岩井圭也のレビュー一覧

  • 汽水域

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    マイブーム岩井さん。「汽水域」聞いたことない言葉。最後でわかるこの言葉の意味。犯罪のきっかけは暴力とぎゃんぶり依存の父親の存在。その取材をする安田もバツイチで月一面会だけをおこなうだけの男。父子の関係を深く考えてもらいたい感じの作品だった。タイトルのからみの内容がもう少し欲しかったな。

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    2025年07月10日
  • 科捜研の砦

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    この本をどこで知って本棚に登録したのか忘れてしまったのですが、シリーズものの第2作だったのですね。

    内容的に、先日読んだ「可燃物」と似た雰囲気がしました。
    事件が混迷を極める、もしくは間違った判断に行きかけたときに、切れ者(今回は、「科捜研の最後の砦」と呼ばれる土門)による観察、直感による鑑定により事実が明らかになっていく。

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    私的には、すこし話が淡々と進みすぎてしまった感がありました。
    刊行順通りに読んでいたら、登場人物の背景含めてのストーリー展開もあったりして良かったのかなぁ、、、と思ったり。

    あと本当に個人的な意見なのですが、最終章「加賀副所長のお話」は、最後にさ

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    2025年07月06日
  • いつも駅からだった

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    面白かったです。サクッと読めます。
    謎解きは元々好きなのですが、小説になってるのは面白いな…と思ったら過去に実際に行われていた謎解きイベントの書籍化だったんですね。
    京王線沿線の方、羨ましい。

    謎の難しさは易し目です。あとウッカリ次のページをめくると答えがすぐに分かってしまうのでページをめくる時には要注意です。

    短編集(複数回にわたって行われた謎解きイベントが書籍にまとめられてます)ですが完全に別物という訳ではなく、ちょっとずつ接点があり、そこがまた微笑ましいです。ラストも素敵でした。自分の沿線でもこういうのあったら絶対にやるのになーと思いました。

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    2025年06月24日
  • プリズン・ドクター

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    奨学金返済の条件として刑務所のドクターになった主人公
    受刑者の病、母親の介護、刑務所での環境に向き合いながら自分のアイデンティティーをつかんでいくお話

    少し欲張り過ぎた感がしました。
    刑務所でのドクターを主軸にするなら、母親や父親のエピソードが強すぎると思います。
    両方成立させるなら圧倒的に文章量がたりない。
    しかしながら、必死に目の前のことに向き合う主人公を応援したくなったし、
    ラストのしめかたは好きでした。

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    2025年06月17日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    横浜ネイバーズシリーズの一旦は完結編。「山下町の名探偵」という二つ名とともに身近な隣人たちの問題を解決してきたロンと仲間たちであるが、ラスボスとなる母親との対峙が本作のテーマとなる。これまでも地面師や特殊詐欺など、様々な犯罪の首謀者としてロンの前に現れた母親・南条不二子が本作では主人公の一人としてその心情変化とともに、どうして犯罪に手を染めたのかが明らかとなる。

    前述の母親の起こした犯罪以外にも、合成薬物や不正転売、闇バイト、マッチングアプリ、ディープフェイク、オンラインカジノといった最新の犯罪ネタを取り扱ってきた本シリーズ、横浜中華街を中心に普通に生きる人々がいきなり犯罪に巻き込まれるとい

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    2025年06月13日
  • われは熊楠

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    ネタバレ

    オーディブルで聞く、聞いていてわくわくする小説ではないが、知の巨人と呼ばれる南方熊楠のことをしりたくて聞いた。
    この世界のすべてを知りたい、この世のすべてを知りたい、と口に出して徹底した採集と記録、大英博物館での学習もするが、結局自分が生きたいように生きるのが目的だったと自分でいう。金は弟常楠が酒蔵業から出し生活力はない。人間ぽさが出てよい本だった。

    「知る」ことこそが「生きる」こと

    研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
    博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。 


    慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
    人並外れた好奇心で少年は山

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    2025年06月12日
  • 夏の陰

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    ネタバレ

    殺人の加害者の息子と被害者の息子、ともに剣道をしていて、全日本の予選で戦うことになる。前半はそれぞれに大変な重荷を背負って生きているなと思ったが、被害者の息子和馬の心の闇が深すぎるような感もあった。試合は和馬の憎しみと、その憎しみに触れることでわきあがる岳の衝動がぶつかるが、好みだと思うけど、合間に挟まる昔の記憶の部分があってすっと読めなかった。
    エピローグで、解き明かされるが、それまでの特に和馬の感情のぶつかり合いもあり、すっきりした読後感にならなかった。

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    2025年06月05日
  • われは熊楠

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    南方熊楠といえば。和歌山生まれの学者くらいの知識しかなかった。
    幼い頃から癇癪持ちで偏屈だが、粘菌や隠花植物に興味を持ち、人生をかけてストイックに研究し続ける。
    その間、友の死、貧困、精神を病んだ息子、弟との断絶などと苦悩の連続だったが、研究が認められ、昭和天皇に講義をするという大役まで命じられるまでに。
    生涯こんなにひとつのことに打ち込み続け、それが実を結ぶ人はそういないだろう。
    いつか和歌山の南方熊楠記念館にも行ってみたいなぁ。

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    2025年06月03日
  • 永遠についての証明

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    ・数学的証明は社会と繋がることの証明。本当に正しいことが分かっているのなら証明は要らない。証明を必要とする社会と、証明を必要としない世界は、どちらがいいのか。前者は仲間で生きる世界。後者は一人で生きる世界。前者で生きたいのに、証明の必要性が理解できない時は、辛い世界になる。

