岩井圭也のレビュー一覧

  • 夜更けより静かな場所

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    ネタバレ

    それぞれの日常にそれぞれの本や絵本、楽譜など活字を掛けた斬新な一冊だった。ラストの章は衝撃だったが、読み込みのある本だった。人生観を考える機会をくれる一冊です

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    2025年11月09日
  • 夜更けより静かな場所

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    読書家必読の一冊ではないでしょうか。

    一冊の本の中で行われる読書会の様子を想像しながら読むと、
    【本の中で本を読んでいる】
    という不思議な感覚に陥る。まずその読書体験が味わえる点ですごく面白いし楽しい本。

    連作小説形式となっていて、主要な6人の登場人物の人物像やエピソードが、それぞれの読書会の課題図書6冊に絡めて綺麗に収められている。

    一人ひとりの性格や価値観の違いを強く感じる。
    中性的な人・激しめな人・おっとりした人・冷静な人・淡白な人・不思議な人。

    そのキャラクターは読者の想像力を掻き立てるとともに、感情に揺さぶりをかけてくる。
    読書の没入感を演出するに足る素晴らしい表現と設定。

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    2025年11月06日
  • 追憶の鑑定人

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    土門シリーズ3作目。
    今回はクールな土門さんの人間味が垣間見えて、いつも以上に良かった。明かされる学生時代のエピソードも、こういう仲間に出会えて良かったねと思えるものばかりで、だれ目線かわからないけど「これからも土門さんをよろしくね」と思いながら読んだ。
    大学時代の旧友と時が流れても、こんな風にリスペクトして信じ合える関係性っていいなぁ。
    4人みんなが理系でプロフェッショナルというところも羨ましい。文系人間なので、憧れがあるのです。
    このシリーズかまだ続きますように。

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    2025年11月03日
  • サバイブ!

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    悪性リンパ腫ステージⅣの闘病から始まる本書。

    血液内科での抗癌剤治療の壮絶さを垣間見たことのある私は、抗癌剤治療に懐疑的。
    だから読み進めることが辛くて途中でやめようかと思ったものの…岩井圭也さんだからきっと読ませてくれると信じて読み進める。

    治療場面は一章まででその後は起業に話が展開しグイグイと惹き込まれた。

    広告代理店で勤務していた友人から、中小企業は大手の下請け孫請けで利益なんてほとんどないという話を聞いていたけれど、どこの業界でも悪しき構造は同じ。
    そこをどうにかするなんて誰もできないことだと思っていたけれど、コタローのような人はきっといると思うと勇気がでる。

    一度死ぬ程の思い

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    2025年11月01日
  • 楽園の犬

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    喘息を持病に持つ麻田がサイパンに渡り、海軍のスパイとして働く。彼は最後まで死を美化することなく、生きようとする。名誉の戦死、自決の美学を否定する。最終章…ひょっとして生き延びたのでは?という希望も…彼はアメリカ軍によって銃殺されていた。その事を告げに来た、ローザ・セイルズの父、フィリップ経由で手に入れた機密文書が見つかったことが原因。麻田はその事実をローザには告げていない、そういう人であった。読み応え、余韻ともになかなかの良作。性格も方法論も全く違うけど、「ライフイズビューティフルを思い出した。

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    2025年10月25日
  • サバイブ!

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    大病を克服して起業する。
    クセの強い人物が一人また一人と仲間になる。
    ひとやま超えたと思ったら新たな問題が降りかかる。
    ありがちな設定だと思った。でも読み出したら面白くて一気に読んだ。
    作中の短編映画『沙彩は、死なない』を見てみたい。

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    2025年10月22日
  • パパたちの肖像

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    読めてよかった。
    子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
    ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
    泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。

    子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。

    特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
    乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。

    パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
    パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優

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    2025年10月21日
  • 永遠についての証明

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    数学の本だー!!
    って安易な気持ちで読んだら
    涙が止まらなくなった。

    色んなことがすれ違ったり、かけ違っていって、もどかしさもあるんだけど、
    真理って何だろうなって感じたし、
    なんというか、
    すごい人生を見た

    セオリーの語源とか
    数覚という素敵な言葉にも出会えた。

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    2025年10月13日
  • 追憶の鑑定人

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    『土門鑑定所』所長の土門誠と、強烈に不味いハーブ水を依頼人に飲ませようとする助手の高倉柊子が、事件解決に奔走する全4篇収録。苦労人の土門だからこそ、ひとの痛みが分かるのだろう。不器用な土門誠である。人間模様や科学捜査の過程を、無駄なく丁寧に活写。早くも続編に期待。

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    2025年10月13日
  • サバイブ!

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    ー 資金なし、経験なし、計画性なし。
    あるのは志とビジョンだけ。
    ・・・てさ。

    がんサバイバーの起業というテーマは、それだけでも困難に満ちており、読むのが辛いと感じる方も多いのではないか。

    作中では、主人公であるサバイバーたちに、作者が容赦なく難題を突きつける。状況はなかなか好転せず、読者を不安にさせる展開が続く。

    しかし、主人公たちサバイバーズは少しずつ前進していく。このわずかな前進が、実は大きな意味を持つ。そして、何事も諦めないことこそが、最も重要な推進力なのだと学ばされる。

    希望を見失わない彼らの強さは美しく、読者の心の奥深くに響き渡る。

    この小説を読んで、元気になりましょう!

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    2025年10月12日
  • サバイブ!

