岩井圭也のレビュー一覧

  • 最後の鑑定人

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    次作の「科捜研の砦」を先に読んでしまっていたので、ようやく読めました。
    さすが土門さん。
    ぶれない様子がとてもいいです。なんだかんだみんな信者になっていく。科学は嘘をつかないを信条に突き進んでいく様がかっこいいです。

    そして元妻!むしろそっちにびっくり!次作のエピソード0にあたる出会いを読んだからなおさら!

    鑑定人シリーズとしてどんどん続いて欲しいです。

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    2025年08月28日
  • 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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    岩井圭也さんの作品 3冊目のこちら

    主人公朧太一が、弁護士として色んな事情を抱えた子どもたちを助ける物語

    朧自身も過去の自分と向き合いながら、
    子どもたちのために日々奮闘している姿に
    めちゃくちゃ感動しました

    子どもの弁護士をする人を付き添い人と呼ぶことを
    初めて知りました‪‪‪‪‪

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    2025年08月26日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    自分は乳幼児の母という立場なんですが、共感する!、耳が痛い!と交互に思いながら拝読しました。
    どんなに自分がしんどくても、「だって俺は親だから」と疲れや苛立ちを抑えて子供に対応する場面は共感したし、妻からなんでこんな簡単なことができないんだ、という表情をされて、夫が自分は子育てに向いてないわぁと落ち込む場面は、耳が痛かった・・
    当時わたしも似たようなことをしてました・すいません・・

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    2025年08月24日
  • 楽園の犬

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    プロローグ

    灼熱のアスファルトから立ち昇る蜃気楼は、
    自身の影をゆらゆらと揺らしている
    太陽からは容赦無く熱波が放射され、
    己からは汗が吹き出している 
    纏わりつく湿気も実に不快だ
    我が国はいつから亜熱帯気候になってしまったのか

    80余年前の彼の地、サイパンも
    昨今の日本のように灼熱だったに違いない


    本章
    『楽園の犬』★5 mariさんの本棚から
    主に第二次世界大戦前夜のスパイ小説で
    まことに稀有なサイパンが舞台だ!

    スパイにならざるおえなかった主人公、麻田
    その雇い主である海軍の堂本
    2人の人生が、大戦前後の動乱によって
    大きく変化していく様を克明に描いた
    感動のスパイ小説である

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    2025年08月24日
  • 汽水域

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    物語の中身ではなく、外側について。
    岩井さんの小説は、セリフと物語が、いかにもなセリフや物語としての書き言葉ではなく、本当に口から紡がれたかのような切り方、それも長い時も短い時もある。それが臨場感や焦燥感など、空気を作り出しているように思う。
    また、キャラクターが「立っていない」。だから、本当にいそうで、本当にそう考えそうで、「ふつうに考えた範囲では、ふつうそうなるよな」と思えて、「いやそうはならんやろ」とあまり思わない(一部作品にはあるが)。
    そうしたことが没入感をつくり出していると考えた。では人物に共感するか?というと、そういうことではない。ましてや今回の物語は共感してはいけない。そもそも

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    2025年08月22日
  • 楽園の犬

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    1940年、太平洋戦争勃発直前のサイパンの地に降り立った元女学校英語教師の麻田健吾。表向きは南洋庁サイパン支庁庶務係としての赴任だが、その実態は日本海軍のスパイという任務を帯びていた。

    島内を跋扈するあらゆる種類のスパイたち。海軍vs陸軍、アメリカ人vs島民、内地vs沖縄、あらゆる対立構造が生み出す緊張感。
    ごく普通の教師だった麻田が飲み込まれていく闇が深すぎる。それでも真っ当な感覚を最後まで持ち続けた彼の姿がどこまでも爽やかで印象的。

    日米開戦を回避するべく奔走した堂本海軍少佐と、思いを同じくする麻田の間にある信頼関係。戦争中、非国民の誹りを受けながら、なんとしても生き抜く努力をするこ

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    2025年08月22日
  • 楽園の犬

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    岩井圭也さん「楽園の犬」
    著者の作品は「汽水域」以来5作品目。
    80年前の終戦に合わせて結構前からこの「楽園の犬」を本年の8月の一冊にしようと決めていた。

    まず表紙。「鳳凰木」という樹木、全く知らなかったのだがサイパンでは「南洋桜」というらしい。
    現在もだが、日本人にとって戦中は特に「桜」とはある意味で生と死を象徴する樹木であり、満開に咲いて散っていくその儚さを表象しているようと思慕し偲んできた。
    この表紙の満開の真っ赤な桜に当時サイパンにいた日本人はきっと色んな想いを馳せたに違いない。
    祖国を想い、家族を想い…
    この桜には先人の御霊が宿っている様に感じられる。

    自分は20年位前に一度サイ

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    2025年08月17日
  • この夜が明ければ

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    ネタバレ



    面白かった。
    最後まで予想がつかなかったのと、登場人物達の壮絶な過去に同情したり、もし自分だったらどうするか一緒に苦悩した。
    自分以外の人間に支配される生活は辛く苦しいだろう。
    逃げたくなるのも当然だと思う。

    ラストは清々しく、私的には「よかったじゃん!」という感じだったけど、もしかしたら賛否両論あるのかもしれない。

    アルバイトメンバー達の幸せを祈っています!

