アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズシリーズ最初の作品。ホームズとワトスンは、最初からコンビだったのですね。映画やドラマで知っているつもりになっていても、やはりちゃんと読んでおかないといけないなと思いました。
この作品、二部構成になっており、事件のあらましやホームズの推理が、ワトスンの語りで描かれる第一部と、犯行の動機にあたる過去が描かれる第二部に分かれています。
ミステリ慣れしていない自分のような読者からすると、第一部の高慢なホームズの態度に好感がもてなかったので、高尚な文学作品を読んでいるような錯覚を覚えるスリリングな第二部は、読み進めるほど夢中になって読むことができて良かったです。
最後は、ワトスンの語りの良さも相まって、上手くまとまっていましたね。
あらすじ :
負傷兵として軍を退いた軍医のワトスン。彼は、ホテルに逗留しながら、無目的に暮らしていましたが、懐具合の悪化から費用のかからない住まいを探していました。そんな折、偶然にも声をかけてきた知人が、手頃な家賃で住める同居人を探しているホームズを紹介され、ベーカー街221Bにあるアパートで二人は共同生活を始めます。
それからしばらく後、ホームズに刑事から殺人事件の助言を求める手紙を受け取ります。ロリストン・ガーデンズ三番地において、アメリカ人旅行者の男性遺体が発見されたとのこと。
ホームズはワトスンを連れて現場に行き、刑事も困惑する現場の状況を、鋭い観察眼と知識を駆使して謎解きをして、犯人逮捕に繋がります。途中で語られる物悲しい犯行動機が、同情を誘う哀しい物語。
追記 :
シャーロック・ホームズは、いろんな出版社から出ていますが、どれを選ぶかは個人の好みがあるのでなんとも言えないですが…
自分が創元推理文庫を選んだ理由は、挿絵があることと、ページ左下に章立てがあり進度がわかりやすいことです。もちろん、数ページ読んで読みやすかったこともありますけどね。 -
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの著作で有名な著者の「ロスト・ワールド」もの。冒険に至るまでに全体の1/3もページ数を割いており、はじめは少し焦ったく感じます。その分、冒険に参加する四人の性格が丁寧に書かれているので、物語が進むほどにキャラの発言や行動が際立っていき、気が付けば夢中になって読んでいました。
内容としては、恐竜以外の展開が多かった気がするので、もう少し恐竜の話しが充実していたらなという思いは残りました。しかし、恐竜の生息域にいた猿人の存在とその終局を思う時、現代にホモ属がホモ・サピエンスしか残っていない理由を垣間見た気がして興味深かったです。
ところで、意外に思ったのが「地図上に大きな空白地帯が皆無の現代において冒険譚が、生まれる余地はないのだよ」という語り手の新聞記者の上司の言葉。この作品が発表された1912年当時、すでにこのような認識が持たれていたことに驚きを感じました。
ちなみに、この作品の40年前に、ジュール・ヴェルヌが『八十日間世界一周』を発表しています。少なくとも、明治維新の頃には自由に世界を行き来できていたので、本作発表当時の人々にとって「人跡未踏の地など無い」という考え方が一般的だったのでしょう。そういう考えを伏線として利用してこの冒険譚が書かれており、最後にはきちんと回収されているのがいいですね。