岩井圭也のレビュー一覧
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無差別殺人の容疑者を追う記者、安田。あんまりこのジャンルを読んでないんで取材の仕方とか新鮮に感じられる。今はもうSNSを駆使して情報を集めるんだ。一昔前はどうしてたんだろうと素朴に思う。
家族にも見放さられ、仕事にしか打ち込めない安田がどうしようもない人物に見えてくるが、有りがちなキャラにも思え中々共感は出来ない。
犯人の深瀬と同じく父親に憎悪を抱きながら生きてきたが故に心が近づいていくのはわからんでもないが、どうも物語に山が感じられず最後まで読み切ってしまった。
ただ、誰かと必ず繋がっている命綱がある限り、無敵の人にはなれない、と言う点はわかり、海斗にも伝えようとする最後の思いは良かった。 -
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冒頭、岩井圭也さんからこのようなメッセージがありました
読者のみなさんへ
この本は、普通の短編集とはちょっと違います。
京王電鉄の各駅を舞台にした五つの短編が収録されていて、各編で登場人物が「謎解き」に挑戦します。
読者のみなさんには、登場人物と一緒に「謎」に挑戦していただくことも、普通の小説と同じように読み進めてもらうこともできます。
(はい、もちろん私は謎解きなど挑戦せず、普通に読み進めました)
挑戦する場合は、「謎」 が出てきたところでいったんページをめくるのを止めましょう。読み進めると、本文中に答えが出てきます。
(はい、謎解きをしていないのでページをめくるのも止めず気に -
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2029年、北京──
常軌を逸した速さで進行する癌で有力政治家の息子が死亡し、 同様の癌での死亡事例が見つかる
これは偶然なのか? 連続殺人なのか?
事件を解決するために刑事と遺伝子エンジニアがタッグを組んで立ち向かうのだが、、、
はい、出てくる出てくる難しい単語が!
ほー、ゲノム編集ですか
へぇー
ほー、人工塩基ですか
ふぅーん
ほー、真珠配列ですか
はーいっ
なんのこっちゃですね!
ちんぷんかんぷんです!
だけど、私レベルになると"なんのこっちゃ"も"ちんぷんかんぷん"も物ともせずに読み進めていけます
そんなことで立ち止まっていると -
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2029年、北京で進行する癌で有力政治家の息子が死亡し、同様の癌での死亡事例が見つかった為、連続殺人なのか?を解決するために動く刑事のアーロンと協力するのが、遺伝子エンジニアのウイグル人であるマリクだった。
最初から息の合わないアーロンとマリクだったが、禁忌の人体改変である真珠配列が組み込まれていたと知り、次第に協力するようになるのだが…
予測不能な展開でまさかの結末にことばも出ない…。
近未来のことなど予測もできないが、何かを生みだすことは理想的な未来へと繋がるのだろうか…
完璧な人類、理想的な人類ばかりだと偽りの世界のように感じてしまう。
未来は何が起こるかわからない。
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岩井圭也さん著「この夜が明ければ」
北海道の漁港に短期バイトで集まった面々、その各々の過去に重苦しい背景があり、その内の一人の死をきっかけにその背景が明らかになっていくという物語。
感想として自分にはあまり馴染めなかった。クローズドサークル系によく感じてしまう緊迫感の無さを顕著に感じてしまった。
過去に疚しさを持つ6人の人物。誰もの抱える訳あり具合全てに引っ掛かりを持ってしまいすんなりと物語に入り込めない。
オーバーステイ中国人、家出少女、介護放棄による高齢者死亡事故、結婚詐偽、盗撮盗聴魔、正義感の定義のあやふやな元警察官の6人。盛り過ぎ…
一晩で明らかになるこれら…
やりすぎだろう、読 -
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通り魔事件が起きる。無差別に殺傷。犯人が捕まり、「なぜやったのか?」と聞くと「誰でもよかった、死にたかった」など訳の分からない動機を語る。ニュースを見て「だったら、一人で死ねばいいじゃん」、「こういうのには巻き込まれたくないよね」と友人たちと世間話みたいにおしゃべりして、そして忘れていく…。通り魔事件が起きた時の私の一連の流れ。
この物語はその流れがそのまま出てきます。でも物語では事件記者の安田賢次郎が、犯人の深瀬礼司の本当の姿を深掘りしていきます。どうして通り魔事件を起こしたのか?安田はただそれを知りたくて、深瀬の知り合いに取材します。
私はもともと記者が取材を通して犯人を特定する、とい -
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「南方熊楠」非常に興味がある人物。天才であるというのはなんとなく理解しているが、結局何を成し遂げた人なのかわかっていなかった。
で、この本を読んだのだが・・・。
やっぱり良くわからなかった。天皇の前で講義するぐらい素晴らしい頭脳の持ち主だったのだろう。
熊楠の自筆の手紙を美術館で見たことがあるが、凡人には理解不可能だろうと思った。
この本のなかでは熊楠の心に3人の声がいて、うるさいぐらいに大声で話しかけてくる。知識を取得しようとするとその声は静かになるので、知識を詰め込んだ。と書かれていた。なんとなく納得した。
南方熊楠という人はただ、すべてを知りたかっただけなんだ。 -
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とある読書会で、この本を読書好きな方に手渡してしまったので記憶だけで書きます。
この本は、就活を控えたひとりの大学生の行動がきっかけで、深夜の古本屋さんで男女6人が読書会を始めていく。という話です。
本の中でも特に心に響いたのは、やはり最後の店主の話。
一冊の本に込めた思いだったり、その本から読み取った「私たちが本を読む理由」だったりの話に、自分自身はっとさせられました。もっと具体的に言いたいけどネタバレになるので、気になった方は読んでみてください。
読書好きな方、読書会に参加してみたいけど踏み出せていない方など、幅広い方におすすめできる1冊です。