岩井圭也のレビュー一覧

  • 水よ踊れ

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    舞台は700万人都市、香港
    一人の少女が、スラムの闇に飲み込まれ謎の死をとげる
    それは、自殺かあるいは、、、

    日本の大学に通う瀬戸和志は、亡き恋人の死の真相を調べるために建築学院の交換留学生として、再び香港の地を踏むことに、、、


    いやぁ〜、岩井さん読ませるわ〜

    死の真相を探るにあたり見えてくる香港の様々な問題
    貧困問題、黒社会、移民、難民、香港返還、民主化運動、、、

    政治に無知な私ですが、読む手がとまらない!

    いやぁ〜、岩井さん読ませるわ〜

    とてつもない吸引力に最後まで一気に引っ張られ、読み終わってしまう感じ

    そして思う「あぁ、すごい」と



    ところで、九龍城砦って知ってます

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    2024年09月03日
  • 文身

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    ネタバレ

    私小説,最後の文士.現実と虚構の真実は紛らわしい.
    死んだとされる弟の小説ありきの壮絶な人生を生きる兄.そもそも弟は生きているのか?と言う問を最後に投げかけ,そしてラストの1行でひっくり返す.いやもう,モヤモヤしていまだによくわからない.

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    2024年09月01日
  • 暗い引力

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    雑誌「ジャーロ」に2022から2023に掲載された短編6編
    雑誌をほぼ読まない私は、全く知らなかったけど
    ミステリー小説専門誌
    実はミステリーと知らずに読みまして
    逆に岩井さんの知らなかった魅力がより大きく
    気がつかないうちに引き込まれる闇
    闇でもがく人を描いた六編

    「海の子」
    72歳、妻に先立たれた夫
    一人息子は 訳ある養子だった
    息子に乞われ、その時の状況を語る
    見知らぬ女が妻に乳飲子を引き渡し去っていった
    養子のはずの息子は父親にそっくりになっていく
    真実を確認した息子の報復

    「僕はエスパーじゃない」
    妻を労りよく気が利く夫
    キャリア志向の妻と一人息子
    妻の顔色 世間の風潮を読み 行

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    2024年08月31日
  • 付き添うひと

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    少年犯罪において、弁護人の役割を担う付添人
    不遇な少年時代を送り、親の支配下での窃盗で14歳で逮捕され少年院へ送られた主人公、朧
    社会復帰の後、弁護士となり付添人として積極的に活動している

    付添人として罪を犯した少年少女達に正面から向き合った短編5編

    少年少女達の罪の背景にある家庭環境に踏み込んで、彼らの将来を見据える
    幼年期の経験は、子供達の気持ちに寄り添える糧であると共に、時折、過去の怨讐に囚われそうになる
    それでも活動を認めてくれる人達、立ち直ろうとする子供達に 自身も救われる
    大変で重要な役割の付添人
    あまり認知されていない仕事に焦点をあて読ませてくれました

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    2024年08月22日
  • 付き添うひと

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    付添人、知りませんでした。読書を通して知らない制度を知る事ができるっていいなぁ。
    いろいろな事情を抱えた子どもたちが付添人オボロと出会い更生していく連鎖短編。
    主人公オボロにとって、付添人は過去の自分をも救うための仕事でした。

    親との関係性は子どもの人生も性格も左右される大きなもの。
    親だからって、無条件に受け容れなくちゃいけないわけじゃない。
    自分自身も親だけど、未熟さ故に傷つけてしまった事もたくさんあるんだと思う。

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    2024年08月18日
  • 暗い引力

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     タイトルの『暗い引力』は、収められている6編の短編の表題にはなっていないんですね…。6編全てひっくるめて『暗い引力』ということなのかと思いました。
     
     「海の子」:
      妻に先立たれ養子の息子にその経緯を話すことに…。
     「僕はエスパーじゃない」:
      仕事と育児の両立、夫の助けもあって妻は順調にこなしていたが…。
     「捏造カンパニー」:
      同級生3人がペーパーカンパニーを設立、突然税務調査が入ることになり…。
     「極楽」:
      パチンコの借金から逃れるため、老女が考えた策とは…。
     「蟻の牙」
      長時間勤務で夫に先立たれた妻の復讐劇とは…。
     「堕ちる」
    地方の美術館で学芸員

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    2024年08月15日
  • 付き添うひと

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     この作品を読むまで、付添人という制度があるということ、全く知りませんでした…。家庭裁判所調査員が登場する作品なら読んだことあるけれど、あっ…あれは元家庭裁判所調査員でした!ひとつ、自分の知識になりました。

     この作品は弁護士であるオボロ(朧太一)が、悩みを抱える少年少女の抱える家庭環境や生活環境など本人や関係者から聴取したり各関係機関と調整することで、少年少女の権利を守っていくもの…と、言えばいいかな…。それだけではなく、オボロが少年時代に受けた心の傷に向き合うこともテーマになっています。

     悩みを抱える少年少女にとって、付添人ほど心強い存在はいないでしょうね…!!オボロが奔走する姿、胸

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    2024年08月09日
  • 文身

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     私小説は、現実ではない。
     虚構と現実が混ざったものである。
     では、現実はどうなのか。
     虚構を招き入れる″虹の骨″を、私たちは手にすることはできるのか。
     そんなことをつらつら考えた。

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    2024年07月20日
  • 横浜ネイバーズ

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     これまで岩井圭也作品に魂を揺さぶられ、すっかり魅了されてきました(まだ4作ですが笑)。本作は、岩井さんの文庫書き下ろしのシリーズ第1作ということで、岩井さんのエンタメ性としての別側面に興味が湧き手にしました。

