたら楽しそう
    ファンタジーがらみだったことには驚きましたけれど家族を思う短編5編

    本離れと言われて久しいので 
    いろんな方法で物語が読まれれば良いなと思います

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    2025年01月24日
  • いつも駅からだった

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    小冊子も持っており、改めて文庫本で読みましたが、
    ちょこちょこと隠れて遊びがあって、面白かったです。
    この小説を持って京王線や井の頭線に乗って体験したい、と思いました。

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    2025年01月24日
  • 暗い引力

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     窮地に陥ったとき、人は何とか逃れようとする。それが姑息な手段に過ぎないことも、ただの欺瞞であることもわかってはいても、嘘やごまかしでその場をしのぎたいという誘惑に負けてしまう。
     
     そんな「暗い引力」に抗えなかった人たちを描くヒューマンサスペンス短編集。
              ◇
     ダイニングでお茶の用意をする。妻の入院から半年が過ぎ、ようやく茶を入れることにも慣れてきた。

     妻の容態が急変したのは4日前。病院からの連絡で駆けつけたときには、妻はすでに意識がなく危篤状態になっていた。
     それでも遅れて駆けつけた息子の海太が耳元で呼びかけると、妻は瞼をピクリと動かして応えようとした。けれどそ

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    2025年01月24日
  • 文身

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    ほんの少し前に読んだ「夜更けより静かな場所」とは
    全くテイストの異なる作品。
    岩井圭也、二作目だけど全く掴めない作家さん…!

    読み心地はとても重く、しんどさを感じつつ、
    それでも先が気になる内容。
    後半は
    ん?どっち?どっちなの?と行ったり来たりの宙ぶらりん状態。
    体力気力の必要な読書だった。

    人の、何かそこから逃れられない宿命を感じた。

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    2025年01月12日
  • 舞台には誰もいない

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    夢中で読んだが最後が肩透かし… たとえるなら、これは聞いた話で、ラストは作者も知らず想像で書いた、みたいな…

    小説としては、女優が最後のセリフを書きかえさせるくだりが、かっこよくて好きです。

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    2025年01月10日
  • われは熊楠

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    熊楠の名前だけは聞いたことはあったが、生物学者だったのは知らなかった。研究を続けるにはお金がかかるので、誰かパトロンがいないと難しく、それが家族の場合、どうやって折り合いをつけるのか。自分が何者かを知るために何を犠牲に出来るのか。重たい話。

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    2025年01月04日
  • いつも駅からだった

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    参加型謎解きミステリーということだけど、本を持ってその街に行くことも出来ないので、普通の小説のように読んだ。
    謎解きというイメージで読むと、謎→解があっという間なので呆気ないかも。
    私は途中から謎解きというのはすっかり忘れて(考えることもなく)読んでいた。
    駅員さんの優しさには温かい気持ちになれたし、読みやすい本だった。

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    2024年12月25日
  • 夏の陰

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    主人公の2人やそれを取り巻く大人たち、従姉妹、周囲の人を含めて変な人しかおらず納得できない小説でした。どうして親が殺人犯ということでそこまで卑屈にならなければならないのでしょう。血の繋がりがあるのだから容貌や気質など似たところはあるでしょうが人格は別。さっさと知る人のいない東京にでも行って堂々と次の人生を歩むべきです。また、被害者が犯人の家族を憎む気持ちは分かりますがその考え方が明らかに行き過ぎ。当時小学生の犯人の子供に親の犯行の謝罪を求める権利などありません。だけど柴田は違います。年齢がいけば別ですが、子供の犯した罪は親も共同で責任を感じる必要はあるでしょう。もっともそれにも限度はあると思い

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    2024年12月22日
  • 舞台には誰もいない

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    ミステリかと思いきや、完全に舞台小説だったなー
    遠野茉莉子という舞台女優の生き様がすごすぎるというか、ここまで命を削って演じる人もいそう。でもここまでくると楽しくなさそう。
    ちょっとヘルタースケルターとかを思い出した。

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    2024年12月20日
  • 付き添うひと

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    未成年者につく弁護士を付添人とゆうらしい。
    主人公の弁護士の名前はオボロ先生。手間暇かかって儲からない国選弁護で弱い立場の未成年者を保護することを生き甲斐としているようでその執念は地味に燃えている。彼自身未成年のころ親の言いなりになって悪事に手を染めた経験があるので、何も知らず不当に搾取され、弱い立場の人に対して全力で護ってくれる様子です。
    笹木さんといつの間にかいい仲になってたりと淡々と語られてたりするのですが今ひとつ自分語りが多すぎて馴染めませんでした。

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    2024年12月13日
  • 舞台には誰もいない

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    茉莉子のマイナスオーラに引きずられて、こっちまで奈落の底に落ちてしまいそうな気分になった。
    メソッド演技という言葉は初めて聞いたけど、役にとことんなりきり、入り込んでしまうというのは素人目にも危険。
    演じることで自分を保つ、でもその演じることが自分を苦しめる…
    観客目線だと非常に面白い舞台になるんだろうけど、この物語は完全に茉莉子目線でしか読めなかった。そして苦しかった。

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    2024年12月08日
  • いつも駅からだった

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    ネタバレ

    五つの短編の連作からなる本作は、「普通の短編集とは違う」。
    町歩き系謎解き小説(っていうので合ってるかわからんけど)で、あとがきにもある通り、提供方法の新しい小説とのこと。
    いつか、聖地巡礼、京王電鉄の小説の舞台をめぐってみたいなぁ。

    四つめまでは、ライトな読み心地で、衝撃的なシチュエーションや、心を抉られるような揺さぶりもない。
    いわゆる、いい意味で安心して読める小説。
    内容は、大切な人のことを思う、ほっこり連作。
    中でも、姉妹の話が私は好きだなぁ。

    五つめもその流れを保ったままだと思っていたから、まさか駅員さんの正体が明かされるとは!
    若干のファンタジー?設定も盛り込まれたり、でも読み

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    2024年12月08日
  • 舞台には誰もいない

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    役者の役作りの大変さを1人の女性を通して表現
    全体的に暗く精神状態の良くない時には読まない方がいい作品かも
    読みやす作品でもある

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    2024年12月05日
  • われは熊楠

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    牧野富太郎もだが、自然に取り憑かれた人はその研究に熱中するあまり周りが見えなくなる。
    実家に頼って散財し、家族が犠牲となるのも牧野に似る。

    知の巨人であり当時も今も多くの人々を引きつけるが、本書のようにその一生を俯瞰すると、その業績よりも、兄弟、妻子その他の人々を振り回した放埒な生涯が強く印象に残る。

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    2024年12月05日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    岩井圭也作品は「楽園の犬」に続き 2作目

    ゲネプロの最中 主人公である舞台女優 遠野茉莉子が奈落に落ちて死亡する。
    上演予定だったのは「幽人」
    彼女はその中で W主人公の片割れ 幽霊の役だった。
    彼女の生い立ちと共に 役作りをしていく中で垣間見る生き辛さ 切なさ
    女優としての名を高めていくたびに 命の炎を削り取っていく過酷さ
    はたして 彼女が死んだのは事故だったのか。 自殺だったのか。

    この作家さんの作品は2冊目だけど 全く違うテイストで、
    この主人公ならではの 重々しい表現や生きざまの描き方が エグイ。

    好き嫌い分かれそうだが 引き込まれるのも確か。
    そして 主軸となるのは「女はみんな

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    2024年12月05日