岩井圭也のレビュー一覧

  • あしたの肖像

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    ネタバレ

    デビュー作「永遠についての証明」の芸術編と思わせる展開だったが、エンドは違っていてなんだかホッとした。

    音信不通になった理由は解けなかったけれど、
    なるほど、従弟については、結果あるあるかなというオチも。

    いずれにしても、未来は明るい、そう想像できる世界があった。

    0
    2026年02月22日
  • パパたちの肖像

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    パパ作家7人による家族の物語。
    著者たちも、日々こういうことを考えながら家庭と向き合って奮闘しているのかと思うととても興味深かった。

    当たり前だけど「父親」と言っても、いろんなタイプがいる。本作に登場するのも、妻の負担を軽減するためおっぱいを出そうと奮闘する父親から、息子が一人暮らしする家を用意周到に内見する超真面目な父親までさまざまだ。でもどの父親も一生懸命でかっこよかった。

    子育てでは母親の大変さがやはり前に出てきやすいし、それは事実だろうけど、父親も妻との家事育児分担や周りの余計な言葉、自分の仕事など、たくさんのものに追い詰められ追い込まれて、こりゃ大変だなぁと感じた。
    本当に他人の家庭のことに口出しして自分を正しいと信じて疑わない人っているよね〜!笑

    でもどの父親も、一番矛先が向きやすい妻を悪者にして終わらせずに、むしろ懐の大きい素敵な奥さんだと感じる終わり方でとてもよかった。

    私が特に好きなのは「髪を結ぶ」と「そういう家庭がそこにある」。男女問わず、子どもがいる人もいない人も全員に読んでほしい作品。

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    2026年02月19日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    ネタバレ

    今までの読後感と同じ感じで、母と決着をつけられてよかったねという感想。ヒナに想いを伝えるのは「結局そこかよー」と予想していたけど、思ってたよりよかった。いつでも自分を認めてくれたとか応援してくれたという人がヒナで、だから好きだって伝えて泣いちゃうなんて、すごく人間らしいね。まあまあでしたが、ちゃんと6冊目まで読み切ったのでそれなりに好きになりました。

    「感動の第一シーズン完結」とあるが、続編もあるのか、、、?!

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    2026年02月15日
  • 最後の鑑定人

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    鑑定人シリーズの第一作。そういえば読んでなかった。
    何か事件が起きて、その犯人を追い詰めるためとか動機を探るとか事件の突破口としてなんらかのトリッキーな鑑定を土門誠が行う流れ。
    一編が割とサラッとして読みやすい。鑑定の専門的なところは語り手である人物が基本的にわからないという体なので小難しいところはなし。そして寡黙で無愛想な土門の過去が話の核になっていくというのはこの後のシリーズでも受け継がれていくわけで。
    そんな読みやすい反面、トリックとかはあっさりなのでミステリとしてはちょっと物足りなく感じるかな。あくまでもミステリ風味のお仕事小説であり土門の過去話というかキャラクターを楽しむ一冊と割り切って楽しむのが良いかと思う。

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    2026年02月08日
  • 横浜ネイバーズ

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    とにかく主人公はいいやつ。
    エンタメとしては王道で読みやすい。
    相棒の強い人が活躍するアクションシーンを続編で楽しみにしてます!

    0
    2026年02月08日
  • 真珠配列

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    岩井圭也さんの作品かつSF設定が面白そうということで本作を手に取りました。帯コメでディストピア感を謳っているほど、絶望感はないが何とも言われる結末だったかなと思いました。

    本作はバイオテクノロジーが進歩した中国でのお話。癌の進行が不審なほど急激に進行し、立て続けに4名の方がなくなる。そのことに不信感を抱いた警察官である主人公が捜査に乗り出すというお話。

    バイオテクノロジーの研究をお仕事としているので、設定は割とすんなり入ってきましたが、馴染みのない方からすると、塩基配列とかクリスパーキャスとか難しいのかなと。ただ、現実でもバイオテクノロジーの進歩により新たな社会問題が生まれているのでSF設定としては、すごく面白かったです。

