岩井圭也のレビュー一覧
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短編が4つ
ドラマと順番は違うけどタイトルは同じ。
天才ゆえの変人、土門先生がかっこいい♡
元妻からは「変態の所業」とまで言われてるけどね(笑)
引き受けた鑑定に対してはとことん真面目に、責任と自信をもって調べ上げる。
名言→
「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」
「私たちは、白でも黒でもない。どこまでもグレーな存在です」
「加害者にとっては過去かもしれない、もう終わった話かもしれない。しかしご遺族にとっては終わりなんてないんです」
嘘を見破る訓練をする助手の高倉柊子さんもいい味出してる。
全体的に面白かった。シリーズ化してるようなので他のも読んでみたいな。
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亀戸で発生した無差別殺傷事件、犯人の深瀬は「死刑になりたかった」とその動機を語る…。事件のことを深堀するのは、事件記者の安田賢太郎…深瀬と関わりのあった関係者に取材を重ねるうちに、共感する気持ちが芽生えるようになり…。
どんな過去があろうとも、犯罪によって何も関係のない人々の命が脅かされるのは、やっぱりあってはならないことです。事件記者の安田なんだけど、きっとあたたかい家庭への憧れがあったんでしょうね…。でも、そのとばっちりを受けるのは息子なんだから、ちょっとしっかりしてよ!って言いたくなりました。
タイトルの「汽水域」、初めて知りました。淡水と海水が混じり合う場所らしいですね…。こ -
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ネタバレ大学生のとき、いろいろなアルバイトをした。レストラン、水商売、弁当屋、清掃員、中元歳暮の百貨店、球場のビール売り…ただ季節季節に限り、住み込みでひと夏ひと冬で稼ぐようなアルバイトはした事が無かったなあ。海の家とかスキー場なんてのもそうかな。
この小説の舞台は、漁業の季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女が殺人事件に巻き込まれる話だ。
ある日、リーダー格の男性が死体で発見される。当然警察へ通報する…はずが、一人を除き通報することを拒む…それは何故?
その後、それぞれの視点で順次語られる警察に通報されるのは困る事情…物語はたった一夜のことだけなのが面白い。
秘密のない人間なんて、きっとい -
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未成年者の事件の弁護を担う「付添人」の仕事をする弁護士のオボロ。
問題を抱える少年少女を担当する彼自身もまた、少年時代に複雑な事情を抱えていた。
様々な少年少女の付添人を務めるなかで、自身の過去とも向き合っていく連作短編集。
未成年者の事件は弁護人と呼ばず付添人と呼ぶことを初めて知った。
登場する少年少女の問題は様々であるが、子どもの権利や将来を第一に考え話を聞いたり環境の調整をしていて、まさに子どもの人生に「付き添うひと」なのだなと感じた。
また今作では、各短編の子どもたちだけではなくオボロ自身の過去も物語の重要な要素になっている。
子どもたちと関わるなかで自身の過去にも向き合っていくのが -
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最後の鑑定人シリーズ、2作目。
前作の前日譚。
前作を読んで一番気になっていた人物の視点から物語が始まって、テンションが上がった。
現在の土門を作り上げたのは何なのか。
彼の過去を辿ることで、見えてくるものがあったので、この順番なのは◎。
ありふれた事件だと思っていたら、わずかな痕跡から驚愕の真相が明らかになっていく様に、前作同様引き込まれた。
特に「神は殺さない」。
犯人は容易に想像できるので、そこに関しての驚きはなかったが、事件に関わる2人と犯人の心情を考えると、やるせない。
土門の苦悩と決めゼリフの重みが一番感じられる事件だった。
それまでに土門が関わってきた人たちが全員出てくる -
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ネタバレ
大量殺傷事件とそれを報道するマスメディア、家庭内暴力がテーマなので、大変重い内容である。
主人公の安田は仕事ひとすじのいわゆるダメ人間だけど、その仕事への情熱は凄まじく、ダメ人間である彼に魅力さえ感じてくる。
