岩井圭也のレビュー一覧

  • 舞台には誰もいない

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    夢中で読んだが最後が肩透かし… たとえるなら、これは聞いた話で、ラストは作者も知らず想像で書いた、みたいな…

    小説としては、女優が最後のセリフを書きかえさせるくだりが、かっこよくて好きです。

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    2025年01月10日
  • われは熊楠

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    熊楠の名前だけは聞いたことはあったが、生物学者だったのは知らなかった。研究を続けるにはお金がかかるので、誰かパトロンがいないと難しく、それが家族の場合、どうやって折り合いをつけるのか。自分が何者かを知るために何を犠牲に出来るのか。重たい話。

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    2025年01月04日
  • いつも駅からだった

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    参加型謎解きミステリーということだけど、本を持ってその街に行くことも出来ないので、普通の小説のように読んだ。
    謎解きというイメージで読むと、謎→解があっという間なので呆気ないかも。
    私は途中から謎解きというのはすっかり忘れて(考えることもなく)読んでいた。
    駅員さんの優しさには温かい気持ちになれたし、読みやすい本だった。

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    2024年12月25日
  • 夏の陰

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    主人公の2人やそれを取り巻く大人たち、従姉妹、周囲の人を含めて変な人しかおらず納得できない小説でした。どうして親が殺人犯ということでそこまで卑屈にならなければならないのでしょう。血の繋がりがあるのだから容貌や気質など似たところはあるでしょうが人格は別。さっさと知る人のいない東京にでも行って堂々と次の人生を歩むべきです。また、被害者が犯人の家族を憎む気持ちは分かりますがその考え方が明らかに行き過ぎ。当時小学生の犯人の子供に親の犯行の謝罪を求める権利などありません。だけど柴田は違います。年齢がいけば別ですが、子供の犯した罪は親も共同で責任を感じる必要はあるでしょう。もっともそれにも限度はあると思い

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    2024年12月22日
  • 舞台には誰もいない

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    ミステリかと思いきや、完全に舞台小説だったなー
    遠野茉莉子という舞台女優の生き様がすごすぎるというか、ここまで命を削って演じる人もいそう。でもここまでくると楽しくなさそう。
    ちょっとヘルタースケルターとかを思い出した。

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    2024年12月20日
  • 付き添うひと

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    未成年者につく弁護士を付添人とゆうらしい。
    主人公の弁護士の名前はオボロ先生。手間暇かかって儲からない国選弁護で弱い立場の未成年者を保護することを生き甲斐としているようでその執念は地味に燃えている。彼自身未成年のころ親の言いなりになって悪事に手を染めた経験があるので、何も知らず不当に搾取され、弱い立場の人に対して全力で護ってくれる様子です。
    笹木さんといつの間にかいい仲になってたりと淡々と語られてたりするのですが今ひとつ自分語りが多すぎて馴染めませんでした。

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    2024年12月13日
  • 舞台には誰もいない

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    茉莉子のマイナスオーラに引きずられて、こっちまで奈落の底に落ちてしまいそうな気分になった。
    メソッド演技という言葉は初めて聞いたけど、役にとことんなりきり、入り込んでしまうというのは素人目にも危険。
    演じることで自分を保つ、でもその演じることが自分を苦しめる…
    観客目線だと非常に面白い舞台になるんだろうけど、この物語は完全に茉莉子目線でしか読めなかった。そして苦しかった。

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    2024年12月08日
  • いつも駅からだった

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    ネタバレ

    五つの短編の連作からなる本作は、「普通の短編集とは違う」。
    町歩き系謎解き小説(っていうので合ってるかわからんけど)で、あとがきにもある通り、提供方法の新しい小説とのこと。
    いつか、聖地巡礼、京王電鉄の小説の舞台をめぐってみたいなぁ。

    四つめまでは、ライトな読み心地で、衝撃的なシチュエーションや、心を抉られるような揺さぶりもない。
    いわゆる、いい意味で安心して読める小説。
    内容は、大切な人のことを思う、ほっこり連作。
    中でも、姉妹の話が私は好きだなぁ。

    五つめもその流れを保ったままだと思っていたから、まさか駅員さんの正体が明かされるとは!
    若干のファンタジー?設定も盛り込まれたり、でも読み

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    2024年12月08日
  • 舞台には誰もいない

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    役者の役作りの大変さを1人の女性を通して表現
    全体的に暗く精神状態の良くない時には読まない方がいい作品かも
    読みやす作品でもある

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    2024年12月05日
  • われは熊楠

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    牧野富太郎もだが、自然に取り憑かれた人はその研究に熱中するあまり周りが見えなくなる。
    実家に頼って散財し、家族が犠牲となるのも牧野に似る。

    知の巨人であり当時も今も多くの人々を引きつけるが、本書のようにその一生を俯瞰すると、その業績よりも、兄弟、妻子その他の人々を振り回した放埒な生涯が強く印象に残る。

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    2024年12月05日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    岩井圭也作品は「楽園の犬」に続き 2作目

