付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

小説・文芸
814円 (税込)

4pt

弁護士・朧が、子ども達の閉ざされた心に向き合う、感動のヒューマン大作。 過去の経験を通して、付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の仕事に就いたオボロ。彼に舞い込む依頼の先では、簡単には心を開かない、声を上げる方法すら分からない子どもたちが、心の叫びを胸に押し込め生き延びていた。オボロは、彼らの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していく――。

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付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    岩井圭也さんの作品 3冊目のこちら

    主人公朧太一が、弁護士として色んな事情を抱えた子どもたちを助ける物語

    朧自身も過去の自分と向き合いながら、
    子どもたちのために日々奮闘している姿に
    めちゃくちゃ感動しました

    子どもの弁護士をする人を付き添い人と呼ぶことを
    初めて知りました‪‪‪‪‪

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    子ども担当弁護士、コタン。
    成人には弁護士が付くが、未成年には...?
    未成年の担当弁護士、通称コタンは、あらゆる背景を持つ子供達と向き合い、荒れた子供達のその後の人生が良くなるよう伴走していく。

    過去に学び、これからをどう生きるかを考えさせる役割を担う。成果や結果を求められる社会において、地道に人と向き合うことが価値とされる仕事。AIにはできない仕事だと思った。

    適切な理解者、そしてサポートがあれば、更生はできる。そう思わせてくれた一冊。

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    自らも少年のころに罪を犯してしまった過去がある弁護士が、少年の弁護士にあたる「付添人」として、子どもたちに寄り添い支えていくエピソードをつづった物語。

    私は子どもの声を聴く傾聴ボランティアを長くやっていて、子どもに心の内を話してもらうことの難しさをずっと考えながらやってきてるんだけど、「なんでも話して」なんて言ったって、その相手を信用できなければ自分の本当の気持ちなんて話せないと思うのね。

    主人公の朧太一が言う「ここは安全です。落ち着いて話してください」っていうひとことをどれだけ責任をもっていえるか。そういった言葉たちをいくつもかみしめながら読んだ。

    エピソードと並行して主人公自身の心の傷もにも焦点が当てられていくんだけど、支える人をまた別の人が支えて…というひとのつながりで得られる癒しみたいなものも描かれているのがとてもよかった。

    ボランティア仲間にも勧めて読んでもらって、感想を言い合ったりしたりもしたんだけど、それをそばで聞いていた他の人も読み始めたりして、うちのボランティア界隈でちょっとした「付き添うひと」ブームが来ているのも最高にいい。

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    子どもは親を選べない。
    すごく苦しい題材だった。
    血は繋がってなくても
    オボロ先生のような笹木さんのような
    心を預けれる人が近くにいてくれたらいいな。
    続き出して欲しいです!!

    0
    2024年09月28日

    Posted by ブクログ

     犯罪を犯した少年たちが、家庭裁判所で審判を受ける際に、その権利を擁護、代弁する付添人。

     付添人の朧太一は、少年少女に寄り添い生活や将来へのサポートをしていく。
     子どもの犯罪は奥がとても深く複雑で、一筋縄ではいかないものが多い。家庭環境や学校、職場などの人間関係を表には見えない部分まで探り出していく姿は圧巻だった。

     朧自身も過去に毒親の指示で少年院へ入っていた経験を持っていることが、付添人として子どもたちを救いたい気持ちに繋がっている。
     そして、子どもたちを救いの手を差し伸べることで、過去の自分自身を救ってもいるのだろう。

     子どもとはいえ、犯罪を犯した罪が許される訳ではないけど、成人してから大きな犯罪を犯さないように、人生を崩してしまわないように、付添人の存在はこれからの世の中の大きな支えになるだろう。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    岩井圭也さん、7冊目。
    作者さんとの相性があまり良くないことを自覚しつつも、なんとなく気になる本も多く、ボチボチとお付き合いしているところ。
    今作は、自らの過去を踏まえて「付添人」の仕事に就いた弁護士・朧太一の物語。

