岩井圭也のレビュー一覧

  • 楽園の犬

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    気がつけば岩井圭也作品3冊目。

    舞台は太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。
    喘息持ちの元教師の男は、日本に残した最愛の妻と一人息子を養うため、日本海軍のスパイとなることを選んだ。

    ん~。
    外国の包囲網でどんよりと追い詰められ、神州日本が負ける訳はないという無知蒙昧と傲岸不遜により、いっそ開戦を望むという当時の空気感は伝わった。

    嫌だな~。
    嫌な話だな~。
    おもしろくなくはないが、嫌な話だ。

    実際、三分の二まで読んだ感想はつまらない、だった。
    しかし、そこまでは前フリのようなもの。
    そこから物語が激しく動き始める。

    著者は……、きっと嫌だったんだろうな。
    サイパンで行われた通称バンザイア

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    2024年11月10日
  • この夜が明ければ

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     北海道東部の港町で、季節バイトに集まった男女7人の、一晩に凝縮された心理サスペンスです。
     岩井圭也さん12冊目で、これまで重厚な人間ドラマ中心に魅せられてきましたが、本作は、少し毛色の違う印象を受けました。

     水産加工場でカラフトマスを捌く仕事で、いわゆる闇バイトではありません。ところが、バイト仲間の一人の男が、砂浜でまさかの遺体で発見され、さらに、警察への通報を6人中4人がまさかの反対をします。
     さらにさらに、互いに疑心暗鬼の中、各々がまさかのヤバイ事情・秘密をカミングアウトしていく、妙に既視感のある展開となっています。

     自分の言動への疑いを晴らすように、視点が次々と変わり、重く

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    2024年10月30日
  • この夜が明ければ

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    ネタバレ

    途中まではあんまり考えずにミステリ感覚で読んでたけど、この作者にはこの作品を通して伝えたいことがあるんだなぁと思って、そう思うといい話だなと思った。

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    2024年10月30日
  • 科捜研の砦

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    「最後の鑑定人」の続編

    時系列としては、科捜研時代の話。
    元妻との出会いや、なぜ科捜研を辞めたのかも描かれている。

    「人間は嘘をつくが、科学は嘘をつかない。この信念が響く内容であった。
    「神は殺さない」での犯人の思いはわかるが、そこまでに至るプロセスも少し欲しかった。

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    2024年10月17日
  • 水よ踊れ

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     一度は読むのを諦めたんです…。あまりにも難しくて、私の頭ではついていけない気がして…よくわからない地名と、全く把握していなかった香港情勢…そして登場人物の名前も読みにくくってお手上げかな…とぉ…でも、岩井圭也さんの作品ですよぉ!と、いうことで、無理やり読んだら…読み切れました!

     中国返還前の香港…10代の頃に4年間を香港で過ごし帰国直前に恋人の不審な死に直面した和志。その死の真相を知りたいと、建築を学ぶ交換留学生として再び香港の地を踏むことになった…。そこで出会うことになった人たちが、結果的に和志を成長させていくことになる…。

     この作品、エンディングに向かうにつれて読む手が止まらなく

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    2024年10月17日
  • 横浜ネイバーズ

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    悪く言えば盛り上がりがない、よく言えば読みやすいって感じの小説でした。文身を読んで興奮している時に読んだから、よりそう思ってしまったのかも、、?

    何作もあるみたいだし、余裕があれば次の作品も読んでみたいです。

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    2024年10月11日
  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

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    ロンとヒナの過去に関しては、かなり深いところまで踏み込んだ内容にしたなという印象です。
    だけど一気にここまで話を進めてしまってこの先どうするんだろうと余計な心配をしてしまいました。

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    2024年10月09日
  • 夏の陰

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    読みやすく一気に読めた。
    対極的な2人の感情のぶつかりが剣道を以て語られている。2人の感情は決して交われることができないと思う。

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    2024年09月27日
  • 暗い引力

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    皮肉な味のするの6編の短編集。

    以下印象的だった作品。
    「海の子」
    養子として迎えた息子の出生の秘密。同情的な気持ちで見ていた人物が一転して醜悪な人物に。そういうオチになるとは思ってなくて驚いた。自業自得だけど、残酷なラスト。

