岩井圭也のレビュー一覧
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同じやん!
熊楠と1Q84O1は同じやん!
熊楠が「我は我が何者かを知りたい」と思うのと同じように、1Q84O1も我は我が何者かを知りたい
熊楠と1Q84O1は同じやん!
熊楠は博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた…
1Q84O1は坊さんか、好青年か、助兵衛か、はたまた…
熊楠と1Q84O1はほぼ同じやん!
ちょっと違うところは、
「世界を知ることは、我を知ることになる」と、この世のすべてを知り尽くしたいという好奇心と最後の瞬間まで学問を究めていたかったという想いだろう
残念ながら1Q84O1にはその好奇心も想いもありません…(ーー;)
なので、誰かかわりに教えてー! -
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岩井圭也『完全なる白銀』小学館文庫。
初読み作家。以前から名前は知っていたが、気になりながらも、なかなか手が出なかった。この小説が山岳小説と知り、読んでみることにした。
率直に言って、期待外れだった。山岳小説としても安っぽいし、ドラマとしても随分と安っぽい。地球温暖化問題だとか少数民族とかをテーマにしたようだが、それらを小説に消化出来ず、ただテーマを並べただけのように思った。
フリーカメラマンの藤谷緑里は旧友のシーラ・エトゥアンガと北米大陸の最高峰デナリに冬季登頂を果たすために、アラスカの地に降り立つ。2人がデナリに挑むのは、冬季デナリ単独行で下山中に消息を経ったシーラの幼馴染で緑里の -
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窮地に陥ったとき、人は何とか逃れようとする。それが姑息な手段に過ぎないことも、ただの欺瞞であることもわかってはいても、嘘やごまかしでその場をしのぎたいという誘惑に負けてしまう。
そんな「暗い引力」に抗えなかった人たちを描くヒューマンサスペンス短編集。
◇
ダイニングでお茶の用意をする。妻の入院から半年が過ぎ、ようやく茶を入れることにも慣れてきた。
妻の容態が急変したのは4日前。病院からの連絡で駆けつけたときには、妻はすでに意識がなく危篤状態になっていた。
それでも遅れて駆けつけた息子の海太が耳元で呼びかけると、妻は瞼をピクリと動かして応えようとした。けれどそ -
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主人公の2人やそれを取り巻く大人たち、従姉妹、周囲の人を含めて変な人しかおらず納得できない小説でした。どうして親が殺人犯ということでそこまで卑屈にならなければならないのでしょう。血の繋がりがあるのだから容貌や気質など似たところはあるでしょうが人格は別。さっさと知る人のいない東京にでも行って堂々と次の人生を歩むべきです。また、被害者が犯人の家族を憎む気持ちは分かりますがその考え方が明らかに行き過ぎ。当時小学生の犯人の子供に親の犯行の謝罪を求める権利などありません。だけど柴田は違います。年齢がいけば別ですが、子供の犯した罪は親も共同で責任を感じる必要はあるでしょう。もっともそれにも限度はあると思い
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ネタバレ五つの短編の連作からなる本作は、「普通の短編集とは違う」。
町歩き系謎解き小説(っていうので合ってるかわからんけど)で、あとがきにもある通り、提供方法の新しい小説とのこと。
いつか、聖地巡礼、京王電鉄の小説の舞台をめぐってみたいなぁ。
四つめまでは、ライトな読み心地で、衝撃的なシチュエーションや、心を抉られるような揺さぶりもない。
いわゆる、いい意味で安心して読める小説。
内容は、大切な人のことを思う、ほっこり連作。
中でも、姉妹の話が私は好きだなぁ。
五つめもその流れを保ったままだと思っていたから、まさか駅員さんの正体が明かされるとは!
若干のファンタジー?設定も盛り込まれたり、でも読み -
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ネタバレ岩井圭也作品は「楽園の犬」に続き 2作目
ゲネプロの最中 主人公である舞台女優 遠野茉莉子が奈落に落ちて死亡する。
上演予定だったのは「幽人」
彼女はその中で W主人公の片割れ 幽霊の役だった。
彼女の生い立ちと共に 役作りをしていく中で垣間見る生き辛さ 切なさ
女優としての名を高めていくたびに 命の炎を削り取っていく過酷さ
はたして 彼女が死んだのは事故だったのか。 自殺だったのか。
この作家さんの作品は2冊目だけど 全く違うテイストで、
この主人公ならではの 重々しい表現や生きざまの描き方が エグイ。
好き嫌い分かれそうだが 引き込まれるのも確か。
そして 主軸となるのは「女はみんな