あらすじ
書を持って、町へ出よう!
小説×謎解き
下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘
5つの駅から始まる参加型謎解きミステリー!
謎解きはいつも駅から始まった――。
盗作疑惑で炎上中のバンド仲間から届いた、謎めいたメール (下北沢編)。暗号のような手紙を孫娘に送り、姿を消した祖母(調布編)。自由奔放な次女が堅実な長女に渡した、不思議なバースデーメッセージ(府中編)。
それぞれの文言に隠されていた真意とは一体――。
実在のスポットが目白押し! 実際に謎解き体験できる参加型ミステリー。
感情タグBEST3
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沿線に馴染みのある人が読めば没入感もひとしお。謎解きも難しすぎずあくまでも小説として楽しめる。まだまだ未登場の駅があるので是非とも続編をお願いしたい。小田急線でも。
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オイラは小学2年〜6年まで、正にこの京王線沿線で生活をしていました。
当時は今でいう「乗り鉄」で、毎週日曜日は、父さんを連れて、あえて各駅停車に乗り、小旅行気分を味わったりしていました。
なのでとにかく懐かしかったなぁ、駅名・地名、なにもかも。
そしてオイラの苦手な短編にあたると思うんですが、根底にある謎ともちろん京王線が流れており、すらっと読めました。
確かに不思議なジャンルだと思います。
一読をお勧めします。
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クイズを解きながら本を読む。
さらに本の内容が面白い。
感動する場面もある。
素晴らしい時間を過ごせました。
本を読むことが楽しかったし、感動しました。
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下北沢、調布はよく行く場所なので風景を想像しながら楽しく読めました。
謎解きも難しくなく、止まることなくスラスラ進み、お話自体も人との繋がりをとても強く大切に感じることができ、とても楽しめました。
ありがとうございました。
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京王線の各駅をテーマに、謎解きが含まれた短編小説。各章でそれぞれの題材となる街の魅力について触れられており、登場した街への興味が高まる内容だった。最後の章で各章のつながりが明らかになり、人とのつながり、出会いの大切さについて感じさせられる内容もとても良かった。
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下北沢駅、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘の京王線の駅で起きるショートミステリー。不思議な駅員さんが、ちょっとした人間関係の悩みに耳を傾けてくれる。
府中編の姉妹の話が良かったです。お姉ちゃんというしっかり者と、マイペースな妹。お姉ちゃんの気持ちがよくわかるなぁ。
一生のうちに知り合う人数はほんのわずかだ。だから誰かと出会うということは、ものすごく奇跡的な確率なんだ。3日しか咲かない桜の花同士が出会うのと、同じくらい。
ふと。人に対して、優しくなれる言葉
軽く読めるのが良いですね。
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小説に慣れていなくても読みやすかった。
小説に興味を持った大切な一冊。
当初は駅で無料配布していたらしいのでとても良い活動だと感じた。
謎解きは妙に難しく、全然解けなかった。(笑)
というか話の続きが気になってすぐに次を読みたくなるのと、次のページでは解説してしまうので、そこまで考える時間がないというのが実際のところかもしれない。
実際に現地でできたらとても楽しかったんだろうなと感じます!
Posted by ブクログ
職場の同僚にお薦めされ読み始めました。
物語は京王線の駅毎に分かれていて読みやすく、あっという間に読み終わってしまったが、
謎解きは難しすぎることなく脳トレに近かったかも?
