アーサー・コナン・ドイルのレビュー一覧
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これも、多くの場合「四つの署名」で知られている作品。ですが翻訳者は、サインと行った人物たちが、“必ずしも文字が書けるわけでは無い”と解釈して、署名ではなくサインと訳したそうです。
恐らく、中学あるいは高校以来に読んだのですが、良いものは、いつ読んでも良いものですねPosted by ブクログ -
アメリカ。田舎町。炭鉱。暴力支配。血。恋模様。
大好物なんですけど!!!!
過去の長編と同じ構図を取り入れているのですが、非常に洗練されています。物語としてのめり込め、ミステリとしてのどんでん返しも中々インパクトがあります。
第1部のホームズの推理も良いのですが、私は第2部が好み。
回想によって...続きを読むPosted by ブクログ -
アンソニー・ホロヴィッツによるシャーロック・ホームズ作品『絹の家』を読んで、久しぶりに“正典”を読みたくなりました。
中学、高校の頃、ホームズものは全て読破していたので、それ以来。今回は、有名なシャーロキアンである小林司さん、東山あかねさんによる訳出の作品です。
もともとこの作品は『緋色の研究』...続きを読むPosted by ブクログ -
数十年振りの再読。台地の傍らに屹立する塔のような岩山から丸木橋を渡してロストワールドに入り込むシーンが、ビジュアルを伴い強烈に印象に残っていたが、それは挿絵によるものだったことが分かった。良質の空想科学小説はこの歳になって読んでもとても面白かった。舞台のモデルとなった岩山がギアナに実在するとは…。Posted by ブクログ
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戦前の翻訳家たちによる珍訳アンソロジー。最初期の方が寧ろ原典に寄せた翻訳になっているのが面白い。明治期はカタカタ名が馴染みないのか外国モノの人気がないのか日本人名に翻案している。却って味わい深い。Posted by ブクログ
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シャーロックホームズで有名な著者だが実はそれ以外の著作の方が多い。個人的にドイルは短編が面白いと思うがこの短編集は秀作だけ厳選したと銘打っているので堪能できる。今作はミステリー編。消えた臨急など収録。
肩透かしなような事件もあるが基本的には読んだ人が不快にならないよう工夫されているところが良い。Posted by ブクログ -
明治から大正期にかけてのホームズ翻訳のセレクト集。日本で初めて翻訳された短編も収録されている。
古い文体なので読み難く、特に明治期のは内容を理解するのも困難だったが、時代が後になるに連れ段々と慣れてきてスムーズに読める様になった。登場人物を日本人にしていたり、長編を抄訳していたり、あからさまな誤訳が...続きを読むPosted by ブクログ -
玉石入り混じる感じ。
ガリデブでワトスンが撃たれた時のホームズのうろたえぶりとかイイ。
マザリンの宝石、何か芸風違う。ホントにドイルの書いたもの?Posted by ブクログ -
当初、創元推理文庫でシリーズを読み始めたが、注釈の多さに惹かれてこちらで揃え直し始めた。どうやら文庫版は単行本より注釈が減っているらしいが、それでも充実している。320ページ中228ページまでが本編で、その後にクリストファー・ドーデンによる注と解説(オックスフォード版)が訳出されて掲載されている。注...続きを読むPosted by ブクログ
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コカインの描写ではじまり、コカインの描写でおわります。退屈な世界で、頭脳労働にたずさわっていないと生きていけないというホームズ。人間としてコカインはよくないのかもしれませんが、日常に飽き飽きしてしまうほどの頭脳を持つというホームズの非凡さを感じるようで、名探偵としては魅力的な要素にも思えてしまいまし...続きを読むPosted by ブクログ
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シャーロック・ホームズシリーズの第1作。ホームズ登場話で、ホームズとワトスンの出会い、ベイカー街221番地Bの居住の開始も描かれていて、ホームズをあまり読んだことのない私にはとても面白く読めた。
新発見の薬物の効能を試すために友人に一服盛るくらいやり兼ねないとのホームズ評を始めとして、どんどん頭の中...続きを読むPosted by ブクログ -
収録は、
・〈ウィステリア荘〉
・ボール箱
・赤い輪
・ブルース=パーティントン設計書
・瀕死の探偵
・レイディー・フランシス・カーファクスの失踪
・悪魔の足
・シャーロック・ホームズ最後の挨拶
割と小粒かも。
でも、時々ミステリで使われるネタ多数。
やっぱすごい。Posted by ブクログ -
若干マンネリ化しつつもやはり面白い。
空家の冒険
ノーウッドの建築業者
踊る人形
ひとりきりの自転車乗り
プライアリー・スクール
ブラック・ピーター
恐喝王ミルヴァ―トン
六つのナポレオン像
三人の学生
金縁の鼻眼鏡
スリークォーターの失踪
アビー荘園
第二の血痕
個人的にナポレオンのが好き。
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世界中でこれだけ人気なのもうなずける。
イメージよりホームズがおとなしげで紳士。
個人的には、宝石だの王様だの、ちょっとファンタジックなところが好き。
ボヘミアの醜聞
赤毛組合
花婿の正体
ボスコム谷の惨劇
五つのオレンジの種
くちびるのねじれた男
青い柘榴石
まだらの紐
技師の親指
独身の貴族
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ホームズを一切読んだことがないというのが長年の読書におけるコンプレックスだった。一年程前からBBCのドラマ「SHERLOCK」にハマり、そこからこの長年のコンプレックスの解消へと、やっと気持ちが向かった。順を追って読むよりも兎に角原作がどのようなものか知りたかったので本作にした。読後の感想はやはり面...続きを読むPosted by ブクログ
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ワトスンが書いた(と、いう設定の)前作「緋色の研究」は、ホームズに言わせると
「ロマンチックが過ぎる」
ちゅうことやったけど、今回はロマンチックの極みやったな!
エッ!? いきなり恋に落ちちゃう感じ!?
ちゅうお約束のツッこみを、まさかホームズシリーズでやることになるとは・・・(笑)。
ワトスン...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリ。ホームズとワトスンの出会い。
「ミステリ好きならこれは読んでおかないと!」と思って購入。もとの邦題は『緋色の研究』ですね。
ホームズの推理が面白い!
偏ってはいるものの深い知識と、優れた観察力、鋭い直感、素早い行動。130年前に描かれた作品に、ここまで優秀な探偵が登場したら、それは大人気に...続きを読むPosted by ブクログ -
とある婦人の依頼で四人の署名が記された紙片を初めに新聞に掲載された謎の広告、父親の失踪。そして双子の片割れの奇怪な死と推理小説としては申し分無いほどの舞台設定が展開されている。
『緋色の研究』や他の短編と比べてホームズの推理はそこまで驚くようなものではないけれど、本作ではホームズの謎に対するあ...続きを読むPosted by ブクログ -
やはりシャーロック・ホームズと言う人物は探偵の代名詞と成りうるほどの逸材。エルキュール・ポアロやファイロ・ヴァンスも良いには良いのだが、彼らを探偵の代名詞として紹介しようとした時どうしても違和感が拭えない。やはり名探偵と言ったら、ホームズが地面の痕跡を調べただけで得意げに犯人の特徴を当てると言う姿...続きを読むPosted by ブクログ
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この事件には驚愕の事実や意外な展開というものは無いが、ホームズの推理力とワトスンの行動力などが冴え渡っている。普段はホームズの栄光に隠れて忘れがちだが、ワトスンもホームズシリーズを構成する上で忘れてはならない重要な人物なのだ。ワトスンはホームズならしないような行動が多いが、だからといっていい加減な...続きを読むPosted by ブクログ