岩井圭也のレビュー一覧

  • 暗い引力

    購入済み

    読みやすかったが

    どの話も、個人的にモヤッと終わるものが多かった印象。

    #怖い #ダーク #ドロドロ

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    2024年02月08日
  • 暗い引力

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    あなたも引き寄せられる… 人間の欲と醜さを、皮肉たっぷりに描いたミステリー短編集 #暗い引力

    ■きっと読みたくなるレビュー
    丁寧なプロットで綴られるミステリー短編集。どんでん返しというより、皮肉のスパイスが効いた良質イヤミスですね。

    本書のタイトルどおり、人間のダークな部分をしっかり描写されていて、読んでいくうちにゲンナリしてくること請け合いですよ(にっこり

    ■短編ごとの感想文
    〇海の子
    子どもができなかった夫婦と養子の物語。母は他界し、父が息子に幼児を引き取った時の話をするが…

    そうなりますよね…ってお話ですが、ひとつ間違えば自分にも起こりうるから全く笑えない。しかし最後の一文のキモ

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    2024年01月24日
  • 文身

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    ネタバレ

    面白かった。2度のどんでん返しより、父の存在意義を見出せなかった娘が、最後父と同じ生き方を選択する、それも同じ理由である所が血は争えないというか、そういった親子の絆の描き方もあるのかと感心した。あと庸一の娘を不要と位置付けて小説では描いてこなかった賢次が、兄が亡くなった後最後の文士に明日美を選ぶことで、兄が情をかけていた娘の存在を認めたことにより初めて兄の意思を汲んだ様に取れて、歪な兄弟の絆からまだ解放されない賢次にぞっとする様な嬉しい様な複雑な気持ちにさせられた。
    人として生を受けた以上は何か残して死にたい、後世まで語り継がれる自分の存在という何かを。(私が勝手に受け取ったメッセージ)自分の

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    2024年01月22日
  • 暗い引力

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    「海の子」
    「僕はエスパーじゃない」
    「捏造カンパニー」
    「極楽」
    「蟻の牙」
    「堕ちる」
    6話収録の短編集。

    それぞれ独立した作品だが、全編に共通して不穏な気配が漂っている。

    人は誰でも嘘をつく。
    ひとつの嘘が新たな嘘を呼び、はずみを付けながらどんどん悪い方へと転がりだす。
    まさに暗い引力に導かれてでもいるように。

    全話陰鬱で後味が悪いが、借金取りから逃げる為に逃走計画を立て認知症患者になり切る女性を描いた「極楽」はオチまで含め秀逸。

    岩井圭也さんは長編も良いが短編も読ませてくれる。

    嘘つき達のなれの果てを描いたダークな作品集。

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    2024年01月18日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    「山下町の名探偵」が活躍する。3冊目。調子良くなってきた。多彩なシチュエーション設定がなかなかいい。

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    2023年12月07日
  • 夏の陰

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    ネタバレ

    警察官殺しの父親をもつ岳、父親を射殺された遺児和馬。加害者の家族として、被害者の家族として、自らの責任で無い苦労を背負いこんできた二人が、剣道の道を歩み、全国大会京都予選で竹刀をまみえる。

    加害者の家族なんだから罰を受ける…そんな考えはナンセンスだと思う。そういう考え方は明らかに差別だと思うが、反面、家族を殺された被害者の家族からしたら、一体誰にその哀しみをぶつければいいのかという気持ちになるのも当然である。

    岳が可哀そうで和馬は身勝手…そんな単純なものではないことは、被害者や加害者の家族になったこともない一読者の俺でもとてもよくわかる。正解はない話なんだろう。重たくて読んでてツラい。でも

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    2023年11月07日
  • 横浜ネイバーズ

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    目的も持たずフリーター暮らしの中華街のロンが、相談を受けて問題を解決する短編集。常に軽いノリでサラッと躱しているけど、その内容は依頼者にもロン自身にも、なかなか過酷なもの。『山下町の名探偵』と言われるが、探偵というには素人の域。それでも頼まれると断れない性分で、仲間に助けられながらも体当たりしていく様子は時にハラハラさせられる。社会的要素も含まれていてガッツリ読み応えがあった。

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    2023年10月26日
  • 水よ踊れ

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    舞台は中国回帰直前の1996年の香港

    主人公は幼少期に過ごした香港に留学を機に再度訪れる大学生の男の子
    目的は、かつて香港で交際していた少女の死の真相を探るため
    ただ、そこには様々な障壁がある
    移民と貧困問題、裏社会や政治に蔓延る社会主義の闇、共産党と民主派の対立、日本への敵視
    様々な問題、、
    自分の生き方に迷い、葛藤する若い青年の物語は純粋に引き込まれる

    貧困層の生活と、少年の恋心がリアルに描かれておりとても感情移入ができて面白かったし切ない。
    表面的な問題に囚われず、相手の立場に立ち、信じることの大切さと尊さを考えさせられる(回帰直前の国籍問題の件)
    香港が抱える様々な問題が浮き彫りと

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    2023年10月09日
  • 横浜ネイバーズ

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    たまたまサイン本が本屋に売っていて、なんとなく気になり購入しました。
    主人公ロンが行動的で、いろんなことに関わり、危うい場面も乗り越えながら事件を解決していくのがとても面白く、あっという間に読み終えました。
    続きが気になる終わり方でした。

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    2023年07月28日
  • 横浜ネイバーズ

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    初の岩井圭也先生の作品を読んだが読みやすくて2作目が気になる終わり。でも気になる終わりじゃなくても2作目は読みたくなる位面白い。ただ横浜中華街の事を知ってたらより面白い作品です。

