岩井圭也のレビュー一覧

  • 夏の陰

    Posted by ブクログ

    --------------------------
    殺人犯の息子
    vs被害者の息子

    剣道を介して出会ってしまった岳と和馬。
    ラスト2ページで必ず涙する、罪と赦しの物語!!
    -------------------------
    岩井さん4作品目です。
    突き抜けた落差が激しい(心が揺れる)のは「文身」が一番でしたが、私は本書も好きでした。

    被害者と加害者の家族。
    どうしたって切れない縁。
    だけど、「その日」を境に決定的になる。
    それを著者は本書のなかで、
    自分に名札が付く日と表現していました。

    たらればが溢れて、
    当人たちの気持ちなんて関係なく、
    周囲は騒ぎたて、
    嫌な目で見たり、誹謗中傷し

    0
    2024年04月14日
  • プリズン・ドクター

    Posted by ブクログ

    岩井さん作品「永遠についての証明」「文身」に続き、三冊目です。
    -------------------------
    刑務所で働く新人医師が、
    命と罪の謎に挑む!

    出版業界注目の俊英が描く、
    感動必至の人間ドラマ
    「何回読んでも、
     ラスト、涙が止まらない」
    絶賛の声多数!
    -------------------------
    奨学金免除のために3年間、
    刑務所の医者になった是永史郎。
    本当は神経内科の専門医になりたかった。
    彼と同居する母親は認知症を患い介護をしながらの勤務生活。
    大学の友人たちはそれぞれ自身の専門分野で頑張っている様子のなか、史郎は自分の今後について考えていた。

    刑務所内で

    0
    2024年04月13日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    よく知っている場所の話で、楽しめました。地元で幼い頃から家族みたいに育った友達や大人達との関係も良かった。

    0
    2024年04月03日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

     ハルキ文庫は書店買取らしく、小さなお店では、品揃え良く在庫するのは難しいとか。全く売れず死蔵されてしまうかもしれない、全くの賭けで書店主の嗅覚の見せ所だ。そんな厄介なハルキ文庫でも当たりはあるのだ。 

     大当たり!3作出てるネイバーズ。兎に角絶対続けて読みたくなる。急がないと小さなお店で品切れになる可能性大。間違いなく押さえておきたい。

    0
    2024年02月21日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。
    全体的に暗い雰囲気のお話が多いですが、イヤミス系が好きな方とかはハマるかなと思う。

    意思を持たない男の話
    認知症のふりをしていたら認知症になってしまった人
    成り上がりたい学芸員
    夫をブラック企業に殺された妻の復讐

    バリエーション豊富で良きでした。

    0
    2024年02月10日
  • 暗い引力

    購入済み

    読みやすかったが

    どの話も、個人的にモヤッと終わるものが多かった印象。

    #ドロドロ #怖い #ダーク

    0
    2024年02月08日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    あなたも引き寄せられる… 人間の欲と醜さを、皮肉たっぷりに描いたミステリー短編集 #暗い引力

    ■きっと読みたくなるレビュー
    丁寧なプロットで綴られるミステリー短編集。どんでん返しというより、皮肉のスパイスが効いた良質イヤミスですね。

    本書のタイトルどおり、人間のダークな部分をしっかり描写されていて、読んでいくうちにゲンナリしてくること請け合いですよ(にっこり

    ■短編ごとの感想文
    〇海の子
    子どもができなかった夫婦と養子の物語。母は他界し、父が息子に幼児を引き取った時の話をするが…

    そうなりますよね…ってお話ですが、ひとつ間違えば自分にも起こりうるから全く笑えない。しかし最後の一文のキモ

    0
    2024年01月24日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。2度のどんでん返しより、父の存在意義を見出せなかった娘が、最後父と同じ生き方を選択する、それも同じ理由である所が血は争えないというか、そういった親子の絆の描き方もあるのかと感心した。あと庸一の娘を不要と位置付けて小説では描いてこなかった賢次が、兄が亡くなった後最後の文士に明日美を選ぶことで、兄が情をかけていた娘の存在を認めたことにより初めて兄の意思を汲んだ様に取れて、歪な兄弟の絆からまだ解放されない賢次にぞっとする様な嬉しい様な複雑な気持ちにさせられた。
    人として生を受けた以上は何か残して死にたい、後世まで語り継がれる自分の存在という何かを。(私が勝手に受け取ったメッセージ)自分の

    0
    2024年01月22日
  • 暗い引力

    Posted by ブクログ

    「海の子」
    「僕はエスパーじゃない」
    「捏造カンパニー」
    「極楽」
    「蟻の牙」
    「堕ちる」
    6話収録の短編集。

    それぞれ独立した作品だが、全編に共通して不穏な気配が漂っている。

    人は誰でも嘘をつく。
    ひとつの嘘が新たな嘘を呼び、はずみを付けながらどんどん悪い方へと転がりだす。
    まさに暗い引力に導かれてでもいるように。

    全話陰鬱で後味が悪いが、借金取りから逃げる為に逃走計画を立て認知症患者になり切る女性を描いた「極楽」はオチまで含め秀逸。

    岩井圭也さんは長編も良いが短編も読ませてくれる。

    嘘つき達のなれの果てを描いたダークな作品集。

    0
    2024年01月18日
  • 凪の海 横浜ネイバーズ(3)