     舞台は横浜中華街。多様な民族や文化が混在する観光名所で、雑多なエネルギーが渦巻いている印象です。ここで、様々なストーリーが展開されます。
     中華街の善隣門に記された「親仁善隣」からモチーフを得たタイトルで、主人公の生き方に関わってきます。

     4つのエピソードとも、市販薬物乱用、自殺、特殊詐欺、外国人差別など、身近な事件や出来事を元にしているようです。短い文量制約ながら、事件に至る

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    2024年07月01日
  • プリズン・ドクター

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    刑務所にも病人はいる
    受刑者たちも病気になる

    ただ、ムショ内の病人は厄介だ
    刑務作業を休むため、医薬品を手にいれるための詐病が多い

    そんな輩たちがいる刑務所ドクターになった是永史郎

    医師の研修を終えて神経内科医として認知症の専門家になることを希望していたが、奨学金免除のためしぶしぶ刑務所ドクターの矯正医官となった

    腰かけの矯正医官だったはずだが、患者と接していくうちに仕事に対する印象が変化し始める
    自分でもよくわからないが熱心に、そして患者に対して強い感情を抱いていく

    それは、ムショ内の患者だからかもしれない…
    分かちがたく結びついた罪と病を医学的に解きほぐし、患者の人生ごと診療しよ

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    2024年06月11日
  • 付き添うひと

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     ″付添人″という存在を、今回初めて知った。
    少年犯罪と一括りにする中には、さまざまな理由があり、成人とは対応が違うことはわかっているつもりだった。
    しかし、実際に日々向き合っている人びとを思うことはなく、鑑別所にいる子どもたちについては、このような本の中やTVなどの中でしか知らない。
     フィクションであっても、こんな現実を生きている人たちがいると想像することで、自分の考えの幅が広がると思った。

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    2024年06月07日
  • 人生賭博 横浜ネイバーズ(4)

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    ロン絶好調。気を揉ませてきたヒナとの仲もどうやらうまく行きそう。
    3編目から登場する天才少年が面白い。しかしそれを手なづけるロンは人たらしの天才だな。

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    2024年04月21日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

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    ネタバレ

     1巻、2巻に続き現代社会に通ずる問題を扱うのが上手く、それをストーリーに絡めていく部分が面白かった。そしてナギがまた前を向けるようになったのもよかった。また、「主人公のロンが多少ベクトルは違うけど、SKET DANCEのボッスンに似ているかも。」とも思った。

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    2024年04月15日
  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

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    ネタバレ

     今回の巻でヒナが救われたのとロンが自分の過去と対峙する場面が印象的だった。今後人間模様やロンがどのように変わっていくかが楽しみ。

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    2024年04月15日
  • 横浜ネイバーズ

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     初読みの作家さんで、フリーターが中華街で起こるトラブルや事件を解決する部分が「令和版IWGP(池袋ウエストゲートパーク)みたいだ。」と思った。ただ、中華街を舞台にした人間模様や現代社会にも通ずる問題をテーマにした事件を扱っている部分が面白かった。

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    2024年04月15日
  • 夏の陰

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    殺人犯の息子
    vs被害者の息子

    剣道を介して出会ってしまった岳と和馬。
    ラスト2ページで必ず涙する、罪と赦しの物語!!
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    岩井さん4作品目です。
    突き抜けた落差が激しい(心が揺れる)のは「文身」が一番でしたが、私は本書も好きでした。

    被害者と加害者の家族。
    どうしたって切れない縁。
    だけど、「その日」を境に決定的になる。
    それを著者は本書のなかで、
    自分に名札が付く日と表現していました。

    たらればが溢れて、
    当人たちの気持ちなんて関係なく、
    周囲は騒ぎたて、
    嫌な目で見たり、誹謗中傷し

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    2024年04月14日
  • プリズン・ドクター

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    岩井さん作品「永遠についての証明」「文身」に続き、三冊目です。
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    刑務所で働く新人医師が、
    命と罪の謎に挑む!

    出版業界注目の俊英が描く、
    感動必至の人間ドラマ
    「何回読んでも、
     ラスト、涙が止まらない」
    絶賛の声多数!
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    奨学金免除のために3年間、
    刑務所の医者になった是永史郎。
    本当は神経内科の専門医になりたかった。
    彼と同居する母親は認知症を患い介護をしながらの勤務生活。
    大学の友人たちはそれぞれ自身の専門分野で頑張っている様子のなか、史郎は自分の今後について考えていた。

    刑務所内で

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    2024年04月13日
  • 横浜ネイバーズ

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    よく知っている場所の話で、楽しめました。地元で幼い頃から家族みたいに育った友達や大人達との関係も良かった。

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    2024年04月03日
  • 横浜ネイバーズ

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     ハルキ文庫は書店買取らしく、小さなお店では、品揃え良く在庫するのは難しいとか。全く売れず死蔵されてしまうかもしれない、全くの賭けで書店主の嗅覚の見せ所だ。そんな厄介なハルキ文庫でも当たりはあるのだ。 

     大当たり!3作出てるネイバーズ。兎に角絶対続けて読みたくなる。急がないと小さなお店で品切れになる可能性大。間違いなく押さえておきたい。

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    2024年02月21日
  • 暗い引力

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    ネタバレ

    面白かったです。
    全体的に暗い雰囲気のお話が多いですが、イヤミス系が好きな方とかはハマるかなと思う。

    意思を持たない男の話
    認知症のふりをしていたら認知症になってしまった人
    成り上がりたい学芸員
    夫をブラック企業に殺された妻の復讐

    バリエーション豊富で良きでした。

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    2024年02月10日