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    2023年07月22日
  • 横浜ネイバーズ

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    二十歳の時、将来やりたいこととか全然決まってなかったなあ。かと言って目の前にやってきたことに対して、こんな真摯に向き合っていたかも定かじゃない。でも毎日、生きてた。
    今度横浜中華街行ったら、彼らがいないかキョロっちゃいそう。

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    2023年07月06日
  • プリズン・ドクター

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    刑務所の医師として受刑者の治療にあたる主人公が関わる様々な事件を取り上げた連作ミステリーだが、もう一つのテーマは認知症の介護。
    通り一遍ではなかなか書ききれない難しい問題と思うが、辛くて厳しい現実を暗くなりすぎずに正面から捉えていた感じがして小説としては良かったと思う。
    登場人物の関係性はちょっとご都合よく作られた感があるが、医学生時代の仲間たちの裏話がもう少しあってもいいかも。

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    2023年07月01日
  • 夏の陰

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    加害者の家族、被害者の家族。それぞれ違うはずなのに、どちらも生きづらさを感じる。どちらも過去に囚われてしまう。

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    2023年06月04日
  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

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    シリーズ第2弾。ロンこと小柳龍一が横浜を舞台に色々なトラブルの調査をしていく連作短編。前作は人物紹介の趣があったけれど、今作はロンの幼馴染みのヒナの過去や、ロンの両親の過去などが語られていくシリーズの今後に影響しそうな展開。ルッキズムなどの今の問題を絡めつつ進むミステリーで、そこにロンの人を放っておけない性格が次第に救いになっていくことに希望を感じられる。まだまだ解決していない問題もあって今後も楽しみなシリーズ。

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    2023年05月29日
  • 文身

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    ネタバレ

    続きが気になってしょうがなかったので、ほぼ一気読みした。

    エンディングでは、弟の堅次は生きているのか死んでいるのか、もうどっちが真実なんだか訳わからない状態になってしまった。

    庸一の妻、詠子の死に方が本当に作中作「文身」の通りであるならば、詠子も庸一も堪らないだろう。 詠子の台詞。
    『〈本当の須賀庸一〉なんか好きじゃないから。あたしが愛してきたのは、傍若無人で社会不適合な、文士の須賀庸一なの。作り物の、虚構の、操り人形の須賀庸一なの。あなたの自由意志なんか知らないし、聞きたくもない』

    庸一が、電車の中で会った初対面の一家に対して、泣き喚く弟を泣き止ませるよう兄に命令し、兄が実行する場面、

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    2023年05月28日
  • 横浜ネイバーズ

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    横浜、中華街から名探偵誕生。二十歳のフリーター、小柳龍一(ロン)はあるきっかけから事件を解決して〈山下町の名探偵〉と仲間内から言われることに。人を探してほしいという依頼から、事件に入り込んで行ったり、危険な目に遭ったり。周りにいる仲間たちも魅力的だし、ロンの人を放っておけない部分もいい。今の空気感、逃げ場がない人が行き着いてしまう場所とかそういうのが描かれていて長く続くシリーズになってほしい。

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    2023年05月05日
  • 横浜ネイバーズ

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    岩井さんの新作は、横浜中華街を舞台にした痛快活劇だった。
    主人公のロンこと小柳龍一は、〈山下町の名探偵〉の異名をとる20歳の若者だ。彼のもとに持ち込まれた相談事を、友人である柔術使いのマツ、引きこもりのパソコン少女ヒナ、神奈川県警捜査1課の欽太らと共に解決していく。
    本書には4話が収録されており、5月には2冊目が刊行される。4話はそれぞれ現在の問題を取り上げているが、本作は完全にエンタメ寄りに振れているため読後感は爽快だ。
    文庫書き下ろし・4話の連作・2ヶ月連続刊行と、ついに岩井さんブレイクのきっかけとなるか。

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    2023年04月20日
  • 文身

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    凄い作品に出会った。
    作品自体がその時代背景があるからなのか、昔好きで読んでいた昭和の文豪の小説を読んでいるような不思議な感覚を感じる。

    まずタイトルが「分身」ではなく「文身」。読後考えてみて「分身」でも違和感なくストーリーと共和する気がするが、さらに彫っての「文身」なのだろうと推測。

    「現実と虚構」というテーマ、読後に考えてみれば作品全体に蔓延り、読者である自分も作品を読みながら「現実と虚構」が整理がつかずグチャグチャに混ざりなんだかわからない状態になる。
    虚構を読んでいるのにその中の虚構に虚構か現実かが分からなくなってくる不思議さ。

    そこを上手くミステリー風に仕立てている感じが凄く関

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    2023年03月28日
  • 永遠についての証明

    H

    ネタバレ 購入済み

    読み応えあります

    む〜ん 後半の暗さである瞭司の苦悩が、私には辛かった。その上で、熊沢の苦悩も辛い。一方で、平賀先生の対応が今の世界の普通の対応でないかとの思いが捨てきれず、現在の生き難さを示していると思う。その上、平賀先生本人は苦悩が無いのであろう。これも真実。
    瞭司の凄さを理解すると共に瞭司二世が出てきたという、このような終わり方で良いのだろうかという、不満が心の底にある。

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    2022年10月20日
  • 水よ踊れ

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    乗ってくるまでが長かった。
    香港語、香港情勢、建築の知識などが多く書かれており、読むことに体力が要った。

    「周りは自分の意思に従って、リスクがあったとしても行動を起こしているが、自分は全然大した行動ができていない」というような主人公目線の描写があったが、彼は十分すぎるほど勇敢で、自分の正義に従った行動を起こせてるよ。って言ってあげたくなった。

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    2022年08月17日