岩井圭也のレビュー一覧

  • 楽園の犬

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    ネタバレ

    悲しすぎるんだが。
    麻田は親の死も、ミヤの死も知らずに殺されてしまった。
    普通の善人が、ただ時代に巻き込まれた。
    生まれた時代のせいか。
    堂本が普通の感覚だよな。アメリカに触れたら、この国とは戦争してはならないと思うよ。昔の軍人、一般国民は日本を過大評価しすぎいた。あー、良一とだけでも再会してほしかったな。

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    2025年10月04日
  • 舞台には誰もいない

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    y yさんのレビューで、本書と『文身』の繋がりを教えていただき、なぬ?読まなくては!と思い手に取りました。
    『文身』は私にとってはかなり衝撃的な物語でした。弟が書いた小説の内容を後から兄が経験する、そして経験した後に自分の私小説として兄が世に出す、それもその内容がもう‥‥。
    その兄の娘が本書には登場します。やはり、小説家として。
    主人公は遠野茉莉子という舞台女優。自分の中身は空っぽで演じることでしか生きることができないと思っている。その演じ方がストイック過ぎて、実際に経験したことでなければ演じられないという信条で、自ら辛い目に遭いにいく。
    その狂気じみた行動が『文身』を彷彿とさせて、薄気味悪く

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    2025年10月02日
  • われは熊楠

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    冒頭を読み始めたときは少し難しくて、最後まで読めるか不安になったのだけど、一章一章読み進めるうちにどっぷりと世界にはまって一気に読んだ。

    天才が生きる上での生きづらさ、周りの理解や葛藤。そういった決して明るいだけではない道のりの先に先人の知識がある。そんな鬼気迫るまでの知への欲望が痛々しくも魅力的だった。

    辛くとも自分の道を突き進むことで周りに希望を与える人っているんだな。と思った。

    物語の中に度々登場する「如来」について、若干ファンタジーの要素はありつつ、案外人智を超えたひらめきというものは神がかり的なものなのかも知れないなとも思ったり。

    とりあえず、読み切れてホッとしている(笑

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    2025年09月28日
  • 追憶の鑑定人

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    最後の鑑定人シリーズ、3作目。

    今作は土門の旧友たちが登場して、事件解決に一役買っている。

    このシリーズを読むといつも、科学の力ってすごいなぁと思う。
    ほんの少しの痕跡から証拠を見つけ出し、真相を突き止めてしまうのだから。
    今作でも、こんなものからあんなことが分かるなんて!と毎話驚いた。

    土門の意外な行動を見ることができたり、土門の過去が明かされたりと、土門を身近に感じられてよかったし、前回までの登場人物たちの変化を感じられたのもよかった(*ˊ ˋ*)

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    2026年04月30日
  • パパたちの肖像

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    行成さんのが読みたくて手に取ったけど、本当に面白かった…2年前に私も出産し、夫と育児をしているけど、うちの夫はきっとおっぱいでないこと嘆いたこともないし、出そうと思ったこともないだろうな笑。純粋な気持ちが可愛くて切なくて読んでよかったーってなった

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    2025年09月24日
  • 楽園の犬

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    毎年この時期に戦争に纏わるものを読もうと思って2年目。今年は「最後の鑑定人」の岩井先生の著者を手に取ってみました。

    太平洋戦争勃直前のサイパンを舞台にしたスパイものとのことで、スパイ映画的なモノ(前に読んだもので言うなら「破滅の王」なような)を勝手に想像してしまっていたのですが、主人公は元教師の温厚な人物で、こんな人がスパイなんて出来るのか?と首を傾げてしまいました。…が、見るからにスパイ!みたいなキレものっぽい人だと逆に諜報活動してもすぐにバレてしまうんですかね?自分が同じ立場になったらここまで立ち回れるか。四苦八苦しながら日本で待っている家族のために諜報活動を必死に続ける主人公の姿に心を

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    2025年09月22日
  • 横浜ネイバーズ

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    横浜中華街の名店「翠玉楼」を営む祖父に育てられたロンこと小柳龍一は高校のときに起こった事件を解決したことで〈山下町の名探偵〉というふたつ名を持つ(本人はダサくて嫌)。真面目に働くのが嫌で店を手伝いながら二十歳すぎまでブラブラしていたのだが、時代の流れで儲からなくなり、祖父が廃業を決め、将来のことを考えて始める。そんな時、高校の同級生の妹が、横浜駅西口のヨコ西というエリアで事故死。警察ももう追わない事件の真相を知る男を探して欲しいと人伝に頼みが来て…
    といったふうに、身近なのに、結構ハードな事件を望まずに解いていくロン。「洋洋飯店」息子でロンと同じくフリーターの趙松雄、あることがきっかけ(ここが

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    2025年09月06日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    子育てにも、家族の形にも、正解はない。そこに子供への愛情があれば十分だと思う。ただ、子育ては大変すぎて、実際にはそんな綺麗事でまとめられないだろう。夫婦ですれ違い、親子でもすれ違う。それでも、愛情を持って、誰にも何にも縛られず、自分たち家族の生活が続けられるよう必死に進んでいくしかないと改めて思った。

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    2025年08月27日
  • 科捜研の砦

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    ネタバレ

    2作目は1作目の過去、主人公が科捜研にいた頃の話です
    1作目にも登場する結婚相手との出会いのエピソードや、上司との決別を含めた全4話

    1作目よりも、面白かったです

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    2025年08月27日
  • 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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    スラスラ読める。とても良かった。読後、解説の弁護士さんの『自分自身と目の前の相手を大事にしながら、子供たちや社会のあらゆる人々に付き添うことのできる素敵な「付き添うひと」が、この小説を通してまた一人増えた事、すなわち、この小説の読者の方とここでこうして出会えたことを、弁護士としてとても嬉しくおもっています。』の言葉に感動おぼえた、、

