アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧

  • 恐怖の谷

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    事件の推理は全編で終わり、後半は事件の背景が紹介される。しかし、この後半にも大きな推理要素があるところがさすがといったところ。

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    2016年01月02日
  • 四つの署名

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    時計からワトスン博士の兄まで推理してしまうヤク中探偵の冒険。スモールは筋の通った悪党なので好感が持てる。

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    2015年11月20日
  • 恐怖の谷【深町眞理子訳】

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    ホームズ長編でありがちな、犯人独白が半分を占めるアレ。

    しかし第一部、第二部それぞれの物語いずれも魅力的。登場人物のあまりに怪しすぎる行動が、真相が判明した後では全く別の意味に変わったり、第二部に仕掛けられた大掛かりなトリックも見事。作品の描かれた時代を考慮しても、完璧と言える構成なのではないでしょうか。

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    2015年10月28日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    20年以上ぶりに読んだことになるのだけど,こんなに面白かったのか,という感想。ストーリーとか無駄のなさとかいった作品の面白さはもちろんだけど,当時の生活状況とか(弁護士いたのかそりゃそうかとか,アメリカの雰囲気とか)が何とも面白く。私も老けたなと思いながら,全シリーズ読み直したくなった。

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    2015年09月28日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    歌謡曲の名作「襟裳岬」の歌詞で、

    通りすぎた 夏のにおい
    想い出して なつかしいね

    という一節があります。

    若い頃から、詩がステキやなあ、と思っていたんですが。
    オジサンになるにつけ、この一節。
    特に、「通りすぎた 夏のにおい」というのは凄い日本語だなあ、と。

    北海道と沖縄の人には申し訳ないですが、春夏秋冬の四季のリズムに体が慣れている日本の風土ならではの、言葉ですね。
    「過ぎ去った」でも「終わった」でもなく、「通りすぎた」というのもステキ。橋の上から川の流れを見ているような。

    無論、何より「夏のにおい」。

    なんかこう、あの暑苦しくて無駄に強烈で、意味も無くエネルギッシュな感じが…

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    2015年08月05日
  • シャーロック・ホームズ全集3 シャーロック・ホームズの冒険

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    「ボヘミアの醜聞」
    アイリーン・アドラー。

    「花婿失踪事件」

    「赤毛組合」

    「ボスコム谷の悲劇」

    「オレンジの種五つ」

    「唇の捩れた男」

    「青いガーネット」

    「まだらの紐」

    「技師の親指」

    「花嫁失踪事件」

    「緑柱石の宝冠」

    「ぶな屋敷」

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    2015年06月24日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    「マザリンの宝石」
    ワトソンが久々に訪れたベイカー街。ホームズは盗まれたマザリンの宝石を取り戻す為、犯人を追い詰めていた。

    「ソア橋の難問」
    家庭教師の女性に惚れた金鉱王ニール・ギブソンの妻が死んだ。容疑者は家庭教師の女性に違いないと思われたが、ホームズは…。

    「這う男」
    高名な教授の様子がおかしくなったと、秘書がホームズの元へ相談に来た。教授が妙な行動をとるのは9日起きである。その真相をホームズは突き止めた。

    「サセックスの吸血鬼」
    南国出身妻が赤ん坊の血を吸ったという。駆けつけたホームズの前に現れたのは、手紙を出した主人、前妻の障害を持った息子、後妻の生んだ美しい赤ん坊。飼い犬も調子

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    2015年05月17日
  • シャーロック・ホームズ全集1 緋色の習作

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    やっぱり、ホームズシリーズは、自分のミステリ好きの原点と思わせてくれます。シャーロキアン向けの掘り下げた注釈は、個人的にはなくても問題なし。とりあえず、全巻そろえていきたいものです。

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    2015年01月15日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    本書はホームズシリーズの短編集になる。
    いずれも読み応えがあり、短編らしいスピード感を味わうことができる。

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    2014年12月12日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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     これで本当にホームズシリーズは最後の作品になる。この頃にはドイルはただの推理小説作家ではなく、国際的に見ても有名な人物になっていたようだから、あまりの忙しさにホームズを書く暇がなくなっていたらしいですね。しかし、その合間に素晴らしい発想を有した物語を書くことができるのは彼のひとかどの才能によるものなのでしょう。
     収録内容はどちらかというと不可思議な事件に対し、ホームズが解決策や光明を照らすといった作品が多い。初期の様な悪意ある犯罪者に対しホームズが正義を下す、というような描写が少なくなっている。何故そのような変化が起きたのかは判りませんが、長く世情を観察するようになって以来考え方に何かしら

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    2014年10月25日
  • シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

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    もう会えなくなっちゃうと思ってたホームズに再会できただけで大満足。
    名作は名作だなって改めて思わされた。

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    2014年10月01日
  • シャーロック・ホームズ全集2 四つのサイン