    内容については、ちょっと陰謀論じみた設定もあって読む人の好みが分かれそうな感じはしました。作品の設定が精緻なだけに、なおさらニッチな作品になってるような印象を受けました。

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    2026年02月08日
  • いつも駅からだった

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    気軽にサクッと読めた。なぞなぞは得意じゃないけど何回かページ巻き戻しながら読んだ。短編やけど最後の話に全部繋がってるのが良かった。府中編と最後の聖蹟桜ヶ丘編が良かった。

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    2026年02月07日
  • 追憶の鑑定人

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    民間科学鑑定人・土門誠シリーズ第三作。

    これまで科学鑑定人としてはスペシャリストだが、取っつきにくい彼の姿が描かれてきたが、この作品ではその能面のような表情の裏に人間らしさが見えてくるようになった。

    大学時代の同期である、猪狩愛(大学教授)、鳥飼(気象サービス会社代表)、窪(麻薬取締官)三人との絆が主に描かれていて、シリーズとしては異色な気がするが土門の新たな魅力を引き出すための展開だったのだろう。
    これまでの二作品だと土門は生きづらそうだなと感じていたので、助手の高倉以外にも土門を理解し寄り添えている人がいて良かったと思う。

    さらにこれまで科学以外は信じないと言っていた土門が、人を信じることにしたという考え方の変更があったというのも良かった。
    ただ、元妻で科警研研究官の尾藤宏香とも、もう少し違う交流があって欲しかったなとも思う。彼女のキャラクターが好きだっただけに、残念。
    ただ彼女の能力をリスペクトした上で助力を頼むところもあり、そこは良かった。

    シリーズとして変わらない部分もあり、今回も科学でここまで明かされるのかと驚く話ばかりだった。
    だが最後は科学で追い詰めるのではなく、人の力で真相を明かすという話があったのもシリーズの変化だろうか。

    高倉のハーブティの不味さは相変わらずのようだが。

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    2026年02月07日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    相変わらず現代らしい犯罪を扱った連作。ただ、2巻目よりちょっとマシな印象を受けた。この雰囲気に慣れて来たかしら? しかし、我々がこの主人公たちの年頃だった時代より、世の中悪くなってるよなあって感じるわ・・・ 頑張れ、若者!

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    2026年02月05日
  • 人生賭博 横浜ネイバーズ(4)

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    ネタバレ

    人間の心情描写は甘いけど、近年の話題や事件、詐欺にはちょっと詳しくなれそうな広く浅くの触れ方をしている。でも結局ロンとヒナくっつくエンドじゃん〜ドラマもそこ目的なのかよ〜くそ〜

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    2026年02月01日
  • 汽水域

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    みんな自分の悲しみのことしか見えないからつらいよな 背景のこととかわかるために記事が役に立つのであれば、それを作る人たちのこともっと安定させたほうがいいのにと思った

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    2026年01月26日
  • 生者のポエトリー

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    ネタバレ

    外国の女の子の詩が良かった。今でのエピソードを回収していく最後の話も綺麗なエンディングだった。
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    26.01.20

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    2026年01月25日
  • サバイブ!

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    作者はミステリー作家と思ってたけど、こう言う起業を題材にしたお仕事小説も手掛けるんやね。小説だからこんなうまくはいかないけれど、たまにはこう言う熱くなる作品もいいですね。

    0
    2026年01月22日
  • 追憶の鑑定人

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    読み始めるまで気づかなかったんですが、前に読んだ本の続編だった。鑑定人の土門シリーズ。読み始めたら思い出しました。

    鉄面皮ともいえる土門の過去が明らかになってる。過去に彼が自殺未遂をした理由とは?そして彼を支える旧友たち。ちょっとベタではあるもののとても心温まりますね。
    ミステリ的な意味合いでは、言ってみれば犯人は明らかになってるけどそれをどうやって証明するか?が見どころ。
    土門の過去話なのか鑑定なのかどちらを焦点とするかで評価が変わりそうではある。自分は・・・まあ前者がより印象に残ったかな。鑑定については「そんな方法があるのか?!」という驚きはそこまでは大きくなかった。あくまで鑑定を通しての人間ドラマ的な意味合いが強いのではないかな?と。

