アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズシリーズ最初の作品。ホームズとワトスンは、最初からコンビだったのですね。映画やドラマで知っているつもりになっていても、やはりちゃんと読んでおかないといけないなと思いました。
この作品、二部構成になっており、事件のあらましやホームズの推理が、ワトスンの語りで描かれる第一部と、犯行の動機にあたる過去が描かれる第二部に分かれています。
ミステリ慣れしていない自分のような読者からすると、第一部の高慢なホームズの態度に好感がもてなかったので、高尚な文学作品を読んでいるような錯覚を覚えるスリリングな第二部は、読み進めるほど夢中になって読むことができて良かったです。
最後は、ワト -
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Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの著作で有名な著者の「ロスト・ワールド」もの。冒険に至るまでに全体の1/3もページ数を割いており、はじめは少し焦ったく感じます。その分、冒険に参加する四人の性格が丁寧に書かれているので、物語が進むほどにキャラの発言や行動が際立っていき、気が付けば夢中になって読んでいました。
内容としては、恐竜以外の展開が多かった気がするので、もう少し恐竜の話しが充実していたらなという思いは残りました。しかし、恐竜の生息域にいた猿人の存在とその終局を思う時、現代にホモ属がホモ・サピエンスしか残っていない理由を垣間見た気がして興味深かったです。
ところで、意外に思ったのが「地図上に大きな -
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Posted by ブクログ
ネタバレウィステリア荘
今までと作風がガラッと変わった。章がついているし内容も如何にもな推理小説といった内容になっている。今までの短編と比べ容量が倍近くあるため事件ごとに整理してみる。
スコット・エクルズのグロテスクな体験。アロイシャス・ガルシアの家に泊まったところ朝にはもぬけの殻になっているという怪事件。「山魔の如き嗤うもの」や「遠野物語」を彷彿とさせる怪事件だ。この真相はガルシア一味がエクルズをアリバイに利用しようとしたことだった。利用するつもりがガルシアの犯行は失敗し殺され、召し使い達も計画失敗を察知し逃亡したことによりウィステリア荘がもぬけの殻になったのだ。
アロイシャス・ガルシア一味の -
Posted by ブクログ
ネタバレマザリンの宝石
この話は僕読んだことあるよ!ネグレット・シルヴィアス伯爵に盗まれたマザリンの宝石、ホームズはシルヴィアス伯爵を追い詰めるけど宝石の在りかだけはわからない、だから伯爵を罠にかけるんだ!「空き家の冒険」でも大活躍したあの蝋人形を使ってこっそり入れ替わって情報を聞き出す!ホームズかぁっこいい~!!カドミルア卿へのいたずらもお茶目で可愛いなぁ。「僕は頭脳なのだよ。残りの部分はただの付け足しさ」。僕も言ってみたいなぁ。今のところ専ら体専門だけどね………。
ソア橋の難問
ホームズの話の中でも一二を争うくらい凝った話だなぁ!ソア橋で銃殺されたギブスン夫人、お手伝いダンバーさんのタンスか -
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ネタバレ 購入済み
赤毛連盟の正体は!?
不朽の名作ホームズシリーズの一編。昔の作品なのに、文章表現が大変豊かで驚かされる。
赤毛連盟は子供の頃にも一度読んだが、今一度読み返してみると、間違えて記憶していた部分もあり感慨深かった。
青空文庫版の翻訳者にも感謝です。それにしても、一発も撃たせず犯人二名を捕まえたホームズの手並みは見事。