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    大学4年で大手企業からの内定も獲得したコタローが、ステージⅣの悪性リンパ腫になったことで人生が一変する。

    絶望に襲われる彼を救ったのは、『生きるための起業』という一冊の本と入院中にお見舞いに来た高校の時の同級生・ハクの「奇跡を起こすのって、コタローみたいな人間だと思うんだよね」の言葉だったように思う。

    退院後、県庁を辞めたハクと二人で会社を立ち上げたものの、資金なし、経験なし、計画性なしだったが、紆余曲折しながらも仲間を増やして未熟なりに挑んでいく。

    それぞれの強みを活かして協力して突き進んでいく姿は好感がもてる。
    上手くいかないときこそ、絆が深まっていくのは信じあっているからだろうと思

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    2025年10月10日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    石持浅海さんの息子の進学、ふいに泣かされた!!息子が遠方の大学に旅立つシーンで。当たり前のように毎日おはよーとか言って一緒にいるけど、ずっと続くわけじゃないんだなぁ。旅立ったら淋しくなっちゃうなぁと思って。自分の学歴思考で子供の希望を閉じ込めないようにしなくては!
    カツセマサヒコさんの専業主婦家庭の話もよかった。競争からはみ出た家庭かもしれないけど、それでもいいなと思えた。
    外山薫さんの損してる気分になってるパパの話も、妻がちゃんと家庭のことも考えてるのがわかって読んでてホッとした。

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    2025年10月08日
  • 付き添うひと

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    登場人物みんなが魅力的!
    オボロ、浦井、原田、笹木、依頼人やその家族みーんなが、短いお話の中でとても人間味溢れた描かれ方をしている。良くも悪くも。
    少年犯罪や児童虐待がテーマなのでクソみたいな大人も出てくる。その、クソっぷりが凄まじい。
    これを描き切っているのがすごい。
    職業柄近しい業界にいて解像度が上がっていることもあり1時間ちょいで読んでしまった。
    作者さんはとても緻密に取材されたんじゃないかな、と思う。特にLDの章。
    そして、オボロが付添人を勤めた子どもたちの可塑性を信じているような描き方をしているところに希望を感じた。

    正直、再犯率は高いし家庭送致にしたところで親も問題を抱えているこ

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    2025年10月07日
  • この夜が明ければ

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    岩井圭也さん 2冊目
    7人の男女が季節バイトで北海道に集まった。
    そのうちの一人が死んでしまう。
    みんな過酷な状況と誰にも相談できない環境に居て読むのが辛かったし、償いとか未練とか自分を責めていて常にダークな印象。
    向き合うだけ無駄な問題もあるし、百人いたら百通りの正解があっていい。
    白!か黒!じゃなくてグレーももちろんなければ生きてけないよ。

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    2025年09月17日
  • 科捜研の砦

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    土門真の過去が、周囲の人間の目線から語られる。
    まだ、科捜研にいた時代の土門。
    尾藤との出会いから結婚生活の一端も知ることができて楽しかった。加賀副所長も好きだ。それだけに、その後の展開が、、、
    菅野のパートは、苦さもあるけれど、あのままにならなくて本当によかった。
    続きが気になるので、3作目が手元にあってよかった。

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    2025年09月15日
  • 文身

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    文身だと刺青という意味にもなるが本作はそれとは少し違う。分身、とでも言うべきなのだろうがそれともまた違う。ではやはり文身なのか、と延々にループする。
    ロクでもない男たちの物語ではある。救いようがない。
    ただ、そのロクでもない人物たちから生み出されたものが面白いのだから仕方がない。
    本作の展開が見事だった。次第に虚構と現実が混ざり合ってその境界線が見えなくなってくるのだ。凶悪さとも違う、本当にどうしようもない人間たちの虚無的視点とも言えばいいのか。それに射抜かれるようだった。

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    2025年09月15日
  • いつも駅からだった

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    沿線に馴染みのある人が読めば没入感もひとしお。謎解きも難しすぎずあくまでも小説として楽しめる。まだまだ未登場の駅があるので是非とも続編をお願いしたい。小田急線でも。

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    2025年09月07日
  • 永遠についての証明

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    最終章 見える者

    誰しも見えない何かを探し求めているのかもしれない。
    同級生も先輩も恩師も、魅力的でとてもイイ。
    最後、田中少年の登場。読後の爽快感プラス。

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    2025年09月06日
  • 楽園の犬

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    太平洋戦争勃発間近の南洋の地を舞台にした物語。

    前半は、英語教師をしていた麻田健吾が、表向きは南洋庁のサイパン支庁で庶務課として勤務する一方で、日本海軍のスパイとして秘密裏に活動していく様子が描かれる。

    各章ごとに、健吾がスパイ活動をする中で直面した事件をミステリー仕立ての物語にしてある。民間人の健吾が、密命を受け、命をかけて活動するため緊張感があり、事件の真相を探っていくことに没頭して読み進めた。

    後半は、幾つかの事件を通して命の尊さに思いを巡らすなかで、徐々に近づく開戦を前に、個人の思考の自由が奪われていく様が描かれる。
    まさに戦争ムード一色。
    日本国軍の勝利を信じて疑わない、或いは

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    2025年08月29日
  • 最後の鑑定人

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    次作の「科捜研の砦」を先に読んでしまっていたので、ようやく読めました。
    さすが土門さん。
    ぶれない様子がとてもいいです。なんだかんだみんな信者になっていく。科学は嘘をつかないを信条に突き進んでいく様がかっこいいです。

    そして元妻!むしろそっちにびっくり!次作のエピソード0にあたる出会いを読んだからなおさら!

    鑑定人シリーズとしてどんどん続いて欲しいです。

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    2025年08月28日