    「極楽」
    借金から逃げるために認知症を装って特別養護老人ホームに潜り込む女の話。認知症の診断にはMRIとか専門的な検査をするだろうし、そう簡単にはいかんやろ…とは思うのですが、皮肉な結末が面白かった。

    「蟻の牙」
    過労死で夫を失い、企業に過失を認めさせるために戦う妻。妻がWEB上で公開した証拠資料としてメールや手紙のやり取り、記事の抜粋、議事録などで構成されている

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    2024年09月13日
  • 付き添うひと

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    少年の非行や犯罪、そのバックヤードとなる家庭の問題に付添人の朧が関わり、導いて行く連作。
    朧自身にもつらい過去があり、少年たちと関わりながら本人も葛藤し自分の生きる意味を確かめて行く。
    ありそうでない小説ながら重すぎずさらっと読めた。

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    2024年09月14日
  • 文身

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    ネタバレ

    やっと読み終わった。庸一も堅次もその両親も庸一の妻も理解不能で、この感じ、読んだことあるなと思ったら太宰治の人間失格だった。そういえば、あの小説も、最後の一文でハッとさせられた気がする。記憶が正しければ。

    作中の文身は読み進めていくにつれて、どんどん不快感が強まる。幼少期の何気ない一家の様子から、どんどんありえない展開になっていく。一番の転換点は、妻の死を唆すあたり。兄弟が一気に不穏な空気になる。そこからのあまりにもな展開に、顔をしかめながら最後まで一気に読んだ。

    最後、どんな終わり方になるのかとおもったら、結局弟は生きているというラストであってるのか?そうだとしたら、結局何が本当で何が虚

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    2024年08月29日
  • 水よ踊れ

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    ネタバレ

    そうか、そこに着地するのかと最終章で驚いた。ちょっと考えたら予想がついたのかもしれないけど、それを考えないくらい内容に入り込んでいた。

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    2024年08月27日
  • 文身

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    面白くてどんどん読み進めたけれど、「いやちょっと無理あるだろう」という冷めた気持ちがずっと付き纏っていたのも事実。
    文章が読みやすく、テンポも良く、ストレスを全く感じずに読めた。この作家さんの本は好きな気が直感的にするので、他の本も読んでみたい。
    インパクトのある、面白い本であることは間違いない!

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    2024年08月27日
  • ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ(5)

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    あっという間にもう5冊目。最新の話題を取り込みつつパワーアップ。しかしロンはプロになって行くのか?なんだか違うような気がするのだが。

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    2024年08月09日
  • 文身

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    続きが気になってどんどん読めたんだけど、最後の最後に「えっ、え、どっち?え?」で終わったので私的に尻すぼみ。

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    2024年07月22日
  • ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ(5)

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    シリーズものは、絶対主人公が死なないのがわかってるから安心して読めるし、このシリーズは必ずハッピーエンドなので後味が良い
    おまけに地元が舞台なので、イメージもしやすい
    元町・中華街駅近くのカフェはあそこだな、など
    今回も軽くスッキリだった

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    2024年07月19日
  • 文身

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    ネタバレ

    想像してたものを遥かに超える内容に、嫌悪感を強く感じてしまった。
    が、後半に実は書いていたのは弟ではなく本人だったのかという展開に驚きつつ、ラストでまた覆され一体なにが本当なのか。
    兄弟の絆は本当にあったのか、あったとしてそれは絆なのか呪いの鎖だったのか。

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    2024年07月15日
  • 付き添うひと

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    06月-09。3.5点。
    少年犯罪で付き添う弁護人を「付添人」と呼ぶ。
    連作短編形式で、いろんな少年少女と触れあっていく。

    面白い。主人公の過去が重要なポイントに。

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    2024年06月19日
  • 暗い引力

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    短編だからか、展開が読みやすくキャッチーなところもあるが、さすが岩井氏とでも言うべきか、各場面を緻密に引き摺りながら人物たちが堕ちていく姿が描かれている。個人的には『楽園の犬』や『われは熊楠』のような、じっとりと汗をかき、またざわっと鳥肌がたつような作品が好きかも。

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    2024年05月31日
  • 横浜ネイバーズ

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    横浜中華街を舞台に、フリーターのロンが活躍、というよりは右往左往して事件を解決するための努力をするお話。事件自体はわりと重めなものの、テンポが良く、さらっと読める。一巻は登場人物紹介を兼ねている感じ。次巻以降が楽しみ。

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    2024年05月29日