すべての話が繋がった時は涙が出ました。
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全体的に読みやすい本でした。
大きな事件がある訳ではないですが、知っている地名が出てくる分実際にその街に行ってこの本をもう一度読みながら歩いてみたいなと思いました。
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冒頭、岩井圭也さんからこのようなメッセージがありました
読者のみなさんへ
この本は、普通の短編集とはちょっと違います。
京王電鉄の各駅を舞台にした五つの短編が収録されていて、各編で登場人物が「謎解き」に挑戦します。
読者のみなさんには、登場人物と一緒に「謎」に挑戦していただくことも、普通の小説と同じように読み進めてもらうこともできます。
(はい、もちろん私は謎解きなど挑戦せず、普通に読み進めました)
挑戦する場合は、「謎」 が出てきたところでいったんページをめくるのを止めましょう。読み進めると、本文中に答えが出てきます。
(はい、謎解きをしていないのでページをめくるのも止めず気にせず読み進めました)
各話に登場する駅(下北沢、高尾山口、府中、調布、聖蹟桜ヶ丘)や周辺の街に足を運ぶことで、物語を追体験することもできます。
(私の住んでるところから足を運ぶことは無理なので追体験はあきらめました)
もちろん、現地で謎解きを楽しむことも可能です。ただし、体験中の「ながら」歩きはたいへん危険です。くれぐれも、周囲には気つけながらお楽しみください。
(はい、もちろんスマホを見ながらも危険なので良い子のみなさんはダメですよ)
と、岩井さんにとっては新しい試みの一冊なのかもしれません
ま、私は普通に小説として読みましたが…
他の岩井作品に比べると少し弱い感じもしますが普通に楽しめる一冊でした
これで岩井作品コンプリートです
Posted by ブクログ
やっぱり知っている場所は感情移入しやすい
謎解きも兼ねて京王線乗ってみようかな?
更に短編なので、読みやすさに拍車をかける
幸太郎〜(Rockyのセリフ「エイドリアン」風に)
Posted by ブクログ
この作者さんをもう少し嗜んでみる、の4冊目。
下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘―、京王沿線を舞台にした短編集。
東京に住んでいた頃は小田急沿線だったので京王にはあまり縁がなかった(渋谷からの帰りに下北沢まで乗ったくらい)のだが、それでも『謎解きはいつも駅から始まった―』というのは鉄道好きにはそそられるよねえ。
と思って読み進めていたのだが、謎解きはクイズみたいで、駅を中心にした街歩きも行ったり来たりを繰り返しているだけのような、なんだかちょっと薄い感じに、う~ん…となった。
「あとがき」を読めば、京王電鉄とのコラボで、電鉄会社としては“移動ニーズの創出”、作者さんとしては単行本や文庫以外の“本の形の拡張”を、それぞれが狙った企画とのこと。
巻頭の「読者のみなさんへ」に戻って、そこにあったQRコードを開けば次のように書いてあって、
『楽しみ方 サイトで途中まで読む→続きを知りたい→現地で小説をGET→小説を読み進める→街歩きを楽しむ→声優の朗読で小説を体験する』
こんなふうに楽しむとすれば話の内容の濃さよりもとっつき易い趣向のほうが優先されても仕方がないかと、変な納得をした。
作者さんの企図したことはよく理解でき、その心意気も良いと思うが、筋書きや展開といった物語のクオリティとしてはちょっと残念、制約が多くて大変でしたねという感じ。
それでも、京王沿線の方だと、実際に「小説×街歩き」体験ということで、離れた場所で文庫本を読むのとは違った味わいがあるだろうとは思え、昨年11月には新しい企画がスタートしているのにはちょっと羨まし。
どなたか京阪電車でもやってもらえないかしらん。
Posted by ブクログ
謎解きはいつも駅から始まった…。実在のスポットが目白押し!実際に謎解き体験できる参加型ミステリー。
ミステリーというジャンルも本当に幅広くなった。関西在住なので名前しか聞いたことのない駅ばかりだが、雰囲気は伝わってきた。ただミステリーとしては物足りない。
Posted by ブクログ
面白かったです。サクッと読めます。
謎解きは元々好きなのですが、小説になってるのは面白いな…と思ったら過去に実際に行われていた謎解きイベントの書籍化だったんですね。
京王線沿線の方、羨ましい。
謎の難しさは易し目です。あとウッカリ次のページをめくると答えがすぐに分かってしまうのでページをめくる時には要注意です。
短編集(複数回にわたって行われた謎解きイベントが書籍にまとめられてます)ですが完全に別物という訳ではなく、ちょっとずつ接点があり、そこがまた微笑ましいです。ラストも素敵でした。自分の沿線でもこういうのあったら絶対にやるのになーと思いました。
Posted by ブクログ
2025年5月10日、グラビティの読書の星で紹介してる女性がいた。
「#GRAVITY読書部 うーむ(悩む)」
表紙みてすぐ「京王線だ!」と思いチェック。
うーむってことは面白くなかったのかな?