    付添人-家庭裁判所で審判を受ける少年の権利を擁護・代弁し、少年審判の手続きや処遇の決定が適正に行われるよう裁判所に協力する人。
    少年犯罪において弁護人の役割を担う人ということだが、こういう仕事(制度)があることを初めて知った。
    成人の刑事事件を思えば当たり前のように思えるものが、少年事件においては過去には必ずしも必要不可欠とされていなかったということに軽い驚き。
    解説を読めば、現在は国選付添人弁護士制度まで出来たようだが、そこまでの道のりが全国の弁護士の方々の自腹で取り組まれてきたということにもまた驚く。

    描かれるのは様々な少年事件。殺人容疑をかけられた少年とその友人、親に虐待され逃げ出してきた少女、補導を繰り返し虞犯少年(この言葉も初見)として家裁に送致されてきた少女、ネットで誹謗中傷を繰り返す引きこもりの少年、両親が横領で捕まり保護された少年、そこにそうした行先のない少年少女を個人的に匿っている女性・笹木や朧自身の出自や過去が絡まる。
    家庭の事情、とりわけ親の身勝手、に追い込まれて起こる少年事件の実際と付添人の活動の実情がよく知れる。
    ディスレクシアを認めた上で人生を歩んでいこうとする少年(と子どもの障害を正しく理解した母)の決意が描かれる第四話、両親の罪を受け止め乗り越えようとする少年の姿と朧・笹木の過去が重なった第五話が、とりわけ良かった。

    0
    2026年04月29日

    Posted by ブクログ

    スラスラ読める。とても良かった。読後、解説の弁護士さんの『自分自身と目の前の相手を大事にしながら、子供たちや社会のあらゆる人々に付き添うことのできる素敵な「付き添うひと」が、この小説を通してまた一人増えた事、すなわち、この小説の読者の方とここでこうして出会えたことを、弁護士としてとても嬉しくおもっています。』の言葉に感動おぼえた、、

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    暗く辛い経歴の弁護士オボロが 少年たちの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していくーー。 そしてオボロにも付き添う人が現れた。

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    子供時代に親に強いられて窃盗を繰り返していた朧弁護士。
    その時の経験から、弁護士になって少年に寄り添う仕事に就く。

    子供の苦しみに寄り添い、味方になってくれる大人が増えれば、子供たちはどれだけ救われるだろう。

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

     2000年の少年法改正により、少年審判の手続きや処遇を適正に進めるため、裁判所に協力する役割を果たす「付添人」(主に弁護士が担当)が公的に認められたとのこと。つまりは、被疑者の少年(少女を含む)の味方となる人ですね。

     本作は、副題の「子ども担当弁護士・朧太一」が主人公の、5話からなる連作短編集です。名前はオボロ、見なりはオンボロ‥、でも少年たちへ寄り添い、手を差し伸べ続ける熱い心の持ち主で、自身が過去に傷を負っている背景がありました。

     オボロは様々な問題を抱えた子どもたちへ真摯に対峙しますが、彼らはなかなか心を開かず、SOSの声の上げ方もわからないようです。それでもオボロの丁寧な語りかけが少しずつ彼らを変容させ、徐々に内に秘めた心の叫びを吐き出していきます。各話とも、リアルな描写に心が痛みます。

     これらの要因を辿っていくと、親たちの傲慢で勝手な言動に行き着きます。結局、翻弄されるのはいつも子どもで、心の逃げ場を失って自分を諦め、前向きな思考ができなくなっていくんですね。
     法整備が進んでも、それだけでは対処療法で根本的な解決にならないのは自明です。親や周囲の無自覚が子どもを追い込んでいると理解し、他人事ではないと胸に刻む必要がありそうです。

     とまあ偉そうに書きましたが、深刻で重い内容ではあるものの、オボロの奮闘と短編ゆえか、結構さらりと各話が展開していきます。最終話で、オボロ自身が救われる終わり方もよかったです。
     辛い思いをしている、かつてしていた全ての人へ伝えたいですね。「過去・他人は変えられないけれど、未来・自分は変えられる」と‥。

     岩井さんの想いがオボロに反映され、温かな筆致で優しく先を照らしてくれる一冊でした。

    0
    2024年10月08日

付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一 の詳細情報

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