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    2025年08月27日
  • 楽園の犬

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    いままで読んできた戦争を題材にした小説は大抵読後に「戦争はよくない」と考えさせられるような、ある意味説教臭く重いものだったけど、この小説は登場人物の心象がリアルでやりとりのテンポもよく、たまたま時代背景が戦時中であったヒューマンドラマであるところがよかった。

    いろんな立場の人にそれぞれの正義があって、そこから争いがおこるのはいつの時代どこでもそうなんだろうけど、それを戦禍の中で信じて貫こうとすることは命がけの覚悟が必要なんだろうなと考えたりした。

    それでも生き続けようとすることの大事さを問いていたりするのに、その反面不条理なまでにあっさり命を落とす場面もあったり、これが戦争か…とも思ったり

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    2025年08月25日
  • われは熊楠

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    南方熊楠が、どうしてあれ程すごい研究ができたのか、どうして奇行をしたのか、その答えとなる熊楠のパワーがよく分かった作品だった
    熊楠という人物を知るのに、大いに役立った

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    2025年08月23日
  • 科捜研の砦

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    シリーズ2作目なので、続きかと思ったら、土門と尾藤が出逢って結婚した頃に遡った話。まあ、立場が科捜研と科警研の時代なので1作目の不自然さは逆にない感じ。で、結局別れた理由までは知らされず

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    2025年08月14日
  • プリズン・ドクター

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    刑務所内で働く医者。
    公私共に巻き起こる心の葛藤と成長が描かれている。
    認知症を患う母との関わり方や受刑者との関わり方。
    医師という立場を通して向き合うことで人と人の繋がりも生まれる。
    良本。
    決して他人事とは思えない、ともすれば自分も受刑者になってしまうかもしれない親の介護問題。
    理想と現実が違うからこそ苦しいんだよね。
    思い出がたくさんあるから、嫌いになれないんだよね。
    何かしらの気づきをこの本から貰える。

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    2025年08月14日
  • 科捜研の砦

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    ドラマ化もされた『最後の鑑定人』の続編・・というか、前日譚。

    凄腕鑑定人・土門誠がまだ科捜研(科学捜査研究所)に在籍していた頃のお話、連作四話が収録されております。

    あの土門さんの、科捜研時代のストーリーということで、第一話「罪の花」では、前作『最後の鑑定人』にもチラっと登場した科警研(科学警察研究所)の尾藤さんとの出会いが書かれているのも興味深いですね~。

    勿論、各話とも抜群の安定感で、遺体や現場に残されたほんの小さな違和感も見過ごさない土門さんのストイックな仕事ぶりがカッコよく、見事に事件を解決にもっていく展開にグイグイ惹きこまれて読みました。

    そんな真摯に真実を追い求める土門さん

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    2025年08月12日
  • 科捜研の砦

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    岩井圭也の科捜研の砦を読んだ。
    主人公の土門は科捜研の砦と呼ばれている。
    土門が解決できなければ誤った判断がされてしまうということだ。
    どんな些細なことも見逃さない。
    私にはとても考えられないような観察力だ。
    こういう仕事自体私には向いてないように思う。
    最後は、悲しい結果だが、少しストーリーに無理があるような気がした。
    科捜研も進化しているんだなと感心しながら読んだ。
    ドラマになりそうな内容だった。

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    2025年08月12日
  • 汽水域

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    サスペンスは苦手分野。
    でも、ブク友さん達のレビューを読んで
    「これはきっと読むべき」と感じて手に。

    皆さんも書かれているように、やはりレビューを書くのが難しい本だ。

    無差別連続殺人を廻り、様々な社会問題を盛り込んだ作品。
    中でも私はジャーナリズムのあり方について考えさせられた。

    ジャーナリストは傷ついた人々にマイクを向け、苦しみの中からでてきた声をあらゆる手段で加工して世にだす。それはやり方次第で傷口に塩を塗るような存在になり得る。
    それでも彼らは、社会のためにという使命感を持ち、誹謗中傷に堪えながらペンを握っていたのか…

    ワイドショーや週刊誌を開くと芸能人や政治家のゴシップや殺人事

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    2025年08月11日
  • 楽園の犬

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    文庫の新刊。戦争中の民間人を巻き込んだ情報戦を巡るミステリー。スパイ活動の標的にされ命を落としていく不条理を描く。南洋諸島が舞台になるのは新鮮。若手作家が戦争の記憶を繋いでくれることに感謝。

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    2025年08月10日
  • 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

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    ロンこと小柳龍一は悩んでいた。
    幼馴染みで自分と同じように、働く気も夢もなかったマツは料理人を目ざし、ヒナは大学生ながら起業に進もうとしているのに、自分は何も動いていない……そんな己を変えるため、ロンは裏社会にいると思われる母・南条不二子の捜索を決意する。
    だがそれは、これまでのトラブル解決とは桁が違う危険領域に踏み込んでいくことを意味していた……。
    現代を描き続ける大人気シリーズ、感動の第一シーズン完結!

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    2025年08月06日
  • 汽水域

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    亀戸で複数の死傷者を出した無差別殺傷事件が発生。犯人の深瀬という男は逮捕後、「死刑になりたかった」と供述している。事件記者の安田賢太郎は週刊誌での連載のため、深瀬とかかわりのある人物にインタビューし、彼について調べていく。しかし、安田の執筆した記事によって、深瀬の模倣犯が出現して…。ネット記事とか週刊誌とかあまり読まないのですが、記事を書くのにここまで信念を持ってやってる人もいるのかな。記事の見方(読み方)が少し変わる。

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    2025年08月02日