Posted by ブクログ
小説を新たな形で体験する短編小説、という趣向からできた一冊
東京の京王沿線の駅を舞台にした小説を読みながら街歩きしましょうと、おまけにミステリーも楽しめますと
選ばれた駅は5駅
下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘
小説に登場する商店街や店舗はきっと実在しているのでしょう
現地で体験しながら読めたら楽しそう
ファンタジーがらみだったことには驚きましたけれど家族を思う短編5編
本離れと言われて久しいので
いろんな方法で物語が読まれれば良いなと思います
Posted by ブクログ
小冊子も持っており、改めて文庫本で読みましたが、
ちょこちょこと隠れて遊びがあって、面白かったです。
この小説を持って京王線や井の頭線に乗って体験したい、と思いました。
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参加型謎解きミステリーということだけど、本を持ってその街に行くことも出来ないので、普通の小説のように読んだ。
謎解きというイメージで読むと、謎→解があっという間なので呆気ないかも。
私は途中から謎解きというのはすっかり忘れて(考えることもなく)読んでいた。
駅員さんの優しさには温かい気持ちになれたし、読みやすい本だった。
Posted by ブクログ
五つの短編の連作からなる本作は、「普通の短編集とは違う」。
町歩き系謎解き小説(っていうので合ってるかわからんけど)で、あとがきにもある通り、提供方法の新しい小説とのこと。
いつか、聖地巡礼、京王電鉄の小説の舞台をめぐってみたいなぁ。
四つめまでは、ライトな読み心地で、衝撃的なシチュエーションや、心を抉られるような揺さぶりもない。
いわゆる、いい意味で安心して読める小説。
内容は、大切な人のことを思う、ほっこり連作。
中でも、姉妹の話が私は好きだなぁ。
五つめもその流れを保ったままだと思っていたから、まさか駅員さんの正体が明かされるとは!
若干のファンタジー?設定も盛り込まれたり、でも読みやすさもそのままで。
最後はさらにほっこりしたなぁ。
Posted by ブクログ
参加型ミステリー? う〜ん、躊躇するなあ。京王電鉄5駅も街も知らないので面白さが半減しない? それに、現地で謎解きとか追体験とか、都心在住の岩井ファン向け?と、ひねくれとひがみ根性も出てきて…。そんな時、迷える仔羊(誰が!)は「ぐだぐだ言わず読め!」と天啓を受けたのでした。ハイ、購入!
感想はというと、う〜ん、どうでしょう…。私にとってはビミョウな印象でした。唐突に出てくる場所に関する謎解き、幻の制服駅員の導き…、各短編の物語の中で必然性が薄く、展開に無理が生じている気がして…、まぁ最後に辻褄合わせになりますが…。
現地に赴き、物語とリアルを実感できない読み手にとっては、やはり高揚感や面白さは薄まってしまうのかな、という感想です。風景や街並みを思い描ければ、印象は違ったでしょうか…。
ただ、岩井さんがあとがきに記したように、「小説の楽しみ方の拡張」「新たな読者の獲得」という、一定のねらい・意図は十分過ぎるくらい伝わりました。本作で、街の活性化や本を手にする若者の増加につながったのなら、大きな言葉や物語の力を発揮したことになり、万々歳ですね。
でも、でも、です! SNSや情報に疎く、公式サイトで小説と街歩きのタイアップ企画がとっくに進んでいた事実も知らない、地方に暮らし細々と紙の本を読んでいるオジサンには、なかなかついていけない寂しさもありました。
なんか書いてて虚しい情報弱者って感じ、トホホ(笑)