岩井圭也のレビュー一覧
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この作者さんをもう少し嗜んでみる、の3冊目。
舞台になるのは、北米最高峰のデナリ。私の世代にはマッキンリーのほうが通りが良い。
某大統領が就任直後にこの山の名前を変えるように命令していたが、本当にまた昔の名前に戻ったのかしらん?(レビューは、本の通りに「デナリ」で書いておく)
冬季デナリ単独登頂に挑み下山途中に消息を絶ったリタの足跡を追って、二人でデナリに登る緑里とシーラ。
アラスカの小さな島での彼女らの出会いからの日々と、そこから15年後の二人の登攀の経過が交互に語られる話は軽い中身でスイスイと読める。
地球温暖化、人種差別、女性差別などを塗しながら進む話は巧く構成されていると思うが、掘 -
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いやぁ、キツい!岩井圭也さんはどこに重点を置いて描いたのかわからないが、私にはジャーナリストの仕事が本当にしんどいと思えてならない。
確かに色んな意見を受けるのはしょうがないかもしれないけれど、よほど信念を持ってないと務まらない仕事だと思った。
主人公はフリーのジャーナリスト。仕事を理由に子育ての手伝いもせずに、妻との関係が悪くなり離婚している。そんな安田は取り決め通り、定期的(決して積極的ではない)に息子と会っては釣りなどをして過ごしていた。
さて、無差別殺傷事件が起こり、安田は取り憑かれたようにその事件を追う。犯人は『死刑になりたい』一心で犯行に及んだ。なぜ死刑になりたかった -
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北海道の港町でカラフトマスを捌く季節バイトのメンバー7人の男女、ある晩その内の1人が遺体となって発見される…。正義感の強いシュウが警察に通報すべきと訴えるも、他のメンバーは通報はしたくないとシュウの携帯を取り上げてしまう…。通報を拒むのは何故か?そしてメンバーの死に隠された真相とは?
こんなにも特殊な事情を抱えたメンバーが偶然にして同じ場にいるというのも、エンディングもなんか納得できませんでした。過去から逃げたっていい、それも一理あるけど、逃げても何も変わらないのでは??むしろ、向き合うことも必要なのではないかと感じました。でも、シュウだけはちょっと前向きになれたってことかな?
読み -
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この作者さんをもう少し嗜んでみる、の2冊目。
北海道東端の港町で季節バイトをしに集まった7人の男女。ある晩、その内の一人が遺体となって見つかり、警察を呼ぼうとした秀吾だったが、バイト仲間はこぞって通報に反対し…というところから展開するお話。
通報に反対するメンバーはいずれも警察を避けたい訳アリで、犯人ではないかと疑われては一人ずつそれぞれが抱える秘密を語りだす。
よく仕組まれた話で、どのような結末になるかも含めてズイズイと読ませる。
ただなあ、ここで通報しなくても朝になれば誰かが見つけて通報して遅かれ早かれ警察はやって来ると思うと、秀吾の存在があるとはいえ、こんなことやっていないで逃げるなら -
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作品毎に全く異なるテーマと趣で驚かされる
岩井圭也さん。
今回の作品は、なんと山岳小説!
いやぁ、岩井さん、守備範囲が広いですねぇ。
さては、もと山岳部?登山愛好家とか?
・・・って、岩井さん、
本格的な登山経験は全くないという衝撃の事実。
えぇ〜っっ!!マジか??
巻末の解説でビックリさせられる作品だと思う。
さてさて、本作は過去と現代の切り返しをしながら
進む構成だが、正直な所、少し中弛みしてしまった。
それでも、メインとなる冬季デナリへの登攀シーンは手に汗握りながら、夢中になって読み進めた。
ただ、個人的には主人公達が、女性であることを殊更に強調した展開が何度も出てくることに -
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この本をどこで知って本棚に登録したのか忘れてしまったのですが、シリーズものの第2作だったのですね。
内容的に、先日読んだ「可燃物」と似た雰囲気がしました。
事件が混迷を極める、もしくは間違った判断に行きかけたときに、切れ者(今回は、「科捜研の最後の砦」と呼ばれる土門)による観察、直感による鑑定により事実が明らかになっていく。
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私的には、すこし話が淡々と進みすぎてしまった感がありました。
刊行順通りに読んでいたら、登場人物の背景含めてのストーリー展開もあったりして良かったのかなぁ、、、と思ったり。
あと本当に個人的な意見なのですが、最終章「加賀副所長のお話」は、最後にさ -
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面白かったです。サクッと読めます。
謎解きは元々好きなのですが、小説になってるのは面白いな…と思ったら過去に実際に行われていた謎解きイベントの書籍化だったんですね。
京王線沿線の方、羨ましい。
謎の難しさは易し目です。あとウッカリ次のページをめくると答えがすぐに分かってしまうのでページをめくる時には要注意です。
短編集(複数回にわたって行われた謎解きイベントが書籍にまとめられてます)ですが完全に別物という訳ではなく、ちょっとずつ接点があり、そこがまた微笑ましいです。ラストも素敵でした。自分の沿線でもこういうのあったら絶対にやるのになーと思いました。 -
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横浜ネイバーズシリーズの一旦は完結編。「山下町の名探偵」という二つ名とともに身近な隣人たちの問題を解決してきたロンと仲間たちであるが、ラスボスとなる母親との対峙が本作のテーマとなる。これまでも地面師や特殊詐欺など、様々な犯罪の首謀者としてロンの前に現れた母親・南条不二子が本作では主人公の一人としてその心情変化とともに、どうして犯罪に手を染めたのかが明らかとなる。
前述の母親の起こした犯罪以外にも、合成薬物や不正転売、闇バイト、マッチングアプリ、ディープフェイク、オンラインカジノといった最新の犯罪ネタを取り扱ってきた本シリーズ、横浜中華街を中心に普通に生きる人々がいきなり犯罪に巻き込まれるとい -
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ネタバレオーディブルで聞く、聞いていてわくわくする小説ではないが、知の巨人と呼ばれる南方熊楠のことをしりたくて聞いた。
この世界のすべてを知りたい、この世のすべてを知りたい、と口に出して徹底した採集と記録、大英博物館での学習もするが、結局自分が生きたいように生きるのが目的だったと自分でいう。金は弟常楠が酒蔵業から出し生活力はない。人間ぽさが出てよい本だった。
「知る」ことこそが「生きる」こと
研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。
慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山