岩井圭也のレビュー一覧
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鑑定人シリーズの第一作。そういえば読んでなかった。
何か事件が起きて、その犯人を追い詰めるためとか動機を探るとか事件の突破口としてなんらかのトリッキーな鑑定を土門誠が行う流れ。
一編が割とサラッとして読みやすい。鑑定の専門的なところは語り手である人物が基本的にわからないという体なので小難しいところはなし。そして寡黙で無愛想な土門の過去が話の核になっていくというのはこの後のシリーズでも受け継がれていくわけで。
そんな読みやすい反面、トリックとかはあっさりなのでミステリとしてはちょっと物足りなく感じるかな。あくまでもミステリ風味のお仕事小説であり土門の過去話というかキャラクターを楽しむ一冊と割り切 -
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岩井圭也さんの作品かつSF設定が面白そうということで本作を手に取りました。帯コメでディストピア感を謳っているほど、絶望感はないが何とも言われる結末だったかなと思いました。
本作はバイオテクノロジーが進歩した中国でのお話。癌の進行が不審なほど急激に進行し、立て続けに4名の方がなくなる。そのことに不信感を抱いた警察官である主人公が捜査に乗り出すというお話。
バイオテクノロジーの研究をお仕事としているので、設定は割とすんなり入ってきましたが、馴染みのない方からすると、塩基配列とかクリスパーキャスとか難しいのかなと。ただ、現実でもバイオテクノロジーの進歩により新たな社会問題が生まれているのでSF設 -
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民間科学鑑定人・土門誠シリーズ第三作。
これまで科学鑑定人としてはスペシャリストだが、取っつきにくい彼の姿が描かれてきたが、この作品ではその能面のような表情の裏に人間らしさが見えてくるようになった。
大学時代の同期である、猪狩愛(大学教授)、鳥飼(気象サービス会社代表)、窪(麻薬取締官)三人との絆が主に描かれていて、シリーズとしては異色な気がするが土門の新たな魅力を引き出すための展開だったのだろう。
これまでの二作品だと土門は生きづらそうだなと感じていたので、助手の高倉以外にも土門を理解し寄り添えている人がいて良かったと思う。
さらにこれまで科学以外は信じないと言っていた土門が、人を信じ -
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全6部構成。古書店「深海」では真夜中の0時に読書会が催される。深夜の読書会に集った6名が、順に課題図書を選び、その章の語り部となる構成。
若い2人が語り部となる1章、2章はなんだかぎこちなかったけれども、3章あたりから熱量がぐんと上がります。
最終章が読書会主催者の遠藤店主の回になることは予想してたけれど、ちょっとしたひねりがあり、最後まで面白く読むことが出来ました。
しかし夜の読書会。いいですね。
自分で指定した本の読書会。やってみたいです。出来れば主催の遠藤店主に「どんな本を選ぶか興味あります」と言わしめたい。
でも気負いすぎて変な本選ばないように気をつけねば、、、、
以下、各章の -
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読み始めるまで気づかなかったんですが、前に読んだ本の続編だった。鑑定人の土門シリーズ。読み始めたら思い出しました。
鉄面皮ともいえる土門の過去が明らかになってる。過去に彼が自殺未遂をした理由とは?そして彼を支える旧友たち。ちょっとベタではあるもののとても心温まりますね。
ミステリ的な意味合いでは、言ってみれば犯人は明らかになってるけどそれをどうやって証明するか?が見どころ。
土門の過去話なのか鑑定なのかどちらを焦点とするかで評価が変わりそうではある。自分は・・・まあ前者がより印象に残ったかな。鑑定については「そんな方法があるのか?!」という驚きはそこまでは大きくなかった。あくまで鑑定を通して -
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12月29日は、南方熊楠文学忌。熊楠忌です。
南方熊楠の「文学忌」(熊楠忌)を季語・文学忌として提唱した人は、
「南方熊楠顕彰館(初代館長)・中瀬喜陽(なかせ きよう)氏とのこと。
岩井圭也さんの参考文献にも何冊かお名前があります。博物学者で生物学者の文学忌は、とても珍しいと思います。
そこに民俗学への功績と 多大な日記、書簡が認められているということなのかなと思います。
さて、と書きつつ、南方熊楠という人物を、私は本当に知っていたのかというと心許ない。
柳田國男との関係性の中で、その名を見聞きしていたかもしれない程度。
民俗学の文脈で、「異才」といった認識だったように思う。
岩井圭也さん