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    2025年08月12日
  • 永遠についての証明

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    濁流のような作品だった。
    これがデビュー作とは思えないストーリー構築や、読みやすさ、キャラクターの強さがあって一気読みしてしまった。

    書店でこの本のタイトルと裏面のあらすじを読んで、多分ミステリーなんだろうなと思い購入した。読み進めるうちにミステリーじゃないことに気づいて少しガッカリしたが、もうそんなのはどうでもよくなるくらいに引き込まれてしまっていた。

    飛び抜けた才能を持つことでより孤独になること。
    その才能に嫉妬して掴まれた手を振り払ってしまうこと。
    どちらの感情も理解出来、あまりにも悲しく虚しく、それでもそれらを受け入れることで繋がる未来が、唯一の救いであると感じた。

    才能が彼を外

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    2025年08月10日
  • 永遠についての証明

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    ネタバレ

    数覚に恵まれ、数の世界に生きた三ツ矢。
    数との関係が深くなにつれ、周囲の人と合わなくなり、孤独になっていく。アルコールで孤独を紛らわそうとアルコール依存に陥り最期を迎える。
    彼は数を足がかりに人と繋がり生きた。だが、ライフステージを重ねるにつれ、彼の理解者がひとり、またひとりと、それぞれの道を歩んだ時、彼のそばには誰もいなくなった。
    そんな中でも、数は最期まで彼を魅了し続け、のちにクマによって生きた証となった。
    穴があれば、それは論文ではなくアイデアだと切り捨てられた三ツ矢。アカデミアの過酷さが垣間見える。趣味を仕事にすることのリスクがある。興味関心があるものを生涯の友とし、純粋に愉しめること

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    2025年08月08日
  • 永遠についての証明

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    ネタバレ

    瞭司の結末がわかっているので、過去のパートは読んでいて苦しくなっていく。
    けれど、最後の章ではなぜか涙が出てくる。
    多分瞭司のことを完璧に理解できている人は、登場人物の中にいないのだろうけれど、理解しよう、近くにいたいと思ってくれる人がいることに感極まったのかもしれない。

    最後の現在のパートで、学校や身近に話の合う人はいないけれど、SNSで仲間を見つけられていることに救われた。

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    2025年08月06日
  • 永遠についての証明

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    これが、デビュー作か。すごい。
    「数覚」というものをもった1人の男性が数学を通して世界の真理を追い求める。ただ自分の世界を突き詰めていくこと、それが幸せじゃないのか?同じ世界を共有できない孤独が苦しくて、でも最後には温かい光みたいなものが見えて、自然と涙が込み上げた…

    岩井圭也さん、作品の幅が広い!

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    2025年08月03日
  • 最後の鑑定人

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    ドラマが面白いので、原作も。
    うん、原作もとっても面白い。
    ドラマで扱う事件は、おおむね原作通りでうまく映像化してくれているし。
    土門の藤木直人、うまいなぁ。弁護士の迫田さん、元妻とのやりとりもいい。
    ただ、土門の過去に関わるあの事件の扱いがちょっと違ってるね。はっきり決着をつけるのがTV的ということか。

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    2025年08月01日
  • 楽園の犬

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    ネタバレ

    舞台は太平洋戦争も秒読みとされた時代のサイパン。生きるために海軍の犬(スパイ)として動くことになる主人公の麻田。日本では英語教師として働いていた彼は、アメリカの情勢にもある程度詳しく、日米は開戦してはいけないと考えている。

    喘息持ちで体が弱く、日本に残してきた妻と一人息子のために、なんとしても生きて祖国の地を踏むことだけを目的とし、そのために任務を全うしようとする麻田。

    言ってみれば戦時中は『生きることへの執着』は醜いとされた時代です。作戦の責任をとって自決することが賞賛され、捕虜となることは恥とされ、捕まるぐらいなら民間人でも崖から飛び降りることを率先して選ぶ、そんな世の流れです。

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    2025年08月01日
  • 文身

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    いやいやいや…ちょっと待って…
    こんな読後感、初めてかも。

    「夜更けより静かな場所」で、岩井圭也さんを知り、他の作品も読んでみたいと思い、こちらを手に取りました。また全然違う作風。

    読んでくうちに内容に飲み込まれていました。
    今も飲み込まれたままです。

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    2025年07月31日
  • 暗い引力

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    粒揃いの短篇6作品。真綿で首を絞められるが如く、頁を捲るごとに息苦しくなるが、読まずにはいられない。超リーダビリティ。人間の醜悪な業を明らかにし、闇へと誘う著者の筆力に終始圧倒された。

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    2025年07月28日
  • 永遠についての証明

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    澄んだ文章とストーリー
    数学の世界
    初めて触れる世界と景色を旅してわくわく、そして胸がつんとしました
    登場人物一人一人がリアルで迫ってきました

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    2025年07月20日
  • 楽園の犬

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    圧巻。途中まで、この短編ミステリーのような話が最後まで続くのだろうか?と読む手が止まりかけた自分に教えてあげたいです。

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    2025年07月14日
  • 完全なる白銀

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    2023年発表。北米大陸最高峰デナリ(マッキンリー)冬季登頂に挑んだ三人の女性の物語。登山が題材なのですが山岳小説というよりは、夢を追うということが実際にどのくらいの痛いのかということについて、静かに丁寧に書かれている小説なのだと思いました。栗城史多さんの『デスノート』を思い出したりしましたが、巻末の参考文献に出ていました。

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    2025年07月12日
  • 付き添うひと

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    すごくよかった。特に第4話と5話がよかった。涙が出ました。自分も辛い過去を持ちながら、子供たちの付き添い人として、根気よく温かく関わる姿が素敵でした。辛い過去は消せないし、人に言いたくない。でも、子供たちの明るい未来のためにさらけ出す勇気が素晴らしい。岩井圭也さんの本、また読みたい。

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    2025年07月10日