    ゲネプロの最中 主人公である舞台女優 遠野茉莉子が奈落に落ちて死亡する。
    上演予定だったのは「幽人」
    彼女はその中で W主人公の片割れ 幽霊の役だった。
    彼女の生い立ちと共に 役作りをしていく中で垣間見る生き辛さ 切なさ
    女優としての名を高めていくたびに 命の炎を削り取っていく過酷さ
    はたして 彼女が死んだのは事故だったのか。 自殺だったのか。

    この作家さんの作品は2冊目だけど 全く違うテイストで、
    この主人公ならではの 重々しい表現や生きざまの描き方が エグイ。

    好き嫌い分かれそうだが 引き込まれるのも確か。
    そして 主軸となるのは「女はみんな

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    2024年12月05日
  • この夜が明ければ

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    岩井圭也さん、11作目となりました

    北海道東端の港町
    水産加工の夏季アルバイトに集まった男女7人

    ある晩リーダー格だった男性の遺体が見つかる
    文庫の帯には、
    「お願いだから、警察は呼ばないで」
    残された6人のうちほとんどが警察への通報を拒否します
    彼らはなぜ通報を拒否するのか
    それぞれが抱えた過去
    逃避しなければならない理由が
    本人の言葉で明らかにされていきます
    ルールを守る正しさの証明の危うさを感じます

    一体の遺体をめぐる推理戦であり
    揺れる六人の心理戦であり
    緊迫した一夜の物語です

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    2024年12月02日
  • 舞台には誰もいない

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    俳優とはこの本のような仕事なのか?
    演じるということはこんなにも大変なのか?
    でもこの本を読むことで演じるということの理解が深まったきがする。
    素晴らしくもあり、恐ろしくもある。

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    2024年12月01日
  • いつも駅からだった

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     参加型ミステリー? う〜ん、躊躇するなあ。京王電鉄5駅も街も知らないので面白さが半減しない? それに、現地で謎解きとか追体験とか、都心在住の岩井ファン向け?と、ひねくれとひがみ根性も出てきて…。そんな時、迷える仔羊(誰が!)は「ぐだぐだ言わず読め!」と天啓を受けたのでした。ハイ、購入!

     感想はというと、う〜ん、どうでしょう…。私にとってはビミョウな印象でした。唐突に出てくる場所に関する謎解き、幻の制服駅員の導き…、各短編の物語の中で必然性が薄く、展開に無理が生じている気がして…、まぁ最後に辻褄合わせになりますが…。
     現地に赴き、物語とリアルを実感できない読み手にとっては、やはり高揚感や

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    2024年11月25日
  • 舞台には誰もいない

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    ネタバレ

    岩井さんも幅広い。幽霊になったわたしが舞台で繰り広げられる私の死の動機推理して楽しむ?とんでもない虚構。演技しなくても生きていける他人の視線も気にならない図太い人間、いるよなぁ…

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    2024年11月21日
  • 楽園の犬

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     死について、考え方は人それぞれあるが、時代の流れのなかでの死生観をどう捉えるか。
     自決ということが、ある意味美しく語られた時代に、生きていくこと、生き続けることはどういうことだったのか。
     ぼんやりと生きている自分には、南洋桜の鮮烈な赤は、美しいと言うより恐ろしい。

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    2024年11月21日
  • 舞台には誰もいない

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    舞台女優の死をめぐって4人がそれぞれ真相と思うことを語り合う。でも本当のことは死んで幽霊になった本人にしかわからない。
    周りの人達の視線が恐い。そのために本当の自分を隠して周りに擬態して生きてきた主人公。舞台女優にならずにもっと早く神経科に行けば良かったのにね。
    劇中劇の様に紹介される4つのお芝居が面白そうだった

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    2024年11月18日
  • 舞台には誰もいない

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    舞台のリハーサル中、奈落に落ち亡くなった女優
    茉莉子
    事故か、自殺か、あるいはー

    誰も居ない舞台を前に
    亡くなった女優の人生が語られていく

    演劇を知らなかった18歳の少女が
    メソッド演技を習得し
    役に憑依していく姿は
    共演者をも魅了して高い評価を受け始める

    幾つかの作中劇が挿入され
    女優としてのステップアップと
    憑依型俳優の精神的な不安定さを
    共存させる

    地方の女子高生が徐々に女優となっていく
    危うさと緊張感を読ませていただきました
    ただなんとなくですね〜
    小説の序幕の期待の高まりは、
    別の方向だったような気もするんです

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    2024年11月18日
  • 暗い引力

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    暗さに引っ張られていく感じがすごい。
    読み進めるうちにどの話も好転しないんだなと分かっているのに、何かしら明るい兆しを探して、でもやっぱり暗い引力に負ける。
    極楽で認知症のふりが一番ありそうで怖かった。

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    2024年11月16日
  • 舞台には誰もいない

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    自分が経験してきた感情を糧に
    見事に役をこなしてきた舞台女優。
    果たしてこの人の人生に『本当の自分』はあったのか。
    読み終えた瞬間、頭に重いものがのしかかってきた。

    私もどれが本当の自分かわからなくなるときがある。
    母親役、妻役、子役、ママ友役、職場での役。
    どれも自分だしどれも自分じゃないような感覚。
    自分に課せられた数々の役を演じている人が読んだら
    幽霊になることを選んでしまうかもしれない...
    私はマイナスに捉えてしまった。

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    2024年11月11日