アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の頃にいくつか読んだ作品たちなのですが、全く内容を覚えていなかったので今この機会にと思って再読…だけどほぼ初めて読むような気持ちでした。映像ではいくつも見ている話ですがとても新鮮な気持ちで読めました。
長編より短編の方が読みやすくて好きなので、これはドンピシャですごい面白かったです!
あまり人が死なないのもいいですね。
なるほどこれが世界にシャーロキアンを大量発生させた作品たち。納得!
ホームズもですがワトソンも、依頼人たちのキャラクターもみんな立ってて面白かった。
シャーロック・ホームズシリーズはまた続けて読んでいこうと思いました。
「技師の親指」「青い柘榴石」が特にお気に入りです。 -
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Posted by ブクログ
久しぶりにホームズを読み返して、やっぱり面白い!
ホームズとワトソンの出会いのシーンのホームズの描写、ワトソンによるホームズの観察、まだ手探りな2人の交流の様子などは、『緋色の習作(緋色の研究)』でしか味わえない感覚があると思う。だからシリーズの他のどれを何度読んでも、ホームズ1作目は新鮮に感じるんだろうな。
河出文庫版ははじめて読んだけれど、すごく読みやすかった。新潮文庫版のような格式ばった古風な言い回しもヴィクトリアンな雰囲気があって好きだけど、これは平易な言い回しでも作品のイメージが崩れないように気を配っているのが感じられて、物語がすらすら入ってきた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ緋色の研究のスタイルをさらに昇華させた感じで前作より好きでした。
事件自体のぞくぞくするようなミステリアスさもさることながら、ワトスンのキャラクターがどんどん魅力的に完成されていくようで楽しい。例えばコカイン中毒のホームズを本気で叱る場面や、メアリーに告白したいが遺産目当てと誤解されるようなタイミングになってしまったことに悩む場面。ワトスンお前の気持ちわかるよ、と声をかけて寄り添ってあげたくなる。
これは作者の意図したところか不明だけど、主人公側より犯人の方が人種差別意識がなく他の民族とも関係性を築いているのがなんとも皮肉だった。 -
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの2作目。『緋色の研究』のような、推理と事件の背景や動機を章立てで区切ってはいませんが、後半の犯人の独白によって1作目と似た構成をとっています。自分は、この過去に遡って犯行に至るまでの経緯が、一つの物語として読めるところが好きですね。
また、原文がいいのか、訳文がいいのか。おそらく、その両方なんでしょう。会話文も登場人物ごとのキャラも立っているせいか、不思議と読んでいて気持ちよかった。後半の犯人による当時の歴史的背景を踏まえた独白は、江戸っ子言葉に遠州弁か三河弁が混じったような訳文もよく合っていたと思います。なんだか推理小説というより、文学作品を読み終えたような読後感。 -
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