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    シャーロック・ホームズ全集、第2弾。
    翻訳本は読むのに時間がかかるのに、このシリーズはスラスラ読めて面白い。
    ホームズを訪ねてきた小柄で気品のある若い婦人の相談は、十年近く失踪中の父・毎年贈られてくる真珠・謎の招待状という、なんともワクワクする始まり。
    その後、殺人・宝探し・追跡劇と盛りだくさんな展開。ホームズの相変わらずな博識と推理に驚き、何かを追究していない時のダメ人間っぷりにも驚き、ワトスンの唐突なロマンスに驚いた。

    この小説が120年以上前に書かれているとは思えませんでした。面白いものはいつまでたっても色褪せず面白い。読めてよかったです。

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    2014年09月28日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    1917年に発行された、シャーロック・ホームズの連作短編集です。
    鉄板の面白さ。楽しめました。

    光文社の新訳シリーズを、もともとイギリスで発表された順番で並べると。

    ①緋色の研究(長編)-1887
    ②四つの署名(長編)-1890
    ③シャーロック・ホームズの冒険(短編集)-1892
    ④シャーロック・ホームズの回想(短編集)-1894
    ⑤パスカヴィル家の犬(長編)-1902
    ⑥シャーロック・ホームズの生還(短編集)-1905
    ⑦恐怖の谷(長編)-1915
    ⑧シャーロック・ホームズ最後の挨拶(短編集)-1917
    ⑨シャーロック・ホームズの事件簿(短編集)-1927

    と、こうなります。光文社文庫

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    2014年09月26日
  • シャーロック・ホームズ全集1 緋色の習作

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    小学校の時にホームズ全集は好きで読んでいた。
    その時は謎解きと推理を楽しんでいた。読み方がたりなかったなあ。観察眼に秀でたエキセントリックなホームズとそのホームズが気になるワトソン二人の関係性には気付かなかったなあ

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    2014年07月13日
  • シャーロックホームズの冒険

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    推理小説の不朽の名作はやはり面白い。主人公であるシャーロックホームズは、観察力が優れた人だから人が気づかないことにも気づくため、並ならぬ推理力があるのだと思う。結局推理力があるかどうかは、観察力にあるのだなと実感できる。ということは・・・私たちも探偵になれるのかもしれない(笑)。とまあ、妄想はこの辺にして、オススメの読み方は、ワトソンの視点からホームズの考えていることを推察しながら読み進めていくというよみかただ。

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    2014年07月12日
  • シャーロックホームズの冒険

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    ネタバレ

     洗練されている。流石推理小説の名作だと思った。
     当時科学的な犯罪学の体系が確立されていなかったと解説に書いてあった。現在読むホームズの考え方は当たり前だが、書かれた当時では異端な考え方なのだろうと思った。

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    2014年05月18日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    ネタバレ

    ホームズシリーズ最後の短編集。
    とうとう読み終わってしまったと思うと達成感より寂しさが勝る。
    もっとたくさん読みたかったなぁ…。

    今回は、ホームズ視点の『白面の兵士』と『ライオンのたてがみ』があってなんだか新鮮。
    『ライオンのたてがみ』では引退してるんですが、ワトソンとはもうほとんど会わなくなってるという事実にちょっとショック。
    そうかぁ…ずっと一緒にはいられないんだね。それはそうか。

    でも、『三人のガリデブ』ではワトソンが撃たれて今まで見たことないほど取り乱して心配してるホームズや、撃たれたのにこんなホームズが見れたのなら報われたとか言っちゃうワトソンが見れて二人の仲良さというか関係性が

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    2014年04月07日
  • 恐怖の谷

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    ネタバレ

    最後の長編。
    個人的には長編ではやはり『バスカヴィル家の犬』が一番好きでしたが、こちらもなかなか面白かったです。

    一部ではホームズが事件の謎を解き、二部では過去『恐怖の谷』で何が起きたのかが書かれている。
    二部ではホームズが全く出てこないが、ハラハラするハードボイルド的な展開とどんでん返しのミステリ要素もあってこれはこれで面白い。
    それにしても本当に恐ろしくて嫌な谷だ。

    最後は少し切ないですが、モリアーティ教授の恐ろしさがわかるようになってていいですね。
    これを読んでからまたライヘンバッハを読んでみたい。

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    2014年03月30日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    『瀕死の探偵』の弱ったホームズの様子やワトソンとのやり取りがなんだか好き。
    『最後の挨拶』では、老後のホームズたちが出てきてなんだか爽やかなような切ないような気持ちになった。
    歳とってもあの二人はいつまでも昔のようであって欲しいと思ってしまう。

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    2014年03月03日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    前作以上にさらにパワフルに語られる事件の数々。
    展開が早すぎてついていくのに必死(笑)
    このテンポの良さが魅力の一つなんだな~と実感。
    それにしても【最後の事件】の衝撃といったら…。゚(゚´Д`゚)゚。
    ワトスンの心情を考えるだけで胸が締め付けられる思い。

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    2014年03月02日