    熊沢勇一
    三ツ矢瞭司
    斎藤佐那

    小沼 先生
    田中 4年生
    木下 4年生

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    2025年05月28日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    今回のメインストーリーは、ロンと母親南条不二子の対決
    同年代の幼馴染たちはそれぞれの道を歩み始めているが、今ひとつ足元の固まらないロンも変化し始めている
    今作ではロンの視点の他、南条不二子の視点からも描かれている
    同じ母親の視点としても理解しきれない部分はあるが、そこはファンタジーとしておく
    相変わらず無鉄砲なロンと組織の中の南条不二子の親子対決が今作でピリオドかと思いきや、余韻を残す終わり方なので次回作はどうなんだろう?
    期待せずに待つことにしよう

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    2025年05月21日
  • いつも駅からだった

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    2025年5月10日、グラビティの読書の星で紹介してる女性がいた。

    「#GRAVITY読書部 うーむ(悩む)」

    表紙みてすぐ「京王線だ!」と思いチェック。
    うーむってことは面白くなかったのかな?

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    2025年05月10日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    いつもの短編集ではなく全体で一編。ロンと母親の戦いだ。この母親のロンに対する感情が全く理解不能。最初から(生まれてから)ずっとという。最後の最後に立ち直りの気配を見せることだけが救い。
    それにしてもロンは弁護士を目指す?それは凄い。

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    2025年05月10日
  • 科捜研の砦

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    05月-05。3.5点。
    最後の鑑定人の第二弾。
    科捜研時代の前日譚が中心。読みやすい。

    次作も読みたい。

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    2025年05月09日
  • いつも駅からだった

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    謎を解きながら京王線の駅を巡っていく。短編集だけど楽しめた。下北沢はよくデートで行ったなぁ。懐かし!

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    2025年05月08日
  • 横浜ネイバーズ

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    舞台は横浜中華街。20歳の主人公とその仲間たちで問題を解決していく4編の連作短編。

    トー横キッズの横浜版や特殊詐欺など、ニュースで見るような現代のリアルな社会問題がテーマとなっている。

    主人公にクセがないので読みやすく、軽くサクサクっと読むには良いのかな。
    現在このシリーズは『6』まで出版されているけど、多分続きは読まないと思う^^;

    約1ヶ月勝手にひっそりと開催しました『岩井圭也さんフェア』ですが、残り1作品で終了しようと思います^_^

    岩井圭也さんは、デビューからまだ7年なのに驚くほど多くの作品が出版されていて、私はこの作品で14作品目。
    全部読みたかったけど、この5作品は見送りま

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    2025年04月27日
  • われは熊楠

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    南方熊楠はすごい人なんだけど、弟の常楠がいい人すぎる。献身的を超えてるよ…家族はたいへんだったことでしょう。奥さんも子どもも。熊弥のことは読んでいて胸が痛かった。家族が病むとね、苦しいですよね…言葉にならないですよね…娘がいい子でよかった。昭和天皇とのエピソードもよかったなあ。

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    2025年04月23日
  • いつも駅からだった

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    お気に入りの岩井さんの短編。
    謎解きはおもしろかったけどパターンが同じすぎてちょっと飽きちゃったかな。でもやっぱりおもしろい。

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    2025年04月22日
  • われは熊楠

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    ネタバレ

    南方熊楠の名を知ったのは、水木しげる先生の漫画。小学生だったと思うが、全く分からなくて断念。漫画なのに!?と衝撃を受けたことを覚えている。

    ハヤマ兄弟との関係性が同性愛者としての熊楠のようなのだが事実かどうなのか判然としない。
    弟のツネグスが献身的に援助する理由と、それを打ち切った時の気持ちはすんなり理解できた。
    息子が精神病になってしまった時の葉書は実在するのだろうか。

    この作品では粘菌の研究内容についてよりも内面描写が多く、同じ葛藤が繰り返し描写される。人間熊楠を表現したかったのかなとは思うのだが、常軌を逸する研究熱を疑似体験出来なかったのが残念。また、交友関係ももう少し広そうなので、

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    2025年04月21日
  • プリズン・ドクター

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    奨学金免除のため、しぶしぶ刑務所の医者になった史郎先生。

    【罪を犯した人間にも医療を受ける権利はある】

    刑務作業を休むためや、医薬品欲しさに詐病も多い。詐欺師もいるし、殺人犯もいる。
    受刑者の医療費は受刑者からではなく、税金で運営している。
    限られた予算の中でどこまでケアを行うか…。

    普通の医療ものにはない葛藤がある。
    次第に史郎先生は病だけではなく、患者の人生ごと診察していく。

    そしてまた介護問題かー。。。
    本音を言えば介護は私の日常なので、小説まで介護の辛い話を読みたくない…。
    ただ、史郎先生の気持ちと重なる部分もあって感情移入してしまった。

    科捜研の土門さんにはハマれなかったけ

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    2025年04月20日
  • この夜が明ければ

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    ネタバレ

    今までのような興味を広げてくれるタイプの作品ではなく、ミステリーっぽい作品を読んでみた。

    「警察を呼ばないで」
    彼らには、それぞれ人に言えない秘密があった。自分の無罪を主張するために、1人ずつ過去を語り始めるが。。。

    それぞれの過去が辛くて重い。
    全員の悲惨な過去を聞き続けるのが苦痛になってしまった。
    私は現実逃避で読書してるので、この手の現実にありそうな重い話は苦手だ。

    その中には自分が直面している介護問題もあり、自分で傷口に塩をズリズリ塗り込んでいるような感じになって読むのが辛かった。
    【「いやぁ……俺が代わりに面倒見たいくらいだよ」「だったら、やってみろ」】
    兄弟のセリフがリアル過

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    2025年04月16日