誰もが、正しさと犯罪の狭間で揺れている。そう、私もである。
その微妙な均衡を保つ命綱は、孤独ではないことではないか。
過去の自分を省みると、確かにそう思う。孤独より辛いものはこの世にない。
★心に残った文
どうか、この子の人生が明るいものになりますように。吹き抜けた3月の風は温かみを帯びていた。
この一文で、息子への愛情に懐疑的であった安田が、最高の愛情を示す言葉で私ま -
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SNSで見掛けて気になっていた作品。
文庫化を機に手に取った。
「土門誠に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」科捜研の最後の砦、「最後の鑑定人」と呼ばれた男、土門誠。科捜研を辞職し、民間鑑定所を立ち上げた彼の元には、次々と難解な事件が持ち込まれる。
ドラマ化ということで、ドラマのキャストを思い浮かべながら読んだ。
ドラマでも使われている、土門の決めゼリフが出てきた時は痺れた…!(どこで出てくるか知りたくない方は、引用は飛ばしてください)
土門が科学の力を使って、わずかな痕跡から様々な事件の真相を明らかにしていく様、その中で明らかになってくる土門の過去に引き込まれた。
それぞれ -
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東京都江東区で通り魔により九歳の小学生女子児童を含む三人が死亡。四人が負傷するという殺人事件が起こります。
犯人は三十五歳の深瀬礼司で「死刑になりたい」と供述していました。
フリーの事件記者である安田賢太郎三十六歳は事件を追いかけて、深瀬にかかわってきた人物を取材します。
すると深瀬は中学から高校にかけて成績はかなり上位で「東大に入る」と周囲に言っていたことがわかります。
そして失踪した父親の借金を返すため高校を中退して働いていたこと。職場では正義感が強く社内の不正を指摘したことなどもわかってきます。
その後、安田の書いた記事を読んだと思われる人物による模倣犯による通り魔殺人が札幌で起こっ -
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作品毎に、全く異なるテイストの岩井圭也さん。
今回の作品は『汽水域』
●あらすじ
物語の主人公は、事件記者としてフリーで活動する
安田賢太郎 36歳。
記者として、亀戸で起きた無差別殺傷事件の容疑者
深瀬礼司の犯行動機に迫って行く。
逮捕後、「死刑になりたかった」と供述している深瀬。
彼を無差別殺傷事件に向かわせたものは、
一体何だったのか・・・
ジャーナリズムの真髄を求め、
時に同業者の裏切りや、
SNSの誹謗中傷に悩み苦しみながら、
安田が辿り着いた答えとは・・・
●レビュー
汽水域とは海水と淡水の間、つまり、両者が混ざり合った水域のこと。
言葉の意味すら知らなかったタ -
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はい、来ました!
感動のファーストシーズン堂々の完結です!
ということは、フルコーラスを歌わないといけないな( ー`дー´)キリッ
聴いてください
1Q84O1で「等身大のラブソング」です♪
百万回の「愛してる」なんかよりも
ずっとずっと大切にするものがある
俺は何も言わずに抱きしめるから
おまえは俺の腕の中で幸せな女になれ
Uh hold me tight. You make me happy shalala la la.
my honey
おまえは俺の腕を掴み
ついてこいや 俺の行く夢の中に
泣いたり笑ったりもあるだろうが
まじ 愛のない歌を俺は歌わない
今すぐに信じろ -
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ネタバレ最初の話は鑑定方法を知っていたこともあって読みやすかったが、他の話は先が読めなくて、着地がどうなるのか気になって仕方なかった。
宝石強盗殺人の話は特に。
依頼人が弁護士、判事、警察に民間人とバリエーション豊かで、事件の内容も様々で面白かった。
粗筋にある「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」という台詞にはっとさせられた。
分析データが出ても、それを最終的に解釈、判断するのは人間。
同じデータを見ても、人によって結果が変わることはざらにある。
自分も分析屋をやっているので、より上記の台詞が身に染みた。
データにも、そして依頼人にも誠意ある分析、解析をせねばと自身を律するきっか