【感想・ネタバレ】凪の海 横浜ネイバーズ(3)のレビュー

あらすじ

<山下町の名探偵>という名誉だがダサい二つ名を持つロンこと小柳龍一は、友人の凪が所属するバンドのライブを観るため、川崎のライブハウスにいた。終演後、熱気さめやらぬ楽屋で凪は見知らぬ女性にナイフで切りつけられる。メジャーデビューを控えていた彼女は、その事件の影響で活動を中止してしまう。凪の危機にロンはどう動くのか……表題作他、〝eSportsの闇〟〝転売ヤーの実態〟を描く作品を収録した、大人気・現代版IWGP、最新刊!

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ネタバレ

横浜・中華街を舞台にした「横浜ネイバーズ」のシリーズ続編。

今回はロンの友人凪の物語。

舞台になった川崎の臨海部はわたしにとっても特に思い出深い場所。実際の地名を使ってくれているので、情景が頭の中に浮かぶし、なんならバスの車窓も臨港バスのちょっとさみしい空気も感じられて、物語に入り込めた。

をもって普通というかはわからないけど、人と違う思考や嗜好を胸を張って言える人は少ないと思う。それが思春期の多感な年ごろならなおさらで、そのあたりの感情を丁寧に描写しているところがとてもよかった。

岩井さんの書く文章は読み手を傷つけない優しさがあるのがいい。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

横浜ネイバーズ シリーズ第3巻
タイトル通り凪メインとなる巻です。表紙見て、あれ?川崎?と思ったら、川崎に住んでいた頃、凪に何かあったという筋立て。
1 ゴッド・イズ・バック
FPSの天才プレイヤーチップは、とある事情でプレイヤーを止めようかと思っている。それを何とかしたい彼女はロンの知り合いで大元の悩みを解決してほしいと依頼にくるのだが。
いや、これ、ムリでしょっていう壮大な依頼を達成したかどうかは読んでのお楽しみ。いつも気になるけど、依頼料貰ってないよね?そして蟹王スゴすぎ。
2 推しの代行者
ライブ会場限定販売のグッズを転売していた石森は特殊詐欺事件で関わった富沢昂輝の紹介で自分を襲ったヤツを捕まえて欲しいとロンのところに来る。それは警察の領域だし、そもそも転売自体が嫌なロンが躊躇しているとグッズの盗難まで起こって…。
「わざわざって、どこから?」
「磯子です。」
「◯◯◯……………。」
このセリフの応酬に吹き出せる人は距離感知ってる人だよね。いや、この章の面白さは見事に犯人をあぶり出す運のよさと度胸の良さの方です。
3 盗人のルール
競馬に入れ込んで首が回らない借金をしてしまった吉川は闇バイトに手を出すが、いきなり強盗案件が回ってきた。そこは関内と石川町の間にあるアパートで…。
4 凪の海
所属するラップグループ、グッド・ネイバーズがついにメジャーデビューする目前で、凪は楽屋で夫を殺した癖に、と女性に襲われる。凪は話さず連絡にも応じないので、ロンたちは凪の過去を調べ始める。

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2025年11月30日

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凪の過去が。

それまでに至るお話も相変わらず社会風刺がきいてる。

やはりネイバーズのみんなが好きだ!

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

等身大の登場人物が活躍する『横浜ネイバーズシリーズ』第三弾!


百万回の「愛してる」なんかよりも 
ずっとずっと大切にするものがある
俺は何も言わずに抱きしめるから 
おまえは俺の腕の中で幸せな女になれ〜♪

えーっと、もうこのくだりはいりませんか
あっ、そーですか


前回は『等身大のラブソング』のレビューを書いてしまったため、二巻の内容がさっぱりでしたね┐(´д`)┌ヤレヤレ
二巻ではヒナの辛い過去の出来事がわかるという巻でしたが、今回の三巻では凪の辛い過去がわかってしまいます

けど、いいなぁ〜
ヒナも凪もいいなぁ〜
こんなに辛い過去があって悩まされていても、必死になって助けてくれる仲間たちがいるっていいなぁ〜

もう仲間最高!。゚(゚´Д`゚)゚。

みんなこうやって互いに助け、助けられ強くたくましくなっていくだろうな〜

もう一回言っておこう!
仲間最高。゚(゚´Д`゚)゚。


そんな彼女たちにこの歌を贈ります!

百万回の「愛してる」なんかよりも 
ずっとずっと大切にす─────ピィーィィ
(強制終了)

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

今の若者が悩み抱える問題への切り口が本当に秀逸過ぎて。読んでて気持ち揺さぶられるけれど、読み終わりにはスッキリする。こんな感覚、久々かもしれない。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 1巻、2巻に続き現代社会に通ずる問題を扱うのが上手く、それをストーリーに絡めていく部分が面白かった。そしてナギがまた前を向けるようになったのもよかった。また、「主人公のロンが多少ベクトルは違うけど、SKET DANCEのボッスンに似ているかも。」とも思った。

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2024年04月15日

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「山下町の名探偵」が活躍する。3冊目。調子良くなってきた。多彩なシチュエーション設定がなかなかいい。

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2023年12月07日

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シリーズ第三弾。フリーターのロンこと小柳龍一は探偵のようなこともしていて、困った人からの依頼を受けている。今作はeスポーツ、転売ヤー、闇バイトに関する依頼から今の実態を調べていく。この3編はロンの活躍を描いているけれど、最後の表題作は友人の凪のこれまでが明かされていくシリーズ物としての面白さもある。人が向きあうもの、逃げたくなるもの。そういったものを受け入れていく過程に仲間がいて、力になってくれる人がいるということを感じられるのがこのシリーズの魅力なのかもしれない。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

半年ぶりの「横浜ネイバーズ」その3。今回も“山下町の名探偵”ことロンが様々な依頼を解決に導く。
依頼内容はプロゲーマー、テンバイヤー、闇バイトの3篇で、相変わらず今が旬のネタをうまく取り入れている。
それに加えて、タイトル作である凪の過去にまつわる1篇が続く。これは本書中最長のエピソードで、さすがに力が入っている。
凪だけでなく、ほかのレギュラー陣もそれぞれ成長しており、それぞれの目指す場所へ向かっているようだ。例によって、マツがメインの章は短めでかわいそうだが(笑)。

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2023年11月23日

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