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    2026年01月21日
  • いつも駅からだった

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    京王電鉄沿線を舞台に、駅や街を巡りながら「友情」や「家族の絆」などをテーマに謎解き要素も楽しめる「小説×街歩き」体験コンテンツ

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    2026年01月14日
  • 汽水域

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    親子の物語で、ジャーナリズムのありかたについての物語で、人の危うさの物語で、なんとも重い。でも主人公の一本筋の通ったところが私には好ましかった。父としてはクズ極まりないけど、こういう仕事の仕方は嫌いではない。結婚さえしてなきゃ良かったと思うものの、その結婚があったから彼は汽水域から流れでなくてすんだのかと思うと、人との繋がりっていうのはひと筋縄ではいかないか、と一人で納得。

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    2026年01月10日
  • 最後の鑑定人

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    民間鑑定人の土門誠、あまり聞かない仕事だ。でも科捜研というとどうしてもあのドラマをイメージしてしまい目新しさは感じず。
    技術的な面は驚かせられるけど何か慣れてしまっている自分。
    土門についても達観していてあまり魅力を感じなかったが最後の話で過去より人間味が出てきた。

    どうしても犯人側の異常性の方に惹かれた。環境が人間を作るのか。もっとも共感は出来ないが。
    中でも一話目の被告人。
    欲望と倫理の葛藤、変態性は否めないがその中の苦悩にモヤモヤさせられる。自分も同じ様な年代だからこんな転機が訪れるのだろうか。

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    2026年01月05日
  • 横浜ネイバーズ

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    まもなく(2026年1月初め)から始まる大西流星主演の連ドラの原作シリーズの第1作。まあ、人物紹介的な面が多い感じ。内容はいかにも令和的な事件で、悲しい事件ばかり・・・

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    2026年01月04日
  • われは熊楠

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    12月29日は、南方熊楠文学忌。熊楠忌です。
    南方熊楠の「文学忌」(熊楠忌)を季語・文学忌として提唱した人は、
    「南方熊楠顕彰館(初代館長)・中瀬喜陽(なかせ きよう)氏とのこと。
    岩井圭也さんの参考文献にも何冊かお名前があります。博物学者で生物学者の文学忌は、とても珍しいと思います。
    そこに民俗学への功績と 多大な日記、書簡が認められているということなのかなと思います。

    さて、と書きつつ、南方熊楠という人物を、私は本当に知っていたのかというと心許ない。
    柳田國男との関係性の中で、その名を見聞きしていたかもしれない程度。
    民俗学の文脈で、「異才」といった認識だったように思う。

    岩井圭也さんが熊楠を書いた、という情報も以前から知ってはいました。
    奇人、天才、狂気。
    そうした言葉で語られがちな人物。
    けれど実際に読み始めてみると、
    そこに描かれていたのは「偉人」でも「怪物」でもなく、どうにも生きづらさを抱えた、ひとりの人間だったように思います。

    著者は、熊楠の残した研究成果以上に、
    彼の「人となり」に重心を置いて描いたのだと思う。
    もし今の時代であれば、
    熊楠自身の精神の不調も、息子の病も、
    何らかの病名が与えられ、治療の可能性も探れたのかもしれない。
    けれど彼が生きた時代は、知の巨人が戦う相手は、つねに自己の内側にあった。

    そして、その不安定さを抱える彼を支えねばならなかった家族の苦しさは、想像に難くない。

    読み終えてみると、
    熊楠の数々の業績が、思ったほど記憶に残っていないことに気づきます。
    もう少し熊楠を知ってから読んだ方が良かったかもしれません。

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    2025年12月29日
  • 真珠配列

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    導入、道中の盛り上がりはとても面白かったが結末が「そうなるのか」という驚きに満ちていた。
    ハードボイルドのようでそんなことはなく、奇妙なバディものを読んだような感触。もやもやの残る物語だった。
    マリクの芯を付いた発言が記憶に残る。

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    2025年12月28日