    Posted by ブクログ

    「山下町の名探偵」が活躍する。3冊目。調子良くなってきた。多彩なシチュエーション設定がなかなかいい。

    0
    2023年12月07日
  • 夏の陰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警察官殺しの父親をもつ岳、父親を射殺された遺児和馬。加害者の家族として、被害者の家族として、自らの責任で無い苦労を背負いこんできた二人が、剣道の道を歩み、全国大会京都予選で竹刀をまみえる。

    加害者の家族なんだから罰を受ける…そんな考えはナンセンスだと思う。そういう考え方は明らかに差別だと思うが、反面、家族を殺された被害者の家族からしたら、一体誰にその哀しみをぶつければいいのかという気持ちになるのも当然である。

    岳が可哀そうで和馬は身勝手…そんな単純なものではないことは、被害者や加害者の家族になったこともない一読者の俺でもとてもよくわかる。正解はない話なんだろう。重たくて読んでてツラい。でも

    0
    2023年11月07日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    目的も持たずフリーター暮らしの中華街のロンが、相談を受けて問題を解決する短編集。常に軽いノリでサラッと躱しているけど、その内容は依頼者にもロン自身にも、なかなか過酷なもの。『山下町の名探偵』と言われるが、探偵というには素人の域。それでも頼まれると断れない性分で、仲間に助けられながらも体当たりしていく様子は時にハラハラさせられる。社会的要素も含まれていてガッツリ読み応えがあった。

    0
    2023年10月26日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    たまたまサイン本が本屋に売っていて、なんとなく気になり購入しました。
    主人公ロンが行動的で、いろんなことに関わり、危うい場面も乗り越えながら事件を解決していくのがとても面白く、あっという間に読み終えました。
    続きが気になる終わり方でした。

    0
    2023年07月28日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    初の岩井圭也先生の作品を読んだが読みやすくて2作目が気になる終わり。でも気になる終わりじゃなくても2作目は読みたくなる位面白い。ただ横浜中華街の事を知ってたらより面白い作品です。

    0
    2023年07月22日
  • 横浜ネイバーズ

    Posted by ブクログ

    二十歳の時、将来やりたいこととか全然決まってなかったなあ。かと言って目の前にやってきたことに対して、こんな真摯に向き合っていたかも定かじゃない。でも毎日、生きてた。
    今度横浜中華街行ったら、彼らがいないかキョロっちゃいそう。

    0
    2023年07月06日
  • プリズン・ドクター

    Posted by ブクログ

    刑務所の医師として受刑者の治療にあたる主人公が関わる様々な事件を取り上げた連作ミステリーだが、もう一つのテーマは認知症の介護。
    通り一遍ではなかなか書ききれない難しい問題と思うが、辛くて厳しい現実を暗くなりすぎずに正面から捉えていた感じがして小説としては良かったと思う。
    登場人物の関係性はちょっとご都合よく作られた感があるが、医学生時代の仲間たちの裏話がもう少しあってもいいかも。

    0
    2023年07月01日
  • 夏の陰

    Posted by ブクログ

    加害者の家族、被害者の家族。それぞれ違うはずなのに、どちらも生きづらさを感じる。どちらも過去に囚われてしまう。

    0
    2023年06月04日
  • 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)

    Posted by ブクログ

    シリーズ第2弾。ロンこと小柳龍一が横浜を舞台に色々なトラブルの調査をしていく連作短編。前作は人物紹介の趣があったけれど、今作はロンの幼馴染みのヒナの過去や、ロンの両親の過去などが語られていくシリーズの今後に影響しそうな展開。ルッキズムなどの今の問題を絡めつつ進むミステリーで、そこにロンの人を放っておけない性格が次第に救いになっていくことに希望を感じられる。まだまだ解決していない問題もあって今後も楽しみなシリーズ。

    0
    2023年05月29日
  • 文身

    Posted by ブクログ

    凄い作品に出会った。
    作品自体がその時代背景があるからなのか、昔好きで読んでいた昭和の文豪の小説を読んでいるような不思議な感覚を感じる。

    まずタイトルが「分身」ではなく「文身」。読後考えてみて「分身」でも違和感なくストーリーと共和する気がするが、さらに彫っての「文身」なのだろうと推測。

    「現実と虚構」というテーマ、読後に考えてみれば作品全体に蔓延り、読者である自分も作品を読みながら「現実と虚構」が整理がつかずグチャグチャに混ざりなんだかわからない状態になる。
    虚構を読んでいるのにその中の虚構に虚構か現実かが分からなくなってくる不思議さ。

    そこを上手くミステリー風に仕立てている感じが凄く関

    0
    2023年03月28日
  • 永遠についての証明

    H

    ネタバレ 購入済み

    読み応えあります

    む〜ん 後半の暗さである瞭司の苦悩が、私には辛かった。その上で、熊沢の苦悩も辛い。一方で、平賀先生の対応が今の世界の普通の対応でないかとの思いが捨てきれず、現在の生き難さを示していると思う。その上、平賀先生本人は苦悩が無いのであろう。これも真実。
    瞭司の凄さを理解すると共に瞭司二世が出てきたという、このような終わり方で良いのだろうかという、不満が心の底にある。

    0
    2022年10月20日